2004.09.24 Fri
たら&レバー
- 少年サッカー
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たら【たら】[鱈] 名 タラ科の魚。北洋の海底にすむ。食用。肝油や、にかわの原料。季語 冬
レバー〈liver〉 名 動物の肝臓。食用。 《小学館・新撰国語辞典》
たら【鱈・大口魚】 タラ科の硬骨魚の総称。また、マダラのことを単にタラと呼ぶ。〈季・冬〉
レバー【liver】 食料品としての肝臓。きも。「鶏(とり)の-」 《岩波書店・広辞苑》
昨日(9月23日)、18時。僕の家で「『タラレバ』の会」が行なわれた。出席者は我が4年生チームコーチ陣。「今日だけは、今大会の『~たら』『~れば』の話を徹底的に内輪でやろう!で、明日からは、その話は一切ナシっ!」とういう趣旨。2階の一室を締切り、家族も完全ロックアウト。もう、考えられる『~たら』『~れば』は全~部、言った、言った、言い尽くした。「1時間一本勝負!」の予定が2時間半もやってしまった(笑)。肴は「鱈(たら)」と「レバー」限定にしたかったが、季節的に「鱈(たら)」は早いので、焼き鳥の「レバー」がメイン。「れば」は全部、食い切った(笑)。
ここに改めてご報告。我が4年生チームは地区ブロック大会予選を突破できなかった。おそらく各チーム、それぞれ、無数の『~たら』『~れば』が存在する。で、スポーツを愛するモノとして、決して言ってはいけない『~たら』『~れば』なのだが、今回、コーチ陣は我慢できなかった。穴を掘って「王様の耳はロバの耳~っ!」と言ってしまったのです。お許しを(笑)。
予選最終日の昨日。「5点差以上つけなければいけない」最終ゲームを8-0で締めたライバルチーム。第1試合を3-1で勝ち、負けはしたものの我がチームの猛攻に1点しか取らせず、堂々と真っ先に2位以内を確保した隣の市のチーム(何といっても12日にライバルチームに勝った!)。この2チームが凄い?さすが?いや、昨日の各チームは皆、凄かった。「冗談じゃない!絶対1点取ってやる!」と気迫で我がチームに向って来た同市・東の方チーム。ライバルチーム相手に全員ボロボロの、10人、しかも欠いたのはエース10番という状況で最後まで戦った同市・西の方のチーム。激闘の連続だった。
得失差をひっくり返せなかった我がチームは劣った?第1試合10-0を狙いに行き、7点しか取れなかった我がチームはダメ?第2試合3点差以上を狙いに行って1-0だったから我がチームはダメ?否っ!昨日は100点満点!決勝に行けなかった原因は昨日には無い。だから、僕は上位2チームのコーチとも握手ができた。
勝負の隣の市のチーム戦。しつこいマンマークを振り切って快速ドリブルから超カッコイイ!シュートを決めた11番。FWとしての資質を充分に見せ付けた7番。「何なの?あのCB!」と驚嘆の声が上がった3番。学校を休み、目に隈を作るほど体調が悪いのに普段通りのキレを見せた6番。強いアタリに空中で1回転して地面に叩き付けられても歯を喰いしばって、すぐに立ち上がった20番。ガッツ剥き出しのしつこさを見せた4番。試合前のコーチのゲキに見事、応えた2番と9番。集中を決して切らさなかったキーパー30番。そして、ベンチにいながら、大きな声でノドを嗄らし、最後まで応援した5番、8番、12番、13番、14番、16番、17番、19番、21番、23番、24番、25番、26番。風邪で泣きながら休んだキーパー22番。全員が必死になって戦った。相手を研究せず、あえて何の策も弄せず、自分達のサッカーだけを全試合貫いたのだから。胸を張ろう!試合終了後、全員で手を繋ぎ、輪になって泣きながら言った言葉。君達の、その言葉に嘘は無い。
「俺達は強いっ!」。
そして。誰に言われたわけでもないのに。二人きりで。キャンプ用ベンチに座り、背中を丸めて肩を落として。涙を流しながら、言葉も発せず、片手にオニギリを握り締め。それでも前を向いて。自分達の力の無さを悔いながら、負う必要の無い責任を感じながら。ただただ、じっと。歓喜のライバルチームの8回のゴールシーンを最後まで真摯に見続けた二人。強いオーラを身に纏い、恐れ多くて誰も、カメラを向けることも、声を掛けることもできなかった、震える後姿の二人。この市の少年サッカーチームで一番カラダが小さくて、一番アイディアが豊富で、一番ドリブルの上手い10番。この市の少年サッカーチームで一番カラダが大きくて、一番不器用だけれど、一番凄いシュートの撃てる15番。バルセロナタイプユニホームの黄色い背番号の大きさも微妙に違う正副キャプテンの、その強い思いは、しっかりと次に繋がる。 繋げなければいけない。
必ず繋げよう。
最後のライバルチームvs西の方チーム戦。堂々と3級審判として偽りのない笛を吹き、帰ってきて「ツライ…」と言ったきり15分一言も言葉を発せず、黙ったままだったHコーチ。勝ち負けが全てでないけれど。決して負けたつもりはないけれど。それもこれもサッカー。
一年に一度くらい2時間半だけコーチ陣が「タラレバ」を肴に酒を浴びてもいいよね?
25人の涙の勇者たち。
- [2004/09/24 21:37]
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