2006.06.27 Tue
黒塗りの車ではないけれど。

次女を毎朝、幼稚園に送っていくのが日課になっている。ほんの5分にも満たない時間だが、彼女と2人っきりで交わす会話が楽しい。シートベルトを締めていないと「ダメパパなんだから、ホントに、もうっ!」と叱られる。信号の手前まで来ると必ず「赤は止まれです!」と命令を受ける。将来、立派な女王様になったらどうしよう?(笑)
今朝の女王様(以下、せめてお嬢様にする、笑)は、ご機嫌がナナメだった。「どうして、パパは車から降りて私を送ってくれないの?」。幼稚園の前でエンジンも切らず、電動スライドドアをポチッと押してバイバイ~という見送りスタイルが気に入らないらしい。「他のママたちは幼稚園の中まで送っているでしょ!」とお嬢様の口調は厳しかった(笑)。
「そぉか~。みんな、そうしているんだあ。ふ~ん」と話を誤魔化し、幼稚園に着いた。で、いつものように電動スイッチをポンっ!「バイバイ~」。「まったく、もうっ!」と降りる次女の後姿を見ながら、「爺はお嬢様のことを思ったればこそ、であることをわかってくだされ…」と老執事のように独り言を言った(笑)。
毎日、名残リ惜しく「どうして二人を引き裂くの~っ!」とやることはボクの中の教育基本法に背くのだよ。
この夏、我がチームでは例年のように合宿に行く。で、これまた例年のように数人のお母さん方に「お願いをして」何かあった時のためにいっしょに来ていただく。何もなければいいのだが、けっこう「何か起きる」ものなのだ。去年でいえば、夜中、喘息の発作を起こした子がいた。コーチ陣で救急病院に連れて行ったが、子どもの側に大人の女性がついていてくれることは、たいへんありがたいことだった。すごく助かったことを覚えている。。。
なんだけど。それは充分わかっているんだけど。。。実は、僕はママさんが合宿に着いてくることが不満でしょうがない(笑)。ただ、団のルールで考えると「なしにしましょ!」とはいえないなあ。
子どもという「生き物」は、すごく分かりやすい「生き物」で大人の女性がいれば100%甘える。で、これは僕なんかその代表格なのだけれど、男(11期生は男しかいない)という「生き物」は女の人がいると、これまた100%甘えまくる。いなければ自分でやるしかないから、全て自分でやるのだが、目の前に「存在」するとついつい甘えてしまう現実がある。更にいうと「誰かのママ」であるわけだから、親の方にその気がなくても子どもの方がいつもの調子で甘える可能性がないわけでもない。まさか、ママの方が自分の子を特別扱いすることは99.99%ないとは思うけど。。。
幼稚園の例を出すまでもないが、親のいないところに通わせるということは「そこに預ける」ということを意味する。預けたならば、どんなに心配でもそこのやり方に従うというのが社会のルール。子どもにとってみれば、幼稚園や小学校は生きて行く上で親の保護のない「戦場」に出かけていくものみたいなもの。それに対して「大丈夫かしら…」という態度をモロにあからさまに取ったら(そう思うこと自体は悪いことではなくて至極当然のことなのだけれど)、子どもは戦場に勇んで入っていけない。
少年団という組織は、ボランティアを基礎とする限り「親の協力」なしでは絶対になりたたないコミニティだからこの辺りは、凄く難しい。「ここは手伝って欲しいけど、ここは要りません」とは言いづらいし。だけど、コーチとして「ここは譲れない!」部分に入ってこられるとそれはそれで困るし。。。
ん~難しい(笑)。でも、 せっかくの小学生最後の夏休みなのだから、何とか「逞しさ」を身に付けさせたい、全員に。
後ろから車が来なかったので、車の中から次女をずっと見送ってみた。あれだけ、送って行け!と文句を言っていたのに彼女は一度もコチラを振り返らずに「○○ちゃ~ん!」と友達の名前を叫びながら駆けていった。
爺は爺は。。。それはそれで悲しい(笑)。
- [2006/06/27 17:38]
- 自分と家族と生活のこと |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
https://halusaka.jp/tb.php/254-90cc38f0
- | HOME |