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    明日1日も安いです。 

     暖かい。


    ※注意 素直な気持ちで読んでください。 

     火曜・水曜と平日が休みになって色々と気が付いたことがある。まず、子供たちの下校時間。お母さん方、そんなのフツーに知っているわよ!ということなかれ。賭けてもいい、旦那さんは絶対に知らない。次に笑っていいともの火曜・水曜日のレギュラーメンバー。これは、日曜日に「増刊号」を見れば分かる気もするが、土日は少年サッカー漬けの僕としては知る由もなかった。

     一番驚いたのは。主婦の昼食だ。ウチの嫁だけかもしれないが実に質素(苦笑)。基本的には残りものを食べている。よく考えれば、そりゃ、子どもも旦那もいない昼食に力は注がないのがフツーではあるのだが。そんなサイクルを旦那の休日が平日になったことで狂わせるのも申し訳ない…と思い、昼食に関しては〝過度な〟リクエストは控えている。つまり〝過度でないもの〟はリクエストしているのだが…。それは、

     納豆ごはん。許されるでしょ?

     主婦の昼食ネタでもう1つ。世のお母さま方はケッコウ、外食もしていらっしゃることにも気が付いた。なんで気が付いたか?というと団長との打ち合わせでファミレスに昼時行くことがあるからだ(毎週ではありませんのでご安心を)。11時半を過ぎるとファミレスはママだらけ(笑)。旦那さん方、怒ってはいけません。普段、質素な昼食取っているんだから。許しましょう。しかもファミレスでも、より廉価なファミレスなのだから。もっとゼイタクしたって僕は文句は言えない(笑)。

     そして。今日。「アタシ、友達と映画行ってくる」。映画?そりゃかまわんけど…。なぜ、旦那がいる時に?そんなに邪魔かオレ?というと「水曜でしょ?レディースデーなの!ネット予約したの。ヨン様以来だから久しぶり」。レディースデーは1000円だそうです(笑)。嫁が見に行ったのは絵島ネタの「大奥」。あとで聞いたら、ほぼ満席だったらしい、女性だけで。しかも我がチームも含めて、知っているサッカーママがたくさんいたらしい。つつましい!映画くらい「大奥」だろうが「愛ルケ」だろうが水曜以外でも自由に見に行ったっていいのに…。

     「それが主婦なの!テキトーに小遣い使って飲んだくれるアナタとは違うの!」。
     はい…。

     子供たちよ。感謝しよう。こうやってママ達は自分のやりたいことを削って節約して、君たちのやりたいサッカーをやらせてくれているのだ。炊事、洗濯、掃除に子育て、そして仕事もこなした上で。あらためて思う。

     やっぱり母は強い!

     ウソだと思ったら平日に休みを取って確かめてみてください。
     あっ、怒られるだけか?フツーは。邪魔なだけだよね~、平日の旦那は(笑)。




    そうだ、皇居に行こう。 

    暖かい。春はもうそこまで?


     昨日の夜、久々に「お銀座」で飲んだ。こういう時、A市というド田舎に住んでいる僕は、タクシーで帰ることになる。帝国ホテルの前まで歩いて個人タクシーを拾う。個人の方が料金が安い。その上、高級車を使っている。長旅は個人タクシーに限る。皇居沿いを走って、竹橋から高速へ。しっかし、この皇居っていうのはいつみてもすごい広さだ~。もったいない…。天皇が「少年のためのサッカー場を皇居に作りなさい」とか言わないかなあ…な~んてバカなことを考えていて、ふと思った。

     息子は皇居というものを知っているだろうか?

     今日の夕食後に聞いてみた。「知っているよ、そのくらい。天皇の家でしょ?テレビに出るじゃん!」。ふむ。それではもう1つ質問を。皇居って昔はなんだった?「昔?…。わからない…」。江戸城だよっ!「江戸城って徳川家康が作った江戸城?」。そう、その江戸城。実はその前に太田道灌って人が居城した。「え、え~っ?江戸城ってまだ残っているの?」。

     い、いかん、しばらく放っておいたらすっかりサッカーバカモードに育ちつつある…。

     仕方ねえ、講釈をブツか。ネットで皇居を検索し、まずは地図、次に写真を見ながら説明する。お城があった部分は皇居東御苑として入れるようになっていること、今の皇居は「西の丸」という部分であること、ちなみに東宮(皇太子)や秋篠宮は赤坂御用地という別のところに住んでいること、門はほとんどが残っていること。「桜田門は知ってるよ。井伊直弼が殺されたところ!」。城っぽさが残る門に興味を示したみたいなので門に話しを特化する。警視庁は桜田門の前にあるので通称「桜田門」と呼ばれること。正門は大手門だったこと。平川門は通用門で、ここを通ったのは大奥のお女中と逆に将軍に親しい御三卿であったこと、この平川門の横には不浄門というのがあり、城内で死んだ人はここから出したこと、生きて不浄門を出たのは絵島と浅野内匠頭だけということ。

    「エジマ?アサノタクミノカミ?」

     絵島は「大奥」好きの母に聞けぃ!(笑)。お前は、忠臣蔵も知らんのか?そこからは忠臣蔵に終始した。近松版のあらすじを話して。ちゃんと松の廊下跡も皇居に残っていること。吉良低跡もあること。泉岳寺に行けば赤穂浪士のお墓もあること…。途中、「デンチュウー=殿中って?」「ニンジョウ=刃傷って?」等の色~んな質問に答えながら。

    「おもしろいんだよなあ、父ちゃんの話。先生と違って」。

     僕らの頃の学校の先生の話っていうのは脱線の嵐だった。教科書はホントにとっかかりだけ。後は、それに連なるオモシロ話しを延々としていた記憶がある。だから、授業はムチャクチャ楽しかった。一度、修学旅行前に、国語の授業が始まる前に黒板に「○○教諭による京都名所案内」と書いておいたら、「よし。授業は止め!京都の話にする!」とノリノリで話し始めた先生(京大卒)もいたなあ。

     オモシロソウ!と思わせればいいのだ。やらされている勉強をしているうちは、力はつかない。やってみよう!知りたいっ!と思わせたならばコッチの勝ち。モンブカガクショウのキョウイクシドウヨウコウ通りの授業を推し進めようとするから、子どもが勉強嫌いになる。と、僕は思うんだけどなあ。

     サッカーもそうでしょ?基本は大事だけれど、インサイドキックというのは科学的にこう蹴らなければいけない!とのたまうコーチは人気がない(笑)。脱線しまくってでも「教えたいこと」に興味を持たせるのが〝ちょっといい〟コーチ。んでもって、〝本当にいいコーチ〟は黙って子どもの好きなことをやらせながら、足りない練習を組み込めちゃう。

     僕は〝人気がないコーチ〟の典型だけれど(苦笑)。

     春休みになったならば、皇居に連れて行こう。それで歴史や国語に興味を持ってくれるのならば安いものだ。ついでに、国立に行ってJリーグも観てこようぜ!本当はどんな雑学オモシロ話より、名コーチによるサッカー教室よりも、

    「百聞は一見に如かず」に勝る先生はいないからね~。



    「篠沢教授に15000点」って感じ。 

     朝帰りしました…。


     息子が4月からお世話になるチームが決まった。

     どこ?と書く前に、ちょっと、「親として」の発言をしたい。以下は、いい悪いではなくて、あくまでも僕個人「父親」としての意見だという前提で読んで欲しい。

     まずは理想を書く。「人として尊敬できる教育者がいること。サッカーに対して熱心な指導者がいること。ある程度のレベルで切磋琢磨できること。お山の大将にはなれないところ。家から近いところ。将来的な選択肢が広いところ。本人の意思も尊重したい」。そう考えた時に最初に頭に浮かんだのが「部活」だ。

     近所に強豪中学校があったならば、迷うことなく、本人の意見も聞かずに(笑)、「部活に行けっ!」と言ったと思う。そりゃ最近の教育現場には言いたいことはたくさんあるが大事な子どもをを預けるのに「学校」よりも安心できるところなんてものは、そうザラにあるものではない。キチンとした教師がいて、その教師がサッカーに対しても情熱を持って指導している。だからチームの力も毎年、県のトップレベルにある。それが息子の通う公立の中学であれば、こんな幸せなことはない。母的な立場で言えば、お金もかからない。

     ホーム中学校は市内ではそこそこ強い。でも、県レベルではない。それでも、僕は「ホーム中学校がいいだろう」と思っていた。誰が教えてくれなくても、自分達の力で「どうやったら強くなるか?」を考えてプレーをすることが実は一番人間的には成長をすると僕は確信している。サッカー云々を言う前に、どうしても僕はそういうところにこだわる。「もの足りないのならば、自分でもの足りるようにすればいい。熱心な指導者がいなければ、自分達が自分達を熱心に指導すればいい」。

     それができたら最高だ。

     しかし。息子は「少しでも上のレベルでサッカーをやりたい。なれるなれないは別にして、僕はまだプロになることが夢なんだから」。となると、クラブジュニアユースに行くかサッカーが盛んな私立の中学に絞られてくる。

     あとは先に挙げた理想の中で「何を優先するのか? 何をあきらめるか?」という選択になる。ある子どもは距離=時間を優先するだろう。ある子どもはサッカー自体を優先するだろう。ある子どもは将来の選択肢の広さを優先するだろう。ある子どもは好みの指導者を優先するだろう。ある子どもは設備等の環境を優先するだろう。志望の選択は自由。どこがいい、という問題ではない。それは各家庭の自由。○○に行きたい!と思うこと自体は自由なのだ。

    「どこに行きたいんだ?」
    「KSC」
    「大多数が県NO1チームの子だよ?試合出れないかもしれないよ?」
    「でも、あの中でやりたい。頑張るしかない。KSCに行きたい」

     息子の選択は、僕が考えていたことと、ほぼ一致したものだった。KSCならば僕が一番信用している最高の教育者「M総監督」がいる。熱心なコーチもたくさんいる。Jのチームとも交流がある。何よりもお山の大将にはなり得ない。弛まない努力が必要だし、常に自分より上のレベルを追い求められる。

     極端な話、僕はJの下部組織に行かせるよりもKSCがよかった。実際、U地区のJは受けるという選択肢さえなかった。オレンジJは「ファンだから」と受けさせたけれど。Jは「サッカーの指導を受ける環境」としては最高だが、「教育環境」としては、僕としては疑問が残る。絶対にプロになれるわけではないし、そもそも前から書いている通りに僕はプロになって欲しいとは思っていない。子どもが見る夢はプロだが、親の見る夢は「メイジ以上」だ(笑)。

    「遠いよ?勉強の時間は?寝る時間、食事の問題もある」
    「勉強はちゃんとやる。大学には行きたいから。あとは頑張る」
    「成績落ちたら、辞めさせるよ?」
    「うん」

     その前に。僕ら親子は一番大切なことを忘れている。志望は自由だけれども。「入れてもらえるかどうか?」の方が大問題。KSCもメイジ以上も。取らぬ狸のなんとやら(苦笑)。何よりも。今はポンコツ状態だ。それが一番の問題点。

     結果として。「KSC」に混ぜてもらえることになった。「ヘタだねえ。サッカーが。でも、まあいい。ウチでよければおいでよ」と応えをいただけた。一番の問題のケガに関しては「誰でもそういう時がある。長い目で見るよ」。こういう一言が常に結果を求めるJのチームは絶対に言えない…。

     ありがとうございます。M先生、A代表、Tコーチ。KSCに行かせていただきます。
     さて、息子君。あとは君の頑張り次第だ。自分のことだ。自分で頑張ろう。

     大橋巨泉風に言えば。「3択の問題です! サッカーがヘタでクビになるのが早いか? 学校の成績が落ちて僕にクビ宣言されるのが早いか? それとも3年間、頑張って続けられるか? せ~のドン!5、4、2、6、12!さらに倍!10、8、4、12、24!」。

     僕としては「はらたいらさんに全部っ!」とは言いたいけれど(苦笑)。





    ランデヴー。 

     夜は冷える。


     大と小。2つの影は走る。

     中ではアップが始まった。色々なステップを踏み、これからの激しいプレーに備える。寒空の下、プレーヤーの熱気が蒸気に変わり、ナイター照明の中に浮かび上がる。

     大と小は走る。その熱気の周りを回る衛星のように小さな白い息を吐きながら走る。

     ゴール前では1対1が始まった。激しいコンタクトが繰り広げられ、シュートが飛ぶ。キーパーも必死。プレーヤーも必死。これがサッカーの原点だ!というプレーのオンパレード。ナイター照明に浮かび上がる蒸気がいよいよモヤに見えてくる。

     大と小は走る。スピードは速くはない。ゆっくり1歩1歩を確かめながら、走る。

     ちょっと離れた場所では体力測定も行われている。50m走。全力疾走が行われている。速い。これが小学生のスピードか? というようなプレーヤーもいる。タイムを聞いての一喜一憂の声が上がる。

     大と小は走る。何か2人で会話はしている風ではある。でも、走ることはやめない。走る。

     1対1組と体力測定組が入れ替わる。ますますカクテル光線に浮かび上がる蒸気は、その量を増す。ひたすら、自分の上手さを見せ付けたい!というプレーのオンパレードは「サッカー 虎の穴」の雰囲気さえ醸し出す。

     大と小は、まだ走る。小のほうが多少、元気だ。大を気遣い、スピードを合わせている。

     ピッチ内の練習が休止した。皆、水分補給に戻ってくる。大と小も止まって水を飲む。大と小は同じケガをしている。小が先にケガをした。症状は深刻だった。手術が必要だった。無事、手術を終え、今は懸命のリハビリ中だ。大は最近ケガをした。小よりは軽かった。ただ、まだ完全に痛みは取れない。こちらは治療とリハビリの同時並行だ。

     大と小は、また走り始めた。走る。ゴールの裏を通る時は遠慮がちだ。

     ミニゲームが6カ所で始まった。6色のビブスで振り分けられたプレーヤーは必死にボールを追う。トリッキーな動き、パワフルな動き、華麗なドリブル、正確なスルーパス。それぞれがそれぞれの自慢のプレーを「これでもか!」と見せつける。そのド迫力は見るものの目を奪う。モヤがまたカクテル光線に浮かび始める。

     大と小は走る。2人ともボールを取り合うことは、まだできない。でも、それができるようになった時に、すぐ復帰できるように走ることはできる。

     ミニゲームはローテーションをしながら繰り返される。グルグルと選手は入れ替わり立ち替わりコートを巡る。周りでコーチ陣がボードを持ちながら、プレーのチェックをしている。でも、選手には関係ない。今、そこにあるボールを追うだけだ。それがサッカーだから。

     大と小は走る。2人にとって、今は走ることがサッカーだ。ちょっとツマラナイ・サッカーではあるけれど。信じて走るしかない。

     ミニゲームはまだ続く。選手の熱気のモヤは最高潮の濃さになる。白い雲のようにグラウンドに立ち込めるが、それは不快な雲ではない。神聖な光を湛えた雲。ゲームはどこも白熱している。まるで、天上の小さな鬼神たちが遊んでいるかのような光景。みな、サッカー自体を楽しんでいる。

     大が止まる。小はスピードを上げて、一人で走る。グングン、スピードは上がる。1周して大のところに止まる。

     ミニゲームも終わった。みな、それぞれが整理体操に入る。大と小も、その集団の中に入った。体操が終わると、集合の声がかかる。コーチの話が始まる。大と小はようやく集団の中に溶け込み、見分けがつかなくなった。

     がんばれ。大と小。今日まで、あまりお互いを知らない2人だったけど。お互いの家も歩いて3分のところと知ったのも今日だけど。君たちは仲間だ。お互い今日の2時間頑張った仲間だ。2人で頑張れば真ん中のミニゲームに入れる日がやってくる。今日の二人旅は必ず君たちの力になる。

     まだまだ続く二人旅。でも、1人じゃない。
     くじけず。がんばれ。大と小。




    usual 

     フツーの日。


     家に帰ると玄関にミョーに「太った」トレシューが玄関にあった。そうか、今日は専用ソールが上がってくる日だったなぁ。12月中に型を取って、上がってきたのが今日。手にとって、靴からソールを外して見てみる。土踏まず部分がかなりモッコリとしている。

     ふ~ん。なんかスゴイ。。。

     息子のヒザのケガの原因はX脚にある。力が真っ直ぐ上下に伝わらない状態で激しい運動をしていたためにお皿が軟骨を削り、曲げるたびに脱臼するのだ。炎症が治って、骨(かさぶた)の再生がなったとしても、根本的な原因を治さない限り、また同じことを繰り返してしまう。なので、土踏まず部分をモッコリさせたソールを入れることで足を強制的に外側に持って行く必要性がある。

     偏平足を治すのと同じ考えかただ。

     松葉杖や義足と同様に義肢屋さんが医療行為で作ったものだから、すごく高額。1足あたり約4万円也~。ただし保険が利くので3割負担。普段一番よく履く靴に合わせてコレを作り、入れるようにと医者には言われている。スパイク用を作った方がいいでしょうか? と聞くと「1~2年後でいいでしょう。それは。今は外して入れ替えればいい。成長の問題もあるし。それと2足目は1年半経たないと保険が利きません」とのこと。

     で、一番履く靴はどれか? と考えた。5年生までは普段靴はトレシューだったのだが、最近はランニングシューズ(アディゼロ)になっている。でもサッカーの為にソールを作ったのだから、アディゼロに合わせたのではあまり意味が無い。というわけで、再び普段靴をトレシューに変更することになった。まあ、入れ替え可能なのだから必要だったらアディゼロに移せばいい。

     あくまでもベースをどこにおくか?が問題なのだ、この場合。

     問題はスパイク。当然ながら、スパイクはトレシューよりも細身に作られている。嫁が昼間、28・5cmの「ファルカス」に入れてみたところ入らなかったそうだ。仕方ないので29cmのものを買うしかない~。。。と嫁が嘆く。このファルカス、ケガの直前に買ったものだからホトンド履いていない。仕方ない、ちょっと大きいけどアナタが履きなさい!と嫁は言う。ムリだって(笑)。今度はオレがケガしちゃう。夕食もそっちのけで、そんなこんなの「靴」談義を玄関先で嫁と続けた。そこで、ふと思った。

     一番履く靴って、トレシューじゃあないだろう?絶対に上履きだっ!

     「あぁ、それなら大丈夫よ」と嫁が言う。なんで? 「うん、この間からアイツが履いているのは中学用のヒモ式の上履きだから」。はっ? なんだそれ? 「簡単にいうとサイズがないの!小学生用のゴムで止めてあるヤツには。先生が許可してくれた。サイズが無いならば、仕方ないでしょうって」。

     というわけで。明日から専用ソール君は、内でも外でもフル回転が決定!(笑)。キチンとつけて早く治るといいなぁ、息子よ。それにしても。そのうち、履く靴がなくなるぞ…。ショップで30cmのスパイクは見たことない。。。mi adidasでの特注は、せめて高校生まで待って欲しいなぁ(笑)。

     ソールとセットで靴も保険利かないかなぁ(ケッコウ、マジ、笑)。



    蹴球の原点。 

     午後から風が出た。


     ラグビー大学選手権で関東学院大がワセダを破って優勝した。3大会ぶり6度目の大学日本一。おめでとうございます。

     下馬評は圧倒的にワセダが優勢だった。カリスマ指導者・清宮監督から現場主義者・中竹監督に体制が代わり、春の交流試合では慶大等に敗れたものの、そこから基礎を見直したワセダは強かった。対学生公式戦の連勝記録を32に伸ばし、決勝に進出。BK(バックス)に代表経験者6人も揃えた大学チームなんて最近聞いたことないのだから、「ワセダ圧倒有利」は当然の流れだ。
     
     だが、結果、関東学院が勝った。新聞各社や評論家(慶大総監督・上山さんや明治OB砂村さん等)はそれを接点(モール、ラック)・セットプレー(特にラインアウト)で勝ったことに求めたが…。僕はそれも含めた「本当の防御」に勝因があったと思う。余談だがラグビーでは守ることを防御という。守備ではない。ゴールがサッカーで言うゴールライン全体なのだから、攻撃に備えて守るのだけでは足りない。防ぐことが第1に来る。しかし、関東学院の防御は。単なる防御ではなかった。

     全てが奪取を目的とした防御だったのだ。

     例えばタックル。相手を止めるだけではない。相手を止め、倒し、ファンブルを誘うような激しいタックル。そして、そのボールを拾うサポートが、これも鋭く走る。ラインアウトも相手よりより高く。激しく。マイボールをキープするのはモチロン、相手ボールを奪取することに主眼が置かれていた。だから、当然、ボールの支配率が上がる。どちらが試合を制するかは自明の理だろう。

     世の中に3つのフットボール(サッカー、ラグビー、アメフト)があるけれど。サッカーだけ、この意識がちょっと違う。

     理由はある。それはゴールの存在による。ラインゴールでなく、ゴールがあるのはサッカーだけ。ゴールに入れられなければ得点を許すことにはならないから、サッカーだけは、バスケやハンドボール同様に「ゾーン」で守っても大丈夫なのだ。攻めさせておいてカウンターで攻めるなんて考えはその他2つのフットボールには存在しない。だから、サッカーは面白いともいえるのだが。。。

     せめて、子どものうちは、ピンチを迎えたとしても奪取の意識を持たせるべきではないかなあ。

     僕はゾーンを否定はしない。だって、ゴールを攻め、そして守るのがサッカーなのだから。でも、「奪取に行かない」練習は「奪取されない」力も養うことはできないのだ。ボールを取られないためのドリブルやパスの練習をいくらしても、「フルプレッシャーで取る」練習をしていない人間を相手にしたのでは身に付く技術の濃さが違う。ゾーンを覚えるのはもっと後でいい。

     守備と攻撃は表裏一体。攻撃は最大の防御だし、防御は最大の攻撃。サッカーも守備を防御と呼んだほうがいいかもしれないなぁ。

     それにしても。6年連続の同一カードとなった決勝戦。いいのか?メイジ、このままで!
     ファンからの攻撃の防御だけ上手くなってもダメだよ~!


    少年は0円です。 

     布団から出たくない日が続く…。


     ベッカムがアメリカのギャラクシーに移籍するそうだ。5年契約300億円。つまり、年棒60億円。試合時間(55.5時間)に対する時給で計算すると1億811万円。途中交代したり、ケガで欠場したりすれば、この時給はさらに跳ね上がるわけだ。スッゲェ~。

     「ベッカム」・「300億円」というと、どうしてもそこにしか目が行かなくなるけれど。実際、その大金もかなり大きな要素ではあるのだろうけど。今日のニッカンを読むとケッコウ、フツーの移籍理由もあったりする。

     ①サッカー選手としての理由=試合に出たい。アメリカのレベルなら確実に出れる。
     ②家族の理由=ビクトリア夫人が女優としてハリウッド進出を狙っている。
     ③ビジネス上の理由=自分が経営するサッカー学校がロスにある。
     ④住環境理由=サッカーが盛んではないから、騒がれずに落ち着いて暮らせる。

     子どもの世界に置き換えてみよう。①試合に出してあげたいなあ。②まだ手の掛かる下の子もいるから近くのチームがいいなあ。③できれば子ども自身が通っている小学校を使っているチームがいいなあ。④通う安全面のことも考えないとなあ。

     ねっ? 根本のチーム選び理由はベッカムでも○○サッカー少年団でも違いはないでしょ?

     ただ、決定的な違いが1つ。ベッカムは「移籍」のチーム選びなんだけれども、子どもの場合は圧倒的に「入団」のチーム選びなのだ。個人的見解なのだけれども、子どもの世界も、もっと「移籍」の考え方を持ったほうがいいと僕は思う。

     まず。「試合に出たいのに出してもらえない!」と思っている子ども・家庭は前向きに移籍を考えた方がいい。試合は最高の練習のなのだから、近くに出られる環境のチームがあるのならば、とっとと移籍することをお勧めする。

     ベッカムと同じ考え方だ。

     逆もある。「今、試合には出られているけど。もっと強いチームでプレーをしたい。それで試合にでられなくなったとしても仕方がない。出られるように努力をするだけ」。こんな風に思っている子も家庭もサッサと移籍をすることをお勧めする。向上心は人を成長させる最高の薬なのだ。

     レッズの相馬などはこの考え方でヴェルディから移籍をしてきたわけだ。

     よく「出られないこと」や「チームが弱いこと」で指導者批判をする人がいるが、これは間違い。勘違いしてはいけない。「出す・出さない」の権限は子どもと家庭にはない。これは「チームの監督」の権限であり、そのチームの考え方なのだ。上手い子だけを出すチームもあっていい。逆に全員を均等に出すチームもあっていい。それはその「チームの自由」だろう。

     裏を返すと。「チーム選択の自由」は子どもと家庭にある。選ぶのは家庭と子どもなのだ。選べるのだから文句を言っちゃいけない。ただし、意見はバンバン言うべきだけどね(笑)。一度入ったから、辞めちゃいけないと考えるからいけないのだ。より自分の考え方にあったチームに行くことはフツーのこと。

     そして選ばれるのがチーム。信念を持って選ばれるように努力をしなくてはいけない。だからといって、とにかく選んでもらおうと信念を持たずに「八方美人」を繰り返すと収拾がつかなくなって結果、選ばれなくなる。キチンと明示ができるチームがいいチームの第一条件だと思う。そういう個性をハッキリ打ち出すチームばかりになれば、その地域のレベルも自然と上がっていくと思うんだよなあ~。僕はね。

     迷っている方は、すぐに決断をしましょう。一度入団したから…ってあきらめる必要はありません。ベッカムや宮本を見習って。移籍をしましょう。移籍は悪いことではありません。いいことです!

     あまり旧態依然の考えに固執すると遺跡になっちゃうよ~(笑)。



    月の方が弱い(笑)。 

     いい天気。


     硬い⇔柔らかい。垂直⇔水平。防御⇔攻撃。湿潤⇔乾燥。稀薄⇔緻密。膨張⇔収縮。左⇔右。

     さて。以上の対比は何だろう?反対語ではない。続けよう。

     精神⇔物質。電子⇔陽子。植物⇔動物。普遍⇔専門。遠心力⇔求心力。

     まだ難しいか?では、簡単に。

     負⇔正。西⇔東。夜⇔昼。闇⇔光。女⇔男。月⇔太陽。そして、陰⇔陽。

     そう、陰陽の考え方だ。古代中国の思想が元で、森羅万象、宇宙中の全てのモノを陰と陽の2つに分ける。陰と陽とは互いに対立する属性をもった2つの「気で」あり、万物の生成消滅といった変化はこの2つの気によって起こると考える。これによって未来まで予測しちゃおう!というのが安倍清明で有名な陰陽道。平安の昔は、清明ら陰陽師が計る「卦」によって、その日の貴族の行動が決まった。

     陰陽の考えで大事なのは。どっちが「いい」「悪い」はない!ということ。陽は決して善ではないし、陰が悪ではないのだ。あくまでも、陰と陽は対等、同等。そして、どんなものにも陰の面と陽の面が存在して、均衡を保っているとする。この均衡が崩れた時に、事象が起こる…。

     まっ、簡単に言うと。バランス。バランスが大事よ~、というのが陰陽道の第1歩。

     このバランスってヤツは実はとっても大事だと僕は思う。考えてみれば、息子の足だってX脚という陰の気が強すぎるバランスの乱れから起きたケガ。左足右足のバランスが悪かったから起きたのかもしれないし。な~んの宗教心も持たない僕だが、この陰陽の考え方は嫌いではない。

     で。この考え方に添って、我が家を見てみると実にバランスが取れている。僕は外では陽なのだが、家に帰ると陰のほうが強い(苦笑)。フツー、女が陰で男が陽なのだが、ウチに関しては逆。陰々滅々と中に中に入って考えてしまう僕に対して、嫁は「こだわり」という言葉を知らないだろう?というほどアッケラカンとしている(笑)。

     「だいたいね~、暗いのよ考え方が。ケガしちゃったんだから考えたって仕方ないでしょ? 甘いって、考えが。交通事故でサッカーできなくなっても車イスバスケで日本代表になった人もいるのよ?(どうやら京谷さんのこと言っているらしい)。南米だったかに足を切断したけど頑張っている選手もいるって言ってたわよ?(どうやらダリオ・シルバのことを言っているらしい)。足がダメなら手があるじゃん!サッカーやめてハンドボールに行けばいい。次っ!次っ!くらいの考え方で行かなきゃ疲れちゃうわよ。世界には、戦争でサッカーどころじゃない子もいるんだから。男だったらグズグズ考えない!」

     いやあ。とことん陽だ。おまえ、名前をヨウコに変えた方がいい(笑)。

     つ~わけで。ケッコウ、我が家は大丈夫(笑)。当の本人の息子が良いのか悪いのか、嫁さん似の考え方のアッケラカン君。「ケガ? 大丈夫。おみくじ引いたら、完治するって書いてあったから~」と笑っている。

     だ・か・ら!僕が心配性になっていくんだって。陽が強くなったら陰も強めなければいけないでしょ?(笑)。


    ポンコツ。 

     サッカーができる天気ならばそれでいい。


     今日は火曜日。息子の病院通いの日だ。先生は午前中しかいないので学校を早退させた。4日にCTを撮って。6日にMRIを撮って。その結果を受けての診察だから、チョット緊張しながらA市中央病院に向かった。

     ケガは、あまりよくなっていない。年末、走れるようになったので「駅伝に向けて!」とアスファルトの上をアディゼロを履かせて走らせたが、3日目に「痛い…」というので止めさせた。7日のFC・Mさんとの試合ではKクンと半分半分でキーパー起用。ココ3ヶ月、キーパーしかやっていないから、やたらサマになってきていて、ハタ目からも「いいキーパーだなぁ…」(J内定のMチーム10番クンとの1対1を止め切っていた)という感じになってはいるのだが、最後の試合は「チョット、痛くなっているから休む…」という状態。当然、昨日8日の駅伝は欠場(代わりに走ったOクン、お疲れ~)。その後の練習もキーパー陣に入っての練習となった。

     20分待ちぐらいで診察室に呼ばれる。中に入ると、待ち構えていたようにズラリとフィルムが並んでいた。CT、MRI、レントゲンと並ぶとそれはそれで壮観だ。先生が切り出す。

     「疾患名は前にお話した通り、『反復性膝蓋骨脱臼』で間違いない。CTのこの写真が一番分かりやすいかな? ほら、ココ。右のスキマと左のスキマの幅が違うでしょ? ただ、ヒドクはない。ヒドイ人だとスキマ自体が無くなってしまって、メリ込んでしまっている場合もある。これなら筋トレをしっかりとやって装具をキチンとつけたら、治る可能性は半分以上ある。治るといっても軟骨は再生しない。でも、骨のかさぶたみたいなものはデキるんだ。それで補えると思う。ただし…。治らない場合は、サッカーを1年間くらいお休みしてもらって手術をするしかないなぁ。今? 今は車で言えば片方のタイヤがパンクしている状態。まずはパンクを直さないと車自体が潰れる。分かるね? 少しずつ、慣らし運転していこう。最初はジョギングから。だんだん慣らしていくこと。痛くなければ、やってもいいけど、痛ければすぐヤメルこと。何よりもムリは禁物」。

     診察室を出る。リハビリの予約の時間がすぐなので、先に行けっ、と行かせる。1人で椅子に座り、会計の紙を貰うのを待つ。脳裏にさっきのフィルムが浮かぶ。おびただしいヒザの写真。曲がってしまっているヒザのお皿の写真。不覚にも涙が出てしまった。

     息子がポンコツになっちゃった。。。

     僕のせいだと思う。随分、ムリをさせてきた…。どこのジュニアユースにするどころの話ではない。サッカーを続けさせるかどうか? の問題だ。まずは治すことが先決かもしれない。もし、どこかのジュニアユースが今の彼を受け入れてくれたとしても、結果としてそのチームに迷惑を掛けかねないかもしれない。それは中学校サッカー部であったとしても同じことだ。本人には行きたくて行きたくて仕方がないジュニアユースチームがあるのだが。。。

     階段を上がってリハビリ室に行く。懸命にヒザ回りの筋肉が着く運動をトレーナーに学んでいる息子がいた。その顔は必死。たいした運動ではないが、治りたい気持ちが前面に出ている顔だ。終わって、会計を済ませ、車に乗せる。「今日は走っているよ。ジョギングで」と言い出す。そうか。今日は某チームの練習に参加させてもらっている日だったなぁ。「痛くないのか?」と聞くと「ジョギングは大丈夫。早くサッカーやりたいな。筋トレで治るって言われたしね。頑張るしかない」。「そうだな。じゃあ走っておけ」。

     僕には言えそうもない。行きたいジュニアユースをあきらめろとは。。。コイツは、ウチに来い!とかウチを受けろ!とか声が掛かるような素晴らしいプレーヤーでは残念ながらないけれど。サッカーだけは死ぬほど好きなのだ。もしかしたら。ここで中学年代を休ませて、将来的に高校生の時に思いっ切りサッカーができるような態勢を作ってあげるのが親の役目なのかもしれないが。。。僕にはそれはできそうもない。

     ポンコツだって。車は車。何より走りたいはずだ。
     ポンコツだって。息子は息子。何よりサッカーしたいはずだ。
     ゼイタクは言わない。どこであってもサッカーだけは続けさせてあげたい。

     もう一度。ワシントンのような、あのド迫力のゴール前での勇姿の復活を信じて。治ることを信じて、筋トレを続けていこう。今はそれしかない。中学のことは中学になってから考えればいい。

     大好きなサッカーを続けていこう。




    大きな金メダルをあげたい。 

     練習もやった。


     今日はA市スポーツ少年団主催の駅伝大会が行われた。もちろん、サッカー以外のこういう活動を大切にしたい我がチームも出場。レースは補欠を含めて1チーム8人で行われる(走るのは6人)。何チームエントリーしてもいい。11期生は29人いるわけだから、出そうと思えば3チーム出せるが、走りたくないヤツもいるので2チームのエントリーとした。

     今年のチーム構成の仕方は去年とチッヨト違う。昨年はコーチによる指名だったのだが、今年は「出たいヤツ」から立候補を募った。「勝ちに行く」というよりは、そういう自主性を大事にしたいとの考えからだ。多少、自信のあるヤツは手を挙げる。①のチームでなければ出たい…という子もいた。補欠だったら…という子も当然いる。それはそれでよし。その中で、意外だったのがHTクンが手を挙げたことだ。

     「出てもいいならば、出たいです」。

     HTクンは息子と一緒に11期生のトップを切って1年生の時に我がチームに入った。家の用事がない時以外は、必ず練習に来る。個人の朝練習も欠かさず毎日やっている。でも。隠しても仕方がない。ハッキリ言う。HTクンは足が遅い。校内のマラソン大会だって後ろから数えた方が早い。サッカーだってウマクはないというよりもヘタである。ニブイのだ。それはHTクンのせいではない。そんなHTクンだけど。常に一生懸命。僕らはHTクンが大好きだ。

     「よしっ。HTクン。よく言った。出よう。頑張ってみよう」。

     そして今日、大会当日。各チームの選手は1区当たりを平均6分50秒くらいで走る。区間賞を取る子は6分を切る。皆、速い。そんな中をHTクンは走った。②チームの4走。タスキを受けて走り出す。スタンドから応援の子ども達の声が響く。①チームの1走の予定だったが、ケガで応援に回った息子の大きな声が届く。

     「HT~っ!がんばれ~」。

     HTクンは走った。トラックを回り外周コースに入る。僕らは運動公園の中で帰りを待つ。腕のストップウォッチがめまぐるしく時を刻む。来たっ。再び競技場に戻ってきた。真っ赤な顔をしながら、小太りのカラダを揺らしながら必死に走っている。ゴールしてタスキを繋ぐ。倒れ込む。よく走った。タイムは8分台。おそらく参加選手の中でかなり遅い方だろう。でも、

     HTクンは自分の意志で走った。走り切った。

     速い子が偉いわけではない。スポーツの世界では順位は相対的な大きな指標ではあるけれど。それはあくまでも相対的なものだ。絶対的なことは他にある。積極的にチャレンジすること。速い遅いではなく自分の中の弱い自分と戦い抜くこと。そして決してあきらめずに最後までやりきること。それができれば誰もが勝利者だ。だから、順位に関係なく、今日、この駅伝を走った全員の子どもが勝利者だ。

     HTくん、何より君は自分の意志で走ったのだから。胸を張っていい。お前は勝った!

     僕は思う。HTくんは我がチームの誇りだ。



    ラグビーはOKなんだけどね…。 

     すごい低気圧通過。


     朝から雨。予定していた練習も中止にせざるをえない。7時に連絡網にその旨を流す。とにかくやたら眠いので、久々の2度寝を決め込む。2時間ほど寝て起きる。よ~く寝た。あまりによく寝たので、眼が潤む。ツーと涙がこぼれた。単純に起き抜けの「眠りすぎたからの涙」なんだけど。。。

     それを見た、下の娘に言われてしまった。「パパ。かばいばあちゃんの夢を見たの?」

     4日にCXで「佐賀のかばいばあちゃん」をやっていた。家に帰ってきての30分しか見ていないのに。島田洋七の原作も読んでいて、マンガも全部読んでいて、どんなエピソードが展開されるか分かっているにも関わらず。

     泣いてしまったのだ。しかも嗚咽をもらしながら。嫁がしゃべったなあ~(苦笑)。

     何もカワイイ娘に言うことないのに…。ブツブツ。なんて言っていると、「泣いたのは事実なんだから。仕方ないでしょ?それより、息子の足のMRI検査に行ってくるから上の娘と留守番していて」と言われた。まあ、やることもないし。長女と2人でテレビを見ているのも悪くないと思い、「わかった」と返事してボーッとテレビを見る。始まったのは今日・明日に放送される「白虎隊」の番宣番組~。

     中学の修学旅行で、飯盛山に行っただけで泣いた経験があるのだ。「白虎隊」はマズイ~。「白虎隊」だけはマズイ~。でも、番宣だから大丈夫か?長女は主演の山ピーを見たそうだし~。ここは耐えよう!と思ったのだが。。。

     グフッ。ウェェェ~。

     やっぱりダメだった。年端も行かない少年達が会津の為に、すでに無くなっている幕府のために闘い、最後は燃え落ちる城を見ながら飯盛山で命を絶つのだ。。。サッカーが上手いとかヘタとかそんなことどころじゃない。。。恋もできず、父母とも別れ、死んでいくのだ。。。今の子達のなんと恵まれたことか…と思った瞬間の嗚咽だった。。。

     ダメだ。。。僕はいい指導者にはなれそうもない。。。

     高校サッカーで熱戦が続いる。ダイジェストを夜中に見ていると最後に日テレが僕みたいな人を狙い撃ちした「涙のロッカールーム」というコーナーがある。ここを見ていて思ったことがある。いい指導者は子どもの前で泣かない!のだ。野洲の山下監督も。桐光の監督も。僕が気になっている監督さんたちは決して泣かずに子ども達を元気づけていた。ワンワン泣いている子ども達を前にして、だ。これはかなり、すごい。考えてみれば、当たり前だ。指導者はキチンと総括して、その上で子ども達の力にならねばいけない。泣いている暇などないのだ。多分、泣くのは一人になってからなのだろうなぁ。

     もう一度。ダメだ。。。僕はいい指導者にはなれそうもない。。。(泣)

     嫁が帰ってきて。案の定、長女が家族に報告した。
     「パパ、またテレビ見て泣いてたよ~」。

     仕方ないでしょ?パパはスクールウォーズのラグビー経験者なのだから!(苦笑)


    カレーもね。 

    のち 明日がよくないらしいんだよなあ~。


     おせち料理を作る意味合いを知っているだろうか?もちろん、正月を迎えるに当たり、ごちそうを食べることが第一だが、何よりも「おせち」を作り置けば、女性がのんびりと正月に休養できるためだという。子どもの頃にそれを知って、「なるほど~、餅くらいなら、男でも勝手に焼いて食えるもんなあ~」と思った記憶がある。

     メディアの記事にも「おせち」がある。正月用の記事のこと。例えば、ニッカンの今年のおせち記事は「松坂を迎え撃つイチローのインタビュー」だった。メディアは一応、独自性を出そうとする。でも。日本を代表する2大サッカー雑誌「サッカーマガジン」と「サッカーダイジェスト」新春第1号の「おせち」は一緒。

     カズへの単独インタビューという豪華絢爛な見事な伊勢エビ記事が巻頭特集を飾っていた。

     個人的趣味を言って恐縮なのだが。でもってスゴイ数の反論を受けることを覚悟で書くのだが。僕はカズが嫌いだった(過去形)。Jリーグ創世記のカズを見ているだけでムカついた。その生い立ち、ブラジル留学の話等、知れば知るほど嫌いになった。具体的に何が? と言われると明確には答えられない。ポルシェを乗り回し、平気でボルサリーノをかぶる。真剣にサッカーやれよ!と感じた。とにかく「鼻につく」というのが第1だったと思う。

     イタリアに渡った頃も「なんだかなぁ~」という感じ。ちょっと見方が変わってきたのは、華やかさがストイックさに変わってきたあたりから。これはカズだけでなくゴンにも言えるのだが(中山は元々、好きだったけど)、カラダを必死にメンテしながらプロとして「闘い続ける姿」には文句なしに感動を覚えた。生涯現役がどうだこうだではない。そこにはプロがプロとして生き抜く姿があり、サッカーが上手いだけじゃない精神の強さが滲んできていた。今回のインタビュー記事で僕の気持ちは完全にカズに傾いた。カズはいう。

     「まだ。上手くなれるはずだ」。

     押し付けることなく。彼自身のことを彼自身の言葉で。人に活力を与えてくれる。夢を与えてくれる。この高みに登りつける人間はそうはいない。カズ以外で言えば、ONくらいではないだろうか?

     NHKで人気のアニメ(原作は少年サンデーね)の「MAJOR」の中にこんなセリフがでてくる。「メジャーリーグは実力第一、能力主義だと思われているがそうではない。豊かな人間性、すなわち協調、信頼、礼節、情熱、意欲それらをすべて兼ね備えていないものは決して技術があっても真のメジャーリーガーにはなれない。国民から尊敬され夢を与えられる人物でなければ決してそこへはたどりつけないんだ!」。

     競技は違うが。カズは間違いなく、真のスーパースターの座にたどりついた。この先、何人のJリーガーがそこにたどりつけるか? おそらく暫くは「おせち」に相応しいプレーヤーは日本ではなかなか出てこない気がしてならない。まあ、僕らが育てなきゃいけないんだけどね。

     今年はカズの勇姿がJ1で見れる。
     早く、Jリーグ始まらないかなあ。





    正月ならば「雑煮」いや「高校サッカー」か。 

    今日も会社です。


     この正月、とっても気になったことがあった。息子のジャージの上着(adidasバックプリント入り・黒・白の3本線)が小さいのだ。肩幅、胸回りは、さして気にならないのだが、見ていてコチラがムズムズしてしまうくらいに袖が短い。いわゆる「ツンツルテン」状態だ。オマエ、んなモノ着るな!というと、「だってコレが好きなんだもの~」と応えてきた。

     んっ!なかなかモノの本質(僕の基準)がわかったきたなぁ。

     嫁に「オイっ。新しいモノ買ってやれ」というと、「高いヤツはイヤよ。adidasだとしても、安いヤツじゃないと絶対にダメっ。全く親子揃ってウルサイんだから。ど~せ、ジュニアユースに行けばチーム指定のお揃いのモノを買わなければいけないのよ。家計のことを考えてよ」との返事。

     ん~。コチラはモノの本質(僕の基準)がわかっていないなぁ。

     例えば。三陸といえば「カキ」。鹿児島といえば「かるかん」。名古屋といえば「きしめん」。深谷といえば「ネギ」。不二家といえば「ミルキー」。カルビーといえば「かっぱえびせん」。アサヒといえば「スーパードライ」。サッポロ一番といえば「みそラーメン」。

     ん?なんかモノの本質(僕の基準)が食いモノと誤解されるか?

     食いモノ以外も挙げよう。ケータイといえば「ドコモ」。サングラスは「レイバン」。ジーンズは「リーバイス501。スポーツ新聞と言えば「ニッカンスポーツ」。お台場といえば「フジテレビ」。我が県の少年サッカーといえば、「県NO1チーム」。A市の少年サッカーといえば「我がチーム」ではないんだよなあ(苦笑)。

     んっ!つまりモノの本質(僕の基準)はズバリ『定番』かどうか?なのだ。

     嫁が言うような値段が高いとかは一切、関係ない。まずは150kmの速いストレートを投げられないと他の変化球が生きてこない。サッポロ一番の「塩ラーメン」だって本来はかなりのお気に入りであるけれど、それは定番の「みそラーメン」があってこそのものだ(と、僕は勝手に思っている)。adidasのジャージだって同じ。毎年、型を変えるプレデターシリーズも愛して止まないが…。定番ではない。

     ここで困ったことが1つ。定番候補が2つあるのだ。黒に白の3本線を取るのか?ブルーにトリコロールの3本線を取るのか?悩みぬくところだが。どちらか1つ定番中の定番を決めろ!と言われれば…。ブルーのトリコロールラインのモノも死んでもいいくらい好きで好きで仕方がないけれど(当然、持っているし…)。

     ん!黒に白の3本線にバックプリントロゴが入ったものが僕基準のジャージの真の定番!
      
     長くなったが。僕基準で「リュウがいかに正しいか!」が分かっていただけただろうか?(苦笑)。冒頭の「だってコレが好きなんだもの~」という言葉があまりに可愛かったので、ジャージの中のジャージ、ジャージの真の定番の大人のL版をリュウのタために本日、購入してきた。ラッキーだったのは正月なので定番なのにもかかわらず2割引きで手に入ったこと。まあ、僕が着るわけでも僕が払うわけでもないけれどね(笑)。ただ。嫁に相談せずに買ったので、

     定番の夫婦ゲンカに突入したのは言うまでもない(笑)。




    哀愁列車。 

     雨は夜降る?


     今朝、久々に急行「りょうもう号」に乗った。

     知らない方に説明をしておくと、「りょうもう」号は東武伊勢崎線を走る特急電車。でも群馬・伊勢崎には行かない。群馬・太田からは桐生線に入り、薮塚・新桐生・相老・終点の赤城という駅に止まる。桐生、太田、足利、館林あたりに住んでいる人はJRを使わずに、この「りょうもう」号に乗って東京に行く。

     昨日は、朝8時にA市を出発して車で僕の田舎・桐生に行った。元旦はA市で過したけれど。元日は桐生で過したわけだ(元旦とは元日の朝を指す言葉だから)。普段はサッカーに明け暮れているから、正月くらいジイちゃんバアちゃんに孫の顔を見せねばならない(苦笑)。子ども達も「お年玉」を楽しみにしているし。でも、僕の休みは1日だけ。だから、子ども達と嫁さんはそのまま僕の実家に残り、僕は桐生から会社へと向かったわけだ。

     この歳になって、1人でりょうもう号に乗るとミョーに感傷的になる。

     初めて東京に行った時のこと、高校生の時に付き合っていた〝東京の女子大生〟とのシンデレラエキスプレスごっごのこと。大学受験に向かう時のこと。全部落ちて一浪確定で帰ってきたときのこと。大学時代の帰省の思い出。今の嫁さんを実家に連れて行くときのこと。生まれたばかりの息子を抱いて実家に行った時のこと(まだ、車がなかったからね)。全てを思い出す。

     りょうもう号は僕の青春を知っている。

     って。新年早々、これじゃいかん! 思い出に浸ってどうする(苦笑)。別のことを考えよう!こんな時は少年サッカーのことに限る(笑)。

     そういえば、この沿線のチームと11期生は試合をしたことはあったか? 駅を通り過ぎるごとに考えてみた。まず出発駅赤城。ここは現在「みどり市」と名前を変えているが元は「大間々」という町だった。試合したことは…。ないなぁ。次は相老。ここには、あのマリノス松田を生んだ少年団があるのだが…。試合はない。次の薮塚とも、ない。次は太田。その昔、この地区は凄くサッカーが強かった。太田南小は全国制覇している。でも、試合をしたことはない(僕自身は小学校の時にある)。近くの大泉があるなぁ。OFCU-12には2回惜敗している。足利に入る。ここは、ある。足利FCさん。確か県NO4チームに練習試合に行った時にやったはずだ。次は館林。ない。すぐ近くの邑楽町ならばTさんとやったけど。

     埼玉県に入る。まず羽生だ。ん~、ない。羽生のチームとはやりたいなあ。次は加須。ここはOチームさんがある。鷲宮はSカップでBチームさんとやった。久喜はKチームさんがあるなあ。春日部はSチーム。越谷が…。ないんだよなぁ。草加はNチームさんがある。東京に入ると…。まったくない!(苦笑)。

     いやぁ。んなこと考えていたら、あっという間の1時間半、北千住に着いた。地下鉄に乗り継いで。会社に急ごう!今日から、新オフィスだし(隣のビルに引っ越しただけだけど)。がんばって仕事をしよう!っと。

     あと3ヶ月。我が青春の「りょうもう号」路線サッカー制覇は可能だろうか?(笑)





    bis,bis,bis,bis,…ripetizione! 

     あけおめ。いい天気。


     《あけましておめでとうございます。2007「猪突猛進の年」も、〝このブログを取り合えず読んでやるか~〟という方は変わらぬご愛顧をお願いいたしま~す。とにもかくにも。本年もよろしくお願い申し上げます。》

     
     引っ越してきて、8年。初めて〝A市〟で年を越した。まあ、群馬だろうが福島だろうがA市だろうが、年越しでやることは一緒。そばと鮨を食べて、紅白を見て。「行く年来る年」で名刹の鐘の音を聞いて。新年を迎えたら、家族で「あけましておめでとう」。その後は、息子と2人で初詣。

     毎年の繰り返しごと。

     今年は近所の神社に出掛けた。ここは、11期生の中では、ご利益がない!と思っているヤツもいるだろうが、何といっても鎮守の神様である。この地域に住んでいる以上は、大切にしていかなければバチがあたる。だいたい、ポッと信心したことがいけない。普段から大切にしてなきゃ、いざという時に力を貸してくれるわけがない。だから、あれ依頼、僕はケッコウ1人でこの神社に出かけ、手を合わせたりしていたりする(苦笑)。

     繰り返しが大事なのだ。

     家からダラダラと自転車で5分ほど。神社に着く。けっこうな人数がお参りの順番を待っている~。200人以上はいるだろう。寒空の下、並んでいると「おめでとうございます~」と僕に何人かの人が声を掛けていく。我がチームの他学年のご父兄と子ども達だ。こういう氏子が神社を守る。さすが鎮守の神様。

     世代が変わっても行事は繰り返される。

     家族の健康と我がチームの発展を祈り、二礼ニ拍手一礼。息子に何を願ったか?を聞くと「ケガなくサッカーができますように」とのこと。実感がこもっているなあ。持ってきた去年の破魔矢を納めて。無料で配っている甘酒をもらいに並ぶ。

     場所が変わっても毎年繰り返す行動だ。

     「どうそ~。温まりますよ~。あっ、あけましておめでとうございます」。「あけましておめでとうございます。ゴクロウサマです」。甘酒を配っていたのはMコーチだった。さすが地元の名士。しかし、Mさんには頭が下がる。小学校のPTAの重職もやって、市P連の職務もやって、サッカーのコーチもやって。そして、こういう地域のための活動も元旦からやっている。でも、地域のためにとか、ボランティアでとか、そんなことは微塵も感じさせずに自然体で活動をこなしている。徳を感じるなあ。でもきっと、Mさんにとっては、

     毎年繰り返される当たり前のことなのだ。

     2006年だろうが、2007年だろうが。戌年だろうが猪年だろうが。新年は当たり前のようにやってくる。個人単位で考えれば全員が1つ歳を取るのだけれど。でも、社会そのものは変わらない。5年前には5年前の6年生とその親が。今年は僕と息子が。5年後には5年後の6年生とその親が。それぞれの家族の健康とサッカーの発展を願って初詣にやってくる。

     すごくステキな毎年の繰り返し事だ。

     だから。僕らはこのステキな繰り返し事が続くように、社会を守っていかねばならないと思う。地域の神社を守る。我がチームを守る。Mさんのように地域全体を守る。守らなければ、崩れていってしまう、このステキな繰り返しが。長い時間をかけて、先達が作ってきたこの伝統を。僕らが守っていかねばならない。できれば、そんなお堅いことを言わずに肩に力をいれずに自然体で。Mさんをお手本に。

     そんな繰り返すことの大事さを感じた、元旦になった。

     11期生のみんなも、今年は我がチームを卒団する。そして中学に入り、部活やどこかのジュニアユースに入ってサッカーを続けるのだろう。入ったチームの「繰り返し」サイクルの中に入っていくわけだ。どのチームを選んでも、その組織の一員として、入ったチームの歴史を刻んでいってほしい。レギュラーを取る!とかそんなことよりも。一年後に、「我がチームの子が入ったチームは、もともといいチームだったけど、もっとよくなった」と言われるように頑張って欲しいなあ。

     そのためにも。繰り返し、繰り返し。練習をしていこう。

     あっ!学年を繰り返すことだけはないように勉強も繰り返すようにね(笑)。



    ※タイトルは流行のイタリア語音楽用語。bis、bis、bis…はアンコールを誘う言葉~。「さあ、さあ、さあ、」って感じで拍手をします。ripetizione(リペティツィオーネ)=リピートですね。