2004.04.21 Wed
自分に厳しく!
- 少年サッカー
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僕は伊達公子が好きだった。もう、大、大、大好きだった。顔や体形が好みだった?全然、タイプではない(松下由樹がタイプ!聞いてないって?)。では、何が好きだった?伊達は、無茶苦茶「自分に厳しいプレーヤー」だったからだ。
テニスという競技は味方がいない(ダブルスは別だが)。だから、そこにコーチングはない。観客さえ黙るのが基本。プレーオン中、聞こえるのはHIT時の音、足音と選手の「気合い」の声だけである。
今でこそ、「ハローキッズプロジェクト!」でいつも笑顔を絶やさず子供に接している伊達。現役テニスプレーヤーの頃は、もう「テニスの鬼」だった。相手のポイントの度に「シュウチュウ(集中)!」と室井管理官の「青島ああぁぁぁぁ!」ばりに叫ぶ。疲れて「足」が動かなくなり、ダッシュが利かなくなってくると「アシィィィ!」と怒鳴りながら不甲斐ない(と自分では思っている)太腿、ふくらはぎをバシバシ叩く。僕はテレビの前で拳を握り締め、目から涙を大ちゃんのようにドボドボ流しながら(こういうのに一番弱い、泣)、毎試合応援していた。パワー系の外国人相手に戦う前に、「自分に負けない」という強い姿勢が、その言葉から、まず、感じられた。ATP世界ランク4位まで行ったのは「自分への厳しさを保つための声」の力も多分にあると言っていいと思う。
「言葉」とは不思議なもので、「思う」だけよりも、はっきりと「口にする」ことで、その人に力を与えてくれるものである。「言霊(ことだま)」、「呪(しゅ)」(呪いではないです、念のため)と呼ばれる所以は、そこにある。
さて少年サッカー。「ターン」「マノン」「フリー」等のコーチングの言葉は大きくクローズアップされるし、今や全てのコーチが子供に要求する(サッカー協会会長だってA代表に要求している、笑)。しかし、残念ながら、伊達のような「声」が話題に上がることはない。精神論に走る気はサラサラないのだが、この手の「自分への厳しさを保つ声」は、もっと子供に要求してもいいのでは?と個人的に考える。コーチとしての自分を離れ、「スポーツをさせる親」に戻った場合は、なおさらである。スポーツから学んで欲しいことの一つに「自分に負けないっ!」ことがあるからだ。その「自分に負けないっ」ココロ(克己心)を養うために、一つの方法として、自分への・自チームへの叱咤、激励の言葉を発することは、決して間違いではないし、教えなければならないことではないだろうか?
「ドウデモイイヤァ~」「イタソウダカラ」「コワイカラ」「マニアイソモナイカラ」「ツカレタカラ」「モウダメダヨ」…。こう思った時、逆の言葉を大きな声で発することができるチーム。そして、何より「チーム」という大きなカラダに「文句」でなく「渇ッ!」を全員が入れられるチーム。そんなチームに一年後、必ずなろう!
我がチーム新4年生チームの今年のテーマは「自分に厳しく!」。
- [2004/04/21 21:50]
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