2006.04.05 Wed
「春雨降り、百穀を潤す」なんてのもあります。

「花散らしの雨」。春の言葉は美しい。ん? この言葉、どこかで使ったことがあるなぁ? と思って、このブログを検索してみたら去年の4月11日の「お天気コメント」欄で全く同じ言葉を使っていた(笑)。いいよね~? 2回使っても。1年に1回しか使えない言葉だし。だって、好きな言葉なんだもの!「花散らしの雨」って。
文語とまでは言わないが、季節を語る言葉に限らず昔からある言葉というのは本当に耳に優しい。例えば、1歩間違えるとの意味で使う「どうかすると」の道義語で「ややもすると」という言葉がある。ぜひ、お試しあれ。この「ややもすると」を。最近、お気に入りで、ややもすると1日10回くらい使う時もある(笑)。
逆に。大っ嫌いな言葉もある。一番嫌いなのは、「~とけ」。聞くだけでゾワゾワが走る。今、こうして書いているだけでゾワゾワと体中が痒くなるような、あの感覚に陥る。う~っ、気持ち悪い。。。
困ったことに、この言葉を好んで使うサッカー指導者がたまにいる。そういう時、僕は試合中に「ゾワゾワ」に悩まされる。「蹴っとけ~」。ゾワッ。「走っとけ~」。ゾワゾワ。「くっ付いとけっ!」。ゾワゾワゾワ。「外に出しとけっ!」。ゾワゾワゾワゾワ。。。あ~っ!歯ぎしりしちゃいそう!
なぜ、嫌なのか? 命令の言葉だから? 違う。んなこといったら、命令の神様みたいな僕は困ってしまう(笑)。これ、前段を省略している言葉なのだ。「とりあえず」という言葉を。それもかなり否定的な意味合いでの「とりあえず」を。つまり、「蹴っとけ~」=「考えるな~。そこでドリブルでもすると下手なお前は取られる可能性が高いから、ピンチになるくらいだったら、とりあえず蹴っとけ~」という意味になるのではないか?「くっ付いとけっ!」なんて、ややもすると(笑)、「それしかできないだろ?お前には!」くらいに僕には聞こえてしまう。
あ~、さっきから、背中が痒い(笑)。
正しい言葉を使え!とまでは言わないが、「~とけ!」はイコール「考えずに!」の意味が含まれる時があるということは知っておいてもいいかも。チームを強くしたいのならば、「~とけ」は使わないほうがいい気が『僕は』する。知らず知らずのうちに子どもに「考えるな!」と言ってしまっているわけだから。
花散らしの雨が上がって。天気は回復に向かっているらしい。風は冷たく、花冷えはしているが。ややもすると、今夜は朧月夜(おぼろづきよ)になるかもしれない。美しい国の一番美しい季節だから。今月だけは優しい言葉を使いたい。
来月は来月で、「風薫る五月」だけどね~(笑)。
- [2006/04/05 20:17]
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