2009.02.25 Wed
「 」。


2月20日付・我が県新聞。2月22日付・我が県報知(我が県・読売読者へのオマケ)。今日、2月25日付・朝日少年少女スポーツ(我が県・朝日読者へのオマケ)。KSCのⅤ報道が出揃った。
3紙とも、楽しませていただきました。ありがとうございました。
まっ、既に〝過去のこと〟だ。チームも子ども達も「次っ!」に向かって走り出している。息子を見ていれば、それは感じ取れる。僕も〝過去のこと〟をこれ以上、書く気はない。ない、が…。前から「機会があれば書きたい」と思っていたことがあって、今回が適当と思うので、〝過去のこと〟を最後に題材として使いたい。
今回のテーマは「報道」だ。
行数から構成、見出し、使っている写真まで含めてのキメ細かい解析か? と思った方、ごめんなさい。報道には憲法で規定された〝自由〟がある。どういう記事をどう書いても、それが事実である以上、その権利を何者も制止することは出来ない。
だが。常に書く側にも自主的な規制はある。例えば、今回のような高校未満の少年チームスポーツ報道では以下のような基本がある。『1.勝ったチームと負けたチームを比べない。2.勝因、敗因を個人に求めない。3.選手のミスに対してフォーカスを当てない。4.勝ったチームを大きく取り上げる。負けたチームは極力取り上げない』。
1.2.3.には説明はいらないだろう(このブログの「41/41」みたいなモノはダメだということ、苦笑)。ただ4.に対してはケッコウ異論を唱える人も多いと思う。「準優勝をもっと取り上げろ!」。今回だって〝この日、勝った〟3位のHAチームの写真はあったが、〝この日、負けてしまった〟準優勝のオレンジJクラブの写真はなかった。
それを「おかしいだろ?」というのはゴモットモな意見だ。
しかし。負けをフューチャーするということは、負けの原因に触れないわけにはいかない。それは、優先順位的に先にある1.2.3.に反してしまう。極端な話、勝ったチームを非難しなければならない場合も出てこないとは限らない。対象が少年である以上、それは〝なるべく、してはいけないこと〟。それこそ、少年スポーツ報道の理念である「勝ち負けが全てではない」から逸脱してしまう。だから、危ない橋は渡らない。よって負け原稿は極力少なくなる。
そんな制限を受けながらの記事であることを考慮して、3紙を見直す。作りもレイアウトも含めて、ともにオーソドックスなものに仕上がりながら、個性はキチンと出た。朝日は〝一般紙らしく〟、報知は〝スポーツ新聞らしく〟、我が県新聞は〝地方紙らしく〟。どれも立派な新聞だ。後の「どれがいいか?」は読者側の好みの問題となる。
僕の好み? そりゃもちろん〝スポーツ新聞らしい〟モノだ(笑)。報知の書き出しはスポーツ新聞の王道を行っている。『優勝へのモチベーションがKSCイレブンの足を動かした。~中略~相手よりも速く、そして豊富な運動量は最後まで衰えなかった』。ウマい。次に書きたいことを具体的に表現している。計算もありながら、筆の勢いも感じる。
「さすがっ!」と唸ってしまう(笑)。
ここからが本題。内容だ。3紙ともに主旨は《KSCは守備を徹底的に練習してきた。そしてセットプレーにも非常に時間を費やしてきた》と書いてあった。果たしてそうか? 中学生だぞ、そんなわけはない(苦笑)。正解を想像で書くならば《攻撃も守備も徹底的に練習してきた。特に守備の意識は全員に徹底された》《試合前はセットプレーを何度も確認した》だろう。
だけれども、僕でも後者のようには書かずに前者のように書くだろう。
皆さんは報道を「事実を伝えるもの」と考えていないだろうか。それは間違いだ。報道は「事実の中から、『記者とカメラマンが好みで切り取った事実』の極々一部を、決められたスペース(もしくは時間)内で伝えるもの」である。例えると、巨大マグロ一本を刺身にするようなもの。大トロ・中トロ・赤身・ネギトロをツマと一緒に盛り、「ヘィ、お待ちっ! マグロですっ!」と出しているようなものだ。その量、組み合わせは記者という〝板前〟の裁量による。それが〝板前〟の腕の見せ所だ。それでも刺身は便宜上〝マグロ〟と呼ばれる。同じものではないのに、だ。つまり、
報道は刺身。マグロ=事実全体ではない。鵜呑みにしてはいけない。
ましてや、こんな個人ブログに書いてある記事なら尚更だ(苦笑)。
記者は、「ウマそうなところに飛びつけっ!」と訓練されている。さらに、その選んだ部位の旨味を引き立てようとする癖(へき)がある。かつ、少年スポーツ報道では選手の〝普段〟を見ていない。番記者なんているはずない。だから、まず見た目で一番ウマそうなところを探すのだ。そして、取材対象に「僕の探したところがウマいところだよね?」という質問を浴びせる。浴びせれば必ず浴びせた質問に対しての答えが返ってくる。それがYESであってもNOであっても、必ずだ。後は、記者は経験という〝レシピ〟に沿って調理を始めればいい。
だからこそ。〝刺身〟を食べる側の読者が〝刺身〟であることを前提に〝マグロ〟を味わう余裕を持たなければいけないと〝僕は〟思う。本当の事実は。〝リアアルタイムで観た者〟だけが知っている。だから。リアルタイム観戦が事実を知る最高の手立てだ。
釣りたてに敵う〝マグロ〟はない。
「そんな時間ないよ~。だから刺身を食べるしかないじゃん!」。そんな人のために。なるべく本物に近い刺身の味わい方がある。「 」=カギカッコの中だけを味わおう。そこには事実がいっぱい詰まっている。人のコメントは変えてはいけないという不文律が伝える側にはあるのだ(「切ってはいけないではない」ので前段後段を飛ばされて意味が変わってしまうことがあることは、今回は置いておく)。だから、「 」はケッコウ信用して大丈夫。面白いから、「 」だけ今回の3紙のコメントを幾つか抜き出してみよう。
我が県新聞:「余裕を持って守備が出来た」⇒息子のコメント。ヘディング空振り以降に許したシュートは後半の2本だけ(新聞の記録より)。我が県報知:「満足はしない」⇒KSC・S主将10番RKクン。ウレシいけど上を目指すと読める。朝日には「辛い練習をしてきた」と語った。厳しい練習が目に浮かぶ。朝日少年少女スポーツ:「練習通りの動きだった」⇒決勝点の7番IZクン。報知には「自信があった」とも同じCKを語った。練習をした証拠だ。
そしてOコーチ。「今のままでは全国は無理」。
なるほどなぁ。指導者は厳しい現実を本音として語る。
相手側のコメントもホントは書きたいが…。コメントを対比させると本質も見えてくる。ただ、今回は少年スポーツ報道の鉄則に従ってやめておく。1つだけ例を書くとすれば。1~4位までの各監督のコメントは、それぞれの育成姿勢がハッキリ出ていて面白かった。KSC・T監督のコメントだけでも書いておこう。「『俺が』が『俺達が』に変わってきた」(我が県新聞より)。
言葉のイキがいい。〝板前〟としての腕が鳴る。
僕なら、ここを大トロとして〝刺身〟を作る(笑)。
報道には間違いもある。報知と朝日の息子のヘディング空振りコメント差には笑えた。報知:「(攻撃パターンはわかっていたのに)ラインを下げるのが遅れてしまった」。朝日:「ラインを下げるのを忘れてしまった」。おそらく同時取材だろうけど。どちらかが〝聞きまつがい〟(糸井重里風)だろう。フツーは、ラインを下げることが遅れることはあっても、忘れることはないとは、思う(笑)。
そういうところも含めて少年スポーツ報道だ。期待をせずに読む側が楽しもう。
ん? でも。もしかしたら朝日の「 」が正しいのかもしれない。
息子なら、あり得る。忘れモノだけは本マグロの大トロ級だから(苦笑)。
- [2009/02/25 23:58]
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2009.02.24 Tue
三波春夫の名文句。


野球の人気がスゴイ。宮崎サンマリンスタジアムでのWBC代表vs.巨人との練習試合の観客は4万500人っ! 今日の強化試合オーストラリア戦も観客は3万3000人だ。まぁ、そこに行けば日本人メジャーリーガーも含めた球界オールスターズを見られるのだから、「行きたいっ!」というファン心理は当然といえば当然ではあるのだが。
それにしてもスゴイ人気だ。と率直に思う。
そういえば、野球を始める子が増えてきているなぁ…とも感じる。我がチームと仲良く日曜の午後のホーム小学校のグラウンドを半分ずつ使っている「H野球少年団」さんにも真新しいユニホームに身を包んだカワイイ球児が多数、見受けられる。
がんばれっ! 野球少年たち。未来の松坂、イチローは君たちだ。
イチローといえば。今年のイチローのコメントは、すごく「いい」。例えば。今年の1月の自主トレでWBCへの抱負を聞かれた時⇒「胸キュンなプレーがしたい」。2月22日の冒頭に書いた4万500人のファンが集まった試合の時のコメント⇒「これだけのお客さんの中でできたのが一番。真剣にやったところで(この雰囲気の中で得るものは)つくることはできない。ファンの力なしではできないこと」。同じ22日の出来事。守備練習中に「イチローっ!」とスタンドから声が掛かるとピースと指でサインを送る。極めつけが報道ステーションで、この日、流れたVTR。あるスポーツジャーナリストが「こんなに客がいると凄いね」とイチローに声を掛けると…。すかさず、言い返した。
「お客さんでしょ?」。
いやぁ、イチローは本当のプロだ。客を、いや〝お客さん〟を第一に考えている。ちょっと前、マリナーズが最下位で観客動員が落ちた時にはこう言った。「最下位で、チームがお客さんを楽しませない、僕が楽しませたいと思う。僕のヒットを見にきてください」。
サッカー界を見渡す…。カズ(逸話は⇒ココ)、ゴンだよなぁ、その意識があるのは。ん~でも、もうちょい〝旬〟な選手にそれを期待したいところだ。きっと、「生意気~っ!」なんて意見が先に出ちゃうから、遠慮をしてしまうのだろうなぁ、みんな。でも、このままじゃ野球に再び食われちゃう。
ファン無視のシーズン移行より、こちらの方が急務では?
かくいうファンも甘えていては、いけない。海外だが昨日はこんな話もあった。以下、21日のガゼッタ・デル・スポルトからの抜粋。「マンチェスターUのファーガソン監督は、サイン禁止の決断を公にした。『サインを求め、我々の練習場であるカリントンに足を運んでくれるサポーターには大変申し訳ない。しかし、我々は、選手達に《今後サインには応じないように》との命令を下した。問題は、一部の身勝手な人間がサイン入りグッズを転売し、利益を得ていることにある。このような輩と純粋なサポーターを見分けることは不可能であり、サイン禁止の決断に至った。我々の苦渋の決断に理解を示してもらえることを期待している』と説明した」。
我々が自分で「客だぞっ!」とエバッても選手の迷惑になってしまう。
選手あってのファンでもある。意識はお互いに持ちたいものだ。
よしっ! 今度の我がチーム3年以下の練習メニューは決まったぞっ!
「カッコイイ サインの書き方」&「正しいサインのもらい方」講座っ!(笑)。
どちらが将来役に立つかは、君たち次第です!
- [2009/02/24 23:57]
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2009.02.23 Mon
現役。


前にも紹介したが。僕が毎日、訪れるHPに「谷田-虎の穴2-サッカーに一途な君ならここで育つ」がある。で、これも書いたがリンクは張れない。「張ってはいけない」と、そのHPに書いてあるのだ。だから、観たいと思う人は、お手数だが、どうか、自分で検索してみてほしい。
そのHPに、今日。「スポーツ報知の報道」として書いてあったことがある。谷田の引用はできないけれど。報知新聞の報道を引用したとするならば、それは大丈夫、全く問題はないはずだ。以下、2月23日(月)の報知新聞静岡版より。
井田監督勇退を否定
『今後の去就が注目されていた静岡学園・井田勝通監督(65)が22日の決勝後、勇退説を否定した。「チームの指揮は川口にしてもらうことになるが、私は川口をサポートしながらチームの面倒を見ていきたい」と〝現役〟続行の意向を示した。これまでも新人戦では指揮を執っていた川口コーチは、4月から高校の監督昇格が決定している。井田監督は今後、中学生チームの指導と高1の育成などに携わり、「世界に通用するドリブラーを育てたい。サッカーも最後の勝負は個人技になるから、技術をみがくのは大事」と強い意欲を見せた』。
「勇退」という言葉を谷田に倣って、僕もネット辞書で検索してみた。以下、フッレシュeyeペディアより。 『勇退=高い功績を残した者が潔く役職を辞する事や、あるいは後進に道を譲る事などを目的にその役職から自ら引退する事』。
なるほど。引退自体をしないならば、井田監督の行動は確かに「勇退」ではない。
〝現役〟続行、いや〝現役〟復帰だっ!と言った方が正解だ。
自戒も含めて考える。ベンチで指揮を執ることが、指導者の役目だろうか? 僕は、普段の練習には顔も出さないのに、やたらとベンチに入りたがる指導者になってはいないだろうか? なっていないとしても。果たして、子どもが普段の練習で培ったことを試合にキチンと発揮できるようなチーム環境を作ろうとしているだろうか? そうなのだ。ベンチには。入りたい人が入ればいい。僕は進んで、
「練習で球拾いをする」指導者、いや「練習で球拾いをする」大人でいたいと思う。
それが僕の考える〝現役〟だ。
名監督・井田勝通でさえ、そうしようとしているのだから。
こういうことを書いてしまったり、口に出して宣言をしたりしてしまうところは反省すべきところでは、ある。「〝まだ若造〟だな」と自分でも思うけれども。それはそれでいいだろう。基本的には、この日記は「自分を振り返るためのモノ」であるのだから。
早く。名将・井田勝通の育てた中学生を見てみたいっ! と強く思った。
いや。強く思う。
- [2009/02/23 23:16]
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2009.02.22 Sun
特効薬。

今日は、朝から頭痛が酷かった。
実は木曜あたりから再び体調がよくない。例の「群発性頭痛」に発展しても困るから、こんな日は一日、寝ていたいのだが…。そうもいかなかった。田舎から僕の両親が、1週遅れで次女の誕生祝いに昨日から来ているのだ。「どこかみんなで行こうよ~」と娘2人のみならず、オフクロにまで言われると断れない。ツーズーが…と言おうと思ったが、この歳になって、また、親に心配を掛けるわけにはいかない。「わかった」と応えると、その瞬間に3人に畳み掛けられた。「天(コスモ)も連れて行こうよ~」。
マジで? 頭がさらに痛くなった…。
「で? どこ行きたいの?」と聞くと三者三様の答えが返ってきた。まず、長女だ。「ローラーブレードが心置きなくできるところ」。次女は「おいしいお昼が食べられれば、いい」。最後はオフクロ。「いいお天気だから。ゆっくりと自然の中を散歩したいわ~」。終いにゃ、オヤジまで口を出してきた。「孫のサッカーも見たい」。というわけで。行き先はKWサッカー場に決定。
のんびりとサッカーを見れば。頭痛も少しは治まるかもしれない。
犬連れでサッカー場? と思うかもしれない。が、要は河川敷だ。犬を散歩させている人も普段からたくさんいる。グラウンドの中に入れなければ問題ない(公式戦ならば、連れてもいかない)。車だって、駐車場を離れれば入ってこない。ローラーブレードも仕放題。散歩? どうぞ、お好きに…板東太郎の風景を楽しんでくださいっ! って感じ。
道中、天が車に酔って吐いたりなんだり…。着いた時には、頭痛はさらに酷くなっていた。「さぁ、あとは各自が自由にしてくれ!」とだけ言う。「は~い」と全員が散り散りになる。僕はボ~っとサッカーを観ていればいい。何も考えなければ、少しは楽になるだろう。
そう思っただけで。少し痛みは緩和した。
今日のクマSの相手はアルビレックス新潟U14。試合は、もう始まっていた。側にGK・TSクンのオヤジがいたのでスコアを聞くと1-0とのこと。よく観ると息子が出ていない。理由をFW・RKクンのオヤジが教えてくれた。この方は、トレーナーの手伝いもしている。「足が痛いって。痛む箇所と症状から推測すると、たぶん脛骨疲労性骨膜炎。今日は別メニューだよ」とのこと。まっ、疲れがドドッと出たのだろう。明日からはテスト休みすると聞いている。ゆっくりカラダを休めて、頭をフル回転させればいい。息子が出ていなければ、逆にゆっくりした気分で観れる。
楽しもう。子ども達のサッカーを。また少し痛みが和らいだ。
天気がいい。いつもは震えるほど寒い「坂東太郎」の河川敷なのに、今日は全く風もない。日差しが柔らかく、そして暖かい。遠くに赤城山と男体山が霞む。一足早い春を感じる。絶好のサッカー日和だ。気分がいい。
少し。頭の痛みが、また遠のく。
試合をボ~っと観る。KSCは新人戦とは随分と違うメンツだ。そうか。みんなも期末テストか。41人がそれぞれケッコウ違う学校だから、入れ替わり立ち代り休みが出る時期だ。だけれども、チームとしてはいつもと全く遜色がない。しかも、一生懸命ながらも伸び伸びとやっている。こりゃぁ、また厳しくなるぞ、先発争いが。いいチームになってきたなぁ。本当に全員がウマくなってきた。
外野としても観戦の楽しみが増えてきた。また、頭が少し楽になった。
試合終了。スコア? 練習試合だ、どうでもいいこと。知りたい方はサムログ等で確認を。嫁が「みんなで妻沼の道の駅で麦とろゴハン食べてくるね~」と言う。どうぞ。まだ車の運転はしたくない。もうちょい、ここの空気を吸っていたい。次の試合(ヴェルディ調布vs.FCおおた)が始まったが、見ないことにした。天の散歩ついでに、少し歩こう。土手を天と登る。枯芝の中にも雑草の芽が見えた。春は、もうそこまで来ている。
春の息吹を感じて。また、痛みが少し減った。
一回りして、グラウンドまで戻ってくる。天は、おとなしい犬だ。まったく吠えない。今までに3回しかコイツの吠え声を聞いたことがない。とはいえ、かなり大きくなったが、まだ精神的には子犬。フンフン、フンフンとそこら中を嗅ぎ回っている。
カワイイなぁ。また、少し痛みが引いた。
枯芝のグラウンドの上では、アルビの選手たちがワイワイキャッキャッと鳥かごを楽しんでいる。新潟の冬の厳しい自然環境から比べたら関東は天国だ。しかも、今日は「とてつもなく、いい天気の日」。本当に愉しそうだ。J下部の子どもと言っても中2は中2だ。子どもが楽しそうにボールと遊ぶ風景は僕を和ませてくれる。そうか。ここは板東太郎だ。白鳥が飛来するのも当たり前だなぁ。若き白鳥たちよ。楽しんでいってね、この河川敷でのサッカーを。
白いセカンドユニホームが眩しい。だいぶ、頭痛が治ってきた。
さぁ。帰ろう。ちょっと遅れるけれど。午後は我がチームのチビッコ達との練習だ。彼らの明るい笑顔とサッカーを楽しむ姿が、きっと僕の頭痛を完全に取り去ってくれるはずだ。大会前だけど、キリキリせずに、ヤツラと一緒に今日はサッカーを愉しもう。
頭痛には。子どものサッカーが特効薬だ。
毎日、見れたら、いいのになぁ…。
- [2009/02/22 23:41]
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2009.02.21 Sat
トーシューしてルーゴーだっ!

凪川アトムという「P(ピー)」(=プロデューサー)をマネるピン芸人がいる。白シャツにピンクのセーターを肩掛けし、サングラスにストレートヘアという〝いかにもっ!〟という出で立ちで、放送ギョーカイ用語(古くはズージャ語といった)を、これでもか! と繰り出すのだ。例えば、こんな感じ~。
「今日、あのゲーハーチョウシャとザギンでシース食う話、オッケーちゃんよ~。ホントはギロッポンでチャンネーとシーメすることでフィックスしてたんだけど。それバラシたから。チャンネーもツレてこい? トーシロじゃなくてデルモよ、デルモ、デーハーなデルモっ! だから、リームー。じゃ、ザギンにテッペンでね!」
⇒「今日の、あの髪の薄い社長と銀座で鮨を食べるって話、行けるよ。本当は六本木でおねえちゃんと飯を食べることで決定していたんだけど、中止にしたから。ねえちゃんも連れて来い? 素人じゃなくて派手なモデルだから無理。じゃ、銀座で午前0時にね!」。
これを凪川の純粋なネタと思ってはいけない。僕は、その昔、コウコクギョーカイで働いていたから知っている。実際に〝いる〟のだ。マジに、この手の「P」は、各テレビ局に2桁単位で〝実在する〟。
サッカー界を見てみる。「P」はいないけど「C(シー)」がいる。
まずは、出で立ち。髪の毛を伸ばして、ミラーグラスを掛ける。そして、アスレタ辺りのブラジル系ウェアで全身を固め。ジャージに多数のスポンサーロゴでも付いていれば完璧だ。シューズにもこだわりを持ちたい。黒でなく、色がたくさん使ってあるものを選びたいところだ。そして、最新サッカー用語で子ども達への〝育成〟を始める。
「トーク、トーク、トーク! 周りとトークだよっ! 持っている時も持ってない時も、ルックアラウンドを忘れずに~っ! パスを出したらムーブだよ、そう、パス&ムーブ、パス&ムーブ。ポゼッションを意識して~っ! 近くの子はサポート、サポートっ! ポゼッションを続けるための動き~。離れている子は自分がアタッキングサードになることを意識して~。守備もトーク、トークっ! そしてルックアラウンドっ! 相手がボールを持ったら、スクイーズっ! なのかディレイ! なのかを判断、ハンダ~ンっ! まず、その前にどんな時もハードワークを心掛けて~っ! ハイっ! 奪われたらリトリート~っ!」
さぁ、上の言葉をそのまま使ってみよう。立派な「C(シー)」(=コーチ)の出来上がりだ。これだけで若いパパママ達に信頼されること間違いなしっ! そのうち、凪川アトムのネタにされてしまうかも~(苦笑)。
言葉というのは、放っておくと独り歩きを始めてしまう。最初は、そこにキチンとした意味があるのにも拘らず、ムダに多用することによって本来の輝きを失ってしまう。「なぜルックアップではなくルックアラウンドなのか?」「なぜパス&ゴーではなく、パス&ムーブなのか?」「なぜ声ではなくトークなのか?」。大事なのは「なぜ?」の部分。「言葉自体が含んでいる本来、言いたいこと」を分かっている人は、見掛けだけの言葉だけには頼らないし、多用はしない。目的に合わせて、キチンと自分なりに消化した言葉を使うはずだ。
サンショー(小3)に「クートー、ルックアラウンド」はツーフーに考えて、リームーっ!
今日の午前は我がチーム3年以下の練習。気張って出掛けた。最近、僕は髪を伸ばし始めている。先日買ったミラーグラスも掛けてみた。ウェアは信念によりadidasだが、青とグレーの代表レプリカピステを着用。シューズは敢えてトレシューを選ばずに、黄色と銀のコンビネーションが美しいアディゼロを履いた。これなら、優秀な「C」に見えること間違いなしっ! アップも、いつもと変化をつけて、「馬飛び競争」を選択。そして、すぐ、短いながらもゲームをさせる。MTMを実践だ。ゲームの後は、給水させて。ここまでは「C」として完璧だ。さてさて、いよいよ練習テーマの発表だ!「今日のテーマは…」、
「〝おかわりっ!〟」。
「ご飯の時さぁ。もっと欲しい時はなんて言う? そう〝おかわりっ!〟だよな。うん? 〝おかわり〟しないって? それじゃぁ、大きくなれないよ。いっぱい〝おかわり〟すると背も伸びる。サッカーもおんなじで。いっぱい、ボールの〝おかわり〟をして、試合中にボールを触るとウマくなる。パスやスローインをしたら、いろんな所に行って〝おかわり〟しよう。なぜ、いろんな所かって? ゴハンだけじゃ大きくなれないだろ? いろいろなモノを食べるのと同じだよ~。あっ! そうそう。ちゃんと大きな声で〝おかわりっ!〟ってお喋りしてね。ゴハンだって、お母さんに〝おかわりっ!〟って言わないと貰えないよね? お喋りでいいからね~っ」。
練習開始っ! あちこちから「おかわりっ!」というお喋りが聞こえてくる。
いいんじゃない? ウチは。〝ウチらしく〟、ニュアンス合わせた易しい言葉を使っていこうよ。
と、いうわけで。上の「C」言葉を「低学年言葉」にアレンジしてみる。 「お喋りしよ~っ! 喋ろう、楽しく『こうしたらいいじゃん!』っていうお喋りをしようっ! サッカーの時も友達とはお喋りしようぜ! ボールがあってもなくても友達がどこにいるか? キョロキョロして見ておいてねっ! パスを出したら〝おかわり〟だよ。ゴハンの〝おかわり〟、味噌汁の〝おかわり〟、キャベツの〝おかわり〟いろいろあるよ~。全部食べたら、おなかがいっぱいになるよ~、それが『ゴール』だよ~。近くの子はゴハンを食べたいって思っていてね。食べている子が失敗したら、君たちの番だよ。みんなでお腹いっぱいになろうよ。離れている子は自分が一番美味しいトンカツを食べてやろう! と思っいてね~。守備もお喋り、お喋り~っ! そしてキョロキョロっ! おいしいトンカツをカラスが取りに来たら『やらないよっ!』とすぐにケンカするのか?、危ないから先生が来るまで時間稼ぎするのか? 自分で考えて~っ! まず、その前にどんな時もカラスに負けないようにね~っ! ハイっ! カラスが来たよ、みんなで素早く網をかぶせて~っ!」
ん~。これはこれで、ピン芸人「もう中学生」がネタにするかもしれないなぁ。
「ためになったね~~。ためになったよ~~」(笑)。
- [2009/02/21 23:26]
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2009.02.20 Fri
仁左衛門は松嶋屋。



「あっ! 絶景かな、絶景かな~っ! 春の眺めが値千金とは小せぇ、小せぇ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両~っ!! もはや日も西に傾き、まことに春の夕暮れの桜は とりわけ、ひとしお、ひとしお~っ! はて、うららかな 春の眺めじゃなぁ~っ!」。
歌舞伎「楼門五三桐」(さんもんごさんのきり)で、かの大泥棒・石川五右衛門が京都・南禅寺三門の上から、その眺めに感嘆し、大見得を切る名場面の台詞(せりふ)だ。なんで、突然、こんなことを書いているかというと…。そう、CXの「世界の絶景100選」を観たからだ。僕だって、たまに早く帰ってくればテレビくらいは、観る。いや、言葉は正確に使おう。
もっとテレビが観たい~っ!(苦笑)。
もともと僕は、「神社仏閣マニア」(⇒ココ)であるとともに「絶景マニア」「世界遺産マニア」でもある。って言っても、海外旅行なんて、する暇はあるわけない。いや、言葉は正確に使おう。〝する金なんてあるわけがない〟。所詮、ビデオ・テレビ・書籍等にかじりつくのが関の山だ。ちなみに、行ったことがある世界遺産は、・法隆寺地域の仏教建造物・姫路城・古都京都の文化財・原爆ドーム・厳島神社・古都奈良の文化財・日光の社寺・琉球王国のグスク及び関連遺産群 ・紀伊山地の霊場と参詣道 ・石見銀山遺跡とその文化的景観・白神山地だけである。まぁ、あと10年以内には、白川郷・屋久島・知床に行って、日本国内だけは〝制覇したるわいっ!〟とは思っている。
「絶景ポイントで。どうしても行きたいところを1つ選べ!」と云われたら、僕は文句なしにアメリカの「グランド・キャニオン国立公園」を選ぶ。子どもの頃から「行きたい~っ!」と思い続けてきた。450キロにも及ぶ峡谷。一帯の地層は、20億~2億5000年前のもので、約1億年前の造山運動によって隆起したこの大地が、コロラド川の浸食によってされて出来上がったもの。現在のグランド・キャニオンを流れるコロラド川が、深さ1600メートルの峡谷を形成していることから単純計算すると…。1000年間に1.6センチずつ削られていったことになる…。
…。気が遠くなる…。その悠久の場所に立ってみたい…。
しかし、だ。番組のサブタイトルにある「死ぬまでに一度は観たい絶景は?」と聞かれたら、答えは違う。グランドキャニオンとは、答えない。では、何を選ぶのか? というと…。
「全少全国大会決勝のベンチから見た、僕が指導するチームの勇姿っ!」。
さぞかし絶景だろうなぁ。
………。さらに気が遠くなる……。悠久の時間が必要だ…。
がっ! もしも。万が一。いや億が一、兆が一。僕が、その場所に立てたとしたら…。約束しよう。しっかりと「隈取」(歌舞伎の化粧)し、目を見開いて。テレビカメラの前で、片岡仁左衛門ばりにカブイてみせようっ! その時は。ぜひ、合いの手、「よっ! コーチ家っ!」とテレビの前で叫んでほしい(笑)。行ってみたいなぁ、その場所に。言ってみたいなぁ…、この言葉。
「あっ! ゼッケイカナ、ゼッケイカナ~っ!」。
- [2009/02/20 23:58]
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2009.02.19 Thu
手塩。

「ねぇねぇっ! 見て、見てっ! ホラ、ホラ~っ!」。嫁が朝っぱらから、小娘のような声を上げて、手に持ったものをみせびらかす。両手を合わせた掌の上には、鮮やかな深緑の塊が2つ。大きなブロッコリーだ。なんでも、近くのホームセンターで苗木を70円で買ってきて、庭の一角に植えていたらしい。
全く知らなかった(苦笑)。
《あっ、そう》で片付けるのは簡単だが、そうはいかない。熟年離婚の原因になってしまうかもしれないし(笑)。まぁ、結婚15年にもなれば、あしらい方もわかっている。「ふ~ん。ケッコウ、立派じゃんっ! スーパーで買えば100円はしそうだよね!? それだけ嬉しがるってことは、随分、頑張って育てたんだろう?」。嫁は得意顔で応える。「んなこと、アタシがするわけないでしょう? 地植だから、水もやらず。肥料? なしっ! ただ、植える時に、土を耕して腐葉土を混ぜただけ。農薬? 虫がついたら虫がつくだけ上手くできた! ってことでしょう? 毎日、覗いて、気にはしていたけど。それだって、『早く収穫したいなぁ~』って思っていただけよ」。
ふむ。それはウマそうだ。
サッカーも同じだな。
昨日の教訓を活かして。これ以上、余計なことは書かない(笑)。
夕食時。朝取りのブロッコリーが食卓に上がった。あの後にすぐ、さっと塩茹でにしておいたらしい。食べる。サクッ! うんっ、美味しい。歯応えもシッカリとしていて。自然の甘みがある。何より野菜自体の旨味が活きている。味オンチの息子でさえ、ウメェウメェとヤギのように食べている。「なるほど。手を掛けりゃいいってもんじゃないってことの手本だな…」と僕がつぶやく。
すると。嫁が言う。「分かってないわねぇ~。手を掛けなくちゃいけないものもあるのよ。アタシが〝手塩〟に掛けて育てているもの知っている? 薔薇よ、バラっ! 『美しさ』だけは,手を抜いたら手に入らないものなのよ~」。そして、続けた。
「ねっ? 化粧品、買っていい?」。
そこかいっ! 結婚15年目でも読めなかった…(苦笑)。
- [2009/02/19 23:43]
- 自分と家族と生活のこと |
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2009.02.18 Wed
縁。

クラブユースのHPにTOPリーグ入替戦の日程と組合せがアップされた。これが終われば、U14公式戦は全て終了ということになる。
一年、U14のいろんな試合を見てきて、あらためて感じたことがある。それは、どのチームの誰もが確実に成長しているということだ。僕だって、ヘタレではあるが、指導者の端くれだ。どこのチームの誰であろうと、知っている子どもが(一方的に、が大半だけれど、笑)、サッカーを続けている姿を観れば、素直にうれしいし、注目をする。
「KSCの試合会場に行く」ということは、そういう楽しみもある。
TOPリーグを観に行けば。BNチームにはA市のスクールで息子が一緒だったA君がいる(敢えて、ABCを使っています)。GRチームには、小3の時から注目していたB君がいる。FCFチームには一学年下だけどTさんの次男・C君が飛び級で上がっている。
クラブユース大会が始まれば。2次リーグでのKMJr.とのゲームは、見には行けなかったけれど。「ビル屋上のスクールで一緒だったD君、元気だったよ」と息子が話してくれた。MNFCとの対戦ではOFチームで活躍していたE君のプレーを目にできた。対戦はなかったが、同じ会場となったASチームの面々にも会うことができた。SOJr.との対戦会場では、OFCに行ったF君に会った。HAチームに行ったG君にも会った。
Jクラブ戦では県O1チーム出身のH君、I君の勇姿を見た。また、スクールで一緒だったJ君もいたし、K君のプレーも見れた。今まで一度も観戦の機会に恵まれなかったHAチームも3決を観戦し、やっと見ることができた。L君、M君は、さらに上手になっていた。決勝の相手で、「空振りヘディング」をかっさらった10番L君は、選抜のチームメイト。キーパーM君は、「キーパーの座」を争った相手だが、今でも「よっ!」と言う仲らしい。FWのN君とは、よく練習試合をやった。当時も凄かったが、今はもっと迫力を増していた。
今年度は見れなかったチームもある。みんな。来年度は見にいくぞ。中体連にも期待だ。ホーム中学校はもちろんだけど。知っている子のいる他の中学の試合も見たいなぁ。
試合に出ている・出ていないは関係ない。
みんな、県Jr.ユース界U14でサッカーを楽しむ子ども達だ。
素直に応援しないほうがヘンだろう?
息子よ。子どもの目から見れば、もっと広く考えなければいけないぞ。今は、「ジャマなんだよっ!」「ウゼェFWっ!」と言い合う、違うユニホームの相手だとしても、高校では〝同じユニホームの味方になるかもしれないし。今のチームメイトが違うユニホームを纏う場合もある。それでも友は友だし、高校で一緒になる子も間違いなく友だ。高校で一緒にならなかったとしても、〝いつかは代表で一緒に…〟。これは、中2にもなると余りにオコガマシイく非現実感が漂うか…(苦笑)。そうだなぁ、例えば、将来、結婚したい彼女ができて、挨拶に行ったら…。相手のお兄様が、なんと、○○Jr.ユースの○○クンだった! なんてことがあるかもしれないぞ~(笑)。
何か違う方向に話が行ってしまった。いや、「そういうこともあるのだから、仲良くしなさい」という話ではなくて。サッカーと言う〝共通言語〟で繋がっているのだから、「同じ年代でサッカーをしている縁は大切にしようよっ!」と言いたいだけだ。息子だけじゃない。できれば、サッカーをしている皆が、そうしてくれると。指導者のヘタレ端くれとしては、とてもウレシい。
4月からはU15。みんな、いよいよチームを代表する立場だ。
観戦しに行く僕も本当に楽しみだ。試合だから〝勝ち負け〟はあるけれど。
頑張る姿、成長した姿をみんなが見せてほしいと願う。
アップされた入替戦のメンツをもう一度見る。どちらが勝ってもおかしくない好カードが揃った。
どのチームも全力を尽くして闘ってほしい。
U14としての最後の公式戦。熱い戦いを期待したい。
- [2009/02/18 23:46]
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2009.02.17 Tue
歩こう、歩こう。

朝の30分。毎日、散歩を続けている。
参加者は僕と娘2人プラス1匹。いや、〝1匹のために〟が正しいか(笑)。6時10分、眠い目をこすって起床。ソソクサと3人で着替える。6時20分、ドタバタと出掛ける。楽しい散歩のスタートだ。
暖冬とはいえ、2月の朝の空気は冷たい。玄関を出るとすぐに、「今日も寒いね」と毎日、長女が言う。「天(コスモ)は寒くないのかなぁ?」と次女が続く。これも毎日だ。「天も、まだ子どもだから。アタシ達と一緒で子どもは風の子でしょ?」。長女が毎日、お姉ちゃんブる。返事もせず、歩き出す次女。これも毎日のことだ。
歩き出すとすぐ、家の前の街路樹の植え込みで天がオシッコをする。毎日、毎日。そこから100m以内の路上でフンもする。これも毎日。フンは長女と僕で片付ける。「今日もいいウンコだね~、天」。フンを拾いながら、長女が天に話し掛ける。その間、次女はリードを持ち、天と遊ぶ。そして、毎日、僕は言う。
「2人とも。毎日、毎日、ご苦労さん」。
200mほど歩いて大通りを渡ったところにある酒屋の自販機で毎日、暖かい飲み物を3人分、買う。ここから、毎日ではないことが初めて出てくる。僕は毎日、BLACKの缶コーヒーだが。彼女たち2人はココアだったり、ミルクティーだったり、コーンスープだったり。その日の気分で変わる。そして、また毎日のことに戻る。
「パパ。ありがとう」。
再び、トコトコ歩き出す。「学校でね…」。話し始めるのは、毎日、長女だ。話すことは、毎日違う。今日の話は〝先生〟の話だ。「○年生の○○先生ってね。チョー、コワイんだって。廊下を走っただけで算数のプリント1枚やらされるんだって」。そして毎日、次女が口を挟む。「アタシ、毎日、廊下を走っているけど、怒られないよ~!」。「廊下は走っちゃダメだよ~」と長女が再びオネエチャン風。「パパ、明日は学年縦割りの『大繩大会』なんだよ!」「お姉ちゃんのチームには負けないよ!」。僕はニコニコ聞いているだけ。サッカーの時と大違いかも(苦笑)。一仕切り、話を聞いて、毎日、彼女たちに問い掛ける。 「学校、楽しいか?」。幸いにも答えは、毎日同じだ。「うんっ!」。
散歩はいい。娘2人の話が〝毎日〟聞ける。
一昨日の日曜の夕方は、息子と天の散歩に出掛けた。娘達同様にいろいろな話をする。サッカー自体のこと。KSCでの楽しいこと、ツライこと、仲間のこと。学校での愉しいこと、イヤなこと。勉強のこと、彼女のこと。進路のこと、将来のこと、夢のこと。必要以上にコチラが何かを言わなくてもいい。「うん、うん」と聞いていればいい。散歩の空気が、子どもの口を軽くしてくれる。ただし、最後にだけ、問い掛ける。「学校、楽しいか?」「勉強、楽しいか?」「サッカー、楽しいか?」。幸いにも答えは、同じだった。「うんっ!」。
散歩はいい。息子とは毎日はムリだけど。彼の〝毎日〟を聞くことはできる。
もしも。応えが「うんっ!」でなかったとしたら。悲しいかな、応えが返ってこない時があったとしたら。その時は、散歩の距離を、何気なく何気なく、伸ばせばいい。伸ばして、ゆっくりゆっくり聞いてやればいい。急ぐことはない。あくまでも散歩なのだから。距離が伸びれば、天もヨロコぶ。
朝の30分。毎日、散歩を続けて行きたい。
- [2009/02/17 23:53]
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2009.02.16 Mon
「タイムアップの笛は、次の試合へのキックオフの笛である」。

12月31日に書いた通り、今年の僕の目標は「基本に帰る」だ。だから、何かあった時には「そもそも、どうだったか?」を常に考えるようにしている。例えば。先日のタコ息子の「学校呼び出され事件」の時だ。夫婦揃って、「自分の子どもに対する教育」の基本に戻ってみた。
嫁の基本:「嘘をつくこと。意図的に人に迷惑を掛けること。この2つだけは絶対にしてはいけないこと。運動ができなくてもいい。勉強ができなくてもいい。正直に、そして思いやりを持って生きなさい。それ以外は求めません」。なるほど。そう言えば、彼女は常々、子ども達にそう言っている。普段は、もっと乱暴な言葉ではあるけれども(苦笑)。
僕の基本:「男(女)らしく。『自分だけよければいい』は絶対に許さない」。
今回の事件で、息子は「親2人から、いつも言われていること」から逸脱した。よって、怒ってもよしっ! という結論に夫婦で達した。「ガキなんだから間違いはある」。けれども、「ガキだからこそ、叩き込むべきことは叩き込まなければいけないっ! それが親の責任っ!」も夫婦揃っての一致した基本だ。1つだけ反省があるとすれば。本来は、怒るる前に「基本帰り」しなければいけないところを、今回は怒った後に「基本帰り」してしまったこと(笑)。このことは、今後は、改めなくてはいけない。あっ! 細かいことだが付け加えよう。
キチンと彼の言い分は聞きました(苦笑)。
さて。イヤなこと・ツラいことがあった時はもちろんだけど。イイこと・楽しいことがあった時こそ、「基本に帰って」考えなければいけない。今回、息子はサッカーで多少「いい目」にあった。好事魔多し。ここは引き締めなければいけない。またまた、嫁と「サッカーをやらせること」に対する基本に帰ってみた。
嫁:「頼んでサッカーをやってもらっているわけじゃない。自分が好きでやっていること。サッカーが他への言い訳になった時には、いつでもヤメてもらう。プラス。まずは全て『自分で』やること。物理的にムリだな~という時だけ、シッカリと親としての最低限のサポートはする」。なるほど。これもいつも彼女は息子に言っている。まず「中学生であれっ!」そして「自分で」ということだな。
僕:「まずは弱い自分に負けないこと。そのことを分かってほしくてスポーツを始めさせた。次にチームスポーツを選んだ理由は、『友と一緒に』が基本だから。『自分だけよければ』は許さない。次に、『男がスポーツやるからには接触プレーがなきゃダメっ!』と〝個人的に〟思うから。男ならば闘えっ! カラダを張れるチームスポーツならば別に何でもよかった。サッカー? 近所でやっていたスポーツが〝たまたま〟サッカーだっただけのこと。とは言うものの、幸か不幸かサッカーを始めたのだから、一度始めたことは、最後まで頑張れ。どうしてもイヤになったらヤメていい。好きだというなら、打ち込めばいい。ただし、学生なのだから勉強にも同じくらい打ち込むこと」。
その上で、親として「僕らは、どうあるべきか?」を今日、夫婦で確認しあった。「プレーヤーとしての彼には期待しないこと。それは周り及び息子自身が決めることだから。『人』としては多いに期待をしよう。僕らは彼の親なのだから」。
息子へ。改めて父と母から言おう。U-14クラブユース選手権大会、優勝おめでとう。でも、いいことばかりが続くわけではない。チーム内の競争もさらに激化して試合に出れない時が来るかもしれない。他チームだって力を付けて巻き返してくるから勝てない日々が来るかもしれない。それでも、もし、お前がサッカーが好きであるというならば。それでも、サッカーを続けたいんだ! というならば。シッカリと、この言葉を覚えていてほしい。
「グラウンドはサッカーだけをやるところではない。人間としての修練の場でもある」。
【クラマー】※タイトルもクラマーの言葉。
- [2009/02/16 23:13]
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2009.02.15 Sun
ヤキニク。

「ヤ・キ・ニ・クっ!」。今日は次女の7歳の誕生日。普段、肉なんて残すクセに…。どうやら、その店では、店員が全員でお誕生日コールをしてくれることを覚えていたらしい(苦笑)。まぁ、息子の「ご苦労さん会」も兼ねてのことだ。焼肉ならば、息子も文句あるまい! と家族で近所のファミリー焼肉レストランに出掛けた。
店内はそこそこ混んでいた。「3番目のご案内です」と言われたので待ちながら、客席を眺める。すると、コチラに手を振る一団がいた。デフォルト君一家だ。まぁ、もう名前を書いてもいいだろう。デフォルト君は「YRクン」と言う。実は、YRクンには5年生に「KRクン」というお兄ちゃんがいて。彼も我がチームでサッカーをやっている。5年は、今日は県大会。そうか。KRクンの「次は勝つぞっ!会」か。
「3度目の正直」か? 「2度あることは3度ある」か? 答えは後者だった。
我がチームにとっての3度目の県大会は、またも敗戦に終わった。
県大会の1勝が実に遠い。
完敗だった。〝僕が観に行ったから〟なんてレベルの話じゃない。思いつくままに意見を書こう。「個の力が違った」「キーパーは素晴らしかった。でもキーパーが目立つということは、打たせているということ」「『行けない』『奪えない』のがウチ。相手は『行くっ!』『奪うっ!』が徹底されていた」「『苦し紛れ』のナイスパスと『意図を持って』のナイスパスは違う。勝敗はその差」…。
書いていったらキリがない(苦笑)。
1つだけ。確かなことがある。「子ども達は、今、持っている力で精一杯頑張った」ということ。つまり、子ども達は悪くない。結果を出せなかった責任はコーチにある。誤解なく、シッカリ書くが。5年のコーチだけの責任でもない。我がチームのコーチ全員の責任だ。コーチ全員の力不足が原因だということは、紛れもない事実。
我がチームの5年生は小さい頃から、〝なんとなく〟強かった。それ以来、〝なんとなく〟その日にやりたい練習をして、〝なんとなく〟その日の試合をこなし、〝なんとなく〟その大会での結果を残してきた。子ども達自身は、「一生懸命」だったかもしれないが、僕も含めてコーチ全員が〝なんとなく〟の域を出なかったことが、今回の一番の敗因だと思う。言い方を変えよう。〝なんとなく〟のサッカーを子ども達は「一生懸命」に習得してしまったのだ。
コーチの1人として。とても悔いが残る。
過去の「負けた日 日記」(⇒ココとココ)を読み返したが。今回の方が悔しいかもしれない。今までの負けを糧にできていない自分に改めて気がついたから。そして、そのヘタレ振りが原因で、5年生に「喜び」を与えてあげることができなかったわけだから。
ごめんね。5年生。
さぁ。再出発だ。まだ間に合う。大人も子どもも落ち込んでいる暇はない。県NO1チーム・M先生だって「より成長するために」って書いているじゃないか(読んでいない人は是非、HPで読んでほしい)。高い身体能力と熱いサッカーへの情熱を持った我がチーム5年生の〝小学生サッカー〟は終わっていない。次は4月。一番の目標としてきた全少予選。その最大の目標に照準を合わせよう。
〝なんとなく〟は、もうやめだ。
ヤキニクの順番は、まだ来ない。そこにKRクンとYRクンが兄弟でやって来た。「コーチ。これからも一生懸命に練習しますので、ご指導よろしくお願いしますっ!」。うん。KRクンは、本当に我が息子によく似ている。カラダの大きさ、大きな声、ムードメーカー、怒られ役、不器用なところ。そしてリーダーシップがありながら、なぜか最後に一歩引いてしまうところ。コーチ、コーチと既に僕の足元にジャレついてきているYRクンとは、対照的だ。僕の方からKRクンに声を掛ける。「KRクン。今日は一生懸命やれたか?」。ハニカミながら、かつ申し訳なさそうな顔でKRクンは答えた。
「ビミョー…」。
3年前のリュウと全く同じ答えかよ…マイッタ(苦笑 ※上記の負けた日 日記参照)。ごめんな。KRクン。息子だけではなくお前にも、そんな思いさせちゃって。何の進歩もしていない、コーチが一番悪い。
4月には。笑顔でヤキニク、一緒に食おうっ!
- [2009/02/15 23:53]
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2009.02.14 Sat
41/41。

開始52秒。相手SBから縦に真ん中を目掛けてロングボールが蹴り込まれた。背走。KSC・CB25番・息子が走る。間に合う。しかも得意のヘディングだ。ジャンプっ!。「ヘディングが強そう…と相手をビビらせるため」に、前日、再度1厘に刈り上げたスキンヘッドがボールを弾く……。はずだったのだが…。
空を切った。あまりに見事なヘディング空振り。
オレンジJクラブの〝10番〟が、その千載一遇のチャンスを見逃すはずがない。もう1人のKSC・CBBが競りに行くも、時、既に遅し。冷静にキーパーを外し、ゴール。58秒のオレンジJクラブ先制劇となった。
その間、6秒。たったの6秒。
「結果として、タイミングを誤った。飛んだ時は『大丈夫っ!』と思ったけど。落ちて来なかったんだよなぁ、ボールが。相手がボールに回転を掛けた? いや、単純に風だけだよ。逆風の分、舞い上がった感じ。当たらなかった瞬間、『ヤバイっ! やっちゃった…』と思った。ゴールされた瞬間、頭が真っ白になった…」(「言い訳してみろよ」と僕に言われ、シブシブ語った息子)。
「ワリィ…」。両手を合わせ、頭を下げる息子。センターサークルにボールを戻すために駆け寄るチームメイトに平謝り。大きなカラダを申し訳なさそうに縮めている。そりゃそうだ、舞台は県クラブユースU14選手権・決勝戦、対オレンジJJr.ユース戦だ。しかも、「絶対に勝つぞっ!」と選手・スタッフが全員で手を繋いで輪を作って気合を入れてから5分も経っていない時間での痛恨のミスだ。スタンドで観戦していた僕だって〝穴があったら入りたい〟気持ちになった。嫁は嫁で「あ~あぁ…。また、暗い夕食を囲むのね…ウチは…」と思ったらしい(苦笑)。
チームメイトが声を掛ける。「ドンマイっ!」とGK1番・TSクン。「ワリィ、ワリィ。カバー遅れたオレのせいだ。気にすんな。お前が悪いんじゃねぇ」とCB9番・KAクン。「気にすんなっって! 始まったばかりだろっ。事故だ、事故っ! 事故みてぇなもんだ」とボランチ14番・RYクン。「緊張してた~ん? 〝らしく〟ねぇんじゃねん?」と北関東弁はMF30番・KNクンウ。「お前さ、〝敢えて〟ミスしたんだろう?」と笑顔で語りかけるボランチ7番・IZクン。「最初から疲れさせるなよ~。アップは十分だからよ~(笑)」と、SB6番・YNクン。その他、みんなが「気にするなっ!」「ドンマイっ!」と微笑み掛ける。そして、エースFW10番キャプテン・RKクンが「サンキュウなぁ~。オレの見せ場を作ってくれたんだろ?(笑)」。そして続けた。全員を励まし締める。
「1点差だろっ? ひっくり返せるぜっ! オレ達ならっ! 行こうぜっ!」。
「ベンチのみんなも『気にするなっ!』って大声で言ってくれていた。うれしかった。涙、出そうだった。KSCに入ってよかったと思った。RKクンの言う通り、『ひっくり返せるっ!』と信じた。信じたら、開き直れた。『やっちまったことは仕方がない。次、次のプレーっ!』って、その時初めて思えたよ」。
シーンとしていたKSC側スタンドも、すぐに活気を取り戻した。1年生が大きな声で応援を繰り返す。リーダーはクリクリ頭のGK(この子は、小学生の頃から元気のいい子で僕は大好きだった)。「声、チィセーヨ! 大きな声で応援しようぜっ!」。ベンチに入れなかった2年生もスタンドから大応援。「R~Kクンのゴールが見た~いっ!」「見たいっ!」「見た~いっ」の大合唱。
「力になった。応援、聞こえたもん。ピッチに立っているオレ達だけでやっているんじゃないんだっ! ベンチのみんなも、スタンドのメンバーも、1年生も、監督もコーチ陣も一緒にサッカーやっているんだ! みんなで勝とうっ! とマジに思ったもん。今日の試合、多分、みんな、そう思っていたと思うよ」。
思いは叶う。前半、同点。後半、逆転。KSCが県ユースU-14大会優勝だ。
「T監督が、ね。選手全員を集めたところで、みんなに『おめでとう!』って言ってくれた。これから全日本ユースも、高円宮杯もあるわけでしょ? だから、監督は言わないだろうなぁって思っていたから。素直に、ウレシかったよ。だから、『アザ~っす(ありがとうございます)』って言いながら、『ここで終わりじゃないんだ! これからもやってやる!』と逆に思えたよ。あっ! 監督はこうも言ったよっ!」。
「41人で掴んだ優勝だ。それを忘れるなっ!」。
その通り。1人の力は、所詮1/41。でも41人が集まれば、41/41=1の力になる。1人のミスも、みんなで力を合わせれば、取り返すことだってできる。優勝も〝めでたい〟が。それよりも、もしかしたら、もっともっと〝大切なこと〟をオマエ達は学んだのかもしれないぞ、この大会で。
表彰式。県サッカー協会・YK専務理事が、優勝したKSC・U14選手一人一人の首に金メダルを掛けていく。「おめでとうっ!」と声を掛け、握手も繰り返した。でも。息子君だけは、違う言葉を専務理事から賜ったらしい。
「『ちゃんとヘディングしろよっ!』って、言われちゃったよ~~(苦笑)」。
- [2009/02/14 23:46]
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2009.02.11 Wed
ファミリー・コパ。

朝6時45分の夫婦の会話。自宅食卓にて。
「ねぇ。15日の日曜日の予定は? 次女の誕生日よ!?」「うん。えっと、5年生の県大会なんだけど…」「なんだけど?」「うん。行くかどうか迷っている…」「はっ? アナタ、コーチでしょ? なんで迷う必要があるの? 行って応援するのがフツーでしょ?」「まぁ、そうなんだけど。いや…。マジにマジになんだけど。ウチの5年生さ、オレが観に行くと、勝ったことがないんだよね…。そんなこと…って、いうのもわかるんだけど、できうる限りのことはやってあげたいし…」
「ったく。親子揃って…」
「親子揃って?」「そう、親子揃ってっ! アナタのタコ息子と同じ。アイツに今朝、『朝ごはん何にする?』って聞いたら…」「聞いたら?」「『Jクラブ戦の日と同じものにしてくれ!』、だって!」「んで?」「してやったわよ、同じものに…」「ふ~ん。で何なの? そのメニュー?」
「前の日のスパゲッティの残りものっ!」
「『父ちゃんは今日、観に来ないの?』とも言ってたわよ」「なんで? 観に来られるのがイヤなのか?」「違うわよ。逆よ、逆っ!」「観に来い…と?」「そう」「なんで?」「プレミアの準決勝、アナタが観に行かなかった時、オレンンジJに負けたでしょ!」「あぁ。言われてみれば…」「今日も準決勝だから。父ちゃんが来ないと負けるかも…って」「でも、今回はバアちゃんも行くんだろ?」「そう言ったら、『じゃ、大丈夫だね』って言って出掛けたわよ!」「バカバカしい…」
「バカバカしい? 同じようなゲンかつぎをアナタもやろうとしているのよっ!」
夕方16時半の親子の会話。スポーツショップにてスパイクを見ながら。
「このNIKEのスパイク、カッコイイじゃん?」「そだね…。でも買わない」「なんで?」「NIKEは履いたことないから。何が起こるかわからない」「じゃ、このPUMAパラメヒコGCIは? 色は違うけど中澤が履いてるヤツだぜ?」「カントクが『DFは丸スタッドの方がいいと思う』って言ってたから。次は丸にするつもり」「ふ~ん。まっ、全方向に力を掛け易いからな」「ん~。でも、やっぱ買うならアディピュアがいいかなぁ」「おいっ! 丸スタッドじゃねえじゃん!」「だって今のスパイク(アディピュア)で負け知らずなんだもん」「そうか。じゃ、アディピュアを買えっ!」「今は、買わない」「なんで?」「負け知らずなんだから。負けるまで、今のスパイクでやるっ!」
「……(じゃ、なんでここにいるんだよ…)」
18時半。長女のダンスの発表会終了後の帰りの車の中の会話。
「ママッ! どいて。アタシ(次女)が前に乗るのっ!」「ダメッ! 次女ちゃんはダメ。ママが前に乗ったほうがいいっ!」「なんでよ? お姉ちゃん、イジワル言わないでっ!」「ダメだよ、いつもママが前なんだから。特に今日は、アタシのダンスもウマく行ったし、お兄ちゃんも勝ったのだから。ママが前のほうがいいっ!」
「くだらないことでケンカしないっ!」
19時半。A市N地区を通過中の車の中にて。
「ママ、疲れちゃったわ。オーストラリア戦も見たいから、夕食はホカ弁でいい?」「いいよ~」「じゃ、アナタ、そこのホカ弁屋さんに寄って」「えっ? 何でだよ? 隣町の方が、きっと空いているよ? ほら。目茶混みだろ?」「いいのっ! ここでっ!」「何でだよ? 早く帰って、サッカー観たくないの?」「アタシだって観たいわよっ! でもっ!」
「ここの方が縁起がいいのっ!」
みんな。今週末までの辛抱だ(笑)。
- [2009/02/11 23:54]
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2009.02.08 Sun
資質。

「今日の練習は17時から」と息子が言う。放っておけば、家でドテッとしているだけだ。「だったら、アップ代わりに来いっ!」と1・2・3年生の練習に〝臨時コーチ〟として〝お連れ〟した(笑)。幸いにも、他学年と野球が、試合に出ていていなかったので、グラウンドは独占状態。ゴールを使ってのゲーム練習を、〝臨時コーチ〟も含めて、たくさん楽しんだ。
15時半。「じゃ。そろそろ行くね」と臨時コーチ様がおっしゃる。「ありがとな。気をつけて!」と3年以下コーチ陣。最後に臨時コーチが、〝あっ! 言い忘れた風〟に若者らしい半疑問形の言葉で僕らに再度、声を掛けた。
「3年生さぁ。なんか、いい感じだよね?」
バカタレっ。誰が3年生を見ていると思っているんだ! と言いたいところだが。実は3年生の主任コーチは僕ではない。Mコーチという方にメインを、今年は、お願いしている。僕は1年、2年、3年をどっちつかずで見ているに過ぎない。だから、臨時コーチのホメ言葉は、Mコーチへの言葉だと言っていい。このMコーチ、ケッコウすごい。〝僕が〟少年サッカーのコーチとして「これは必要だろう」と思う、だいたいのことを兼ね備えていたりする。僕が考える理想に「かなり近いコーチ」と言っていい。
1つ。ヒジョーに我慢強い。この試合では、この子を使うと決めたら、必ず使い続ける。その子がどんなヘタレな(ヘタではない)プレーを続けようが、最後まで使う。僕あたりだと、「見てられない…」という思いが先行してしまうのだが、Mさんは「任せ切る」。下の言葉は僕も言うが。説得力が全然、違う。
「誰にとっても。試合が一番の練習だから」。
2つ目。最初に子どもの意見を必ず聞く。頭ごなしという言葉はMさんの辞書にはない。「さっきのプレーだけど。どう思ってやったの?」。良くも悪くも必ず聞く。聞いた上で、理由があれば、それを絶対に否定しない。それが、どんなヘタレなプレーだったとしても、だ。
「子どもなりに判断したのだから。尊重しようよ」。
3つ目。2つ目に繋がるのだけれど。否定はしないのだが、結果として言いくるめる(笑)。「そうだね、そうだね。キミの言う通りだね~」と言いながら、最後は自分の言いたいことをキチンと子どもに伝えることがデキるのだ。その物腰、ヤナギの如し。カミナリをバチ~ンと落としてしまう僕は、その姿を見る度に反省をしてしまう…。
「子どもの気持ちを考えれば。自然とそうなるよ」。
4つ目。それでいながら、叱るところはビシッと叱る。特に、無責任なプレーや、人任せのプレー、極端に身勝手なプレーに対しては厳しい。上手な子へほど、Mコーチの要求は高い。「上手なキミの怠慢は目立たないことではあるけれど。それを許せば、ヘタでも頑張っている子を裏切ることになるだろう? それはダメだ。上手なキミがそれをわからないはずはないだろう?」。
「チームだからね。〝みんなで〟の部分は大切でしょ?」
5つ目。周りの意見に耳を傾けられる。メインコーチなのだから、全て決定してもいいのにもかかわらず。必ず聞いてくる。「どうしようか? どう思う?」。その上で、決めたことに対しては「こういう意見もありましたが、こうします」と返事がもらえる。前段ができる人は、実は少なくないが、後段の「意思表示」までキチンとできる人は案外、少ない。僕は、前段もできやしない…。
「 あはは。でも、コーチの意見を一番通しているはずよ?」
こんな時まで僕を立ててくれる。まぶしいくらい優秀なコーチだ。
ホント、頭が上がらない…。
そして最後、6つ目。少年サッカーを理論立てて教えられる。自分の子ども(現在、中2)をクーバーに通わせいた時に、ほとんど全ての練習を見て、今でもそれをケッコウ覚えているという。しかも練習意図まで理解している。そして、それを我がチームヘタレ3年生用にオーガナイズして活かす能力もある。「あと1カ月でここまで到達したい。そのためには、この練習が必要で。でも、その練習のためには、そもそもこれがデキないとお話にならなくて。だから、今日は、こういうメニューをやろうよ! ねっ?」。反論の余地がない。そもそも、反論する気もないけど(笑)。
「少しずつでも。子ども全員が上手になってほしいよね」。
まだまだ「負けの旅」が続く3年生。それでも子どもの心が折れないのは、Mコーチのおかげだ。「まだまだ全然のチームだけどさ。試合をしても負けてばかりのチームだけどさ。少しは、コーチの言う〝闘える〟ようには、なってきたかな~とホンの少しだけ思うよ。いつかはさ、他の学年みたいに県NO1チームやその他の強豪に『練習試合、お願いします』と言えるくらいにしたいよね。全然無理かもしれないけれど。あせらずゆっくりやっていければ、いつかは、ね。教え過ぎずに行きたいね。」。
頑張ろう3年生。Mコーチの思いに応えるために。
それにしても。臨時コーチも、よく3年生の小さな進歩に気付いたと思う。夜、そのことをホメてやった。すると、「○○クンと○○クンは確かにウマくなったよねよね。あとは、こういう感じのことができると、もっとよくなるよね」と偉そうな口ぶり。お前なぁ、その自分の足元技術でよくもまぁ、そんなことが言えるなぁ。そういうのを「天に向かって唾をする」って言うんだよ…。ったく。
頑張ろう3年生。臨時コーチのハナをあかしてやるために(笑)。
- [2009/02/08 23:58]
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2009.02.02 Mon
自律。

このブログでこんなことを書いたことがある。2006年6月9日の日記だ。『世の中で一番大事なもので、かつ一番やっかいなもの。それが「自由」だ。 ~中略~ 自由とは、単なる束縛からの解放でなく、自らの強い意志に従って行動することをいう。自由だからこそ厳しい。 自由だからこそ自分に責任がある。自由だからこそ考えねばならない。でも。だからこそ自由には無限の可能性が秘められている。だから自由は素晴らしい』。
全文読みたい人は⇒コチラをどうぞ。
昨日見たJクラブJr.ユースのサッカーのことを書きたい。HPに書いてある通り、全員が攻撃的だった。ボールを持った時の個人の仕掛け、周りの動き出し、全てがゴールを奪うためのもの。しかも、それが約束事に裏打ちされたものでなく、その場の個人のアイディアに従った行動だったりする。だから、ウマくいかないことも多いが、決まるとスペクタルなシーンが演出されることになる。もちろん、個の異常なほどにまで高いスキルがそのシーンを支えている。「そう来るかっ?」と驚嘆するシーンが何度もあった。
一言で表現しよう。JクラブJr.ユースのサッカーは自由だ。
試合前のアップからして違う。自由だ。まとまって何かをするという雰囲気はない。1人1人が思い思いに、やりたいことをやっている。長いロングボールを蹴りあっている子もいれば、フリーキックの練習をしている子もいる。キーパーでもないのにゴールマウスに入って、それを止めている子もいる。そうだなぁ、小学校低学年の子が練習前に好き勝手やっている姿を思い浮かべてほしい。その姿が、そのままこのチームに当てはまる。
実に自由。
象徴的だったのが相手ボールのCKのシーンだ。思い起こしてほしい、フツーならばどうするか…。危険と思われる相手選手から離れない、が基本のはずだ。Jでも別のチームは、これは徹底されている。でも、このJクラブは(実はヴェルディもなのだが)…。マークを離す。というよりもハナからマークをしない。必要なのは、相手をマークするのではなく、相手より早く触ること。そのために自分が思うように動けばいい。
自由だ。
選手だけではない。チーム全体がフリーダム精神に満ち溢れている。もって回った書き方をしようと思ったが、ホメているのだからそうせずにストレートに書くことにする。コーチが「勝とうっ!」としていないのだ。「勝つも負けるも、お前らの自由よ?」。そういう感じだ。結果、負けても「負けたね」。そんな感じ。多分、負けること自体はコーチもイヤなはずだ。でも、それを見せない。つまり。ひたすら待っているのだ。「自由の厳しさ」を実行しているのだ。自分達でアップを変えるのも自由。変えないのも自由。CKの守り方を変えるのも自由。変えないのも自由。まず、考えさせ、もし、聞いてきたならば、その時に初めて〝教えればいい〟。もし、聞いてこないなら、それはそれだ。
やるもやらないも。選手の自由。そういう厳しさも含めての自由。
実は小学生レベルでは、これ、ケッコウできているチームがある。が、中学生となると話は別だ。周りにサッカー以外の楽しいことが現れ始めると、なかなか自分を律しきれなくなる。もしくは、自分では律しているつもりでも、知らず知らずのうちに周囲に流されてしまうということもある。これが高校生になると、責任感がしっかりしてくるので、またできるようになるのだが、中学生は別だ。なのにレッズはできている。
さすが我が県のJクラブJr.ユースだ。
まぁ、それだけの素養を持った子が選抜されているということも確かにある。「県民の誇り」がJr.ユースといえどもフラフラしているわけには行かないだろう。いや、そんな「外から見てどうだ!」ということではなく、「自身のこと」として、自分を律することがプロへ第1条件ということがわかっているのだろう。どんなに個人の技術が高くても、アイディアが豊かでも。真の自由を理解できていなければ、きっとTOPはプロ契約を結ばない気がする。
オイっ! 息子。たった1回、勝ったからって浮かれるな。
Jクラブがお手本。自分を律してみろ。自分に厳しく闘えよ。
と。ここでオチを作って、終わるはずだったのだが。ふざけてオチなんか駆けない状況になった。全く自分を律せない、自由に溺れきっている息子が学校で問題を起したのだ。先程、ボコボコにして叱ったが。明日、担任・生活指導・学年主任という豪華な顔ぶれの先生方との面談に僕が出掛けることになった。ったく。おバカなお前にマジメな一言を贈ろう。
自由は山嶺の空気に似ている。どちらも弱い者には耐えることはできない。
【芥川龍之介】
- [2009/02/02 23:47]
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2009.02.01 Sun
遅れた返事。

どっこいしょ。言葉は発しなかったが、そんな感じで、その人は座った。ガランとしたスタンドの僕達が座っている椅子の、もう1段上の席。そこからグラウンドを眺める。毛糸の帽子に反射式のスポーツサングラス。そして某代表レプリカのウォーマー。この出で立ちを読んだだけで、知っている人は誰か分かるだろう。そして話し掛けてきた。
「こういうのいいと思わないか?」。
目の前では、サッカーの試合が行なわれていた。KSC同士。進路の決まった3年生と、先程までのゲームでは応援に回っていた2年生の試合だ。肩の荷が降りて実にノビノビとサッカーを楽しむ3年生。プレー自体に余裕が生まれ、笑顔さえ見える。かたや、2年生。必死の形相。「次の先発はオレだっ!」。そんな思いが伝わってくる。
座った人の話は続く。「3年生は。どこに進むことが決まっていようが、卒業というリセットを迎えるまではKSCの選手だ。だから、それまで一緒に同じモチベーションで、こうやってサッカーが楽しめる。Jクラブ戦に出られなかった2年生にも意味がある。試合には出られなかったが、自分達より格上の強いチーム(3年生)が相手をしてくれる。競争はあるけれども、放ってはいない」。そして、もう一度、言った。
「こういうのいいと思わないか?」。
今日の、このブログ。Jクラブ戦に勝っても負けても、書こうと決めていたことがある。「いいじゃん! KSC・U14」ということ。僕は他のチームのことは知らないから、決して〝比べて〟ではない。単純に、目の前の、ここ1週間のKSC・U14のやり方を見ていて、そう感じたのだ。
例えば、昨日だ。天気は冷たい雨。一昨日のうちに、「某フットサル場での練習に変更」という連絡MAILが回ってきた。「フットサル場? 40人で?」。僕は息子に思わず聞いた。「時間分けるみたいだよ」と息子。事実、40人を半分に分け、午前・午後で2時間半づつ練習。コーチ陣は、お昼も食べずにブッ続けで子どもの練習を見続けた。寒かったことを書いた先週日曜の練習もそう。昼間組と夜組に分け、それぞれシッカリ面倒を見てくれた。保護者としてはモチロン、「ありがとうございます」。同じサッカー指導者の端くれとしても。「見習いたいと思います」。
素直にアタマが下がる。
40人以上も集めて…なんだかんだ…。そんな声が外野から聞こえては、くる。だけれども。KSC・U14のコーチ陣は、ボランティアにもかかわらず、全員をシッカリ見ようとしてくれる。「そんなの預かっている以上、当たり前だろう?」。コーチ陣は、そう言うだろう。でも。僕だったら…。「昼飯、食べたいっ!」「早く帰って、飲みたいっ!」。
確実に、そっちの気持ちに負ける(苦笑)。
試合は、2年生同士の紅白戦に切り替わっていた。組み分けはバラバラだ。ベンチに入っていた・入っていないは関係ない。ポジションも固定のものではない。息子も出ている。なんとFWだ(笑)。そうか。なるほど。これは、コーチ陣からの言葉なきメッセージだ。
「勝った? 終わったこと。次の準決勝? ゼロからっ!勝ち取れっ!」。
子ども達に、その気持ちは伝わっている。伝わっているから、試合は白熱する。さっきのJクラブ戦の比ではない。負けるかっ! そんな気持ちの入ったプレーのオンパレードだ。1つ1つのプレーは語る。「まだ準々決勝を突破しただけにすぎない。終わったわけじゃない」。いや、違うなぁ。コイツラ全員、もっと単純にギラギラしてサッカーをしている。言うなればこんな感じだ。「大会? 考えていない。その前に目の前のコイツに勝つっ!」。
一段上に座った方へ。遅れましたが、お答えします。
「はい。こういうのいいと思います」。
終了は17時だった。家に帰って18時。食事をして、風呂に入って20時。「疲れた。もう、寝るね」と息子。Jクラブに勝ったからといっても何が変わるわけじゃない。負けたとしても同じ時間に同じく「疲れた。もう寝るね」と言っただろう。わかった。おやすみ。泥のように眠れ。あっ! 一言だけ言わせてくれ。「よかったな」。勝ったから言うんじゃない。
いいチームにいるから、だ。
- [2009/02/01 23:41]
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