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    ずっと勝ち続けるのが理想だが。 

     すごくツイていない一日でした。



     日本がトリノでメダルが取れない。今朝の男子フィギュアと女子スピードスケートのパシュートには、僕個人としてかなり期待していたので、非常に残念に思っている。オリンピックの精神から言えば、メダルの個数が全てではないのだが、やはり結果を出して欲しいなあ~と思うのはフツーの国民感情だろう。でも。ちょっと思うのは日本の「強化」の仕方に問題がある気がする。

     昨日、11時過ぎに「スノーボードクロス」という競技を見ていた。この競技、今回から採用されたもの。4~6人競技で、途中にジャンプ台や急激なコーナーがある決められたコースをスノーボードで滑り、「人より早く」ゴールに着けば勝ち! 単純明快で、かつタイム云々ではなく「相手に勝てばいい」というところが、かなり面白い(ただし、予選は一人で滑りタイムを競う)。かなりお気に入り!簡単に言えばショートトラックのスノーボード版だ。

     全日本チャンピオンはクオーターファイナルまでは進出した。しかし、残念ながらそこ止まり。全くスノーボードとは縁がない僕がいうのも失礼だけど、この先に進んだ選手とは大きな違いがあったように思う。何が違うか? 上手いのだけれど。上手さは、そんなに差がないのだけれど。残念ながら速さがない。

     この競技の中で何が重要かというと、「いっしょに滑る人より速い」ということ。「いっしょに走る人より」というのが、ケッコウくせもので、どうしてもそちらに考えが行ってしまいがち。ブロックしたり、どう抜いたろか?(なぜ関西弁、笑)と考えたり。そこが、違うのだ。まずは、絶対的な速さを持つための「技術」が必要なのだ。

     「技術」という言葉は、ある意味、万能な言葉である。サッカーで言えば、ドリブルの「技術」、トラップの「技術」、パスの「技術」、守備の「技術」…。何に対しても「技術」という言葉はつきまとう。だから、多くの人が勘違いしてしまう。いわく「パス」の技術も必要、「バックパス」の技術も必要、パスしてスペースに走る「技術」も必要…。確かに必要なのだが。できれば、それにこしたことはないのだが。だけれども、一番、必要な「技術」は「ゴールに向う技術」なのだ。スノーボードクロスに一番必要なのは「圧倒的な速さ」であるのと同様に。サッカーにおいて「ゴールに向うこと」以上に大切なことはない。それができて、はじめて次の技術に進むことになるはずなのだ。

     「勝つ」ことにこだわりすぎて。本質を見失うと将来を失いかねない。勝てなくても。きちんと「将来、勝つために」今出来ることを、やらねばならない。

     だからこそ。前も詰まっていない時のバックパスやオフサイドトラップの練習に当てる時間があったとしたら。少しでも「ゴールに向う」個人の技術を小学生のうちはあてるべきだと思う。

     その上で、「勝ちにこだわる」コーチでありたい、少なくても僕は。



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