2006.04.13 Thu
綺麗だった。
- 少年サッカー
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ここのところの雨のため湿ったホントの土らしい色の黒土色のグラウンド。ちょっと塗装の剥げかかった古めの少年用サッカーゴールと後ろの数本の散り始めた桜が、鮮やかに夜間照明に浮かぶ。そして、その美しい風景がさらに美しい光景に進化した。1人、2人…数えてみると全部で17人。中には、カッコいいビジネススーツを着た人も3人ほどいる。誰に言われることもなく始め、黙々と行なうトンボでのグラウンド整備。その光景に「キレーだなあ」。手伝いをすることも忘れ思わず見入ってしまった。時間は夜9時15分。光景の主人公は「フツーのお父さん」たちだ。
新幹線を降り、タクシーの運転手に行き先を告げる。時間にして10分弱。料金は2000円強。練習場所の運動公園は意外に近い。県NO1チームの本拠地に行ってきた。試合結果が知りたい?それはリポートをそのうち書くので、お楽しみに。こちらでは、行ってみた感想を書きたい。NO1チームが強い理由がはっきりわかった。
5時25分に着いた。練習は6時からと聞いていたが、もう低学年のチビッコたちは来ていて端の方で思い思いにボールを楽しそうに蹴っている。グラウンドの真ん中あたりでは「○○中」とネームの入ったジャージ姿の一団が練習をしている。地区中学校のサッカー部だろう。何人かはNO1チームの出身者なんだろうなあ。
5時40分。グラウンド作りが始まる。「我がチームです~」と挨拶をして、ライン引きに手を貸す。手馴れた様子でピッチが出来上がっていく。これも、多分、全員父兄だろう。
6時に近づくとゾロゾロと子どもが集まりだす。低学年・中学年・高学年にジュニアユース「KSC」の中学生たち。ゾロゾロゾロゾロ。感心なのは、全員が「こんちは~」とペコッとはにかみながら頭を下げていく。声はさほど大きくないが、必ず全員が、だ。さっきまで練習していた中学生の面々も帰り際に「さよなら~」と頭を下げて僕の前を通り過ぎていく。
6時15分。照明が灯る。各学年、各年代がアップを始める。KSCの子どもたちが「おっ!我がチームだ」と声に出す。去年、県大会で戦っているから、きっとU-13(新中1)だろう。全団が集まって挨拶するようなことはしない。フツーにフツーに自分たちの練習を自分たちで始めていく。
6時25分。試合前のシュート練習。次の順番の子どもが左右からパスを出して、それを受けてシュート!の我がチームに対し、県NO1チームは左右から斜めにドリブルを始め、真ん中のコーチを回って逆からシュート!というスタイル。Hコーチと話す、「いいね、あれ。ウチもやってみよう!」。
6時40分。試合開始。奥では真ん中でKSCが練習をしている。うまい。左は小学4年・5年という雰囲気。やっていることは1対1メニュー。徹底して1対1メニュー。右には低学年。ここはボールタッチ。そして1対1。ふと後ろを見ると、6年生のBの面々が後ろでパス&ゴーを繰り返している。もちろんハーフプレッシャー付き。これも誰に言われたものでもない。県NO1チームの子どもにとってはフツーのこと。ウチの子達?応援という名のお休み(笑)。まあ、見るのも練習だけどね。
そして、3試合終了。そして、冒頭の美しい光景に。平日9時に20人近いお父さんたちのトンボ引き。県NO1チームにとってはいつもフツーのこと。毎週、火木の夜に行なわれているフツーのこと。年間を通して行なわれているフツーのこと。でも、普段見たことない僕らにとっては、全てが新鮮だったし驚きの連続だった。
我がチームと親交のある新潟・Fチームのヘッドコーチが県NO1チームのM総監督に、こう言われたそうだ。「種をまく? その前の畑つくり、いやその前の土づくりからチーム造りは始めないと」。実際に県NO1チーム全体を見ると。見事な土と畑を作り上げ、毎年良質のブドウを生産し1級品のワインを作り出す、シャト-であった。
ため息でちゃう。。。
われわれも頑張らねばいけない。
まずは土を造ろう。
グラウンド造りをしているパパさんが1人。そして、帰り際にママさんが1人。「我がチームのコーチ!ホームページ楽しみにして読んでいます。頑張ってください」。
まだ、迷っているけれど。こういう人が他にもいるならば、続けるのももいいかもしれない。
この地に引っ越したくなった(笑)。
- [2006/04/13 23:20]
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