2006.06.25 Sun
よっ!名演出家!
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昨日書いた分をアップしようとしていたら、今朝、W杯でイエローカード16枚試合が行われてしまった。イエローカード16枚を出したことが悪いんじゃなくて、試合をコントロールできなかったことがこのロシアの主審の間違った点。つ~わけで以下、昨日日曜日の日記です。
この土・日、「ファウル」と「審判」について色々と考えさせられた。特に少年の場合、公式戦といえども帯同審判が多い。審判の技量が試合を左右する場合もある。コーチも勉強、審判も勉強、そして子どもも勉強なんだなあ。。。という思いを強くした2日間だった。
シーン1
土曜日の決勝T1回戦の我がチームvs.ライバルチーム。主審はUチームの方。素晴らしいレフリングだったと思う。我がチームが1点リードした場面で、息子がさらに点を狙って裏に飛び出す。キーパーの前に出たボールに前方ジャンプしながら足を伸ばす。届かずにキーパーK君がキャッチ。K君と息子の接触プレーはなかった。結構、距離はあったから。ただし。息子は足の裏を見せてジャンプしていた。
この場面、あなたなら笛を吹きますか?吹きませんか?僕なら吹く。んで間接、及び厳重注意。いきなりイエローは出さない。
この方は吹かなかった。理由は2つ考えられた。一つは少年の場合、置いて蹴ることが「救済」にならないことが多いこと。キーパーがキャッチしたのだから、持ち蹴りの方が確実に飛ぶ。だから、吹かない。もう一つは育成の観点。何とか触ろう!という気持ちは大事。実際、触れそうだった。ただ、スパイクの裏はいただけない。つま先を伸ばすべき。距離はあったからイコール危険というわけでもない。だから吹かずに厳重注意。
試合が終ってから。主審が「ちょっと15番いいかな~?」と息子を呼ぶ。「あの場合、足の裏を見せてのジャンピングはいけない。ものすごく危険。これからのためにも、やめよう足の裏を見せるのは。君のためにならない」。A2に入っていたYさん(3級)が頷く。「なるほどね~」とそのレフリーの裁き方に頭が下がった(適当に返事をするバカ息子に腹が立った)。後で聞いた話しだが、その方はジュニアユースのコーチらしい。こういう試合後の裁き方もある。
シーン2
我がチームvs.Fチームのフレンドリー戦。我がチームS君が左サイドで相手のボールを奪う。もう1回取りに来る相手。二人で倒れる。「ピーッ」。S君のファウル。おそらく手で押したのだろう。その後!S君はレフリーに向かって、手を広げて「ホワイ?」ポーズ(苦笑)。
主審はKチームのSさん。優しいSさんは、注意をして再開。ダメだって、Sさん、そいつ付け上がるタイプなんだからぁ~(笑)。これは断固、イエロー。当然、ベンチから「そういう審判に文句つけるポーズを2度とするな!」とは怒った。
現在、W杯を開催中。まあ、映像でこういうシーン流れるからマネをしたのだろう。普段、結構キツク言っていても、子どもはやる。それが子どもなんだけど。。。今度やったヤツは許さん!(笑)。我がチームとして恥ずかしい行為。これは深く反省したい。でもベンチの一言、コーチの一言よりも1枚の「教育的イエロー」が効く場合もあるとは思う。
シーン3
敢闘賞リーグ決勝。僕がA1。主審はMさん(3級)。この方のレフリングは、いつみても参考になる。何がって?「フェイスコントロール」。基本的にはニコニコ笑って、プレーヤーと会話しながら主審をする。で、ファウルとなると厳格な顔に変身。笛を吹き、走り寄り、ポイントを示せば再びニコニコ。得点シーンでは引き締まった顔に。試合自体を審判の顔で表現する。W杯の上川さんを見ていると、このフェイスコントロールが素晴らしい。今度僕もやってみよう。
もう一つ。勉強になったシーンは得点の場面。Fチームがゴール前でFKを得た。蹴る直前、ファーサイドの選手が飛び出す。僕はフラッグを挙げる。ボールは直接ゴールに突き刺さる。入った位置を見ると全く関与していないところに入っている。ゴールだな…と思い、旗を下げゴールのポーズ。当然、主審は寄って来る、僕も呼んだし。二人で会話。「関与してないよね。奥の選手でしょ?」「はい。ゴールでしょう」。で、「ピピーっ!」。得点。後ろの父兄が「オフサイドでしょう?」という。ここで、点を取られたベンチが素晴らしかった。「いい。言わない!」。ちなみにここまで1点リードしていた。敢闘賞がかかっているのだ。それでもビシッと父兄を押さえた。勉強になるなあ。
この試合と関係ないが、A1に入っているとオフサイド判定の時に旗より早く「オフサイド!」と叫ぶ、ベンチとお母さんには困る(ちなみに思わず僕も言うことがよくある。反省反省)。特にお母さん方、ルールを知っているのは素晴らしいのだが、現行ルールでいうと、2列目を見てから旗を上げることになっている。先に言われちゃうと言われてから上げているみたいで、審判は自分がカッコ悪い気がしちゃうのだ(笑)。これはご注意ください。って僕も気をつけようっと。
この試合の僕のA1としての反省点は、「アフターファウル」が取れなかったこと。結構、何度も、目の前でアフターがあったのだけれども取れなかった。その前のプレーで「ファウルじゃない」と走り出すとその次のアフターまで見てられない、まだ。Mさんは当然、取る。その度に「あちゃ~」と反省。しっかり見ていよう、これからは。
シーン4
日曜日のSEチームとの練習試合。2試合とも「主審経験初めて」という方が笛を吹いた。これはとってもいいこと。ハッキリいうが審判も子どものサッカーと一緒で場数を踏まなくては絶対に上手くならない。習うより慣れろ!が基本。で、当然、僕もそうだったのだけれど最初からファウルを取れる人はいない。僕なんか未だに「あっ、吹けなかった…」と思うことがよくある。本当はそれじゃダメなのだが、チーム帯同4級レベルでは「取ろう!」としてなきゃ、なかなか取れない現実がある。そうしていくうちに自然と取れるようになる。そのうち、「プレーオン!」もできるようになるし、ロールバックもできるようになるらしい。
ただ、6年生くらいになるとプレーが激しくなる。だから、ファウルを取れないと試合自体が荒れてくる。昨日もやはり荒れた。副審には、やはり限界がある。その辺りのケアを考えないと事故にも繋がりかねない。審判が一番気にしなくちゃいけないのは「安全」であることを忘れてはいけない。
何はともあれ。みんなで頑張って審判をやろうとする人を応援して増やしていこう。SEチーム審判の方!頑張ってくださいね~。
シーン5
再び土曜日の話。今度は決勝戦の話。決勝の主審はA市の4種審判副部長。グレーのW杯モデル審判服に身を包み、威厳に満ちた堂々の主審ぶり。ベンチから口を挟みたくなるシーンはゼロ(あったとしても挟まないけど、笑)。いいお手本。見ていて惚れ惚れしちゃった。
何より、余計なファールは一切取らないところがさすが。育成のことを考えたら、「ファウルにしてはいけないもの」(カラダの大きさによる勘違いファールや正当な競り合いで倒れたもの)はファウルにしてはいけないのだ。
ビッと最初の笛で基準を示し、それに従ってレフリングして行く。取ればいいってものじゃない。見事に試合を演出し、コントロールしている。ん~美しい。努力をすれば、僕もなれるのかなあ、こんな風に。
結論。これだけは確実なことなのだが、審判のいない試合は成り立たない。そしていい審判のいる試合はいい試合になる。それなりの審判の時はそれなりの試合。
できることなら。いい審判になりたいものだ。
- [2006/06/25 17:40]
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