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    相互作用 

     曇り。夜になったら寒い。明日はもっと寒いらしい。

     
     昨日のスポーツニッポンの一面。「平山アシスト 田中達 一発」。サンスポは「平山アシスト! 田中達 弾」。(ニッカンは野球 高橋由伸でした。売れなかっただろうなあ…。)派手なところにスポットライトを当てなければ新聞は売れないから、当然の見出し。でも、昨日の1点の起点は間違いなく7番・石川のショルダーチャージ。ボールキープするギリシャ選手に、相手を飛ばすぐらいの勢いで肩で正当にチャージしてボールを奪取、顔を上げ、周りを見て平山にパス。そして田中へ。こんな展開だったと思う 

     「サッカーは格闘技!」。よく使われる言葉。基本として、サッカーは「ボールの奪い合い」と「陣取り合戦」を組み合わせた「手でボールを扱わない」スポーツ。肩でのチャージはルールで正当に認められた行為だし、この激しさがないとサッカーがサッカーで無くなってしまう。「当たり前だろ?」。そう、当たり前なのだが…。少年サッカーでは、これが実はそうでもない。

     小学生の場合、学年によってカラダの大きさが随分と違う。同学年でも個人差が大きい。カラダの大きい子が小さい子に正当にチャージすると、割と簡単に小さい子は倒れる。その瞬間、正当にもかかわらず「ピィ~ッ」。だから、カラダのデカイうちの子あたりは、普段の「コーチの言葉」と試合の「審判の笛」の間に揺れ、妙に優しくチャージに行っているのがミエミエだったりする(笑)。

     少年サッカーに於ける審判の役割は、とっても大きい。通常のレフリングに加え、そこに「ルールを教える」「マナーを教えること」が加わるから。子供は、審判がファールを取らなければ「やってもいいこと」と認識するし、ファールを取れば「やってはいけないこと」と学習して行く。審判が子供を育てる!と言ってもいい。

     で、これは残念なことなのだが、先日の我が地区の4年生クラスあたりの試合では、ケッコウ、「ええっ?」というレフリングが目立ったりする。正当なチャージをファールと取ってしまうのは、まだいい方(笛を吹くって、意外に慣れないと吹けなかったりする。。。)。走らない、見る位置が悪い(というより見ていない)、イエロー確実もののファールを取らない…。「絶対っ、普段、審判やってないでしょ?」と問いかけたくなる人が出てくることもある。考えられる理由は2つ。①同じような日程で上のクラスの試合もしているので、上級者・慣れている人はそちらに行ってしまう ②大きな大会になればなるほどコーチが途中で試合を抜けるわけにいかず、ペーパー有資格審判員がやらざるをえない状況になる、と、まあこんなところだろう。

     「んなヤツが大事な大会でレフリーをするな!」と言う気は全くない。4級を取って一年未満の僕が言えることでもないし。むしろ逆。バンバンやりましょう!そんな人こそ(こんなこと書くと審判部に怒られちゃうかな?)。積極的に手を挙げて「主審やらせろっ!」と大声でアピールしよう(笑)。やらないから、「ペーパー審判」な訳だし、やれば絶対に「またやろうかな?」と思うし、間違って恥ずかしい思いをすれば「普段の練習試合で練習してみようか?」と思うだろうし。自戒も含め、もう一度っ!初心者審判は、バンバン、審判をやろう!でもって、団の中で「師匠」を見つけ、言いたい放題、言ってもらおう!交流試合の時、相手チームに事情を話し、審判機会を独占してしまおう!(笑)。今後、我がチーム4年生チームと試合をする相手チームの皆さん、審判を出す必要はありません。全部、僕がやります(嘘、笑)。

     地域に上手な審判がいることが、地域全体の子供の技術向上に、絶対、繋がる。上手な審判の増加は、日本のサッカー界の発展に必ず寄与する(言い過ぎ?笑)。今から数ヶ月、今回の大会で審判をした人がバンバン審判をこなしたら、少なくても9月の我が地区の4年生クラスの審判レベルは間違いなく上がる。後期大会が「石川のチャージ」に溢れる大会になるといいなあ。そうすれば、「審判のやりがい」ある試合になって、また「上手い審判になりたいっ!」と思うだろう。審判が子供を育てる!と同時に、子供が審判を育ててくれるのも、また間違いない事実だろうし。

     上手な審判が多い少年団は「強い」、そして「礼儀正しい」団だと思いませんか?

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