2006.02.27 Mon
「いい仕事してますねぇ~」

「その写真を撮るのに6時間待たされましたよ~」。今朝、写真データを覗き込む僕に後輩がブツクサ言う。「仕方がないな、お前が考えないからこうなるんだから」と冷たく突き放した。どんな写真か? というとドイツ関係の写真が山積みにされている写真。「そう、これでいい。こうじゃなきゃダメ」と続けた。ただ、後輩が去ったのに気がつかなかったので独り言になってしまったが(笑)。
モノを作るというのは、結構たいへんな作業だ。どういうものを作るのか? という全体イメージを明確に把握していないと、集めるパーツに狂いが生じて、とんでもないモノを作ってしまう可能性がある。
写真の話で言えば、「ドイツ関連の本の記事」に必要なのは「ドイツ関連の本の写真」のはず。なのに、出てきた写真は「2階踊り場から撮った本売り場」の写真。これだと「ドイツ関連本」だけでなく、「本屋の話」ならば、何でもOKのツマラナイ、意図のハッキリしない写真となる。本人が撮ってきた写真だから、かなりお粗末な話だ。「撮り直し!」と言われることさえ恥と思って欲しいくらい。で、「撮り直した」写真をよく見たら「独裁者」の本が3冊も入っている。記事は「W杯に向け、ドイツ関連の本が楽しいよ!」という趣旨。当然、もう一度、彼を呼び出し「撮り直しっ!」とキツク厳命した。まあ、「常識だろう」と思い込み、最初に具体的な指示を出さなかった僕も悪いのだが(苦笑)。
サッカーは「作るモノ」ではなく「造るモノ」だから、余計に難しい。チームプレーヤー全員が「イメージ」を同一化させていないと、なかなか上手く「造れない」ことになる。よく「組み立てろ!」というコーチの声を聞くが、「言っているコーチだけが満足」の言葉になってしまうことが多い。「組み立てた全体のイメージ」を考えることを普段からしていないとこれはできないのだ。小学生のうちに、ここまで求めることは酷なこと。でも、そのための訓練はしなくてはいけない。まずは、「考えるクセ」をつけることから始めよう。
まずは反省から。ノートに自分で記録すること。自分で思ったことを書き綴り、「次回に向けて」テーマを自分で作ること。ここまでは、やっているチームが多いでしょう。ウチのチームももやっているし。ここから一歩進めて。図が付いているとイメージ訓練には非常にいい。これを続けると、仲間とサッカーの話をするようになる。試合での「具体的な声=コーチング」もできるようになる。「考えて」⇒「イメージ」するようになるから。そうするとチームも強くなる。
何よりサッカーを続けていく上で、自分のかけがえのない「お宝」になること間違いなし!大きくなってそのノートを見た時に例のあのセリフを自分で自分に向かって言えますよ~。
ただねぇ、ウチで言うと30人分見るのがたいへんなのよぉ~。「考えること」が大切だから、見なくてもいいのだけど。見たくなるじゃない?コーチとしては(笑)。
本当はあってはならないのだけど。大人の社会でも「イメージの同一化」されていない組織はたくさんあるから(笑)。こういう訓練を積むためにサッカーやバスケ等の球技をやらせたいはずなんだよなあ~、本来は。夢は夢として、全員が日本代表になれるわけではないのだから。
書いている子は少なくても、将来、上司に「撮り直しっ!」と怒られない社員にはなれます(爆笑)。
- [2006/02/27 16:03]
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