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    空を飛ぼう! 

    のち よかった、雷が鳴らなくて。


     県南地区予選出場を何とか決めた後、息子を連れて嫁の病院に行った。経過が順調な嫁を見て、息子もちょっと安心したらしい。二人で病院から帰る道すがら、久しぶりに親子の会話をした。

    息子 「お母さんが、元気そうで安心した~。よかった~と思う」。
    僕  「案外、お前ってマザコンなのね」。
    息子 「何とでも言って。お母さんのこと、僕は大事だから」。

     ちょっと沈黙。

    息子 「お父さん」。
    僕 「ん?」
    息子 「オレさ、最近、サッカーがすごく楽しいんだよね」。
    僕 「お前、今まで楽しくなかったの?(笑)」。
    息子 「今までも楽しかったけど。そういう意味じゃなくて。何かさぁ~、自分で思った通りになるんだよね」。
    僕 (ちょっと心当たりがあって)「例えば今日の試合のHクンへのクロスとか、か?」
    息子 「何で判るの? あの時、相手の10番と競って、足痛いけどボールキープして。その瞬間、遠くにHクンが見えて。次の瞬間、こういうパスを出せば、絶対にこういう感じでボールがHクンのところに届いて、それでHクンがこういうトラップして、こういうシュートを撃つみたいな…。それが思い浮かんで、その通りになった。結果、シュートは外れちゃったけど」。
    僕 「だから?」
    息子 「だから、すごく楽しい」。
    僕 「いつくらいからだ?」
    息子 「県NO1チームとやってから…だなぁ」。
    僕 「いいよ。すごくお前、いい感じ。もっと、そういうイメージをし続けろ。パスだけでなく、ドリブルの時もその感覚を持てるようになれば最高。最後はこう抜いて、シュートみたいに…ね?」
    息子 「できるかな?」
    僕 「信じないと。言ったろ?空の飛び方の話。信じないと飛べないって。まずは練習。ヘタなんだから、ドリブルもトラップも。全てがヘタなんだから、お前は」。
    息子 「うん」。

     子どもは育つ。誰が育てるじゃない。我がチームの子達もコーチが育てたわけじゃない。多少の「育つ手伝いをした。補助をした」が正解だろう。

     いちいちベンチから、ああしろ、こうしろを言わずにできるようになると、新しいスタートラインに立てるはず。実際、今日の1試合目は今までとは次元の違うサッカーができた、11期生は。それが、毎回同じように出来るようになると、県大会が見えてくるのかもしれないなあ。

     そこを目指して。驕ることなく。弛まない努力を続けよう。




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