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    おおつごもり。 

     なんと。今日まで働いた。えらいぞ、自分!


     08年が終わろうとしている。

     今年はいろいろあった。特に6月の群発性頭痛にはマイッタ。そして、未だに重い肩こりと首痛に悩まされ、血圧も高い。だからこそ、思う。健康が一番。健康ならば何だってできる。

     人は生きてこその人間だ。

     弱っている時こそ、周りの人間の本質が見える。真剣に心配してくれる人、イジワルをカマす人。果たして、自分は弱っている人に対して今までどうだったか? 人に優しくできていただろうか。

     人は優しさを持ってこその人間だ。

     感謝の気持ちも新たにした。人は一人じゃ生きていけない。周りと関わって・関わって、支えて・支えられて生きている。当たり前のことも当たり前と思っちゃいけない。いつも「ありがとう」の気持ちを僕は持ち続けているだろうか?

     人は「ありがとう」と言えてこその人間だ。

     09年こそ。健康に、優しく、感謝をもって暮らしていこう。
     「基本に帰る」。
     これを09年の目標にしたい。
     
     みなさん、本年はありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします!



    鰻。 

     いい天気。天と昼寝をした。


     夜8時45分。息子が帰って来た。あまりに、彼の今回の遠征に対するコメントが面白いので、今回はヘタな小細工をせずに、そのまま書き記そう。どんな状況だったのか。読み手側で想像を膨らましてほしい。

     あっ! 息子の名誉のために。以下、全て。満面の笑顔で語ってくれたことを付け加えよう。


     生まれて初めて。白い富士山を見た。感動をした。
     生まれて初めて。愛知に行った。我が県と変わらなかった。
     生まれて初めて。浜名湖を見た。海かと思った。
     生まれて初めて。3日目終了後に、下半身が重くて動けねぇと思った。
     生まれて初めて。ホームシックになった。4日目にウチのメシが食いてぇと思った。
     生まれて初めて。腹が減っているのにメシが食えねぇと思った。
     生まれて初めて。無理にでも食おうと味わうことなく、メシを飲み込み続けた。
     生まれて初めて。5日目の朝、サッカーボールを見た瞬間、もういいよ…と思った。
     生まれて初めて。最後の試合は町田JFC。強いチームとやりたくない…と思った。
     生まれて初めて。最後の試合終了後、暫くサッカーをやらずにすむ…と思った。
     生まれて初めて。ここまで疲れた。今、真っ直ぐ歩けない。
     生まれて初めて。サッカーって辛く厳しいものだと思った。
     生まれて初めて。プロってスゴイと思った。

     それでも。今、またサッカーがしたいと思っている。サッカーって不思議だ。


     4泊5日のサッカー漬けの日々。
     少しは成長して帰って来た気がする(笑)。
     監督・コーチの皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございます。

     ちなみに。一番印象に残ったことは? の問いに対する答えがコレだ。
     「浜松のウナギはあり得ない位、ウマい。プロになるならジュビロがいい」。

     オマエ。知らないな~。我が県U地区もウナギの名所なんだよ~(笑)。


    陽光。 

     暖かい。adidasのダウンは必要なかった。



     北へ車を走らす。陽が柔らかい。赤外線が強いのだろう。夕方でもないのに景色が橙色に染まって見える。暖かい。今日はウォーマーはいらない。太陽の光は目の前の光景全てに〝平等〟に降り注ぐ。いい気分だ。宙を見る。昼間だから、星は見えない。

     宙は金色。まぶしく輝く。

     今日は、KSC・U-14宙組の試合を見に出掛けた。娘2人も連れていった。本当は1人でブラっと出掛けたかったのだが、嫁は仕事だ。子守を投げ出すわけにも行かない。嫁と僕の関係も〝平等〟だ(笑)。

     確か前回は「月」と「花」だったと思う。今回は「星」と「宙」。KSCの組分けの名だ。つまらないことかもしれないが、A・Bとしない、こういう気持ちが僕は好きだ。これだけでKSC・U-14監督は〝優しく〟、〝平等〟だと感じる。基本、選手が持っている権利は常に〝平等〟であるべきだ。その上で、「公式戦に出場する、しない」・「今回みたいに遠征へ行く、行かない」は、監督・コーチ陣から見た習熟度差やチームの求めるもの等に従って、〝公平〟に振り分けられていると〝僕は〟思っている。

     今回、息子は星組だ。26日から静岡・愛知に遠征に行っている。「残った」(残された、ではない!)宙組は、その間も練習、努力を続けている。こういう時、片方を休みにするチームもあると聞く。KSCの場合、それはない。今回はU-15監督が責任を持って、指導に当たっている。常に〝平等〟は貫く。

     ありがたいことだ。頭が下がる。

     グラウンドに着く。試合は始まっていた。相手は山形のフォルトナ。いい相手だ。東北を代表する名門チーム。このチームと試合ができるならば、静岡・愛知に行くよりも全然いいかもしれない。こういうところにも〝平等〟が垣間見える。

     相変わらず、陽は柔らかい。宙は金色。まぶしく輝く。
     その光は宙組全員に降り注ぐ。あくまで〝平等〟に。

     本当は宙組全員のいいプレーのことを書きたいのだけれども。本当はそれが〝平等〟だから。でも、なかなかそれはできない。こういうときは〝公平〟の観点から考えるしかない。よく知っているプレーヤーのことなら書ける。今回の主役はAクンだ。

     我がチーム出身3人組みの中で。僕は、ある意味、Aクンが一番、心配だった。持っている技術はヒジョーに高い。息子の100倍くらいウマい。そして、自分にも厳しい。しかし、ウマいことを自分で知っていて、そんな自分に厳し過ぎるからこそ、簡単に次っ! と切り替えられないところがあった。そして、3月生まれから来る幼さ。アッケラカンとした息子や、挑戦的なTクンとは違う〝脆弱さ〟がAクンには、あった。ウマいのは一番ウマくても。続くかな…。そんな惧れを僕は抱いていた。
     
     でも。直向きに。直向きに。決して腐らずに直向きに。Aクンは頑張ってきた。

     確かに今年の夏前までは、まだ「幼さ」が目立ってしまっていた。飛ばされてしまう…。簡単に奪われてしまう…。そんなイメージがついて回った。だが、今日は違っていた。とにかく動く。フリーになれる場所に動いてパスを受けようとしていた。しかも、受ける前に次のスペースを見る。そして正確にパスを受け、正確に出す。出せば、見つけてあった自分が活きるスペースにすぐ走る。決して無理はしない。周りを活かして、自分も活きる。だから、常にボールに絡める。絡んで、絡んでチャンスを作る。課題と思われていたフィジカルも克服していた。相手を受け流し、かわす柔らかさ。そして、例えガチンコで当たったとしても倒れない体幹。素晴らしかった。

     伸びたな~っ。Aクンっ!

     直向きに。ただ、ただ直向きに。決して腐らず直向きに。〝平等に〟与えられた機会の中で、頑張ったヤツは必ず伸びる。Aクンだけではない。KSC・U-14には、そういう子がたくさんいる。今、グングングングン伸びている。もしかしたら、春になる頃には、大きく勢力図が変わってくるかもしれない。もし、変わらないとしても。この子達は必ず高校で大きく飛躍をするだろう。なぜならば。直向きに頑張れるからだ。

     努力は決して、その本人を裏切らない。それを知ったヤツは更なる努力が続けられる。
     そして。次ぎは〝公平〟な目で。選ばれる日が必ず訪れる。
     
     15時過ぎても、陽は柔らかい。宙組は金色に輝き続けている。そう思った時、ゴール前にいたAクンのところに強いボールが飛んできた。正確に胸でトラップをする。その時、U-15監督が笑顔で叫んだ。「ナイストラップ! Aクン!」。お~っ! 2・3日しか一緒に練習していないのに。もう名前を覚えているのか。宙でも星でも花でも月でも。コーチの声は柔らかい太陽の光。みんなに〝平等〟に降り注ぐ。

     Aクンが白い歯を見せて笑った。

     宙組の試合。いい気分で観させてもらった。



    約束の地。 

     風が強かった。ネギも買った。


     ここだ。間違いなく、この場所だ。前回は春だった。今年、08年3月23日だったはずだ。敷地内には何十本もの満開の桜。桜吹雪の舞い散る中を、君達は走り回った。でも、負けた。負け続けた。負けた後に話したはずだ。「ここには、真面目な気持ちで全国を目指すチームが集まってくる」と。そして、問い掛けたはずだ。「君たちは、どうする?」。敢えて、その時の君達の返事は書かないでおこう。僕は、覚えているけれども。

     場所は、ここだ。間違いなく、この場所だ。

     前回は完膚なき負けを経験させるために。ここにやって来た。集う少年達の熱き心と正確な技術を見せたくて、ここに来た。本当だ。「勝とう!」とは言った。が、「勝てる!」とは最初から微塵も思っていなかった。君達の甘さ、ぬるさ、足りなさを痛感させるためにお願いした練習試合だ。負けなきゃ意味がない。そして、負けた。

     場所は、ここだ。間違いなく、この場所だ。

     今回も完膚なき負けを経験させたくて。ここにやって来た。集う少年の燃える闘志と成長した技術を見せたくて、ここに来た。本当だ。今回も「勝とう!」とは言った。が、「勝てる!」とは最初から微塵も思っていなかった。前回よりも、思っていなかった。今回も、君達の根拠のない自信、鼻っ柱、思い上がりを打ち砕くためにお願いした練習試合だ。負けなきゃ意味がない。そして、負けた。

     場所は、ここだ。間違いなく、この場所だ。

     今回、僕は。我がチーム石14期生(5年)の全試合で主審をやった。グラウンドの中で、どんなことが起きているのか? グラウンドの中でどんな会話がなされているのか? グラウンドの中でどんな闘志が燃え盛っているのか? グラウンドの中で君達は何を考えているのか? 完敗、完敗、完敗、完敗の全4試合の中身全てをこの目で見た。

     場所は、ここだ。間違いなく、この場所だ。

     今回、君達は。我がチーム14期生(5年)の全試合に出場した諸君は。グラウンドの中で感じてくれただろうか? グラウンドの中で相手がどんな会話がしているのか? グラウンドの中で相手はどんな闘志が燃やしているのか? グラウンドの中で相手は何を考えているのか? 完敗、完敗、完敗、完敗の全4試合の中身全てで、その目で見ただろうか。

     前回4月は「感じてくれればいい」と思った。今回12月は「行動に結び付けてほしい」と思う。新人戦県南大会を前に。4月からの6年生になる前に。今、何が足りないのか? 今、何をしなければならないのか? M先生が掛けてくれた「デタラメが一番ダメだよ」という言葉の意味を、しっかりと考えて動くことが必要だ。

     コーチも。子どもも。チーム全体で。

     今回も、ここだった。今回は寒風が吹きすさむ冬だ。今日、12月28日だ。桜並木には1枚の葉もない。もちろん、花びらも1枚もない。砂塵の舞う芝の上を君達は走り回った。今回も負けた。負け続けた。負けた後に話をした。「ここには、真面目な気持ちで全国を目指すチームが集まってくる」と。そして、また問い掛けた。「君たちは、どうする?」。敢えて、今日の君たちの返事も書かないでおこう。僕は決して忘れないけれど。

     場所は、ここだ。ここは約束の地だ。出発の地でもある。
     ここから、また始めよう。



     
    ※江南南の保護者の皆様。お世話になりました。ありがとうございます。
    松本先生、今回も勉強になりました。ありがとうございました。
     


    08年度流行語大賞! 

     ムチャクチャ寒い…。


     司会のヤスタロー:
     「『現代用語の基礎知識』選 『2008ユーキャン新語・流行語 大賞』に対抗して、本年度から選考が決まった『サッカー用語の基礎知識(コーチ編)』が独断と偏見で選ぶ、『2008サッカー新語・流行語 大賞』。今日は、その発表の日です! 私は本日の司会を務める松木ヤスタローです。コーチ、いよいよ、この日がやってきましたね!」。

     コーチ:
     「はい~っ。やって来ました。しかし、なんですね。ヤスタローさん。実は密かに大賞を狙っているんじゃないですか? 今年も、かなり意識した発言を解説で聞きましたよ。昔は、アナタの解説ってウルセェから嫌いだったんですけど。そういう人、多いと思いますが。僕は、最近は、大好きです。内容のないツマらない代表戦の中味より、ヤスタローさんがどんな常軌を逸したビックリ発言をするかの方が気になって気になって。どうかひとつっ! これからも、笑かしてくださいね!」。

     ヤスタロー:
     「あーっ! うーっ! おーっ! おぅ! おーっと! あーっと! いいですよ~っ! いいですねぇ~!  ナイスっ! ヨシっ!。それしか自分では言っているつもりはないんですが…。たまに、マトモな事を言おうとすると…。羞恥心のカミジ君みたいな発言になっちゃって…。おっと。何を言わせるんですか!」。

     コーチ:
     「まぁ、気を取り直して。ポジティブなヤスタローさん、最近ケッコウ人気ですよ。それはさておき。発表に入りましょうよ! ねっ!」。

     ヤスタロー:
     「(…ったく…)。そうですね…。それでは、第6位からの発表ですっ! コーチさん、どうぞっ!」。

     コーチ:
     「ジャカジャカジャカジャ~ンっ! 第6位は…っ! 『マンチェスのクリキン』ですっ!」。

     ヤスタロー:
     「『マンチェスのクリキン』? 『マンUのクリロナ』じゃなくて、ですか?」。

     コーチ:
    「はいっ! 同義語ですが。『マンチェスのクリキン』。我が家では今日からスタンダードになりましたっ! そもそも、この『2008サッカー新語・流行語 大賞』を思いついたのも。この『マンチェスのクリキン』という言葉のお陰なんですよ!」。

     ヤスタロー:
     「あ~っ! うーっ! おーっ! おぅ! おーっと! あーっと! 何ですか、それ?」。

     コーチ:
     「あのですね。全くサッカーに興味のないウチの長女が。今日突然、『マンチェスのクリキンが…』と言い始めまして…」。

     ヤスタロー:
     「集中しろ~っ! おっと。サッカー解説の気持ちになってしまいました。『クリキン』?」。

     コーチ:
     「栗きんとんでもなければ、クリスタルキングの『大都会』 ♪あっあっ~っ、果てしない~っ、夢を追い続け~え~えぇぇ~っ…♪ でもなくて。間違いなく、クリロナ=クリスチァーノ・ロナウドのことだと思うんですけど。小3くらいの〝サッカーなんてどうでもいい〟女の子にとっては、『マンU』⇒『マンチェス』・『クリロナ』⇒『クリキン』の方が親しみやすいみたいです。なので『マンチェスのクリキン』。それを聞いたら、確かに、そちらの方が、語呂がいい気がしてきて…。ウチでは『マンチェス』『クリキン』です」。

     ヤスタロー:
     「ガマン、カマン、ここはガマンっ! おっと。またクセが…。分かる気がします。立派な第6位ですね。では…次に行きましょう! 08年の第5位はっ?」。

     コーチ:
     「………(涙)。『ボール1個分、2個分が違うことも感じていた』…」。

     ヤスタロー:
     「ん…名波の引退会見ですね…」。

     コーチ:
     「2002年、日韓W杯に…。名波が出ていたら…。トルシエはタコだ…。いや、もしかしたら通訳・タバティが○○と言うべきところを名波と誤訳をしたばかりに落ちた…。それに違いないと未だに思っています…。小中学生諸君っ! これがJリーガーだっ! 〝ダイタイその辺りパス〟を出している限り、君たちに未来はないっ! ボール1個2個で引退…。たまらない…。そういえば、名波は入団会見で『自分の左足にボールがあるときは注目してくれ』と言いました。入団会見・引退会見、両方開けるサッカー選手は、なかなかいないです…」。

     ヤスタロー:
     「『夢の中まで左足』【サッカーマガジン刊、著・増島みどり】は買いですかね?」。

     コーチ:
     「買いですね。増島さんは会社の元先輩。サラリーマンとしては当然の行為でしょう」。

     ヤスタロー:
     「テレ朝系列だから私も買っておきます、とりあえず。さて、第4位は?」。

     コーチ:
     「『YES,WE CAN!』」。

     ヤスタロー:
     「はいっ? それ、サッカーじゃないでしょ?解説みたいに 『今のはハンドっ! ハンドですよ~っ!』とレフリーに文句つけちゃいたい気分ですよ?」。

     コーチ:
     「あれっ? だから、『サッカー界の里田まい』と呼ばれちゃうんですよ~、ヤスタローさんは。僕は、里田まい、好きだけど。知らないのですか? 柏のオバマ。自分のことを『ワシ』と呼ぶオバマ。残留なのにクビになったオバマ。その有名な言葉を。これ、少年サッカーのベンチで言ったら最高ですよ? ちょう~カッコヨスですよ~っ? 試合前に『YES,WE CAN!』。ハーフタイムに選手を送り出す時に『YES,WE CAN!』。勝った瞬間に『YES,WE CAN!』。表彰式で『YES WE CAN!』。保護者を前に『YES,WE CAN!』。どうにでも使える、最高の言葉っ!」。

     ヤスタロー:
     「どこでも使える…。つまり私の『シュートっ! シュートで終われっ!』みたいなものですね?」。

     コーチ:
     「まぁ、そういこうことにしておきましょう…。なんかサムログみたいなノリになってきたなぁ…(笑)。次です、次に行きますよっ! 第3位。これは、流行りました。『性格が邪魔してる』」。

     ヤスタロー:
     「聞いたことないですけど…。流行りました?」。

     コーチ:
     「どことは書けませんが。一部で大流行した言葉です。使い方を説明しましょう。類まれなるドリブル上手な選手がいたとしましょう。でも、彼女だなんだかんだという遊びも忙しい。練習以外は、そっちに行っちゃう。個人練習すれば大化けするのに…。そんな時に使います。『ったく、アイツ、性格が邪魔してるよな~』。非常にプレーがしっかりした選手がいたとしましょう。なのに、少々ビビリ~。肝心な時に一歩遅れる…。『ったく、アイツ、性格が邪魔してるよな~』。使えますよ~、この言葉っ!」。

     ヤスタロー:
     「…。私には、それを言っている、コーチの方が『性格が邪魔してる』気がしますが…」。

     コーチ:
     「その通りっ! 自分でも『一番、性格が邪魔している!』 と思っています(笑)。でも、いいんですよ、人(ヒト)なんですから。それぞれ、みんなが違う人間。性格という個性を持っているわけです。楽しいことじゃぁないですか! さて。注目の第2位です! 準グランプリに輝いた言葉は…? 〝モリっ!〟』です」。

     ヤスタロー:
     「私の解説くらい意味不明な言葉ですね…。それサッカー用語ですか?」。

     コーチ: 
     「立派なサッカー用語です! 小学生とサッカーをやっていると子ども達が言うんですよ。『ムリっ!』と。僕は、その言葉が大嫌いなので『世の中にムリはない。男だったら絶対にムリっというな!』って返していました。その話を県NO1チームのSコーチとしていたら、その方が言ったのです。『オレは〝モリっ!〟ならばいいよ! と言っています』と。ちゃんと完全否定せずに代替案を与えているわけです。でも〝モリっ!〟なんて言葉は、最初は面白がっていても、そのうち絶対に使わなくなっちゃいます。そうすれば、ムリっという言葉は自然消滅するというわけです。聞いた瞬間、子どものことを考えているなぁ…って感心しちゃいました。なので〝モリっ〟が2位。いい言葉です」。

     ヤスタロー:
     「(ジーン…)。私も解説で使いますっ! 〝モリっだ、モリっするな、ちょっとモリっでしたね〟。なんか、また連呼しちゃいそうだなぁ…。そろそろ次行きますか? 栄光の大賞はっ?」。

     コーチ:
     「大賞は〝やり切れっ!〟ですねっ!」。

     ヤスタロー:
     「流行りましたね~。使いましたね~、その言葉。私も何度叫んだことか…」。

     コーチ:
     「全国的に流行りましたね。僕も最近、ベンチではこの言葉ばかりです。そう言えば、北信越の大会でも審判が最後の講評で言っていました。『やり切れっ! やり切る! それが大事』だと。KSCのAコーチもよく使いますね、この言葉。ウチの息子がCBの位置からユサユサとボールを持って上がって行くと『やり切れっ! やり切って来いっ!』。でも、やり切れない。その上、最後は〝ダイタイあの辺りパス〟で終わるタコ息子…。せっかく、コーチも言ってくれているのに。1回でも強引に「やり切れっ!」ば、次はパスも活きてくるんですが…」。

     ヤスタロー:
     「まさに。シュートっ! シュート!で終われっ! ですね。若い子も、日本代表も。〝やり切って!〟ほしいですね。ポゼッションを勘違いして、途中で放っちゃいけません。ウナギだって最後まで手間を掛けると美味しいんです」。

     コーチ:
     「美味しいんですよね。ヤスタローさんの実家、日本橋のウナギ屋さん。話を戻します。まっ、ソーリも『あなたとは違うんですっ!』と叫び、〝やり切れない〟国ですけど。サッカーをやっている子達は、それを見習わずに何でも最後まで〝やり切って〟ほしいですね」。

     ヤスタロー:
     「さすが、締めるところは締めますね~ぇ。あっ! 時間がなくなってまいりました。『サッカー用語の基礎知識(コーチ編)』が独断と偏見で選ぶ、『2008サッカー新語・流行語 大賞』。いかがでしたか。もう一度、順位だけ確認をしましょう。6位『マンチェスのクリキン』、5位『ボール1個分、2個分が違うことも感じていた』、4位『YES,WE CAN!』、3位『性格が邪魔している』、2位『モリっ!』…。そして、大賞は…。 『シュートっ! シュートで終われっ!』 でしたっ! また来年っ! さようなら~っ!」。

     コーチ:
     「〝やり切り〟ますね~。ヤスタローさんは…」。





    イヴに思う。 

     ホワイトクリスマスにはならなそうだ。


     寒いなぁ…。今日はイヴだ。早く帰ろう。

     会社を出て、空を見上げる。星は見えない。どんよりと暗く曇っている。まぁ、曇っていなくても星は見えないか…。独りごちて、駅に向けて歩き出す。駅方面の空だけ色が違う。晴れだろうが、曇りだろうが、雨だろうが常に明るい色だ。その方向に銀座があるからだ。

     明るいなぁ。今日はイヴだ。早く帰ろう。

     銀色の車体に鼠色のラインの入った地下鉄に乗る。満員という程ではないが、車内は混んでいる。時間が早いからだろう。いつもの酔客の喧騒はない。いや、世相かもしれない。なぜか、皆、コートの襟を立て、目を瞑って、うつむいている。まるで、祈っているかのよう。もちろん、僕も右へ倣え、だ。

     疲れているなぁ。今日はイヴだ。早く帰ろう。

     ターミナル駅に着いた。味気ない地下鉄のホームから、石川啄木の愛したホームを目指す。やっぱり、この駅は人が多い。でも、いつもの年のイブよりは控えめな気がする。改札に入り、真上の電光掲示を見上げる。次の電車は8番線のホームライナー…。500円かかるなぁ…。ポケットを探ると一番大きなサイズの硬貨がちょうどある。

     急ぐかぁ。今日はイヴだ。早く帰ろう。

     ライナー券を買う。おっと。せっかく座って帰るのだから、飲みながら帰ろう。尿酸値が気になるけれど、やはり飲みたい。向かいのKIOSKでロング缶を買う。つまみは、「新潟ひとつまみ 海老黒胡椒」(岩塚製菓)。これ、美味しい。最近のお気に入りだ。さて、乗るか。乗車口で改札を受けてライナーに乗り込む。あと5分で発車。ここから地元駅までは急ぐ必要はない。
     
     ゆっくりと。いろいろ考えよう。イヴの夜だけれども。

     年の瀬なのに切ないニュースが続く。年の瀬なのに、だ。スピード命の今の時代は、年の瀬なんか関係ない。待ったなし。人情なんて余計なモノ。昔は違った。ウチの場合。年末になると、父が〝赤い肉〟を持ちった。牛肉だ。「会社も楽じゃないのに。ボーナスとは別に、社長が持たせてくれた。『家族で楽しく年を越せ』って。ありがたいなぁ」と父。子ども心に「社長さん、ありがとう」と思った。年に一度の牛肉すき焼きが大好きだった。そして、家族みんなで迎える正月がうれしかった。
     
     A駅を過ぎた。イヴのホームは混んでいる。

     今の時代。人の心にも余裕がない。市全体? どうでもいい。地区全体? 興味がない。学校? できることなら「行かせるだけにしたい」。サッカーチーム? 自分のチームに関わる人が楽しければそれでいい。周りの子ども? ウチの子だけがサッカーが上手になればそれでいい。とにかく面倒なことはイヤ。

     U駅を過ぎる。イヴの街はダイオードの青白い光でいっぱいだ。

     面倒はイヤだけれども。気に食わないことはあるらしい。それを黙っていられない人もいる。そうだっ! ネットに書いておけ。汚いファールだ、審判がヒドイ、ウチの方が強い…。でも匿名。当たり前だろ? 自分の名前を名乗ったら、面倒を引き起こすだけじゃないか。相手の気持ち? 考えないよ、直接関わりたくないからね、だからこそのネットだろっ? 匿名だろっ?

     O駅だ。ケーキを持った人がチラホラ見える。

     世界同時大不況。僕の家庭だって余裕があるわけじゃない。僕の給料だって右肩下がり。嫁は毎日ヒーヒー言っている(苦笑)。でも、ウチはいいじゃあないか。どうにかヤットだとしても。子どもにやりたいことをやらせることができている。僕は心配だ。この不況の影響で。サッカー自体をあきらめなくちゃならない子が出てきていないだろうか? そういう子に何とかサッカーを続けさせてあげる方法はないだろうか? ウマいヘタは関係なく、みんながサッカーを楽しめる機会だけは平等に持たせてあげられないだろうか?

     A市駅に着く。多くの人が降りていく。いつもより足早だ。

     「アナタのそういう気持ちは分かる。そういう直球、アタシはキライじゃない。でも、そんなアナタを重い・面倒だと思う人もいる。世の流れに合わせて、カーブもフォークも織り交ぜて投げながら生きていった方がタブン楽よ。」。嫁に話せば、きっとこう言われる。そういえば、僕の仲良しTさんも同じことを奥さんに言われたって言っていたなぁ。ウルサイ親父は生きづらい世の中になった。

     あっ! 地元駅に着いた。
     忘れていた。今日はイヴだ。早く帰ろう。

     我が家は日曜日にラウンドケーキを買ってのパーティをやったけれど。今日はイヴ、特別な日。世界中の子どもが夢を見ていい日だ。時計を見ると、まだ21時前。ウチの子ども達も、まだ起きている時間だ。もう一度、ケーキを買ってやるか…。少ないお小遣いの中から、駅ビルの中のコージーコーナーで1個450円のスペシャルショートケーキを5個購入。ニュークイックで1本150円のフライドチキンも買う。天(コスモ)の分は…。まだ子犬だからヘタなものはあげられない。ゴメンな天。

     さぁ急ごう。今日はイヴだ。笑顔で帰ろう!玄関、開けて明るい声で叫んじゃおう!
     「サンタのお帰りだぞっ!メリー クリスマス!!」。




    安心。 

     西高東低。寒い!!


     時々、3年生のママ達からプレッシャーをいただく。「コーチ、3年生は強くなれるのでしょうか?」。内心、「コワイなぁ…」と思いながらも僕は平然と答える。「えっ? 僕は、この子達こそ、我がチーム歴代NO・1の逸材揃いの代だと思っていますよ!」。ママ達は苦笑いをしながら、手を「ありえない~」という感じで振る。そんな時、僕はマジメな顔で言い返す。

     「すいません。僕は本気でそう思っています」。

     現実を考えてみる。まずは「試合成績」の観点からだ。我がチーム他学年との相対評価をすれば、確かにダイブ見劣りする。ダイブどころではないか(苦笑)。ほとんど、勝てない。試合すれば負け。良くて引き分け。それが現実だ。「人数」から考える。少ない。13人しかいない(苦笑)。「サッカー歴」を見てみよう。幼稚園からやっている子は数人。小学生になって始めた子が大半で、3年生になってから…という子も3~4名ほどいる。まだまだ全然、習熟度が低い。「身体能力」の観点も忘れてはならない。世間レベルと比べて、極めて高い子はいない。〝並〟が大多数。〝ちょいオチ〟も少なくない。

     もし、少年サッカーの全国3年生平均レベルという数値があったとすれば。とてもとても、この子達は届いていない。これを読んでいる「我がチームの3年を多少は知っている他チームの方」は、「上記の『すいません。僕は本気で…』の発言は強気すぎない?」と思うかもしれない(苦笑)。それでも、あえて、もう一度、書こう。

     「すいません。僕は本気でそう思っています」。

     なぜならば。ウチの3年生、〝やらされている〟子が少ないのだ。ほぼ全員が〝習い事〟感覚から抜け出ていて、純粋に「サッカーが好き」という思いに満ち溢れている。言われなくても練習の準備をし、自分達だけでアップを始められる。〝早くサッカーがしたいから〟。1対1で「じゃあ、ラストね!」と言っても、また列に並ぶヤツが多い。〝自分で納得できていないから〟。ミニゲーム用のコートをスッと作る。〝長い時間、ゲームがやれるから〟。ミニゲームで負けても泣く。〝負けるのがイヤだから〟。練習終了のアイサツをしても帰らない。〝まだまだボールで遊びたいから〟。

     何よりも。試合で負けても、負けても。1点も取れない弱いチームなのに。
     「まだやりたい!」とハッキリ言える。なぜなら〝サッカーが好きだから〟。

     こういうチームは伸びる。ベースが低いから伸びシロが多いとも言えるが(笑)。それでも伸びる時はハンパなく伸びる。まだまだ、コーチの話をマジメに聞けないヤンチャ君揃いではある。だが、アタマが悪いわけでもない。自分でやらなければいけないことは分かっている。だから、コイツラ(愛すべき子ども達の意味も含めて、あえて、こう書く)が1年後、2年後に多少、勝てるようになっていなかったとしたら…。

     それは…。コーチがヘタレだからに他ならない。
     いや、今、勝てないのも、そのせいだ。

     そんなヘタレコーチ陣が率いる「子どもはサッカーが大好き!」のチームが、今日、初優勝を飾った。コーチのお陰? とんでもない。ヘタレコーチ陣はヘタレのまま。例えば僕という名のヘッポココーチ。ゴールラインを割りそうなロングボールを追い掛ける責任感あふれるCBに大声で禁句を叫んでいた。「出しとけ~っ!」。いくら決勝だからといっても。子どもの判断を奪うコーチングをするコーチは間違いなくヘタレでしかない。

     優勝おめでとう。3年生諸君。
     負け続けにメゲることなく努力を続けた君達自身の力だ。
     今日だけは、胸を張っていい。

     でも驕っちゃいけない。まだまだ実力は平均点以下なのだから。優勝は、マグレみたいなものだ。今日来ていたチームは皆、強かった。ホスト・KKチームさん。KMチームさん。KTチームさん。決勝の相手、OKチームさん。どのチームも素晴らしいチームだっただろ? そして。AAチームさんを見ただろ? 我がチームは、タマタマ引き分けただけだ。どちらが上手か? 強いか? は。闘ったキミたちが一番わかっているはず。技術的にはAAチームさんが目標だ。その上で、これから、我がチームの個性を出して行こう。明日から、また新しいチャレンジをヘタレコーチ陣としていこう。新しいチャレンジに負けはつきもの。だから、きっとまた、ツライ負け続けの日が始まる。でもね。

     「サッカーが好き」。その気持ちがあれば、ダイジョウブっ!

     内緒だが。ヘタレコーチ陣は、実は、ちょっと安心している。ん? 優勝したからではない。これで暫く、ママ達のコワイ顔のプレッシャーも少し和らぐだろう…という安心感だ(笑)。よかった~。

     これで。安心して、心おきなく、また負け続けられる。




    くっ! 

     暖かい。10月末の気候だそうだ。


     靴下2枚履き。さらに靴用ホッカイロを入れてトレシューを履く。下半身には悪役レスラーのようなタイツを着用。上はadidasヒートテックのアンダーウェアを一番下に。その上に、長袖の薄手の丸首Tシャツ。さらにユニクロのハイネックフリースを被る。腰にホッカイロを貼って。さらに、上下でadidasアルミトップピステ(アルミニウムが内に貼ってあって温かい)をビシッと着て出掛けた。着過ぎ? いや。出先は、K市・KWサッカー場。河川敷だ。坂東太郎の川風をナメちゃいけない。ところが…。10月下旬並みの暖かさ。天気予報を見ればよかった…。

     くっ! 準備が足りない!!

     目的は、息子の試合の観戦。第18回県クラブユース(U-14)サッカー大会・決勝トーナメント1回戦。ホーム小学校の大掃除終了後、車を飛ばして向かった。嫁も、「たまには見たいっ!」と言うので家族で出発。残念ながら、天(コスモ)は留守番~。まだ2回目の注射が終わってないからだ。

     くっ! 家族が足りない!!

     11時10分に到着。ちょうど、FCFvs.SDチーム戦が終了したところ。2-1でFCFの勝ち。うわっ! 見たかった。両チームとも評判のチームだ。FCFはKSCとケッコウ練習試合もやるから、まだ機会はあるがSDチームを僕は見たことがない。KSCよりもデカイ! と聞いていたが、本当だった。あ~っ! 残念…。

     くっ! 機会が足りない!!

     今日のKWグラウンドは、全3試合が組まれていた。第1試合は上記の通り。第2試合にKSCが登場。で、第3試合がASチームvs.MJr.ユース。ASチームはA市のチームだから、知っている子がたくさんいる。みんなの成長した姿とプレーが見たい…。でも見れない…。見たら、我がチームのちびっ子たちの練習に間に合わなくなる。

     くっ! 時間が足りない!!

     KSCの相手はMNFC。夏に練習試合をして以来の対戦(らしい)。確か、A市・OFチームから2人、行っているはずだ。そりゃ、僕は息子の保護者だから、KSCを応援するけれども。知っている子は素直に応援したい。サッカーを愛している同志だから。ただ、遠目なので顔が分からない。背番号は見えるけれど…。プログラムを息子から奪っておけばよかった。

     くっ! 情報が足りない!!

     試合は3-0でKSCの勝ち。勝敗は大事だけど2の次だ。KSCS全体のことを僕が書くわけには行かないので、息子にフューチャーして書く。早々ウマくなっているはずがない。ヘタ。何よりトラップ。まだ、足元が多い。その上、先に見ていない。ボールを受けて、足元に止めて、見て、探して、出そうとするから、慌てる。慌てれば、コントロールが怪しくなる。しっかり先に見て、相手のいない前方にファーストタッチで出せば余裕が出るだろうに…。

     くっ! 技術が足りない!!

     プレー自体は、まぁまぁでは、あった。なのだが…。ん~。必死さ、マジメさ、ガッツ、その辺りは「いいじゃん!」とホメてあげられるのだが…。やっているCBというポジション特性もあるから、仕方ないといえば仕方がないのだけれども…。あのさ、もうちょいアイデアだったり、強引さだったりがあると、チーム自体のリズムも変わってくると思うのだけれど…。言うなれば、

     くっ! 遊びが足りない!!
     
     夜。マンUの世界一獲得シーンを見ながら、次の試合の話をする。「次は1月11日。SOJr.とだぁ。勝てば、Jクラブと準々決勝。Jクラブとやるために。負けるわけにはいかない。まずは目の前の相手を倒さないと。燃えてきた」。ふむ。その考え方、悪くはない。驕ることなく、次戦に照準を合わせることは正しい。相手も必死に練習してくるはずだ。楽な戦いには絶対にならない。セカンドリーグの結果を見てもSOJr.は強い。ノっている分、SOjr.が有利と父は思う。ただ、目標は高く持っていいじゃないか? Jクラブとやるために? 違うだろ? 「優勝するために!」が正しいのではないか。目標なのだから。素直に、それでいいんじゃないか?

     くっ! 意識が足りない!!

     足りない、足りないと書いてきたが。足りないということは、悪いことではない。足りないことを知っている者は、その分、伸びることができることも知っているはずだ。現状に満足することなく。鍛錬に励め。まだ伸びシロはたくさんある。

     ほら。Jクラブも。決して驕らずに試合に励んでいる。クリックして読んでみろって。
     ⇒「くっ! ガッツが足りない!!」。





    天。 

     冷たい雨。練習は中止~。


     2006年・クリスマス。次女(年中組)のサンタへのお願い。
    「サンタさんへ。弟か妹が欲しいです」⇒サンタの返事。「ゴメン。それはパパかママに頼んでみてください」。

     2007年・2月誕生日。次女(5歳)のパパへのお願い。
    「パパ~。弟か妹がほしい~」⇒パパの返事。「ん~。パパも欲しいけど。ちょっとムリだなぁ…。来年のクリスマスにママに頼んでみれば?」。

     2007年・クリスマス。次女(年長)のサンタへのお願い。
    「サンタさんへ。ワタシは犬がほしいです。ホントは弟か妹がほしいけれど、犬でいいです」⇒サンタの返事。「もう少し大きくなれば。きっとパパとママが許してくれるよ。それまで待ってね」。

     2008年・2月誕生日。次女(6歳)のパパへのお願い。
    「パパ~。犬が飼いたいの。カワイイのが飼いたいの!」⇒パパの返事。「4月からは、1年生だね。学校でいっぱい遊んで、たくさん勉強すれば、クリスマスにはいいことが起きるかもしれないよ」。

     2008年・12月初旬。次女(小1)からのプレッシャー。
    「パパ~。もうすぐクリスマスだよ。ワタシ、いっぱい遊んだし、勉強もしたよ~。いいことってなに~?」

     小1といえども。〝女〟は恐るべし(笑)。先週木曜の朝、嫁に、「どうする?」と聞く。「あらっ? アタシ的にはそろそろいいかなぁ…って感じよ。娘2人は間違いなく世話をキチンとするだろうし。アタシも犬好きの血が騒いでいるわ。ただ、ン万円するのを買う余裕はないから、雑種ね、雑種。実は、今週、マツヤマの森林公園で里親募集会があるというので。行ってこよう! と思っているの」。

     マジ? マジ?

     「アナタのためでもあるのよ! 6月にブッ倒れてから、体調戻らないじゃない? 頭痛が良くなったら、今度は血圧! 先日から血圧180もあるでしょ! 43歳で降圧剤を飲み初めて、一生飲むつもり? 薬に頼らない体調管理をしないとダメ。犬がいれば、朝の散歩くらいするでしょ! 食い扶持が増えた分、『頑張ろう!』って気持ちになるでしょ!」。

     コ、コワイ…。女は恐るべし。
     はい。まずは、血圧を下げて。頑張って働きます…。

     というわけで。家族が本日から、「ワン」、増えた。どんな犬かというと…。11日の「○げ○よ日記」で里親募集していた子犬~(メス)。名前は「天」と書いてCOSMOS=コスモと読む。そう、宇宙。我が家の子ども、これにて打ち止め~(笑)。コイツです↓

    コスモ


     よし。立派なサッカー犬に育てよう。
     ただ、コイツも〝女〟なんだよな~(苦笑)。


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    のち 明日の試合はできるかなぁ?


     師走だ。08年も終わろうとしている。もうすぐ正月、つまり2009年。このブログも、初UPが2003年5月25日だから、なんと6年目に突入することになる。昨日まで、書いた記事数578。UPしなかったものも、実はかなりの数あるので、700くらいは書いている。途中、長いお休みが数回あったりしたが、よく続いたと思う。

     ご愛読、ありがとうございます。

     なんか、終わるみたいな書き出しになってしまった。大丈夫、終わりません(笑)。このブログは、基本的に「日記」。日記だから、終わることはない。死ぬまでは、ね(笑)。ただ、書くに当たっては、自分の中でルールを決めている。「日記」なのだから、その日に起こった出来事を題材にすること。なるべく具体的な話をダーッと書いて、教訓じみたことは2・3行にまとめること。そして、僕の思うこと・考えることは、ばるべく「息子もしくは家族」というフィルターを通して、書き記すこと。

     家族の自慢話が書きたいわけではない。念のため(苦笑)。

     なんで、こんなことを書くかというと…。2、3年前の文章に比べると、どうも最近の内容は、観念的でイカンなぁ…と思って反省したからだ。あっ! また難しい言葉を使ってしまった…。ハッキリ、分かりやすい言葉で書こう、書いた方がいい。つまり、説教じみている、ジジ臭い、コネクリ回し過ぎ、論文かっ!って感じで、分かりにくくて、え~い、言い訳がましいっ! もっとストレートに書く。つ・ま・り・だ、

     実にツマラないっ! 自分で読んでも!(笑)

     理由は簡単。会社の人事異動、体調の悪化等の原因はあるものの、日記を書くこと=文章を書くことをサボっていたからだ。タマも磨かずば光るまい。サボったのが始まりで。サボりゃ、下手になる、下手になりゃ、書く気が減る、減りゃ、またサボる、サボり…。その繰り返し。そんなサイトの人気が下がるのは当たり前。

     転石苔むさず。
     イギリス解釈=何事も腰を据えてあたらなければ、身につくものはない。
     このブログがいい例で。今の訪問者は全盛期の半分…(苦笑)。

     何が言いたいか? サッカーだって同じこと。ボールに触らにゃ、下手になる。何かに躓いて、サボり始めりゃマイナスのスパイラルに落ちていく。落ちていけば、ツマラない…、またサボる。サボるヤツは試合にゃ使わない、使われなきゃ、またサボる…。最終的な行き着く先は、ただ1つ。

     ツマらない。や~めたっ!

     別にサッカーに固執しなさいっ! っていうわけではない。楽な方に楽な方に行くヤツは、何をやっても楽をする。それじゃダメだよ~と言いたいだけ。まっ、余計なお世話だ。余計なお世話ついでに、もう1つ。マイナスのスパイラルに陥ったら最後だよ! という気もない。「もう一度!」とやり直せばいいだけのこと。サッカーでなくてもいい。一生懸命に〝懸ける〟モノを見つければそれでいい。マイナスからのスタート、またはゼロからのスタートにはなるけれど、「遅すぎる」ということはない。心を入れ換えて励もう。そんな君の姿は、必ず誰かが見ていてくれるものだし、何より〝自分が〟見ているはずだ。

     転石苔むさず。
     アメリカ解釈=常に活動していればコケはつかない。いつでもフレッシュでいられる。
     意欲を持ってサッカー(以外でもいい)をすれば、技術のコケも心のサビも取れてくる。

     日本中のサッカーブログを読んでいると。あまりに心が折れているサッカー少年の話題が多いので。ここ2、3日は、そんな子を意識して書いてみた。もう一度、余計なお世話だけれども言いたい。

     「サボるな。立ち上がれ。もう一度、コロガレ!」。

     さて。自分のことに戻る。このブログの閲覧数に関してだ。まぁ、所詮、公開日記だから、別にどうでもいいのだけれども。ページビューで儲けよう! という気はサラサラないし。ただ、文章にキレが戻るまでは、マメに更新していきたいと思う。まずは、美辞麗句をジャカジャカ書くことから始めるか。美辞麗句ジャカジャカ。美句ジャガ…

     ミック・ジャガー! ん~。サボったツケか。オチの調子もコケだらけ…(笑)。


    変わったのは子供じゃないのか…。 

    今日は暖か。小春日和ってやつか。


     昨日、〝今の中2〟をナジってしまった。では、自分はどうだったのか? 今日一日、自分の中2時代に思いを馳せてみた。

     思い出すのは。「呼び出し→説教→叩かれる」のゴールデンコースしかない(苦笑)。
     子供側がやっていることは今も昔も変わらないことを実感した。

     校則を破り、自転車で学校に行く。 バレるとヤバいので学校の近くに住む友達の家が駐輪場。必然だが、そのうち、そいつの家の前に20台以上のチャリが止まるようになる。付近住民から学校にクレームが入る。ジ・エンド。先生から、

     呼び出し→お説教→平手打ち。お決まりのパターンAコース。

     テキトーに授業を聞いて、ワイワイと休み時間を過ごし。給食タイムへ。食い盛りの知恵は怖ろしい。少食の女子を各人が確保。「ちょ~だい。約束だよ」。パンやオカズを「少しでも多く食えるように」工夫をする。配膳終了。「いただきます! の前に先生を呼んできて!」。そして教師が教室に到着。さぁ、食うぞ! ところが、教師の分を配膳してない。「オレの分まで食うのかぁ~!お前らはっ!」。

     呼び出し→お説教→平手打ち。お決まりのパターンAコース。

     放課後、サッカー部の練習に突入する。「勝ちたいから」、基本的にはマジメに練習は、する。でも、3年生がいなけりゃ、部活は2年生の天下。気分が乗らない日は、隣のソフト部の女子にチョッカイを出す。バレー部のカワイコちゃんも気になるので、裏庭のコートにも顔を出す。一番のお気に入りは卓球部。男子には到底勝てないけれど、女子にはたまにパワーだけで勝てちゃったりする。野郎どもだけでタマ蹴っているよりも、女の子と「ピンポン」やっていることのほうが全然、楽しい(笑)。そのうち、全ての「女子がいる部」に2年サッカー部全員が行くようになって…。

     呼び出し→お説教→ゲンコツ。お決まりのパターンBコース。

     健康診断。問題は検尿で発生した。当時の検尿スタイルは自分の尿をナンバーなんて書いていない紙コップに取って、リトマス紙みたいなヤツをその場で突っ込み判定してもらう形だ。当然、順番が来るまで並ぶことになる。終わればトイレに捨てに行く。で、そのうち「おいっ、ションベン出ねぇ。オマエの貸せ」と検査終了した子の紙コップを尿ごともらって順番待ちというヤツが出てくる。そうなると、「オレもオレも」。40人以上で1人の尿を回すが、どこにもトロいヤツはいて。先生にバレる。

     呼び出し→お説教→ゲンコツ。お決まりのパターンBコース。

     再検査をすると、何人かに「糖だ~、タンパクだ~」が出ている。そりゃそうだ、40人以上なのだから(苦笑)。「ほら、みなさい!」ということになり、一度先程、同じことで怒られたばかりなのに再度激怒モードに先生が突入。

     呼び出し→お説教→「手じゃ効かないっ!」とスリッパ殴り。ちょい格上のCコース。

     オシャレにも余念がない。基本、アタマはアイパー(アイロンパーマ)。リーゼントスタイルが維持できるから。コテで焼いて伸ばすストレートパーマみたいなもんだ。サスガに学校にリキッド・チック・グリース(今でいうグロス)系の油をアタマに付けていくと特別コースが待っている。なので、基本、水分のみのトニック系をアタマに振り掛け、学校に向かう。しかも、男子ほぼ全員。結果、ブラバスだ、エロイカだ、タクティクスだ~の香りが教室に充満ということになる。

     これは怒られない。言ったところでヤメやしない…と先生があきらめていた。

     ツメエリは全員が5cm以上のモノ。丈は〝少なくても〟太ももの半ばまでは来る俗称「中ラン」。ヒザ下まで来る俗称「長ラン」は着ない。先生に怒られるのもあったが、何より高校生にシメを喰らうのが怖いからだ(短ランは高校に入ってから流行る)。裏地には金糸で虎、龍、鳳凰の大きな刺繍入り。それら全て「RK2000」「ET2500」等の名前が付いて学ラン屋で売っていた。つまり、以下のような会話が成り立つ。

     「見て、見て~」
     「うわっ! オマエRJ買ったの? しかも3000じゃん! カッコイイ~」

     長くなったけど。書いていてオモシロイので続けたい。お許しを。ズボンに行く。「パンツ」ではない、「ズボン」だ。ズボンは各人の好みで実にバリエーションに富んでいた。イチイチ説明をすると長いので俗称だけを書く。「ズンタン」「ボンタン」「バギー」「スリム」…。それに「タック」の数だけバリエーションが増える。

     5タックなんてのもあった気がする。

     カバンに移ろう。軽くて丈夫なクラリーノは絶対にあり得ない。なぜなら、ツブせないから。革、しかも牛が望ましい。値段が高いが、入学時に親に「これだけは…」と懇願して、皆、買ってもらう。ツブし方は以下の通り。お湯を掛ける。そのまま、本棚等のかなり重さがあるものの下に1週間程、入れる。〝もっと〟を望む場合はキリで革に穴を開けワイヤー等で〝縫う〟。そうやって極限まで薄さを追求。なんてったって、

     「プリント2枚しか入らない」がステイタスだ(苦笑)。

     そうすると、カバンに何も入らなくなってしまう。なので「別のバック」が必要になる。ここで買うのが「マジソンバック」だ。説明が面倒なので画像リンクを張る⇒ココ。色は数色あるが紺がスタンダード。オシャレクンは白を持つ。ただし汚れるので、スグに買い換えなくてはならない。で、よせばいいのに…コレをツブす、縫う。そうなると、また荷物が入らない。今考えるとバカとしか言いようがない(苦笑)。ここでadidas、PUMA等のエナメルバッグ(ショルダーではない)が登場する。これは縫いさえしなければ、ツブす・膨らますが容易にデキる。なので、卒業時は全員がこれを持っていた(笑)。

     最後にグッズだ。これで完璧っ!全て「クリームソーダ」。
     おっと。女子は「ナメネコ」の文具等も持たねばならない。

     いい思い出ばかりじゃない。イジメもされたし、した。上級生に「オマエ、ナマイキ」とボコボコにされる。下級生を「オマエ、調子乗りすぎ」と呼び出し、ボコはしなくても文句つけたこともある。女子は、もっとすごく「ムシの刑」とか言って、気に入らない子を2~3日無視したりしていた。ケンカもよくした。ハンパなくやる。血を流しながらやった。タバコを吸うヤツもいた。僕も一度、吸ってみたが気持ち悪いので、すぐやめた。

     でも、絶対に止めるヤツがいた。本気になって「ダメだよ!」と言うヤツが必ずいた。
     その人間は毎回違った。もちろん、僕も止めるヤツになったこともある。
     みんながみんなのことを考える仲間だった。みんなが友達。
     だから必死に関わった。みんなが関わるから、ケンカも終わればスッキリしたものだ。

     学校のことは学校が解決もしてくれた。全員の先生には、やたら殴られたが、余程ヒドイことをしない限り家に連絡が行くことはなかった。家庭訪問、3者面談の時だって、「まっ、ヤンチャですが。男の子ですから。元気があってよろしいと思います」。父母もスゴクて。「先生、コイツは言ってもダメです。叩くじゃ足りない。殴ってください。家でもそうしてます。死なない程度にやってください」と言ったのを今でもハッキリ覚えている。友達のオヤジもみな、怖かった。友達の家で悪さをすれば、他人の家の子どもだろうがお構いなしにブン殴られた。「友達なんだろ! だったらオレの息子みたいなもんじゃねえか!」

     先生も必死で生徒に関わってくれた。
     両親も必死で子どもに関わった。
     友達のオヤジも近所の爺さんも必死で地区の子に関わった。
     とっても、ゲンコツは痛かったけど(笑)。

     別に暴力を復活させろ! 暴力を認める! なんてことを言う気はサラサラない。時代が違う。コンプライアンスだ~、なんちゃらハラスメントだ~とすぐに訴訟になってしまう時代だ。先生だって、自分の生活を守る方が先なのは十分に理解ができる。暴力はいけないことだ! と親父に殴られながら教わったしね(笑)。ただ、大人が人と〝関わる〟ことを良しとしなくなっていることが悲しい。

     そう。中2だけが「人と関わる」のを辞めたわけじゃない。
     日本全体が「人と関わる」ことを辞めてきちゃったんだよなあ。
     まあ、せめて僕という自分だけは。我がチームのコーチとして地域に〝関わって〟行こう。

     回想再び。下校時。ゾロゾロと校門前の広場に集合する。野球部、男子バスケ部、男子バレー部、陸上部にサッカー部にエトセトラ。別に集団下校ってわけじゃない。単純に「おうっ! みんなで帰ろうぜっ!」。いや、そんな言葉もなかったな~。群馬のド田舎だから、塾なんざ誰も行ってなかったし。その人数で、途中にある「おでんや」に寄る。店は黒だかり。近所迷惑となり、

     呼び出し→説教→ゲンコツ。お決まりのパターンBコース。

     ○時完全下校なんてものもなかった。子どもを脅かすバカがいない時代だったからだけど。外は真っ暗の時間になっても、仲のいい女の子とラブラブな会話を楽しむ。時にはフザけてスカートをめくったり、ブラの後ろのヒモを引っ張ったり。当たり前だが、そんな時間はエンドレスに楽しい。いつまでたっても帰るはずがない。そして、呼び出し→説教→…。

     生活指導・バレー部顧問の掌底スパイク! 5連発のスペシャルコース。
     「色気ザルっ!」の罵倒付き。
     好きな先生だったが〝関わり〟たくなかった、あの時だけは…(笑)。

    ビョーキ。 

     寒いなぁ。


     
     「国際教育到達度評価学会(IEA、本部アムステルダム)が公表した2007年国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)によると、日本の中学2年は、48の国・地域中、理科が前回03年の6位から3位に向上、数学は前回と同じ5位だった。小学4年は36の国・地域中、算数、理科とも4位(前回各3位)。小中の得点はすべて前回以上で参加国・地域数が増える中、上位を維持した。学習意欲も小学生で向上し、文部科学省は『学力低下傾向に歯止めがかかった』としている」(10日・共同通信)。

     上の記事を読んでの大人の反応。「中2、案外、頑張っているじゃないか!」。
     続いて大抵の中2の反応。「ケッ! ダカラ? ナニ? オレラ? ウゼェ…カンケェネェヨ…」。

     世の中に「中2病」という病気があるのをご存知だろうか? 書くのがカッタリィので抜粋する。以下、ウィキペディアより。

     中2病…
     中2病(ちゅうにびょう)とは日本の俗語、スラング。タレント・伊集院光がラジオ番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」の中で用いたのが最初とされる。
     概要…
     思春期にありがちなズレた自意識過剰、それから転じて起こる「中学2年生くらいの頃にありがちな言動」を「症状」として比喩したもの。子供が大人になろうとして、「大人が好みそうな(と子供が考える)格好いいもの」に興味を持ち、子供に好かれるようなもの、幼少の頃に好きだったものを否定したりなどする。「もう子供じゃない」「(格好の悪い・汚い)大人になりたくない」という自己矛盾が、実際の大人から見ると非常に「ズレて」おり、滑稽に見えることが大きな特徴である。
     さらに、生死や宇宙、自分や他人・身近な物体の存在に思い悩んだり、政治や社会の汚さを批判したり、殊更に偽悪ぶってみせたりするものの、結局何も行動を起こさないでそのまま収束するといった性質も「中2病」の「症状」といえる。
     「他人とは違う自分」「もう子供ではない自分」「汚い大人ではない自分」を他者に対し強調する自意識過剰からくるものであり、誰でも通る道に過ぎない。
     自分の中にある「中2病」的要素を告白し、自虐を楽しむのがこの言葉元来の用法である。
     症例…
     以下、番組内で伊集院が中2病と提唱した言動や行動を記す。
    「因数分解が何の役に立つんだよ」 「大人は汚い」「本当の親友探しを始めたりする」「母親に対して激昂して『プライバシーを尊重してくれ』」「食事を終えた後、何の目的も持たずに夜中に外を徘徊する」「急に洋服のトータルバランスはそのままなのにジェルを使い出す」「ジャンプ(などの少年誌)なんてもう卒業じゃん?」とヤングジャンプ(などの青年誌)に軟着陸する」「エロビデオを持っていることに対するすごい自慢」「急にラーメンの美味い・美味くないを言い出す」「手淫の不思議なバリエーションに凝り出す」「乳首が星で隠れているような表現など、軽度の性的要素に反応し易い」…。

     あれっ? おいっ、まず、僕が十分な中2病患者じゃん!?
     治らないんだなあ、一度かかると(苦笑)

     まっ、伊集院がチャカすほどだから、極めてフツーのことなのだ。中2がナマイキカマすのは。中1は入学したばかりで〝余裕がない〟。一生懸命に生活に慣れるしかないのだ。3年生は進路を考えねばならない。現実に直面するのだ。親から「義務教育終了っ! あ~セイセイした。じゃあ、サヨナラっ! あとは自分で勝手に生きてね」と突き放されれば、明日の生活もままならなくなる。イヤでも生きていくことマジに考えるのがフツーだ。

     「オレは高校なんて行かないっ!」。これ、基本、中2のセリフと思っていい(笑)。

     もうちょい中2病の症状を考えてみよう。
     「極端に一言で・小声で済ませようとする」
    =例:「ッタク…。ウゼェ…。ダセェ…。ウッセェ…。ダリィ…。アン?…。ッタリィ…。マジっ?…。ジャネ。…(意味不明なカタカナ短言語)」。この傾向は小6くらいから始まるが、中2でピークとなる。とにかく反応が薄い。中3~高1生にかけてはボキャブラリーは変わらないが小声が大声になる。つまり反応が見える(基本、いい方向には行かないでが前提)。高2以降は、逆に能書きが増える。
     「ウレシイ時は短い言葉を連呼する」
    =例:「マジデマジデマジデマジデマジデ~っ!」「ヤリィヤリィヤリィヤリィヤリィヤリィヤリィ~っ!」。中2を過ぎると数が減り、ボディランゲージが加わる。
     「友達同士でいても言葉は少ない。動かない」
    =対オトナの時より、表情がプラスされる。ニヤリと笑ったり、眉間にシワ寄せたり。動きに関しては、マタ~リなんてもんじゃない。動物のナマケモノでも、もうちょい活発に動くと思う。中3以降になると、多少、動きが増える。
     「私服は基本モノトーン。が、色を嫌うくせに模様は好む」
    =シンプルが好きなのか? 嫌いなのか? 全く分からない(笑)。わけの分からない英語、しかもバックプリントが好き。浅草で漢字のTシャツを買う外国人の感覚に似ている。

     「ウチの子ったら…」とお思いのママさん方。ご安心を。これスタンダードです(苦笑)。

     最大の特徴を最後に書こう。
    「人に関わりたがらない。友達とはツルみたがるが、ツルんでも共同の意識がほとんどない」。

     実はコレが一番の問題。相手の気持ちや考えを彼らは知ろうとしないのだ。いや、知ろうとすること自体がタブーだったりする。幼い自我が自分に芽生えているから、それは否定されたくない。人の自我に踏み入れば、自分の自我に踏み込まれるかもしれない。それがイヤ。触らぬ自我に祟りなしっ! が彼らの基本。よって、言葉は短く。動かずにマタ~リ、マタリ。

     ハッキリ言って。サッカー的には最悪っ…。

     なぜなら、サッカーは〝関わる〟スポーツだからだ。ボールに〝関わる〟、相手と〝関わる〟、スペースに〝関わる〟、プレーヤー同士が〝関わる〟、ゲームに〝関わる〟。全員が一瞬一瞬のうちに試合自体にどう〝関わる〟か? を考えて実行しなければいけない。チームスポーツなのだから、それが最優先。実行を容易にするために、つまり〝関わる〟機会を増やすために、スピード・フィジカル・テクニック等の個を身に着けるのだ。いくら技術が高くても、足が速くても、屈強なカラダを持っていても。ボールが来てから「出番だ、ハイ、仕事しますよ」では、どうにもならない。それは「ここからが僕の領分だから」と〝関わる〟ことを拒否していることと変わらない。そういうプレーヤーのパスは「引っ込みます、ハイ、ここからは僕の責任じゃないですよ~」パス、簡単に言うと〝責任放棄〟パスになる。全てのことに対し〝関わる〟ことを放棄した人間の集合体がチームならば勝てるはずはない。

     人に〝関わる〟ことを拒否したマタ~リマタリの中2病患者によるサッカー。
     観ていて面白いはずがない。
     U-14全体が毎年、何となく鬱屈するのも中2ならではのことなのかもしれない。

     処方っ! 何よりも普段の生活態度を直すこと。人とキチンと〝関わる〟ようにする。アイサツは当たり前。ハッキリと人と〝関わる〟意思表示のために大声でなけれならない。そして、大人にもハッキリと自分の意見を言おう。怒られたらどうしよう? なんて考えない。どうせナマイキと思われているのだ。〝関わった〟ならば、とことんナマイキを突き通せ。その上で、人の話を聞こう。〝関わる〟ために聞かねばならない。聞いた後は、そのことについて友達と話そう。ケンカになってもいい。話せ。とにかく話せ。友からウッセ~ヨと言われても話す。怒ってもいい。とにかく引かない。引かずに分かりあえるまで話す。とことん〝関わる〟。それで壊れる人間関係は中学生レベルでは「ない」はずだ。普段、あまり仲良くしてないといっても。少なくても、

     一緒にサッカーで〝関わっている〟仲間だろ?

     生活でそれができるようになると。サッカーでも〝関わる〟ことができるようになる。ボールが欲しいと思うならば、活躍したいならば、その場所はどこか? を考える、そして見つけようとするようになる。最初のうちは、考えたことが合っていようが間違っていようが関係なし。そこに走る、考えた上での〝関わろう〟とするアクションが大事。次を考え続ければ、そのうち動けるようになる。とにかく自分が活躍できる場所を探し、そこに走る。そしてそれを試合中ずっと続けるようにする。知ってるか?

     それが人もボールも動くサッカーだ。

     中2のサッカー少年諸君。テメエのことだけ考えるな。人の気持ちを読め。親に反抗するなら逃亡せずに正面から向き合え。親の気持ちを分かろうとしろ。「自由だ~」「権利だ~」「人権だ~」「自我の覚醒だ~」? んなもの「甘え」の象徴でしかない。そもそも勤労・納税・教育の国民として義務が果たせないヤツに。責任も全く自分で負えないヤツに。人と正面から〝関われない〟ヤツに。我が日本国は憲法として「権利」を認めていないっつ~のっ!

     サッカーで強くなりたいならば。〝関われ〟。徹底的に人と〝関われ〟。傷つくことを怖れるな。そうやって、徐々に日本から中2病がなくなれば。数学も理科も世界一、そしてサッカーW杯優勝も夢ではなくなるかもしれない。

     ただ…。安心は禁物なのだ、お母さん方。中2病が癒えたとしても。次の関門が、またまたやって来る…。中2が終わると次は中3。つまり15歳ということ。そう、あの名曲の時期が待っている…。

     ♪盗んだバイクで 走り出す~♪ 「15の夜」(笑)。


    草鞋。 

     朝6時半から娘2人のマラソン練習のタイム計測。寒い。


     「K市に引っ越せないか?」。最近、漠然と考えたりしている。理由? すごく単純。息子にラグビーをやらせてみたいからだ。中2の今、178cm、65kg。足も遅いわけではない。どちらかといえば速い方。まだまだモノ足りない部分もあるが、気持ちも強い。いいナンバー8になれると思うんだよな~、マジに。

     ん? サッカーをあきらめさせるのかって?
     いや。サッカーのために。ラグビーをやらせてみたいのだ。

     キッカケは前号の「朝日少年少女スポーツ」。その紙面には、中体連新人戦の結果がゴロゴロ載っていた。男子サッカー、男女バレーボール、野球に男女バスケ等々(あっ! そういえば男子バスケ県制覇チームは、な・なんとホーム中学校だった。おめでとう!)。その中に、ラグビーの結果もあった。優勝は…K市H東中!? おい、息子。K市H中のラグビー部って確か…?

     「うん。KSC2年のメンバーがケッコウいるよ! 優勝したみたいだねっ!」

     バ、バカモノ~っ! なんで準決勝が終わった時点で言わない? そんな超~っオモシロそうなモノは生だろ~? 生で見たいに決まっているじゃないかぁ~っ! まっ、済んだこと悔いても仕方がない。思い直して。貪るように新聞を読む。ふむふむ。2008年11月15日…場所はKラグビー場Aグラウンドか…平成20年度中学生新人兼県民総合体育大会・決勝 K市H中学校vs.F市M中学校…、スコアは、

     40-17っ! K市H中の快勝っ!

     試合内容は、と…。なになに。CTB(センター)・Yクンのペナルティキックに、FB(フルバック)・Tクンのトライ、Nクンの活躍…。って、コイツラ(愛情込めて、敢えてこの言葉です)みんなKSCの主力じゃないか!? そりゃ、ラグビー実施中学校は少ないけど…。県NO・1だぞぉ~!? で、サッカーだって県レベルでウマいわけだよなぁ…。

     スゴっ!

     彼らのサッカーを思い出してみる。Yクンの突破力が迫力満点の理由が分かった。だって、CTBだもの。N君のチェンジ・オブ・スピードのウマさも分かった。そういうシーンってラグビーには多いよね。極めつけはTクン。その広い視野はなぜ? と思っていたが。FBだからこそ! だったのか。元FBの僕が言うのだから間違いない(笑)。ラグビーで培った力がサッカーで活かされている。実は普段から思っていたのだ。リュウと違って、彼らのサッカーには厚みと強引さがあるなぁ…と。

     確か…家長も。ガンバユースの頃、部活はラグビー部だった。

     勢いでここまで書いたが。サッカーへの好影響は実は2の次。もっと単純に。正直、僕はウラヤマしいのだ。彼らが県で優勝したからではない。部活も、そしてサッカーのクラブユースも。2つも謳歌できている彼らがウラヤマしい。加えて勉強もだと最高。勉強も、サッカーも、部活も。しかも全てフルスロットルで。実に中学生らしいじゃないか! 悪の道に進む以外の兎は何兎を追っても許される、それが中学生。可能性を広げ、選択肢を増やす。それが中学生。グランセナの監督の言葉を借りれば

     「2足、3足のワラジを履けるのは今しかない」。
     それが中学生の青春だ(笑)。
     その上で。高校ではサッカーを選んでくれたら。ウレシいなぁ、僕は。

     「じゃ、今の住所で息子にサッカー以外のスポーツをやらせればいいじゃん?」。そう。なのだが、ちょっと時間的障害が大きい。ホーム中学校の部活が終わってから、KSCの練習には間に合わない。現実、今の部活「理科部」でさえ年3回の出席率(苦笑)。じゃ、クラブユースを替えれば? ん~、好きなサッカーは本人がやりたいところでやらせてあげたい…。となると、

     引っ越すしかないっ! かなりマジに。引っ越すぞ~っ!

     が…。本日、会社提出書類を書いていて現実に戻った。そう、年末調整書類。まだまだ、家のローンがこんなにあるのか…。確か30年ローンだもんなぁ。ずっしり。あぁ、肩が重い(苦笑)。例えば、今の倍の年収があれば、引越しも可能だが…。大人は会社というワラジを2足は履けないんだよなぁ。方法があるとしたら、「以上、解散っ!」のやり方だな。その言葉を叫んだ上で、息子だけ追い出す。そしてヤツはK市の公園で暮らして。ムリにでも数足のワラジを履く…。

     ホームレス中学生。息子よ、それも中学生の青春だと思わないか?(笑)。