2006.03.07 Tue
「学校」の話題だけに「論文調」にしてみました。
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今回はサッカースクールについてだ。
前提として。言い訳がましいが、あくまでもこれは、僕の個人的見解であるということを理解して欲しい。僕は総論としてはスクール賛成派だ。
我がチームのコーチとしての発言
我がチームは世に言う「フツーのスポーツ少年団」だ。法人組織になっているわけでもなく、団の運営は有志(ボランティアという言葉は適切でない)によって行なわれている。参加している子どもの親御さんたちも、その有志の一員であると、運営スタッフ有志は考えているし、入団時の誓約書にもそのことが謳ってある。ただし、この「有志」度合いには温度差がある。これは、仕方がないこと。有志の条件を定めてあるわけでもないし(んなこと、必要はない)、各家庭の事情はそれぞれあるわけだから。
ある有志は「サッカーを上手くさせたい!」と考えているし、ある有志は「サッカーを通じて色んなことを学ばせたい」と思っているし、ある有志は「習い事の延長」と思っているし(本当はこれには異を唱えたいのだが、笑)、ある有志は「体が弱いので強くさせたい」と思っている。運営スタッフ有志は、「運営」するにあたって基本理念を作り、どこに照準をあわせるか?を決めて運営に当たるが、全体のバランスは見ざるを得ない現実がある。
バランスを取るとどうなるか?「サッカー命!」という有志にとっては「ヌルイ!」ということになる。「サッカーを通じて」組には「んなことより、大切なことがあるのでは?」となる。「習い事」組には「何もそこまで…」になるし、「カラダを…」組には「かえって逆効果では…」になる。ここで大抵のチームは「勝つことが目的でなく、技術の習得は…」、「精神的な向上を」と逃げを打つことになる。僕もそう(笑)。要はどこにロジックを置くか?の問題であり、何が正しいはない。どれを選択しても「逃げ」は必要となる。
運動神経も意欲も多岐にわたる子どもを受け入れる少年団にできる技術的な講習は「ほぼ一律にサッカーを教える」ことになる。これは、ある程度上手い子や意欲の高い子にはもの足りないことになっても仕方がない。月亮さんの息子さんが入っているEチームは、まだ進んでいる方である。「飛び級」が存在するわけだから。「いい、悪い」は別にして我がチームはあくまでも学年単位。これには物足りない子が出てくるのは仕方がない。
ある意味、そういうフラストレーションの受け皿としてはスクールは必要である。コーチとしてはとっても悔しいが。時間さえあれば、そういう子だけを集めて教えたい衝動にも駆られるが呼ばれなかった子どもの気持ちを考えると簡単には行動が起こせない。この辺のことも、実は「トレセン制度」は考慮していて制度化されている現実がある。全体としての大義名分はつくから。
もう一つ。「モノが違う」子どもはともかく、週に1、2回の練習でサッカーが上手くなることは無理なのだ。さらにいうと高学年になると試合の機会が圧倒的に増えてくる。ウチもそうだが、「練習」の時間はなかなか取れない。マッチートレーニングーマッチが理想ではあるのだが、どうしてもマッチーマッチーマッチになってしまう。平日に練習ができればM-T-Mは維持できるのだが。。。コーチの職業にもよるが、これはなかなか難しい。
そこを補う部分としてのスクールはかなり有効だと思う。再度言うと。コーチとしては、かなり屈辱的だが。それを受け入れるのも度量の1つだなあ、コーチとしての。
一人の親としての発言
まず第一に。色んな大人に、色んな指導者に接するということはとてもいいことだと思う。「迷いが出るのでは?」という意見もあるのだろうが、んなこと言ったら一生同じ「先生」につかなければならない。色んな指導の中で「自分を形成していく」ことは重要なこと。いつもと同じ仲間といつもと同じ場所でいつもと同じ指導者で!には何の刺激もないし、刺激がなければ成長速度は鈍る。子どもには刺激は大切。例えそれが反面教師であろうとも、だ。
次に。一時の気の迷いとしても、「やる気」は大切にしてあげたい。全員がプロになれるわけでないし、プロになることが幸せだとも限らない。将来的な年収のことを考えてもJリーガーの実働年数を考えるとプロは魅力的な職業とは日本では言えない。前も書いたが、親としてはサッカー選手になるのだったら、モンブカガクショウでも入って、サッカー協会に睨みを利かせる立場になって欲しい(笑)。それでも、「夢」を持っている子どもには「夢」を追いかけるサポートはしてあげたい。その先に挫折が待っていても、それはそれでいい勉強。大人になる過程のうえで「やる気」を持つことは重要なことなのだから。
その3。言葉に対する責任を持たせたい。親が決めたレールではなく、自分で言い出したこと、自分で決めたことなのだから、最後までやり通す責任感を持たせたい。ウチの子が行きたい!と行った時には、これだけはカナリきつく言って聞かせた。遊ぶ時間がなくなろうが、睡眠時間が減ろうが知ったことではない。「自分が決めたこと」に対する責任は果たせ!そのためのサポートは親としては内職をしようが、アルバイトをしようがしてやる!感謝をする必要はないが、「自分で決めたことはやり通せ」とは言いたいなあ(僕は言った、笑)。
んな、こんなで。ウチはスクールに行かせている。やっている内容は、変わりはしない、我がチームと(笑)。指導がキチンとしている団ならば、教えることは同じだから。違うのは、スクールの子は全員が「上手くなりたい!」と思っていること。だから、競争してさらに個人練習をするようになるから、自然と上手くなる、スクールに通えば。それだけは事実。まあ、そのスクールにもよるけど~。
最後は月並みだけど、「肝心なのは、自分」ということ。
スクールに通わなくても「上手くなりたいっ!」という意思だけで小野は小野になったわけだから~。小野が属していた少年団が平日練習をしていたのか? は定かではない(笑)。
今回は、アクセス数全員のみなさまの意見が聞いてみたい。マジで。
- [2006/03/07 23:49]
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