FC2ブログ

    家訓違反覚悟。 

     穏やかな絶好なコンディションでした。


     小学5年生時のサッカーに「完璧」や「完成」という言葉はあり得ない。あっちゃいけないし、書いちゃいけない。んなこと言ったら、「これで終わりです!」と宣言しているようなもの(笑)。そもそもサッカー全体にあり得ないことなのだから。でも。現段階で、どれだけ理想形に近いか?を比較的に比べることはできる。間違いなく、我が県内ではKMチームが県NO.1チームである。

     今年、県中央大会は、県スタジアムのサブグラウンドで行われた。ここに2面が切られた。今年は第2グラウンドのみ。去年は第2・第3と使われたが、各2面切ったので同条件だ。かなり狭い。おそらく縦68Mはないだろう。横も46~47だろう。A市サッカー場でさえ縦74M(横50M)は取れている。それに比べたら異様に狭いことがわかるだろう。

     ここで「もうすぐ6年生」の11人制サッカーをやったわけ(笑)。確かにドリブル等の技術は映えるかもしれない、狭いから。プレスは早く入れることができる。狭いから。本来なら8人制の方ががいいんじゃないか? この広さなら。

     ただ~し。決勝はメインピッチ。日本代表が戦う、Jクラブが戦うメインピッチが「晴れの舞台」になる。余談だが、決勝戦はラインが引かれていない。ヒモである(笑)。ヒモが所々で押さえてある。引っかかって危ないと思うけど~。センターサークル、ペナルティアーク、ゴールエリア、コーナーアークはなし!。

     正直に書く。県NO1チームの1回戦、準々決勝、準決勝を見た限りでは、「なんだ~、この程度か。かなり厳しいけど、追いつけない差ではないな…」と思った。準決勝2試合の勝ったチームを左右で見比べていて、「こりゃ、いい勝負だよ~。下手すりゃ、県NO1が負けるかも」くらいに思った。とんでもないバカだ、僕は(苦笑)。決勝を見て、思わずパニックに陥った。県NO1チームは化け物だ!

     狭いから、「この程度…」に見えただけ。広さを与えられた県NO1チームは「王者」だった。80M×50Mのピッチをフルに使って、変幻自在なサッカーを展開する。アーリークロス、クロス、スルーパスにショートパス。ありとあらゆるパスが展開される。おっと。唯一ないのが、「前が詰まっていない時の」バックパス。それも、僕の記憶ではCB、キーパーまで戻すものはゼロ。サイドバックに戻し、逆に大きくクロス、ゴール前にセンタリングは何度もあった。

     んじゃあ、パスばかりしていたのか?否! 基本はドリブル。徹底的にドリブル。「より良い」パス先を探しながらのドリブルである。この「より良い」がポイントで、最初から「より良い」ところが見つかっていたら、即パスもありえるが前が空いていたら当然ドリブルだし、「より良い」ところがなかったら徹底的に個人技。だから、パスを出した時は必ずBIGチャンスを迎える。

     んで、ドリブルだが、まず取られない、そして倒れない。明らかに身長150cm未満のプレーヤーが160cm以上のプレーヤーと堂々と激しくぶつかりあっても倒れない(タメ息でちゃう…)。カラダを張り続けながらスルスルといかにも簡単そうに狭いエリアもくぐり抜ける。相手と逆側にボールは常に置いてあるから取られる確率が低いのだ。しかも!1回も止まること、後ろを向くことのないド・リ・ブ・ル!なのだ、これが。。。

     トラップは言うことなし。全てワンタッチで抜ける正確さ。蹴るボールも多彩。そして、連動しまくり。止まっているプレーヤーは一人もいない。

     相手のパスに対する寄せも異常に速い。で、絶対に抜かれてはいけないコースを切る。相手を限定されたコースに追い込み、そこにはサポートがいて必ずボールを奪取する。サポートは広いピッチのどこからともなくスピードに乗ってやってくるので、手のつけようがない。完全にマーカー、マッチアップ相手を置いて行く鋭さだ。

     ルーズボールに入るスピードも同じ。見方によっては、わざと遅れて・もしくは遠くからスタートしてボールを待つ相手の前に突っ込みカッサラうかのように見える。ヘディングもそう。「競っている」というレベルではない。頭でカッサラッて行く。

     圧巻はCK。まず80%は頭にあてる(深いため息)。それも「待ち構えて」ではなく、「飛び込んで」である。相手が大きい小さいは関係ない。とにかく触れるコースに入っていくのだ。どこかのチームと大違い(苦笑)。で、クリアされたとすると。県NO1チームは、スイーパーがCKの時に上がるからピンチになるはずなのだが。。。替りに最後尾にに入る子がまた異常に強い。絶対に抜かれない。かなり小さいのに。どうなっているんだ、県NO1チームの地区の子は。細胞が違うんじゃないか、カラダを構成している細胞が。

     そして声。まずはキーパー。スタジアム中に響く「すっげ~」大きな声で「ず~っと」叫びまくっている。それがニュートラル。相手が蹴った瞬間に「○○、ヘッド~!」と叫ぶのがキーパー。もちろん、具体的な指示を出す時は声が1オクターブ高くなりギアが上がる。息子よりも声がデカイ(爆笑)。声出しのお手本中のお手本。サイドバックもずっと叫んでいる。一番、出していないのがFWだが、それもワザとに近い。声出すとバレル。。。くらいの意識!もちろん、その場合の会話はアイコンタクト。。。声のない譲り合うプレーが1回だけあったが。ご愛嬌でしょう。

     んな感じで。ず~っと県NO1チームが攻めていた。。。とにかくミスらしいミスがないのだ。枠に行かないシュート以外は。

     一方の準優勝チーム。ここも、かなり良いチーム。背も大きい子が多い。攻めは、どうにもならなかったが、県NO1チームの激しい守りに。真ん中19番が右11番と左9番にボールを出して突破が基本戦略だが、全く機能しなかった。特に左サイドは壊滅、どうにも組み立てられなかった。仕方なく普段は得意であるだろう、右11番に頼るがこれもどうにもできなかった。4本くらい、「おおっ!」という、大きなチャンスもあったがゴールを割るまでには行けなかった。特筆は守備陣。CB20番は、かなり秀逸なプレーヤー。落ち着いているし、激しいし。何より足元もかなり上手い。あの子がいたら、そりゃフツーは負けないだろう。その子を中心にバック・ボランチ陣でカラダを張りまくり、これまたかなり大きい(170以上あるのではないか?)キーパーと最後の一線だけは守っていた。そりゃ、見る側に感動を与えるくらいに。多彩な県NO1チームの攻撃を前後半40分、延長前後半10分守りきった姿は涙さえ出てきそうになった。ドラマは延長ロスタイム…に。。。

     審判が4審に「早くロスタイムボードを上げろ!」と言っている間に、そのプレーは起きた。つ~か、あの時、4審が早く出していたら、もうタイムアップだったと思う。そのくらい時間は過ぎていた。「上げてから!」と主審は思ったのだろう。ところが、最後にドリブルで飛び込んだ県NO1チームFWに抜かれた準優勝チームのバックが苦し紛れに、上から乗っかってしまったのだ。。。明らかなPKプレー。遅れながらもプレーを見ながらゴール前に走っていた主審が頷きながら笛を吹き、手を前に出す。ただファウル地点まで距離があったので、タイムアップかPKか?見ている側にはわからなかったのだが。。。PKマークを、もう一度指した。PK。アークがないので目検討で選手をさげて。ゴール。そして、すぐに長いホイッスル。。。

     見ていた観客がポツリ。「残酷すぎ。。。PK戦までやらせてあげたかった」。。。それはそう、僕もその通りに思ったが。。。あれでPKで逆の結果になったら、それはそれで残酷すぎるだろう。。。

     表彰式でJの選手たちが雄たけびを上げた場所と同じところで手を取り合って喜び合った県NO1チームのプレーヤーたち。まさに「王者の貫禄」だった。

     Hコーチは、ホーム小学校に帰って観戦に連れて行った子どもたちに一言。「昨日のゲーム、押しっぱなしでも勝てなかった我がチーム。今日の県大会決勝、最後の最後に、キチンと勝つ県NO1チーム。そこだけでも気持ちに差がある。技術は一日では追いつけなくても。気持ちは追いつけるはずだ!みんな!近づこう一歩でも県NO1チームに」。

     あまりに素晴らしい試合だったので。有志9人が解散後に自発的に2時間激しい練習を自分たちで始めた。。。そのくらい見るものを熱くさせた県NO1チームのサッカーだった。

     それにしても。2度とは言わないので、1度でいいから我がチームと試合をしてくれませんか?県NO1チームさん。親から人に土下座するな!といわれた育った僕だけど。ウチの気合の入った子どもたちのために、その禁を破ってもいい。まあ、2回勝てばできたのだけど~。まさに「後の祭り」なんだよな~(何が悔しいって、それが一番悔しかったりするのだ、実は、笑)。

     M総監督!どうか一つ。お願いできないでしょうか(懇願)!もし、空いてる日を教えてもらえれば必死にグラウンドを取りますので。



    コメント

    コメントの投稿















    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    https://halusaka.jp/tb.php/205-2f13ecb3