2006.06.08 Thu
BBB
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今日は木曜日。木曜日といえば「週刊 モーニング」の発売日。モーニングといえば、先週もチラッと触れたサッカーコラム「ビーサン」が楽しみ。今日も朝の電車で、ゆっくりと読んだ。
簡単に「ビーサン」の説明をしよう。タイトルは「ボール」「ビール」「ビンボー(貧乏)」で「ビーサン」。当然、ビーチサンダルにも掛けている。また、いい選手の条件といわれる「3B」(ブレイン、ボディーバランス、ボールコントロール)も意識しているのだろう(ちなみに勝利への条件には「3S」というのもあって、これはスピード、スタミナ、スピリッツ)。著者の竹田聡一郎氏はフジタ(現湘南ベルマーレ)ジュニアユース⇒神奈川県立西湘高校サッカー部⇒ライターという経歴を持つ。内容は世界各国をビール片手にロクなお金も持たないバックパッカーとして周り、その国のサッカー事情とビールをリポートするというもの。
先週も書いた通り、今はブラジル編を掲載中。今週は首都サンパウロで草サッカー(ストリートではない)に挑戦した模様が書いてある。相手は中年の腹の出た「銀行マンの息抜きチーム」(つまり、僕らみたいなもの、笑)。プロを志した自分が、負けるわけない!と勇むが「どっから見てもフツーのオッサンたち」にチンチンにやられてしまう。日本からブラジルにサッカー留学した青年が必ず言われるお決まりの文句、「日本人!(サッカー上手くなりたかったら)肉を食え、豆を食え!」(ブラジルの主食だからね)を浴びせられ、それでも楽しく一緒にブラーマというブラジルビールを飲むという内容。
彼の文章は非常に軽いのだが、随所に元アスリートらしさが出ていて参考になる。例えば、今週こんな下りがあった。「サッカーでなくてもあらゆるスポーツで競技者は自らの経験から『予測』をたてることができる。~中略~その予測をより多く立てることができる者、予測を立てるための経験値が豊富な者が、競技者として優れているのだ、と僕は思う。僕の場合…☆この間合いでボールを持ったプレーヤーに対応すれば、スピードで抜かれることはない。☆相手が………。☆ヘディングで………」。結果として、この予測がことごとく通用しないから負けるのだが、なるほどね~上手いこと書くじゃん!と感心してしまった。
小学生も同じだろう。上手くなる、強くなるということは、まずこの経験値を上げることから始まるといっていい。よく「強いチームとやらせたい!」と指導者が言うが、その原理はここにある。自分が持っている技術・スピード・フィジカルが、どこまで通用するのか? 。で、通用しなかったら、その経験を目標に上げていけばいい。上手くいったら、またワンランク上に挑戦…と続いていく。だから、常に自分より上手いヤツ、強いヤツが周りにいる方が伸びるスピードは速くなる。トレセンや他チームとの試合というのは、そのための手段として必要なのだ。
決して目的になってはいけない。目標にしてもゴールであってはならない。どうもその辺りが分かってない人が多すぎる…。
ビーサンの旅は続く。来週はリオ。飲みながらブラジル人に「ジーコ呼んで来い」、「ジンガを身に付けろ」(ジンガは来週のネタに取っておく)と陽気に笑われ、交流を楽しみながら旅は続く。世界中のビールを飲みながらの旅は続く。この若いライターのライターとしての、そして人間としての経験値はどんどん上がっていくだろう。将来、どんな大作家になるのか?僕は今から楽しみしている。
その時に別のビーサン(ボール、ブルジョワ、ブランデー)にならないで欲しいなあ。
- [2006/06/08 19:54]
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