2005.06.10 Fri
美しき世襲。
- 少年サッカー
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我がチームの5年生が、5月に5人増えた。これで29名。あと1年半、この人数から1名も減ることなく、卒団の日を迎えさせることが、僕らコーチの「何よりも一番の仕事」だと思う。強くなるよりも、そちらの方が100倍くらい大事なことだと思っている。
ウレシイ悲鳴ではあるのだけれど、単独チームでこれだけ人数が増えるとユニホームが足りない。ウチのファーストユニホーム「ブラウグラーナ」は某スポーツショップのオリジナル商品。adidas、PUMAも「赤青縦縞」商品は出していて、そちらに切り換えたいのはヤマヤマなのだが、予算の関係で簡単には行かない。現実的には某ショップに追加、追加の嵐である(笑)。このユニホーム、完全受注生産なので、オーダーしてから1ヶ月経たないとできあがってこない。特に4・5月が「新調シーズン」だったため、完成にいつもより時間がかかってしまっていた。
「できましたよ~。いつ取りに来てもOKっすよ~」と昼間、やっと電話がかかってきたので、ツキイチ定例飲み会の前に取りに行った。オーダーしに行った時に、仲良くなった店員さんが僕の顔を見るなり、「A市Oチームさんっすよね?」とにこやかに応対してくれた。こういう時って、「常連」気分に浸れて気分がいい。代表戦当日の話をしてから、照れながら店員さんが一言。「僕も小学校の時、A市でサッカーやってたんすよ~」。強豪Aチームの3期生とのこと。「たまに行くんすよ~、代表に会いに」。
こういう話を聞くと毎回、思うのだけれど「歴史」があるというのは、いいことだなあ~と思う。大人になっても卒団生は卒団生。自分が所属したチームへの愛着は薄れないもの。歴史が古いということは、そのチームのファンも自動的に多いということになる。
一番いいことは。卒団生が「シャケの川昇り」のように戻ってきてコーチをしてくれること。これ、ホント、我がチームみたいに歴史の浅い団からしてみると「うらやましい」話である。S市U地区の歴史のある少年団はそう。A市でも歴史のあるチームには卒団生コーチがいる。卒団して、中学校でも続けて、高校でも大学でもやって、社会の荒波に揉まれて卒団したチームに帰って来る。いいなあ。
「そんなだから、日本にはまともなコーチがいないんだよ!」という批判もあるかもしれないが、海外だって基本は同じ。その中から、数人がBIGクラブに行くだけ。外から見ると、「そこ」しか見えないから、「育成」が素晴らしい!となるけど。地元で友達と一緒にチームを作って、経験者の父ちゃんや兄ちゃん相手に「負けないぞ~」と始めるスタイルは万国共通。そうやって、脈々とサッカー遺伝子は続いていくのではないか?
追加追加で作ったユニ29枚。このウチ、何人が戻ってくるだろうか?20年後。サッカー選手になっても、フツーのパパになっても、29人全員が我がチームに顔を出して、同じユニホーム「ブラウグラーナ」を着た後輩にサッカーの楽しさ・素晴らしさを伝えて欲しいと切に願う。
自分と同じユニホームに同じ背番号を息子にもぜひ着せて欲しい。うん?そしたら、僕は「おじいちゃん」か?まだコーチでいられるかなあ?(笑)
- [2005/06/10 22:21]
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