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    初めてのパス練。 

     スーツ着てると暑いし。脱ぐと寒いし。微妙な気温だなぁ。


     なんか最近、精神論ばっか書いてんなあ~。。。と密かに反省中。これでも一応、サッカー協会公認コーチだし。ただ、ほら、「オフザピッチこ~ち」だから。平たく言うと「生活指導担当」(笑)。言い訳すると、我がチーム4年には、僕より優秀な「技術指導担当」コーチがたくさんいるから、いいのだ!

     日曜日。地区の中学校で練習。4年生だけだったから、広~く使って練習ができる。当然、選ばれたメニューは「こんな時じゃなきゃできない練習」。何が選ばれたか?というと。。。「パス」。単なる「パス」。まあ、バリエーションは幾つかあったが。前にも書いたが、我がチームの11期生は「パス」の練習をしない。2対1、3対2、ミニゲームの中にその要素が充分に入っているし、シュート絡みの方が大切だし。一番の理由は、「喜び」「悔しさ」(簡単に言うと勝ち負け)感の薄い単調な練習ができるだけの「集中力」が子供にないことだけど(笑)。だから、「初めてのパス練」(笑)。まあ、試合中、そこそこできているのだから問題ないだろうと思っていたのだが。。。

     ところが。ノンプレッシャーのクローズドスキル(うわっ、いきなりコーチっぽい言葉、笑)の練習なのに。できない、できない。人気番組「初めてのお使い」並みの笑えるシーンのオンパレード。「右っ!」と呼んでいるのにボールは「左」に行く(笑)。ここで、技術指導担当が一言。「右っ!て言われたら左に相手がいると思ってごらん」。すると、あ~ら不思議!きちんと右に行く。「トラップも、そう思ってやってみよう!」。すると、またまた不思議!トラップも足元に入らなくなる。まるで、魔法。

     極めつけがコレ。「クリスクロスパス」(全く初めて!当然、最初は「手」)のスタート時。足の速い子が、足の遅い子にパスを出す時に全く呼吸が合わない。どうしても、遥か前方にパスが出てしまう。追いつけない。ちなみに足の速い子は、その時点で、まだ一歩も走っていない(笑)。繰り返す。合わない。技術指導担当、何も言わない。また、繰り返す。言わない。繰り返す。言わない。繰り返す。ここで一言。「考えよう。どうしたいいんだろう?まず、試合だったらどうする?」。とたんに、大きな声で名前を呼び出し、パスの角度が浅くなる。もっと驚いたのが、足の遅い子の動き出しが早くなったこと。う~む。魔法だ。当然、その後、ベタぼめ。もう失敗しない。魔法だ。そして、全員集めて言葉で確認。もう1回やらせると全員格段に上手くなっている。魔法だ!

     考えてみると、1ヶ月にのべ20も試合をやっているんだもの(2チームの時もあるから)。色んなことが身に付いているはず。「教えていないけど、身に付いているはず」ということは、技術指導担当は、わかっている。だからこそ、余計、簡単に答えを教えない。できないことを責めない。待つ。待つ。ひたすら待つ。「あみん」並みに待つ(歳がバレる、笑)。モーニングで連載中の東大合格請負マンガ「ドラゴン桜」でも、いい教師の資質として「教えない人」と言っている。自分で気づかせる。自分で調べさせる。自分で身に付けさせる。グッドハビットを持たせ、道筋だけ曖昧に示し(曖昧がポイント!)、ヒントを散りばめ、脳内サプリの今田並みに、「できた~っ!」と喜びを体感させる。で、伊東四郎並みに、いっしょに喜んであげる。しかも、それぞれの身に付ける成長スピードに合わせてあげる。決して急がない。これは、家庭でもお願いしたいこと。

     いいコーチのライトスタッフ(正しい資質)。まず、第一に「忍耐強い」こと。
     
     そりゃ、僕には無理っ!僕が生活指導担当の理由、わかるでしょ?(笑)

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