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    お灸がプレゼント? 

    雨は降らずに日も差した。


     今日は県南トレセン選考会だった。まっ、結果は結果。厳粛に受け止めたい。好みの問題もあるし。

     息子に関しては僕は、あきらめていた。今の足の状態で選考会に行く方が無謀。とにかく全力疾走しても誰にでも簡単に追いつかれちゃう。4月までのスピードを知っている人間は目を覆いたくなるほど遅い。踏ん張りも効かないから、相手の動きにもついていけない。

     本人もサバサバしたもの。「まあ、今に見ていろ!って感じかな。落とされたからって、悔しいけど別にショックはないよ。だって最後に日本代表になれればいいのだから」。「そうだよな。まずは足を治そう」。「うん。トレセンよりも運動会で1番になれない方が嫌だから。治したい」。

     ちょっと感動したのは彼が一切「痛そうな素振り」をこの選考会では見せなかったこと。これは僕と約束したこと。そして、「今できること」を必死にやっていたこと。彼に今できること、それは声を出すこと。必死に周りに「頑張れっ!」「逆見てっ!」「離すなっ!」「取り返そうっ!」と身振り手振り入りで言い続けていたリュウを見ていて胸が熱くなってしまった。

     宮本みたいでカッコよかったぞ!

     このトレセンっていうところは不思議なトレセンで指導者が声をプレーヤーに全く要求しない。声を要求すること自体が「時代遅れ」なのかもしれない。結構マジでそう思う。言うと相手にバレルからね。

     だから。スピードも技術も足りない少年が「大きい声」を出し続ける姿は滑稽でさえあった。ある意味、ピエロに近かった。でも。いいじゃないか。お前は自分の信じることを充分にやったと思う。今できることを必死でやっているお前は正しい。よくやった。たまには褒めてあげよう(笑)。

     僕としては、今回のこの選考会で心に決めたことがある。それは「息子をA市中央病院に連れて行き、アキレス腱をスポーツドクターに見せること」。だって、まだアキレス腱をツマんだだけで激痛が走る状態なのだから。暫く、無理はさせたくない。しっかり治しに入ろう。まあ勘を鈍らせないために、たまにキーパーをやらせる程度かな、練習試合で。

     家に帰ると僕の両親が来ていた。ジイちゃんが「お灸が効くんだ!」と息子の足首に千年灸をつけて火を点ける。「熱いか?」とジイちゃん。「ううん。これで治るんだったら楽勝!熱いなんていわないよ。僕も今日から12歳だからね」。

     そうだよな。改めて。誕生日おめでとう!息子よ。


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