2006.02.28 Tue
完走。

今日は長女のマラソン大会。天気は曇り。気温は低め。マラソンのコンディションとしては絶好だ。お母さん方に守られて、幼稚園の周囲の公道を走る。距離は、なんと1km。幼稚園にしちゃあ、長い。ちなみに年長さんのみなので、次女は応援組。
僕は娘2人には、大きな負い目があった。年末の「クリスマスお遊戯会」を見に行ってやれなかったのだ。その日は、県大会予選決勝当日。特に、長女には可哀相な思いをさせた。最後のお遊戯会ということもあって、かなり張り切って練習していたし、「絶対に来てねっ!」と2ヶ月も前から言われていたから。なのに、日が重なって。長女は、その前日の夜(朝はグラウンド準備で早く出なくてはいけなかった)に「パパ、お兄ちゃん、サッカー頑張ってきてね!」という言葉を掛けてきてくれた。思わず涙ぐんでしまった。行けなくてゴメンなぁと言おうと思ったが、声が震えてしまいそうだったので、替りに思い切り抱きしめてあげた。
先週は幼稚園のサッカー大会だった。卒園を前にして「思い出作り」イベントが盛りだくさん(笑)。罪滅ぼしのためにも、どちらかは必ず見に行こう!と思っていた。「サッカー」にしなかった理由は、必死に頑張っている姿を応援してあげたかったから。サッカーだと多分ダンゴになって何がなんだかわからない状態になることは目に見えているし~(笑)。「サッカーなら来るのね」と思われたくなかったから、とういのも少しある(笑)。
見に行くのをナイショにしていたので、スタート前に僕の姿を見てビックリしたみたい。手を振るとハニカミながら手を振り返す。かなり緊張しているなあ。
「パァ~ン!」という号砲でスタート。ダッシュ一番、門を飛び出してくる。「長女、頑張れっ!」という声に反応して僕の前を全力で走り抜ける。トップだ。かなり飛ばしている。50mほど先の角を曲がって姿が見えなくなった。
ず~っと伴走したかったけど、そうはいかない。先回りして、ゴール100mほど手前の地点で待つ。2分ほど待って、「来たよ~っ」というお母さん方の声が聞こえた。先頭は2人。長女じゃない。遅れて10m。真っ赤な顔をした長女が付いて来た。かなり苦しそう。前半に飛ばしすぎたのだろう、3人の中で一番余裕がない。
「が・ん・ば・れ~っ!」
最後尾の子が通り過ぎるまで、全員に「かんばれ~」と応援して、幼稚園に戻った。順位順に子どもが並んでいる。ピーの腕には3の紙が巻いてある。3位。「すごいじゃん!」と声を掛けたが、目を潤ませて返事をしない。満足していないみたい(笑)。「頑張った!」ともっと、ホメたかったが出社しなくてはならないので、そこで立ち去った。
スポーツは、特にマラソンみたいな個人競技は1番になることがエライわけじゃない。弱い自分と戦い、負けないでゴールをすればそれでいい。実際、顔を真っ赤にして頑張って走っていたじゃないか。それでいいのだ。長女以外の子も全員完走。皆、自分と戦った。苦しいけれどゴールした。そのことが一番凄いこと。そのことが一番うれしいこと。
この時期、サッカーをやめようかな?と考えている子も多いと思う。自分のペースでいいのだ。卒団というゴールに向かって頑張ろうよ。全員が完走することが一番凄いことで一番うれしいことなのだから。
今日は早く帰ってあげよう。よく頑張った!とたくさんたくさんホメてあげよう。お友達のみんなも全員完走したこともすごい!とたくさんたくさんホメてあげよう。パパは知っている、長女は嬉しかったんだよね、思いがけずにパパが来て。だから1番じゃなくて落ち込んだんだよね(笑)。
パパは、そういう長女がとても好きです!ありがとう。
- [2006/02/28 18:10]
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