2006.06.05 Mon
0点じゃないことを祈る。

久しぶりに早く家に帰った。といっても家に着いたのは20時40分だけど。でも、この時間ならばギリギリ、子どもは全員起きている。平日に子どもの顔が見られるのは、やはりうれしい。
娘2人は丁度、寝るところ。2人をいっぺんに抱きかかえて、一緒に2階に行く。そして布団の中で10分くらい「今日のできごと」を聞く。2人とも学校も幼稚園も楽しいらしい。よかった、よかった。「おやすみ~」とキスをして階下へ。嫁が用意した晩ご飯を食べていると「ただいま~」の声。息子が月曜夜の体育館練習から帰ってきた。
息子は食べてから練習に行ったらしく、すぐ風呂に直行。出てきて、「あちぃ、あちぃ…」とオヤジのようなセリフを吐きながらゲームをしようとする。嫁が一喝!「アンタ、宿題やってないよ!」。渋々、立ち上がって、ランドセルから国語の教科書を取り出し、音読を始める。これが…。聞くに堪えない下手さ(苦笑)。おまえなあ…日本語に聞こえんぞ~。
文章の内容は「ことわざと四文字熟語」。辞書を引いて意味を調べよう!、そして実際に文章を作ってみよう!と書いてあるらしい。そう、彼が読んでいるから。当然、そこまでが宿題。辞書を引き出したが。。。引き方がテンデなってない。。。調べて意味を読んだら終わり。例えば「創意工夫」。「あっ、やっぱり思った通りの意味だ」。それで終了(笑)。おまえなあ。。。
だから、君はサッカーでも「創意工夫」が足りないのだよ…。
僕は文章に関しては一応、下の下の下とはいえプロの端くれ。黙っていられなかった(笑)。「貸せっ!」と言って、教科書を奪い取り、まずは音読のお手本を聴かせる。「あのな、ちゃんと文章にもルールがあってな…」と講釈をブツ。句点と読点でしか切らない。切り方も長さを変える。段落変えはさらに1拍長く置き読み始める。鍵カッコはそれで一つの文章だから切ってよい。字を読むのではなく、文章の先々を目で追って読んでいく…。講釈、講釈。読み直しをさせたが、まだダメ。ん~。
「あのな、句点はシザースと思え。読点と鍵カッコはダブルシザース。段落は4回跨ぐくらいのタイミングで。あとはダイレクト!で、ボールばっかリ見ないで先を読む感じで読め!」
結果。素晴らしい音読になりました(苦笑)。
引き続き、「創意工夫」のお題に入る。「『創』は訓読みでなんて読むんだ?」と質問する。「つくる、だよ」。「OK。じゃあ、他に知っている、つくる、を漢字で書いてみろ」。「簡単だよ」と言いながら書く。作る。造る、創る。「では、どういう時にその字を使うんだ?」と質問。「作るはフツーに作る。造るは船などに使う。創るは新しくツクル」とお返事。まあ間違いではないが(笑)。
「作るは、形のないものや小さいものをツクル時に使う。まあ、ショートパスだ。造るは大きなものに使う。船は正解だが、サッカーで言えば大きく逆へのクロスだな。創るは、今までにないものをツクル時に使う。サッカーで言えばファンタジーにあふれるパスだ。ヒール、スルー、ループ、相手がビックリしたり見ている人がオーッと声を上げるようなパス」。
「父ちゃん!すげぇわかりやすい!」。
「ついでに言うと、意の字は『思い』がなければ使えない字だ。創る思いで工夫をする。点を取ろうと思ってファンタジックなやり方(工夫)でパスを出す。これが創意工夫!」。
「父ちゃん!オレわっかたよ!わかった気がする」。
息子の目がキラキラ光っているのが見えた。その瞬間、僕はとんでもない間違いを犯したような気がしてきた。どうしよう?明日から学校のテストで全てサッカーベースの答えを書かれたならば(笑)。まあ、それはそれか。ようはキッカケ。頑張れ、勉強も。
先生が何点つけるか? が楽しみだなぁ(笑)。
- [2006/06/05 19:59]
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