2009.01.25 Sun
燃料。

日が延びた。もうすぐ立春だ。昼間はケッコウ暖かい。しかも今日は風もない。このまま日が落ちても、そう寒くはないだろう。ダウンや綿入りのウォーマーは着ていないけれど。裏地付きのピステは着ているし。
気合。寒くないと思えば寒くない。
我がチームの練習終了後、息子をH市Rグラウンドに車で送った。今日のKSC・U14の練習は17時集合。日曜日としては、珍しい時間からの練習だ。人工芝で練習をしたいのだろう。来週2月1日(日)はK市・R大人工芝グラウンドで県ユースU14準々決勝を闘うのだ。優勝を目指すKSCとしては負けられないゲームとなる。しかも、その相手は…。Jクラブ。
気合。勝てると思えば、必ず勝てる。
Rグラウンドでは県北トレセンが行なわれていた。18時までの予定とのこと。その間、KSC・U14は端の方を使ってのアップ。時間と同時に実戦練習に入るとのこと。終了は21時予定。一度、暖かい家に帰ろう…。そう思っていたが、気が変わった。そういえば、アップから通して練習を見たことがない。僕自身の勉強のためもある。いい機会だ、今日は最後まで練習を見てやろう。
気合。暖かい家よりも寒いグラウンドこそがコーチをも成長させるはずだ。
そして冒頭の気合だ。おっ。アップが始まった。2人1組で5号球のハンドスロー。キーパー投げではなくオーバースローで投げている。肩をしっかり開いてゆっくり投げる。「左、いこうか!」。監督の指示が飛ぶ。途端にドタバタ。「おいっ! なんだ~その○○○投げは~、笑」。選手も笑う。T監督はウマい。まずはリラックスさせて、徐々に盛り上げていく。まだ1週間前。今からピリピリ度を指導者が表す必要はない。
気合。抜くところは抜く。入れたところで最大限の効果を生むために。
トレセンが終わった。時計を見ると17時半。「ラッキー。30分も早く始められる。おいっ、急げっ!」。監督の声が飛ぶ。ザザザッと選手が動く。1年生の頃のようなダラダラ感は治った。いや、「影を潜めている」がちょうどいい表現だろう。決戦に向けて、集中力が増している証拠だ。
気合。競走馬だって、レースが近いことを優秀な馬は知っている。
闇はすぐにやって来た。照明が点る。カクテル光線に照らされた人工芝の上で熱の籠った練習が始まる。時計は17時45分。早く始まった分、早く終わるかもしれない。僕も寒さに耐える時間が減る。先程と比べると急激に気温が下がった。寒い。寒い。動かずにいられない。
気合。動け、動け。血流を促せば寒さは凌げる。暑さのほうがやっかいだ。
U13が集まってきた。彼らの集合は18時。彼らも週末、HAチームとの決戦だ。「こんばんは~」。気持ちのいいアイサツが飛んでくる。「コンバンハ~」。大きな声で返す。
気合。声を出せば、元気が出る。元気が出れば寒さは気にならない、は・ず・だ。
それにしても寒い。気を紛らわすために、そうだ。喋ろう。喋ろう? さっきから他の保護者と話し続けているじゃないか。
気合。選手からは湯気が立っている。見習おう。気持ちが足りないだけだ。
無自覚に「寒い、寒い」と言っている自分がいる。手が痺れる。手袋? しているはずがない。足の指先はジンジンと唸っている。サンダルなんて履いてくるから…。何枚着ているか? 改めて考える。上2枚。下はパンツとピステのみ…。
気合。心頭滅却すれば火もまた凉し。いや、この場合、氷もまた温し。
あっ! 練習が「走り」に切り替った。時計を見る。20時。ということは20時30分には終わるだろう。車に入ろう! とも思ったが、ここまで頑張ったのだ。
気合。最後まで、最後まで。
20時30分。終わりそうにない。体幹→ダッシュ→ランニング→体幹→ダッシュ→ランニング…。永久に続きそうだ。技術はレッズの方が上だ。KSCが勝つにはハードワークが鍵になる。ここは頑張りどころだ。アタマに描けっ! 勝利の瞬間をっ! 僕もオマエラに負けないぞ。この寒さの中、この薄着で耐え切ってみせるっ! っと。選手の1人が倒れた。足がつったらしい。あっ! 息子だっ! バカモノ~っ! 気合が足りん、気合いがぁ~っ!
気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合、
キ・ア・イ・ダ・ァァァァァァァァァァァァァァ~っ!
息子は5分後に立ち上がり、また走った。そういえば、昨日の試合で足に打撲を負ったとは言っていた。そこ辺りからきたのだろう。足がつったことは「気合」が足りないが、よくぞ! 戻った。なかなかの気持ちだ。ん? 寒さを一瞬、忘れていたぞ?
気合。怒りで一気に沸点まで達したらしい。
21時。練習終了。車に戻ってエンジンを掛ける。あっ! 忘れてた。ガソリンがない。エンプティマークが付いている。ポケットには320円しかない。や、やばっ! A市まで持つだろうか? ここは、やはり、
気合。2人で念を込めるぞ。念が切れたら車が止まるぞ。「走れ!」。それだけ思え。
無事に家に到着。
息子よ。覚えておけっ! 「気合」は、車をも走らせることができるんだよっ!
相手のJクラブの連中は知っているぞ。なんせハートビートモータースだからなっ!(笑)
- [2009/01/25 23:21]
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2009.01.24 Sat
参上っ!

我がチームの3年生以下は、ポジションは固定しない。それどころか背番号もせ固定しない。ハッキリ言うが、低学年のうちに背番号固定していいことなんて、チームにとって1つもないからだ。「なんで、ウチの子が15番で、あの子が10番なの?」「ウチの子の背番号をなんで剥奪するんですか?」。もう聞き飽きた(苦笑)。この際だ、その「なんでなんで?」に答えておこう。
正直言って。何の理由もない。少なくても低学年のうちは、ただの番号だ。
と、思っていたが。ただの番号に親も子もそこまで固執するならば、逆に利用してやろう! というのが最近の僕の考え。「実力で取れ」というニンジンをぶら下げればきっとチームは強くなるはずだ。「5年生になる時に決めます」。最近はこれしか言わない(笑)。ただ。サイズの問題はある。大きいサイズは15番以降だ。だから、こう付け加える。
「いい番号がほしければ。大きくなってはダメです。それでいいのですか?」(笑)。
この僕の背番号不定方針。思わぬ別の効果も生み出していることが分かった。前にも書いたが我がチームの2年生には「スーパー君もどき=デフォルト君」がいる。強豪にはゴロゴロいるレベルだが、ウチごときにしては、珍しいウマさを持っている。今日、彼はKMJチームさんの招待試合で8番を着て試合に出場した。相手の応援席から声が飛ぶ。「8番、8番に注意よ~」。ん? 確か先日は別の会場で14番を着ていて、「おいっ! 14番に気をつけろ~」と言われていたな。その前は7番だった。13番の時もあった。5番もあったし。6番、2番もあった気がする。つまりだ。背番号を固定しないということは、この多少、目立つデフォルト君の背番号もコロコロ変わることになる。
噂は光よりも速い。「あのチームの8番、ケッコウ上手だったよ」「いや、14番だよ」「7番もよかったよ」「13番もスゴかった」「6番にも要注意だよ」「2番がエースだって!」。このまま行くと、そのうち、「我がチームの2年は、どの番号の子も全員がウマい」という噂が出回りそうだ。そして対戦相手がビビッてくれるかもしれないぞ? まるで分身の術だ。もしかしたら、某ブログのウルトラマン戦法に勝るとも劣らない作戦かもしれない。名付けて、
仮面の忍者・赤影戦法っ!
今のところ、「今日は8番クン」がエースであることは間違いない。だけど、全員が「今日は8番クン」くらいウマくなれば、これは本当の赤影戦法になる。本音を言えば、赤影戦法はどうでもいい。自分の特長を活かし、個性豊かな、それでいて全員が上手なチームになろうとしよう。そうすれば必ず、君達はもっともっと強くなる。
背番号に着られるなよ、2年生。相手に名前で覚えてもらう選手になろうぜ。全員で。
サッカーの試合では是非、全員がヒーロー♪仮~面のニ~ンジャはっ! 赤影だ~♪になってほしいと思うけれど。できることならば、サッカー以外のときは「フツーの小学生」であってほしい。いつも腹を空かせて、手の親指を鼻の穴に当て、人差し指から順番に外に開いて「大丈夫っ!」っていう息抜きキャラ。コーチは彼が大好きだった。本当は君達はそっちの方が似合う気がするぞ。
♪少~年 ニ~ンジャはっ! 青影だ~♪(笑)
- [2009/01/24 23:27]
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2009.01.20 Tue
サッカーの街。

日曜日、我がチーム3年生が古河フレッシュカップに行ってきた。結果は1勝3敗。順調に「負けの旅」は続いている(苦笑)。
この遠征、僕は遅れて行った。A市U14リーグなるものの主審を務めてからの出発だったからだ。「オマエがいなくて大丈夫なのか?」って? 全くを以って心配ない。そもそも、この代の主任コーチは僕ではない。Mさんという方に主任を務めていただいている。実は。このMさん、ものすごく優秀なコーチなのだ。
おっと。Mコーチがいかに優秀か? は、また後日のネタ。
今日は古河の話だ。
古河の大会といえば、場所は決まっている。「古河リバーフィールド」だ。読んで字の如し、渡良瀬川の河川敷。そこに延々とサッカー場が続く。少年が使うのは、一番我が県よりの数面だ。5月に行なわれるJC杯も、3月に行なわれる息子達が優勝したマクドナルド卒団大会もここで行なわれる。行ったことがある人は分かるだろうが、ここはあまりに広すぎて〝人〟を探すのはタイヘンだ。こんな時、ケータイが発明されて良かったなぁと僕は思う。大会主催者である古河市スポーツ少年団の役員、Tさんに電話を掛ける。Tさんのお陰で、ここ数年、我がチームはこの大会に呼ばれている。アイサツをしなければならない。
「もしもし~。Tさん? 会場にいる? どこ?」。
ちょっと大会の説明をしておこうか。この大会、3年生の大会だ。年に数回、開催されていて優勝すると年度末に行なわれるグランドチャンピオン大会に出場できる。が…。我がチームは、このグランドチャンピオン大会に行ったことがない。なぜか? というと…。「連れて来た子は必ず全員を出場させなくてはいけない」と要項に定められているのだ。去年も一昨年も22人以上で行ったものだから…(笑)。でも、それでいいのだ。本来、この大会は勝ち負けよりも「親も子もサッカー大会に慣れましょう。高学年に向けて」という主題で運営されているのだから。
Tさんは会場真ん中に設置されたテントの中にいた。「Tさん。今年も呼んでくれてありがとう」。そう言って、周りを見渡す。Tさん以外も、みんな知った顔だ。「うわっ! コーチ。生きていたの?」「ベンチが、午後はきっとウルサクなるよ~」。口の悪い冗談が飛ぶ。
だけれども、みんな笑顔で話してくる。
ここに集う全員が、もう自分の子どもは、小学生ではない。それでも、毎年毎年、「小学3年生の子ども」のために一生懸命、大会を運営している。ボランティアなんて簡単な言葉でくくれない。子どもが好きで、サッカーが好きな(ついで飲みも好きなのだけど、笑)愛すべきオヤジども。いいなぁ。仲間って。少年サッカーを通じての知り合いだけど。今では、僕の大切な友達だ。
「強いチームと試合をしたい!」。自分が見ている代が強いと、そう望む指導者は多い。親もそうだろう。でも、なぜかみんな〝点〟の付き合いを望む。「ウチは強いんだから。強い同士で試合をしてよ」。そして、その代で終わり。そういう時代だから、仕方ないといえば仕方がないけれど。僕は逆で。「我がチームが強くても弱くても試合をしてください。逆にアナタのチームが強くても弱くても、ウチは試合をしますよ」。そんな関係が僕は好きだ。
点から線へ。
我がチームも、やっと〝破線〟くらいには、いろいろな意味でなれて来た気がする。
これも全て、みなさんのおかげです。深く深く感謝です。
大会も終わり、表彰式も済んで、辺りは暗くなり始めた。「コーチ。貴チーム名物『泣きの1本』をやらないの?」。友の声が響く。「なんだよそれ(笑)。『勝つまでやる。返さない』は元々、古河のモットーでしょ?」。お互いに軽口を叩きながらの「もう1試合」。子ども達もさっきよりハツラツとプレーをする。この子達も「点から線へ」。少しづつ、少しづつ強くなってきている。それを見た古河のオヤジの声が飛ぶ。「おっ! さっきより貴チームっぽくなってきた」「いいぞ、頑張れっ! 子ども達」。
温かいなぁ。古河は。
今日、ネットで試しに「サッカーの街」で検索したら、真っ先に古河の名前が出てきた。
そういう街だ、古河は。
古河の皆さん。これからも線のお付き合い、よろしくお願いします。
- [2009/01/20 23:47]
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2009.01.18 Sun
檄文。

我がチーム14期生(5年生)選手諸君。我が県4種新人戦 県中央大会進出、おめでとう。前身の大会を含めると、我がチームとしては3年ぶり3度目の出場となる。もう一度、言おう。
選手諸君。到着おめでとう。
でも、ここが登山口だ。
ここまでも険しいイバラの道だった。「抜けたところに何かがある!」。そう信じて君達は闘ってきた。そして、どうにかこうにか、君達は抜けることができた。ほら、何かは確かに〝あった〟だろう。声に出して読んでほしい。まずは県NO1チーム。鬼平チーム。続けよう。強豪・強豪・強豪・・・・・・・・・・・・。そして、オレンジJジュニア。
そう、目の前にあるのは、立ち塞がる絶壁だ。頂点の見えない氷壁だ。
選手諸君。君達は、ここでもう一度試される。「抜けたことに満足する者」なのか、「見えざる頂に挑戦する者」なのか。前者には夢のような幻想が用意されている。ここまで来れたことを祝福してくれる人もいる。「ここまで来れたじゃないか! 立派だよ」。ウレしい言葉も準備されている。後者には厳しい現実が待っている。この先の険しさを眉間に皺寄せ語る人しかいない。「この先、もっと辛いぞっ! ここまでかっ?」。きつい叱咤の言葉しか準備されていない。ただし、後者にだけ、この壁の先=「未来」が見られる権利が与えられる。
選手諸君。どちらを選ぶか? は君達の自由だ。
頂点を極めることが条件ではない。滑落してもいい。跳ね返されてもいい。そうなっても、「また登るっ!」という強い意志を持って闘える者なのかどうか。チャレンジを続けられる、その厳しさ自体を楽しめる者なのかどうか?
そのための場。それが「県大会」だ。
今日は「おめでとう」。でも、君達が待っている言葉を、〝今は〟僕は封印しておく。県大会の1回戦は2月15日。その時に、後者を選んだ君達を僕が観ることができたならば。大きな大きな声で叫んであげよう。
「県大会に行けてよかったねっ!」。
- [2009/01/18 23:30]
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2009.01.14 Wed
ホッピー。

久々、Tさんと飲んだ。
場所はA市駅前のH市風「やきとり」の店だ(フツー、「やきとり」と言ったら、「焼き鳥」なのだがH市では違う。語ると長くなるので詳しく知りたい人は調べてほしい)。黙っている限り、1本食べ終わるとまた1本と自動的にカシラが出てくる。
2人でアオり飲む。うまい。
「プハァ~っ! 生き返るね」「やっぱ、まずは生だね」「やきとり、まだかな?」「心配しなくても、イヤっていうまで出てくるさ」「おっ! 来た来たっ!」。
味噌ダレをつけてガブる。うまい。
「ところでさ。勝ったらしいじゃん?」「何が?」「土曜日?」「土曜日は我がチームの2・3年は試合なかったよ」「違うよ。Hグラウンド」「あぁ、KSCU-14か。勝ったよ。あぁ、第2試合は(Tさんの息子のいる)FCFだったね。いたの?」「ううん。行けなかった。聞いた話。誰からか?は忘れたけど」。
すいませんっ! ホッピーちょうだいっ! 白ねっ!
「ホッピー~、白っ! オレもっ。やっぱ、ヤキトリにはホッピーだよなっ!」「立派な中年だよ。この会話」「ところでさ。さっきの続き」「ん?」「KSCだよ。次はJクラブとだろ?」「そうだね。2月1日。場所未定らしいよ」「勝てるんじゃない? 今のKSCだったら」「はっ? そりゃチームも選手も勝つつもりではやるだろうけど。何で?」
ホッピーっ! 黒もチョウダイっ!
「ブレンドするとうまいんだよな」「ほらっ、あげるよ。で、何で?」「だって。完勝って聞いたよ?」「ブホっ…。ヤメテよ、噴出しちゃったよ…ホッピー…」「違うの?3-0でしょ?」「あはは…合っているのはスコアだけ。誰に聞いたの?」…。
…(中略。かなり僕の個人的見解のため)。
「ふ~ん」「んなもんだって」「んなもんか?」「そう、んなもの。それより、相手のSOJr.はいいチームだったよ~。もう1回やったら結果は逆かも」「なるほど」「そっちこそ、FCF13は負けちゃったね」「相手が強かったね~」「ふ~ん。どんな試合だったの?」「えっと、ね…」…
…(中略。かなりTさんの個人的見解のため)。
「なるほど~」「どう思う?」「どうって…。見ていないからわからないよ」「そうだよね」「そうだよ。やっているのは、子どもだし。僕らは単なる父兄じゃん?」「そうだよな~」「そうだよ。気楽に楽しもうよ~」。
えっと。ナンコツっ! 2本っ!
「ナンコツもいいよね。つくね風に固めてあって」「うん、うまい」「KOチームの相手、Jオレンジジュニアらしいじゃん?」「県南大会ね。いい経験になるよ」「勝つ気でいるくせに~(笑)」「やるからには、ね。貴チームは?」「YNチームだよ。スターを生むチームだから。TOクン、KNクン。やられるかも」「KW市、レベル高いよなぁ」「高いよね~」
ホッピーっ! ナカ2つっ!
「県大会、行かせたいよなぁ」「行かせてあげたいね~」「県大会だけが全てではないけどなぁ」「そうそう、全てじゃないけれど、行かなければわからないことあるからね~」「そう、あるんだよなぁ~」…。
オヤジと。やきとりと。サッカーと。ホッピー。相性はサイコーだ。
かくして、夜は今日も更けていく…。
- [2009/01/14 23:34]
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2009.01.12 Mon
センチメンタルジャーニー。

『「何のために」という目的を持って生きる時、人は強くなれる』 ~ある有名人物の言葉~
「大会に参加する」という時、我がチームの全学年の子ども達は言う。「優勝したいっ!」「勝ちたいっ!」「負けたくないっ!」。まっ、口じゃあ、何とでも言える(笑)。実際のところは半数ぐらいかな? 本気でそう思っている子ども達は。
逆に僕ら我がチームの指導者は、どうだろう? 「優勝したいっ!」「勝ちたいっ!」「負けたくないっ!」と思っては、いない(と、僕は信じている)。そりゃ子ども達に対しては、表面上、「勝ち」を求めは、する。でも、心の中ではケッコウ冷静だ。子ども達の今の実力、今の心の強さ。キチンと把握していれば、簡単に優勝なんて期待できない。では、何を期待するのか? というと…。
「負け」。負けを期待する。少なくてもM主任コーチと僕は。
今日は、厚木に行って来た。厚木GP(ゴール・プランダーズ)さん主催の「フットサルGP CUP~3年生大会」に参加するためだ。まずは、御礼を申し上げたい。GPの関係各位の皆さん、お世話になりました。みなさんの温かい対応、深く心に染み入りました。参加して、楽しい気持ちを持てる大会でした。本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
32チームが参加のこの大会。神奈川の名立たるチームがズラリと並ぶ。県外チームに目を移す。県NO1チームもいれば、鬼平チームもいる。茨城・ばらきもいれば、群馬・前橋エコーもいる。我がチームの母達が言う。「いいのですか…。我がチームが参加して…。しかも一番ヘタレな3年生が…」。
「いいのですっ! 負けに厚木までやってきたのですから~」。
ただし。ただ、ただ負けるわけには、いかない。「負けて悔しいのなら、少しでもヘタレから抜け出そう」。そう子ども達に思わせて、「実際には半数しかいない『勝ちたいっ!』と思っている子どもの数を1人でも増やすこと」が僕らの真の目的だ。そのために厚木まで〝負けに来た〟のだ。
結果。いい〝負け〟を経験できた。例えば。予選2試合目の負け。自分でキーパーを志願した子ども。ところが、相手のシュートを避ける始末。もちろん、「他のみんなの『勝ちたい気持ち』を無駄にするのか?」とハーフタイムに叱咤。だけど、敢えて替えずに後半も送り出す。いいのだ。負けに来たのだから。その子が多少でも〝闘える〟ようになれば、それでいい。期待に応え、後半は闘った。泥んこグラウンドの中、〝自分のできるプレー〟を精一杯やった。
決勝T1回戦、前橋エコーとの試合も2-1で負け。負けたくない気持ちで開始早々鮮やかに先制するも地力が違いすぎる。その後、全くボールを持たせてもらえない。エコー側に攻め入ることは2度となかった。そして、カラダを張って守るも逆転負け。「負けたことよりも、同じ3年生相手にドリブルが通用しなかったことが悔しい」とは我がチームのエースの談話。「練習するしかないなぁ!」と僕。
この一言のなんと説得力のあることか!
最後のフレンドリーゲームも負け。テキトーに攻めるも得点できず。そのうち、カウンターで失点。そこからやっと、エンジンが掛かる。「点を取らなきゃ負けちゃう」。そんな思いからか、声も出まくる、周りも動きまくる。100回ベンチから「声を出せ~! 動け~!」というよりも有効(笑)。リスタートもすごく早くなる。いい傾向っ! でも、そのまま試合終了。負け~。「最初からやることやらないと。負けるよね」。冷たく言い放つM主任コーチ。
良薬は口に苦し。負けて負けて。強くなろう。
M主任コーチは「お口直し」も忘れない。なんと優秀選手には件(くだん)のキーパー君を選出。「だって。最後までやり切ったのだから。その成長ぶりは賞に値するよね」。厚木への〝負け〟の旅。まずは成功というところだろうか。
さて。次ぎは。どこに負けに行こうかな?(苦笑)
- [2009/01/12 23:25]
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2009.01.05 Mon
本物。

高校選手権が面白い。例年はダイジェスト版で結果を観る程度の興味なのだが、今年は違う。シッカリとビデオ録画して何度も繰り返し見ている。
本当はスタジアムでナマ観戦したいのだけれども…。
今日も夜中にビデオを見た。鹿児島城西vs.滝川二高。目玉は何と言っても話題の大迫クンだ。確かにウマイ。いや、ウマイより〝スゴイ〟という言葉の方が正しいなぁ。カラダの大きさ、持っているスピード、シナヤカさとヤワラカさ。そういった常人には想像もつかない身体能力に加えて、鍛えた技術も相当、高い。背負って前を向くスピードの速さ、枠を外すことの少ないシュートのコントロール、そして左右どちらでも打てる強烈な弾丸ミドルシュート。本当にゴールへの意識が高い。
ナマで観たら、もっと〝スゴい〟のだろうなぁ。
大迫クンもスゴかったけれども。滝川第二高もよかった。全国常連の〝タキニ〟。サッカー超名門の〝タキニ〟。選手権に入って2試合無失点の〝タキニ〟。その〝タキニ〟が大迫クンに掻き乱され、後半20分過ぎには6失点してしまう。おそらく、ここまでの大差をこの時間でつけられたのは初めてのことだろう。6失点もするとフツーは「闘う気持ち」など持てなくなるのだが…。〝タキニ〟は違った。あきらめずに動く。ガンガン攻め立てる。途中から見た人は「〝タキニ〟が勝っているの?」と勘違いをしたと思う。それほど、〝タキニ〟の「闘う気持ち」は素晴らしかった。
ナマで観たら、もっと〝素晴らしかった〟のだろうなぁ。
1点を返し、2点目を返し。が、ここで無情のホイッスルが鳴り響く。試合終了。崩れ落ち、地面に突っ伏すタキニ選手達。心もカラダも限界まで闘った者達だ。その権利はある。だから、負けて泣いたとはいえ、その姿は美しかった。が、テレビはここで終わり。ザ・バーズの例の歌が流れる。♪うつ向くなよ、ふ~り向くなよ~♪ この曲は、それはそれで「青春の一場面を観た」という余韻に浸らせてくれる。
そう思うと。テレビも悪くはないかぁ…。
と、思っていたら、ケータイが鳴った。着信名は横浜に住んでいる友人。なんだろう? こんな夜中に。電話に出る。と、かなり興奮している様子だ。泣いている。かなり飲んでいるのだろう。彼は、そのまま、まくしたて始めた。
「コーチ。オレは…。オレは…。今日ほどサッカーを観て感動をした日はないっ! 聞いてくれ。オマエに話したくて話したくて…電話をしたんだ。今日行ったんだ、三ツ沢。仕事? 休んだ。目の前で選手権やっているのに仕事、行けないよ。大迫はスゴかった。でも、な、コーチ。聞いているか? 聞いているか? オレが感動したのは〝タキニ〟だ。〝タキニ〟なんだよっ! 試合が終わってさ、アイツラさぁ、泣きながら真ん中で礼をしたあと、自分達の応援席じゃなくジョーセーの応援席に先にアイサツに行ったんだよ…。
(ジュル…鼻を啜る音)。
それを後押しするようにさぁ、〝タキニ〟の応援席がデッケェ声でエールを送り始めたんだよ。『ジョーセー、ジョーセー、ジョーセー…』って。それに合わせて〝タキニ〟の選手がジーョセーの応援席に礼をしてさぁ…。今度は自分達の応援席に来ようとした時にさぁ、〝タキニ〟応援席から声が飛んだんだよ~。『ありがとうっ! オマエラ、最後までヤレたぞ~っ!』って。〝最後まで…〟。相手応援席にアイサツしなければ〝タキニ〟の試合は終わらないんだよ…。闘っても、相手をリスペクトすることを忘れない…。〝タキニ〟は、ここまでやって初めて試合終了なんだなぁ…。そう思ったら、そこで、ウルッと来た。ちょっとヤバイ…と思った。で、さっきの声の方を見たら〝タキニ〟の応援横断幕が目に飛び込んできて…。そこに書いてあったんだ…。紺地に白抜きの文字で…。
『怯まず 驕らず 溌剌と』。
オレ…泣いちゃった…。泣いちゃったよぉ…。
オレさぁ、三ツ沢で大声出して泣いちゃったよぉ~。
40過ぎたオヤジがスタジアムで号泣しちゃったよぉ~…」。
スタジアムには、〝ある〟。必ず〝ある〟。「ドンッ」というインサイドキックの音。「中切ってっ!」という選手同士の声。「ガシッ」というゴツイカラダのきしむ音。そして、風に舞う芝のグリーンダスト。必死に戦う汗。懸命に応援する友の叫び。さらに、歓喜の雄叫びと全力を出し切った者の涙。
スタジアムならではの。ナマならではの。本物のサッカーがそこに〝ある〟。
選手権。ナマで観に行きたい。行きたいけど。行けないなぁ…。
だって。僕も泣いちゃいそうだから…。
- [2009/01/05 23:16]
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2009.01.01 Thu
賀正。

先程、初詣から帰って来た。実家近くの山寺に恒例の2年参りだ。例年のように、メンバーは僕の母・僕・息子・長女。例年のように、0時過ぎに出掛ける。例年のように、凍てつく空気に震えながら寺の坂を登る。いつも通りのお正月。
が。何らかの変化はある。
今年は風が強かった。群馬特有の冷たいからっ風:通称・赤城おろしが吹き荒れていた。だからだろう、境内の暖を取るための「お焚き上げ」は中止されていた。不景気の煽りなのか、例年無料で配られている「お汁粉」「甘酒」も今年は「甘酒」だけだ。参拝客も明らかに少ない。いつもの年だと80番目くらいの鐘衝き権利をGETするのだが、なんと今年は53番。息子が54番、長女が55番、母が56番。まぁ、待つ時間が少ないのはありがたい。
変わらないものもある。
鐘は当たり前のように、そこにあった。例年と同じく、祈りを捧げる。例年のように力強く綱を引く。例年のように勢いよく鐘を衝く。「ゴ~~~ン~~~…」。例年のように心地よく響く。そして、例年のように再び祈りを捧げる。例年のように、心の平静がやってくる。
子どもは大きくなった。3年生になった長女はこの時間でも平然と起きている。泣きべそをかきながら、起きていた昨年までと違う。「マラソン大会で、また3位以内に入れますように」と祈ったそうだ。息子は、ついに僕を背で抜いた。彼に対しては、その事実を〝認めていない〟が、明らかに彼の方が大きい。「県制覇、関東制覇、そして全国制覇。無敗の完全優勝」と祈ったらしい。夢は大きく。それでいい。そして…。母は老いた…。でも。
母の願いは今年も変わらない。「家族全員が健康でいられますように」。
去年と同じ音を奏でる鐘。去年と同じ暗さの闇。去年と同じところに瞬く星。どれも何百年も変わらない。そして、変わらぬ母の願い。年を重ねるということは時間の流れが緩やかになることなのだろう。そして「永遠」に近づいていく。鐘のように。闇のように。星のように。
僕の願いも変わらなくなった。「家族全員が健康でいられますように」。
自分の中で。変わらないものが増えてきた。それはそれで、寂しい感もあるが、うれしくもある。変わらない自分の目で。明らかに変わっていく、成長していく子どもを見るのがとても楽しい。自分の子だけでなく。周りの子どもの成長もしっかり観ていきたい。今年も。それが一番、変わらないことだ。
あけまして おめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。
- [2009/01/01 23:09]
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