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    逃げはしない、サッカーは。 

     それにしても。一日降ってたなあ。


     昨日の夜、ケータイに見かけない電話番号からの着信があった。誰だろう? と思いながら出ると11期生のH2クンだった。家の電話、パパの携帯は登録してあるからママのケータイからかけて来たのだろう。

     H2クンはH2コーチの息子。ポジションは左DF。華やかな攻撃陣ばかりクローズアップされるが、我がチームの成績はコイツが支えていると言っていい。カラダを張りまくり、相手のエースを必ず封殺する。読み、反応、気持ち、どれもが1級品。鋭いオーバーラップも見せる自慢の選手だ。

     ウチでは出欠の連絡は、「子供が自分で、キチンと理由を話して」僕に電話をしてくることになっている。親に頼らず、全てを自分で、自分の言葉で話す習慣付けのためだ。余談だけど、理由を言わせるのは、「いい・悪い」をコーチが判断するためではない。それもちゃんとコミュニケーションを取る練習と考えているからだ。「おばあちゃんの家に行きます」、「イチゴ狩りに出掛けます」、「塾です」等、色んな理由があるが断トツの理由は「かぜ」である。

     H2クン、だいぶ苦しそうな声で、 
    「ヨーレンキンの検査で明日と明後日の試合に行けません。県大会前にホント、すいません」。

     なるほど。敵はインフルエンザのみならず!なのね~。「君がいないのはイタイけど、早く治そう。ゆっくり休んで。お大事に」と電話を切った。

     強豪チームにとってインフルエンザの予防接種を受けることは、当たり前のことらしい。10月末~11月の頭には全員が済ませると聞いている。我がチーム? 強豪チームじゃないから~(笑)。ただ、さすがに県大会行きを決めた12月に今年ばかりは、親御さんにお願いして打ってもらった。もちろん、予防接種すれば大丈夫! なんて単純なものではないことは熟知しているが、罹患する確率が1%でも減るのならば、という思いからのお願いである。

     ヨーレンキンに手足口病に、ノロウイルスに、夏限定だがプール熱。僕らの子供の頃には、聞いたこともなかった病名の病気が流行り、子供を襲う。困ったものだ。いったいどこから、その病気は入ってきたのだろう。僕らの時代にもあったのかもしれないが、すべて「カゼ」で済ませていたのかな?

     世の中に、「有害な細菌・ウイルス」が存在する限り、誰でもその病気にかかってしまう危険性を持つ。まずは予防だけど。きちんと手を洗って、うがいをして。簡単なことだけど高学年になると案外、これができていなかったりする。「自分のカラダは自分で守る!」。あたりまえのこと。それでも、かっかてしまったら? 何が何でも休んで欲しい。その子のためだし。何より、治らずに学校に来たり、サッカーに来ることは「他人に迷惑」をかけることに他ならないから。中途半端を繰り返すことによって、「抗体をもった菌」は生まれてくるのだ。「遅れちゃう、勉強が。サッカーが」。「お前がいないとチームが勝てない!」。んな、個人の理屈じゃなくて地球規模で考えないと、100年後にはとんでもないことになりかねない。鳥インフルエンザも同じような経緯で生まれた病気なのだ。

     注射を打っとけば大丈夫っ!じゃなくて。休む時は、思いっきり休む。サッカーのために、チームのために、そして自分のために。地球のために。負けたっていいじゃない?喜んで負けましょう!それで負けるようならば、まだまだチームの力がついていない、つまりは僕らの責任なのだから。ゆっくり休もう。H2クン。

     今日は雪。まさか、こんなに降るとは思っていなかった。この降り方じゃ、明日も晴れたとしても、グラウンドは使えそうもない。ポジティブに考えて。インフルエンザが猛威を振るう前に、疲れている子供たちを休ませようとの、神様のイキな計らいなのかもしれない、この雪は。

     サッカーは、いつでも、できます。



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