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    大つごもり。 

     関東の冬らしい一日。


     大晦日だ。何をやっているか? というと仕事をしている(苦笑)。忙しいとか、段取りが悪いからではない。単純に仕事なのだ。ちなみに、年末年始の休みは1月1日のみである(苦笑)。 まあ、仕方がない。この会社に勤めているならば、コレはフツーのこと。今までが異常だったのだ、どちらかといえば。会社で年を越さないで済む部署なだけ、まだいい。大半は年が明けてからの帰社となる。

     とはいえ、一年の締めだから「サッカーの締め」もやらねばならぬ!と思い、早起きして息子と2人でホーム小学校で1時間ほどボールを蹴った。朝の空気は気持ちいい。締めだ、何だと言わずにヘディングとボレーキックの練習をケラケラ笑いながら楽しんだ。

     今日現在、結局、息子のヒザのケガは治っていない。まだ「禁止の動作」がたくさんある。特に左足に体重を乗せての右のインステップキックと左足自体を振り抜くキックはダメ。もっとダメなのは、急に止まること。切り替えし、ターンやシーザース等のフェイント動作は激痛が走るため、コレも厳禁。ただ、全力疾走の許可は下りた。真っ直ぐ速く走ることはやってもいいとのこと。

     「よし。走ることはOKなのいだから、じゃあ1000mのタイムでも計るか?」
     「うわっ。イヤだけど…。何もしないよりはいいか…」

     タイムは惨憺たるもの。まあ、2ヶ月間、全く走れなかったのだから仕方がない。イチから作り直していこうとぼくが言うとゼーゼーハーハー言いながらグラウンドに横になってポツリとつぶやいた。

     「早く、思いっ切り、サッカーがやりたいなぁ」。


     ―― 26日に話は遡る。この日、医者から新ためて話しがあった。診断は「膝蓋骨脱臼」。ヒザの軟骨が削れ、お皿が関節のレールから外れてしまい、こすれて痛みが出るとのこと。内股の動きを必要とするスポーツに多く見られるスポーツ障害で、テニス、剣道、バスケなどの内股の動きが要求されるスポーツで多く起こるという。サッカーでも割とポピュラーなものらしく、多くのJリーガーや高校生も抱えていているものだと医者は言った。傾向としては小さい頃からサッカーをやっていて、足が速いとなりやすいそうだ。ついでに言うと犬に多い障害だという。

     戌年生まれでサッカーやっていて、今年は年男だったわけだから。宿命か?(んなこと言ったら全員そうか、笑)

     医者は続ける。「完治するには『手術』をするのが早いんだけど…」、「ただ、レントゲンで骨を見るとまだまだ成長する骨なんだよなぁ。まだ軽く10cmは伸びそうだよ。だから、手術はできないなぁ」とのこと。じゃあ、どうすれば?と聞くと「サッカー自体は痛みがなくなれば試合に出てもいいよ。フツーに生活するだけだったら、これ以上、何もする必要はない。アスリートを目指すのだったら、基本的にまず、X脚気味の足を治すこと。専用のソールを作ろう。それと、リハビリしよう。なんで今、ズレたかというと骨格の成長に筋力が追いついていないから。特に足の裏とヒザの内側の筋力が弱い。ここの筋トレをやりながら、X脚の矯正をすれば、治る子が8割。治らなかったら、20歳の頃に手術だなあ」。データを正しく取るために新年4日にCT、6日にMRIを取り、15日にはソールが出来上がってくることになった――。


     「あ~っ。早く、思いっ切り、サッカーをやりたいっ」。
     立ち上がりながら、息子は繰り返す。

     僕は明るく声を掛けた。「できるさ。痛みさえ失くなれば、フツーにやっていいってJクラブのチームドクターが言っているのだから。できる日が来た時に足が遅くなっているのはイヤだろ?だから、毎日、走ろう。短距離も長距離も。つまらないかもしれないけど」。

     息子は、それには応えずに笑いながら言った。「さあ、帰ろうよ。おなか減った~。お父さんは会社に行かなきゃでしょ?10時にHコーチとHクンが迎えに来るんだ。高校サッカーを見に県スタに行くから。その前に筋トレやらなきゃ。B高校、勝つといいなあ」。

     「そうだな。勝つといいな、B高校」。そう言いながら、5~6年後の12月31日にテレビに映っているヒザの治ったリュウを見てみたいなぁ…と本気で思った。とてもそんな才能が、彼にはないことは、わかってはいるけれど。

     明日から新しい年だ。気持ちを新たに頑張ろう。
     みなさんも良いお年を。


    〝on〟〝with〟 

    11月並みの陽気。


     冬休み中の朝練。今年度は7時~8時は5・6年、8時~9時は1年~4年を見ている。低学年に関していうと、25日は私用で×、26日は雨で×だったから、実質、今日で2日目だ。普段、全く見ていない学年だから〝誰が何をどのくらいできるのか?〟が皆目見当がつかない。なので、昨日今日の2日間は「確認」をしてみた。

     昨日は、どちらかというとメンタルの部分。やったことは書かない。気になる方は直接、僕に聞いてくださ~い。たいしたことはやってません。きっと聞いたら、物足りないくらいのことです(笑)。メンタルって言ったって、2時間程度の練習で本当のハートの強さまでわかるわけじゃない。あくまで僕が見たのは「今現在、どれだけ〝負けず嫌い〟か?」だけ。

     例えば。どこのチームのコーチも言う、「先にボールを触る!」のも〝負けず嫌い〟は当然早い。「取られたら取り返す!」のも〝負けず嫌い〟はサボらない。そして、他が自分より上手いことがイヤだから〝負けず嫌い〟は何よりも練習する。だから、〝負けず嫌い〟が多いチームは強くなる可能性が高い。

     そして、今日は技術の確認。これもやったことは、書かない(笑)。技術といっても、上手い下手をこの時期に見たって意味はない。基本的に見たのは〝サッカーとの付き合い方〟だ。

     今の6年を例に取ろう。29人の中でサッカーを嫌いな子はいない(と思う)。その中で、〝サッカーをしよう!〟と思っている子が大多数。息子もこの部類に入る。その中で〝サッカーで遊ぼう〟としている子が16人くらい。さらにその中で〝ボールで遊ぼう〟としている子は2人ほど。AクンとA2クンぐらいかなぁ。で、一番望ましいカタチ〝ボールと遊ぼう〟としているのはHクンだけだと思う。あと2人くらい〝ボールで遊ぼう〟とする子を育てられたら、11期生はもうちょい強かったのに…と反省している(苦笑)。

     この2つが〝今どのくらいのレベルにあるのか?〟が出発点。サッカーだけでなく。全てのスポーツにおいて〝負けず嫌い〟と〝付き合い方〟以上の重要ファクターはない。

     よく勘違いする人がいるのだが、〝負けず嫌い〟と〝付き合い方〟は持って生まれたものが全てではない。どちらかというと、後天的なものの理由の方が遥かに大きい。〝負けず嫌い〟に関していえば「勝つ喜び」と「負ける悔しさ」の両方を経験していないと真の〝負けず嫌い〟は育たない。だから、〝負けず嫌い〟を育てたかったら、ご家庭でも「ホメる。落とす」ことを両方やらねばダメ。よく「ホメる」ことのみクローズアップされるが、それは間違い。ホメる方が難しいから、コチラがよく言われるだけのこと。

     〝付き合い方〟はコーチの力量と親も含めた周りの大人の影響によるところが大きい。強制的に「やれっ!」では「ボール〝で〟〝と〟遊ぶ」レベルには絶対になれない。なれないどころか、「なれるはずの芽を摘んで」しまうかもしれないし、サッカーが嫌い!にもなりかねない。だから、僕は塾感覚でサッカーに通わせるのは間違いだと思う。これはどんなに上手くなったところで、先は見えている。どれだけ自主性を引き出してあげるか?が大人の力の見せ所なのだ。

     と、僕は思う。

     確認の結果…。我がチームの1~4年生は全員が魅力あふれるダイヤの原石だった。やり方さえ間違わなければ、相当、強く・上手くなれそうだ。何より誰もが一生懸命なことと、元気がいいことが素晴らしい。年明け4・5日に。また一緒に「ボール〝で〟〝と〟」遊ぼう!

     6年も冬休み中に。「ボール〝と〟」遊べよ~!「女の子〝と〟」じゃなくて(笑)。



    アイニクの1年。 

     朝からヒドイ雨。


     アイニクの雨である。しかも、かなり強烈な低気圧なので、一日ドシャブリだった。何がアイニクかというと、晴れていれば今日明日は午前中、低学年の「特別朝練」を僕が見ることになっていたのだ。チビッコたちと触れ合う機会がなかなかないから、すごく残念だった。まあ、明日もある。明日こそ晴れて欲しい。

     もう1つ。アイニクがあった。今日は、我が家の年賀状の写真撮影をすることになっていたのだ。年賀状のデザインは毎年、僕に任されていて、2007年度版も当然、頭の中でキッチリと構想は固まっていたのだが…。アイニクの雨。ただし、これは明日には持ち越せない。子ども達の予定が決まっていて、何が何でも今日、写真を撮らなくてはいけない…。

     ということで。アイディアの練り直し~。しかし。全くいいアイディアが浮かばない。予定していたものがバッチグーなモノだっただけに、どうしても「そのレベルまで」という思いが消せない。早くしないと暗くなってしまう…。どうする?えぇ~い!考えてもいても仕方ない。とりあえず、雨の中、子ども3人走らせるか?

     というわけで。あのドシャブリの中、我が家の子ども3人はホーム小学校の校庭を全力疾走したのだった(笑)。もちろん、傘なんてナシっ!息子は上にピステ、下は試合用パンツにストッキング、オンボロスパイク。長女と次女はジャージに長靴という出で立ちで。滝のような雨、そして一面の湖と化したグラウンドでのダッシュ。カワイソウかなあ…と思ったら、これが、子ども達は大喜び。普段、絶対にヤラナイことができたことが新鮮だったらしい。そして、結果、躍動感あふれる、スゴクいい写真が撮れた(笑)。無数の雨粒の中をダッシュする3人の子どもの後ろ姿。

     アイニクってケッコウ、いいかも(笑)。

     今年一年を振り返ると、たくさんのアイニクがあった。新人戦県大会はアイニクの風。負けたけど、子ども達の意識は向上した。全少我が地区予選と県南予選はアイニクの息子のケガ。このケガがあったからこそ、思い切ったポジションチェンジができたし、息子のFWという新たな可能性を見い出せた。富士山カップはアイニクの曇りとカミナリ。でも、だから最終日にも試合ができたし。富士山に掛かる2本の虹も見れた。子ども達が「絶対の自信」を持って臨んだ秋の県大会予選はまさに〝ゴアイニクサマ~〟の結果になったけれど、勝負に絶対はない!ことを身を持って経験することができたし。

     アイニクの繰り返しが成長を促していくんだなあ~。

     今日一日も今年を象徴するようなアイニクの繰り返しだったけど。これも今年一年を象徴するような「行き当たりばったり」の展開を選択して、これまた今年一年を象徴するような「災い転じて福と成す」結果となった。だって、さっき、完成させた年賀状は近年まれに見る傑作ができたも~ん。

     題して「雨が降ろうが。ヤリが降ろうが。猪突猛進あるのみ!」。

     猪年だし。悪くないでしょ?(笑)

    ワンニャンコーナー。 

     とても暖かい一日。


     今日は団として2006年バイバイ!の蹴り納めの日。我がチームでは蹴り納めには必ずキャアキャアと「親子サッカー」をすることになっている。3~4年前までは「カレー」or「豚汁」を母集団が作ってドウゾドウゾと全員に振舞っていたが、火気厳禁のこのご時世、あきらめざるを得なくなってしまった。

     大量にタップンタップンに作る料理って、美味しいのに。。。非常に残念だ。

     危険だ! といわれれば、それまでなんだけど。大きな鍋を囲んで100人以上がワイワイガヤガヤ言いながら食べることは、とても楽しい。この「鍋」こそが、ギスギストゲトゲを取り去り、ワキアイアイを作り出すんだけど。本当にキュウキュウとした世の中になったなぁ。

     山形の芋煮会が羨ましい。県を挙げて、ワッショイワッショイと皆で屋外での鍋が文化なのだから。いいなぁ。

     ホカホカ芋煮鍋で思い出すのは高校3年時のHR(ホームルーム)のことだ。僕らの学校では4月の最初のHRの時に年間のHR活動のと予定を立てていた。しかし、僕らは地方の男子校の生徒である。HRなんて興味がサラサラない。唯一、楽しみにしている近くの県立女子高校とのチャラチャラとした「合同HR」のスケジュール以外は、正直言って、どうでもよかった。だから、建てる計画もいい加減。チョコチョコっと「絶対にできないが、案自体は面白いこと」をギャハギャハ笑いながら、オフザケで全員で考えて担任に渡していた。

     例えば。4月「市内の公園で手料理を持ち寄り花見」、5月「これも市内の別の公園で花見~チューリップ編~」、7月「○○の家(農家だった)でスイカ刈り」」等。何一つ、実現したことはない(笑)。

     確か10月のHRの時間のことだ。体育祭も終わり、大学受験に向けての気運がソロソロ高まりつつある時季だったから、11月のHRの予定を「自習」にしよう!ということになった。元々の予定は「○○家のサトイモを使った芋煮会」。どうせ、最初から実行する気はない。全員が自習でOK!と拍手パチパチとした途端。。。

     「絶対にやれっ!芋煮会を」。

     担任のO先生のプンプンの怒声だった。「今まで黙っていたが。計画を建てたのだから、1つくらいはやれ。やらなければ内申書を書かんっ!」。普段、いつもニコニコ笑っているだけで生徒のやることには決して口を出さない先生の怒号だったから、コレには全員がビリビリとビビッた。急転、満場一致で芋煮会の開催が決まった(笑)。

     当日はタイヘンなことになった。鍋等の準備は万端だったが、肝心の料理がメタメタ。そりゃそうだ、バンカラが売りの男子校の生徒が野菜の皮なんて剥けるはずがない(笑)。予定より2時間遅れで完成。味がまた。。。ヒドく甘かった。でも、口々に「こんなモン食えるかよ~っ」とか何とか言いながら、全員がガンガンとパクついた。何よりもスゴク楽しかった。

     そして。先生は、いつも通りに何も話さずにニコニコ。不味い鍋に文句もいわずニコニコだった。

     今思うと。最初から狙っていたのだと思う、11月の芋煮会だけはやらせようと。ピリピリする受験前に、得手不得手のない(というか、全員が不得手の)料理をさせて、楽しませることを。そして、鍋の魔力を知っていたのだろう。先生は山形県人だったから。

     少年サッカーでも6年生は、今の時期になるとサッカー以外の協力活動の機会はなくなってしまうのが現実。合宿を組む必要もないしね。でも、こんな時季だからこそ、何か全員でワイワイガヤガヤと最後の思い出になるようなことをさせてあげたいなあ。何がいいかな?鍋もいいけど、せっかくだから、皆で協力できるものがいい。

     ペッタンペッタン、アツアツをハフハフの餅つきがいいかな?もうすぐ正月だしね(笑)。


    いわゆる「おどな」ってやつか? 

     スキッとはしない天気。


     医者から「自転車は、もう乗ってもいいよ~」と言われたので、息子を久々にターミナル駅ビル上の「水曜Jクラブスクール」に行かせた。家で悶々としても仕方ないし。今年最後のスクールでもあるし。みんなに会えば気も晴れるだろうし。もちろん、見学だけれど。

     「もう1つ。大事なことだ。なぜ、落ちたのか?を聞いて来い。フィールドもキーパーも。ツライだろうけれど。それを聞かなければ、受けた意味がないよ」。

     「は~い」。
     気のない返事(苦笑)。

     「なんだオマエ? 落ちたから、もう行くのイヤか? 3学期だってあるんだぞ、スクールは」というと、「いや。そんなことは絶対ない。有り得ないこと。僕はどこでやってもサッカーが好きだし、スクールのみんなも大好きだから。ただ…。」とリュウは言う。「ただ…?」。「うん、ただ…、今は言わない。帰ってきたら話すよ」。

     ヤツらしくない。言葉を濁すとは。もう吹っ切っていたと思ったが。違うのか?だったら、帰ってきたら、以下のような話しをせねば! と思った。

     《 息子なぁ。コレはオマエだけじゃなくて。通らなかった子全員に聞いて欲しいのだけれど。Jのチームに限らず、この先、オマエが受ける某ジュニアユースであっても。今までと違う意味で。落ちた時が、始まりなのだよ。今までは「悔しいから」で済んだ。「悔しい思いを次にしないために、努力をしよう」だったけれど。これからはチョット違う。サッカーが大好きで「続ける」というのならば。

     「何がダメなのか?」を〝自分〟で考え、その上でコーチに確認をして、1歩上のレベルを目指して直そうと努力をする。逆に「何が良かったか?」も〝自分〟で考え、コレもコーチに確認をして、誰にも真似できないレベルまでそれを高める。中学生からは常に、まずは〝自分〟で考えてから、信用できる人に〝確認〟をして、闘っていかねばならない。それが成長へ階段を昇ることに繋がるのだ。

     難しいのは。君たちが本当の意味での「自我の覚醒期」(僕は反抗期という言葉が好きじゃない)を迎えること。だからこそ、〝自分〟で考えることができるようになってくるのだけれど。このことは〝素直さ〟や〝人の話を聞くこと〟と相反しちゃうところもなくはない。サッカーだけでなく、色んな意味で上のレベルに行くためには、自我と素直さを両立させなくちゃいけない。

     だからこそ。意識をして〝人に聞く〟姿勢を持たねばならないのだ。〝人に言われる〟前にね。

     困ったことに。それは自分のイヤな所だったり、不得意な部分だったりするから作業としてはとてもツライ。でも、これがデキないとなかなか成長していかない。僕なんて、未だに苦手な部分。どうしても、自我の方が勝っちゃう(苦笑)。

     難しいし、困ったことだけど、コレができると伸び方が違う。やらなきゃ。上手くなりたいのならば。サッカーが好きならば、なおさらだ。挫折した時こそがチャンスなのだよ。受かった子だってこの先、コレができなきゃ伸びないんだぞ~。

     そういう意味で、チーム選びはスゴク大切になる。コーチが〝子どもに聞かれたこと〟に明確に正確に的確にアドバイスを送れる人物であることが求められる。コミュニケーションである以上、子ども側だけで成り立つ話ではないからね。リュウ、そういう意味で、オマエが今「ココに入りたい!」と思っているチームは100点のチームだと思う。Jクラブよりもいい、と思う。だから、受かるように。頑張ろう。ケガを治そう 》

     ちょっと長いか?(苦笑)

     20時半ごろ、息子は帰ってきた。やけに明るい。行く前の歯切れの悪さがない。ご飯を食べて、風呂に入って。人心地ついただろうというタイミングで「どうだった~?」と話し掛けた。「うん。フィールドは足元だって。みんな上手いからなぁ。キーパーは声はスゴク出ているけど、的確じゃなかったからって」。まあ、そうだろう。足元は言わずもがな、だし、声はニュートラルにズ~ッとイラナイことも含めて声を出しているよりは、的確に確実に「言わねばならぬこと」を大きい声で言う方が正解だろう。インパクトもあるし。想像通りだ。

     さあ、今から長々と話しをしようとした瞬間。
     「治すよ。僕のために言ってくれたのだから。好きなサッカーなんだから、頑張れ!ってコーチは言っていた。もともと落ち込んでなかったし。僕は第1志望にフィールドで受かるように頑張るだけ」。

     はっ?(肩透かし)。オマエじゃあ、なんで出掛ける前、暗かったの?あの「ただ…」って何?

     「いやあ。久しぶりだったから。みんなが僕のこと忘れていたらイヤだなあって思っていただけ。当たり前だけど、みんな僕のこと忘れていなかった。『久しぶり~』って言ってくれた(上機嫌)」。

     全く。大人なんだか、子どもなんだか…(苦笑)。難しいお年頃なのね~君は。

     そうか。感謝しなきゃな~。みんな心配してくれてありがとう!って。何よりサッカーやってる友達っていいだろ?違うチームに行っても。み~んな、お前の大切な友達であることは変わらない。

     それだけは、忘れないで欲しい。切に願う。



    勝負シューズ。 

     夜は本当に寒かった。


     久々に買いモノに出かけた。行き先は、例のごとく佐野プレミアムアウトレットモール「adidasショップ」。買ったモノは、たった2つ。ココに行って、山のように買いモノをしないということは、僕としてはかなり珍しい。いつもは、「あっ、アレもいい、コレもいい」」と悩み、結果として際限なく買ってきてしまい、嫁に叱られるというのがパターンなのだが。なぜ、今回はそうならなかったか?というと…。

     嫁と一緒に行ったからに他ならない(笑)。

     本当は、もう1つ理由がある。今回は、シッカリとした目的があったのだ。それは、「ランニングシューズ」を買うこと。お目当ては、名シューズの誉れの高い「adidas アディゼロ」。片落ち品でもいいから、安くアディゼロを手に入れたかった。

     最近、著しく体力が落ちている。理由はハッキリしている。「運動不足」だ。11月から土日が休みじゃなくなって、少年サッカーの審判をしなくなったのが大きい。先日、息子と歩いた時に痛感した。まず、息が続かない。隣りで息子が「スッスッスッスッ、ハッハッハ~」と規則正しく呼吸しているのに対して、僕は2kmも歩かないうちに「スッ、ハッ~」の連続になっていた。実は、途中、「疲れた?休む?」なんて息子に言われてしまった。このままでは、オヤジの威厳が保てない…。

     ヨッシャ、鍛えなおすぞ~っ!

     そんな決意の買いモノなのだ、今回は。だから、他のモノを物色している暇なんかない。ひたすら全精力をシューズ選びに注いだ。必要以上に型とサイズにこだわり試着を繰り返す。試着しては歩き、そしてまた試着。8足以上は、履いたと思う。結果、最初から目を付けていた白に紺の3本線のアディゼロ MANAを購入した。

     このシューズ、とにかく軽い。おい、こんなに軽くていいのか?というくらいに軽い。靴履くの忘れたんじゃないか?というくらいに軽い。そりゃそうだ、ほとんど総メッシュなのだから。ソールの発泡ゴムも軽い上に、クッション性能もVERY GOOD!多分、一度履いたら、別のシューズは履けないと思う。このシューズならば、

     オヤジの尊厳を取り戻せそうだ。いや取り戻さなければいけない!(笑)。

     決意を新たに、家に帰る。裏に墨を付け、早速、履いて、外に行く。いい感じ~。息子を病院に連れて行くときも履く。いい感じ~。調子に乗って、某ジュニアユースの練習会の見学(息子も見学…)にも履いていった。いい感じ~。だったのだが。。。サスガに2時間も寒空の下に立っているだけだと、総メッシュが利いてきて…。

      足が異常に寒い。いや、通り越して冷たい。。。尊厳の前に、やっと治った風邪を取り戻しそうになった…。

     やっぱ、シューズは用途通りに使わにゃいかん(笑)。ウオーキング、頑張ろうっと!


    多元中継。 

     アメは降らなかったよ?


    黒柳  「こんばんは~。司会の黒柳です」。
    世界の松下  「こんばんはっ!T○Sが誇るスポーツアナウンサー『世界の松下』です。今日は久米さんがノロウイルス感染でお休みなので、私、『世界の松下』が替わりに務めさせていただきます」。
    黒柳  「今日はスゴイんですよ~。な、なんと豪華3元中継っ!」
    世界の松下  「そうなんです!各会場にレポーター兼コーチ兼審判を配置しています」。
    黒柳  「どうして、そんな多元中継になったのですか?」
    世界の松下  「今日が11期生にとっては、2006年最後の試合の日となるから、コーチ陣が『みんなをなるべく多く試合に出してあげたい!』と考えたみたいですよ」。
    黒柳  「でも、さすがに3カ所はタイヘンでしょう?」
    世界の松下  「そうなんです。でもそのために平日の夜、コーチ陣が集合して、子どもの割り振りと担当場所の打ち合わせをしたみたいです」
    黒柳  「風邪も流行っているし。急な休みで休んだ子はいないのでしょうか?」
    世界の松下  「四の五の言っても始まりませんっ!。早速、行きましょう!今週の第3位!9996点、『A市トレセンK市大会参加!』。現地にはHコーチがいます」。

    黒柳  「K市のHさ~ん、!?」


    Hコーチ  「はいはい。Hです。私、一応、A市トレセンの技術委員なのでコチラの方に来ています。今日は3試合。県西部トレとK市トレと県外地区トレと試合でした。みんな頑張りましたよ。我がチームからはHクンとAクンが参加。ケガのYクンや息子クン、お休みのキーパー・Kクン、他会場に派遣のTクンとKクンの分も!と、ハリキッていました」。


    黒柳  「Hさ~ん! 気になる結果は?」
    世界の松下  「黒柳さん、トレセンなんですから、結果は2の次です。でも情報によると2勝1敗、K市トレに負けみたいですが。それでは、続いていきましょう。今週の第2位!9998点、『第28回Y町サッカー大会参加』。現場には、我がチームコーチさんが行っています。コーチさ~ん!?」。


    僕/strong>  「はいっ!Y町広場のコーチです。ココでは昨日の予選に引き続き、順位決定トーナメントが行われています。調子悪いながらも、我がチームは昨日の予選を何とか1位突破。今日は、1つ勝てば念願の『大会での県NO1チームとの試合』ですが…」。

    黒柳  「コーチさん、気になる人数なんですが足りていますか?」

      「えっとですね、昨日の結果が2位上がりだと今日4試合ということもあり、助っ人を事前に頼みました。5年生からFクンとキーパー・M君。それとチームKから4人です。ケガで見学の息子も入れて総勢14人です」。

    世界の松下  「結果、1位上がりだから3試合ですね。それでもキツイ人数ですよね~」。

     「それがですね、1回勝てば!だったのですが。負けちゃいました~。負けちゃうと1試合で終わりだったのです。だから、今日はもう終わりです~。助っ人の皆さんに謝ります。いっぱい、試合があるから…と呼んだにも関わらず10分~15分しか使えなかった子もいて。ホントにすいません。KクンとTクンも強引にコチラに来させたのに…ゴメン。でも、本当に勝てば『大会で県NO1チームと』で、そこで負けても③決があったのも事実なんです~。信じてください~。」

    黒柳  「試合はどうだったのですか~?」

    まっし~ 「一方的に攻めていたのですが…。ほとんど40分間、相手陣内にいましたが…。カウンターを受けた時にミスが出て、それも同じような展開で2回。2失点。1点はスグ取り返したのですが、もう1点はゴールが遠かった。微妙な判定も2回くらいあった(オフサイドとゴールを割ったかどうか?)のですが、所詮、キレーに点を取れないウチが悪い。最後はケガの息子まで突っ込み(ただしキーパー)、FKを蹴らして、これもゴールは揺らしたんですが…」。

    黒柳  「じゃあ、同点じゃあないですか!」

    まっし~  「いや。揺らしただけです(苦笑)。それが確かにスゴイFKだったのですが、何がスゴイって勢いだけで…。つまり、入らずにスゴイ勢いでバーに当たり、ゴールが倒れるか?というほど揺れたっていう…(マジ)。とにかく、夜に行われたヨーロッパチャンピオンみたいな感じのゲームでした…ユニホームも同じだし…」。

    黒柳  「コーチさん!そういう時系列を無視した発言はダメです!この番組は生放送ですよ!」


    世界の松下  (すごく急いでいる風に)「時間がありませんっ!これ以上、負けた言い訳を聞いても仕方ないので、次に行きましょう、行きますよ?黒柳さん?ホラ、怒るのやめて!。今週の第1位! 9999点!『ルビーの指輪』並みの点数!『某チームカップ記念大会』!現場にはYコーチが行ってます。Yさ~ん!? 」


    Yコーチ  「はいは~い。コチラ、SグラウンドのYです。うれしいですね~、1位で。何といっても11期生的には今日はココがメインですよね~。順位のつけ方をよ~くわかってますね~」。

    世界の松下  (テレビカメラの前にヌッと出て、)「ここで、皆さんに説明しましょう。この大会はフルピッチ、大人のゴールを使用して行われたのです。我がチームとしては今現在、なかなか試合に出せないけど頑張っている子をコチラに派遣したのです。来年からこのサイズよ~。慣れろ~。サッカー辞めるなよ~。という思いを込めて。ねっ、Yさん?」。

    Yコーチ  「そうなんです。普段、コーチさんが書いている通り、上手い子だけのサッカーではないから。中学に入ってからも続けて欲しいので、彼らでこの大会に出ました。だから、コチラは助っ人ナシ!強くはないけど全員が我がチームの6年生なんです!」

    黒柳  「で、結果は?」

    Yコーチ  「黒柳さん!アナタ、ユニセフ大使でしょう? 結果が全てではない! KHチームに0-7、Pチームさんに0-4、で最下位ですが。皆、頑張りましたよ~。最近、我がチーム主催の練習試合も少なかったので全員が1試合通して、試合に出れるということが少なかったから。今日は思う存分、全員がヘロヘロになるまでサッカーをやりました。しかも『我がチーム』代表として試合に臨んだわけですから。大満足ですよ~、彼らも」。

    黒柳  「で、全敗?」

    Yコーチ  「オイッ、松下~!そのヨコのタマネギの口を抑えろっ!コホン(セキ払いして、落ち着いて)、ライバルチームさんとは0-0の引き分けです。相手もトレセンメンバーいなかったけど、だからこそ、お互いに『今日は双方の代表としてやりましょう!』と誇りを胸に頑張りました。押されっ放しだったけど。堂々の勝ち点1です!」

    世界の松下  「(黒柳の口を抑えて)子ども達に何か話しました?」

    Yコーチ  「はいっ!『残念な結果だけど気持ちの入ったプレーはできていたよ』と。そして『あとは、せめぎあいの中でもしっかりとボールコントロールして運ぶ・繋ぐができれば強くなるよ』と。で、最後に『だから。練習をしよう。4月からはこのサイズだよ!』と言いました」。


    世界の松下  「さすが!11期生コーチ陣の良心!と言われるだけある…。あっ、ヤバイ、時間が。それでは、もう一度、各中継所を呼んでお別れしましょう!K市のHさ~ん?」

    Hコーチ  「…」

    世界の松下  「どうやら、審判中みたいですね?では、次!Y町のコーチさん?」

    H2コーチ  「はいっ!コーチさんは会社に行きました。今日も仕事です。替わりに県NO1チーム戦の審判をした僕がお伝えします。ウチが負けた相手に県NO1チームは12-0。決勝も6-0。結果を知ると、余計にヤリタカッタ…と思います。あまりに悔しいので、今日のY町派遣「我がチーム」の監督であるMコーチは、この時間になってもアップ場で練習をやらせています!」

    黒柳  「ホントだ…。Mコーチが燃えて練習をしているのが遠くに見えま~す。がんばって~!それでは、Yコーチ、最後にシメの一言!をお願いしま~す!」。

    Yコーチ  「まだまだ、3カ所とも!全員が下手だから!練習するぞぉ!」

    黒柳・世界の松下  「全員が思う存分、サッカーできてウレシカッタかな?ベストテン並みの多元大会への参加、コーチ陣はゴクロウサマ。いつも、こうは行かないけれど。11期生は1つだからね。たまには、みんながサッカーやるためには、こういう時があってもいい。はいっ!では各中継所、みんなカメラの前に集まって。恒例の写真撮影、『はいっ!チーズっ!』」。

     
     忙しいけど、楽しい1日でした。でも。やりたっかったなぁ~県NO1チームと大会で(笑)。





    ファン心理。 

    いいお天気。


     「サッカーの進路のこと」を書きたかった。やっと「書いてもいい」状況になったので書きたい。知りたいか? 知りたくないか? はあると思うが、お付き合いを(笑)。

     本日、息子はJクラブジュニアユースから「不合格通知」をいただきました(笑)。

     いやあ。この合否問題、我が家を揺るがす大問題だったのだ、ココ暫くの間。何を間違ったか最終選考まで残ってしまって。やっと決着が着いて、ホッとしている。こう書くと「何をゼイタクな!」というお叱りを受けそうだが、コレにはちょっとしたワケがある。

     キーパー!として残っていたのだ、リュウは(苦笑)。

     一次試験の発表を火曜日に控えた前々日の日曜日。我が家の電話が鳴った(らしい)。Jクラブからだった(らしい)。息子本人が出た(らしい)。内容は「フィールドでは不合格です。ただ、キーパーとしてもう一度見てみたい。『キーパーで』という気があるのならば2次に来て下さい」というものだった(らしい)。「はい、行きます」と返事をした(らしい)。全て伝聞。僕は仕事だから。

     実は、息子はJクラブのキーパーユニホームに2度、袖を通している。ダノンネーションズカップと「Jリーグアカデミーフェスティバル~IN 木島平~」にスクール選抜として出場したのだ。

     スゴイ!とか言っちゃいけない。これにもワケがある。

     簡単に言うと。「いない」のだ。キーパーがスクールには。「プライマリーチーム」としてのJチームには、キーパーはいる。が、プライマリー組織を持っていないJクラブは「スクールの選抜」として参加をする。よってもって、キーパーがいない。でも、いないと試合ができない。仕方がないので、各地域にあるスクールの中から、「よくキーパーを引き受けるヤツ」(嫌いではないということ)・「カラダのデカイヤツ」(まあ、体格的な素材はある)という条件で選ぶ。それが、タマタマ、息子だっただけ。それだって、「GKですが、いいですか?」と毎回、聞かれていた(笑)。本人は「フィールドがいいけど。下手だから選ばれないんだよなぁ。でも、楽しそうだから行きたい」と言って参加していただけのこと。

     だから。Jクラブ側は、息子のキーパー振りを多少は知っていた。試験前にも聞かれたらしい。「フィールドで受けるのか? キーパーで受けるのか?」と。で、「フィールドです」。結果は×。でも、もう1回、キーパーとして見てみるか?ということ。まあ、多少はガタイが大きく、声も出る(出るというよりデカイが正解か? 笑)からキーパーとしての要素は、ないこともない(ただ、資質はないと僕は思っている)。

     キーパーとして合格すればキーパーの道しかない。問題は「ホントにいいのか?」ということだ。嫁は「いいのかなぁ? 中学3年間、『嫌いじゃないけど好きでもない』キーパーをやるわけでしょ? それであの子はホントに楽しい3年間を過せるのかしら? 入ってから、『キーパーどうだ?』っていうのとは、また違うわけでしょう? アタシ的には資質もないと思うし」と毎日のように僕に話す。「んなもん、俺が決めることじゃない。ヤツが決めることだ。それと、皮算用するんじゃない。受かってないのに。心配しなくても受からないよ。まあ、でも資質はない、な。それはフィールドも同じだけど(笑)」とコレも毎日のように僕。

     だけど。気にはなる(笑)。なので、病院の待合室で聞いたのだ。「キーパーがいいのか? フィールドがいいのか?」。答えは「うん? フィールドだよ」。じゃあ、なんでセレクション受けているんだ? 「うん? 僕はJクラブのファンだから」。ファンだから? 「うん。ファンだから」。

     オマエ、…。そういう問題じゃないだろう?(苦笑)。

     んなヤツが受かるはずがない。受かっちゃいけない!とまでは言わないが、そりゃ「キーパーで行きたい!」と強く思っている子とは大きな違いが出るのは当たり前のことだろう。結果として、同じスクール生のK市の子が合格キップを手にした。彼も普段はキーパーではなかった。ただ、夏以降、チームでも必死にキーパーの練習をして「キーパーでJクラブに入りたい!」と努力をしたようだ。

     おめでとう!その子を心から応援する。頑張れっ!

     とにもかくにも。息子よ。これでスッキリしただろう。あとは、好きな道を迷うことなく一直線に「楽しんで」欲しい。それがどこのチームだとしても。下手だけど入れてあげてもいいよ!というチームを探して。まずは楽しまなくちゃ!大好きなサッカーなのだから。そして努力をしよう!この先は、何にしてもオマエ次第よ?

     「ん。そのつもり。好きなフィールドで頑張る。落ちたJクラブからバンバン、点を取るプレーヤーになってやる! だだ、さぁ。わかってはいるんだけど。ちょっと、落ち込んでいるだよね~」。はっ? 好きなフィールドで頑張るんだろう? なんで落ち込む必要がある?

     「うん。ホラ、僕はJクラブのファンだから」(笑)。





    本性。 

    明日はどうだ?


     一昨日の日記に県NO1チームM先生さんからコメントをいただいた。ありがとうございました。息子にも、ステキなコメントをそのまま伝えておきます。

     ただね~。ウチのガキは、皆さんが思っているような、そんなタイソウなモンじゃあない(笑)。カッコつけて書いている僕が悪いのだが。一応、本人との会話はデフォルメはしていないけれど。基本的には、ダメダメ感のほうがグッと強いのが事実。

     ダメなところ その1    「とにかく、だらしない」
     
     息子の部屋に入る。スグのところに脱いだままの裏返しジャージが必ずある。必ず、だ。なかったことはない。本棚に目を移すと、そこには「タイトルの見えない」本が「ある」。間違っても「並ぶ」ではない。タテ・ヨコ・ナナメ、色んな方向からブッ積んで「ある」、が正しい表現か?それも、ぜ~んぶマンガ。サッカー5タイトルに加え、「遊戯王」「アイシールド21」(アメフトマンガ)「メジャー」(もちろん野球マンガ)に「モンキーターン」。だけど、しつこいようだが「タイトルが見えない」。

     机を眺める。そこに「勉強している感」は全くない(苦笑)。参考書もなければ、教科書らしきものさえ見当たらない。去年までは机の上の棚に「図鑑」がズラッっと並んでいたが、今は、それは長女の机に移動している。机の中を見る。プリントがワンサカ、グチャグチャに入っている。

     今度はタンス。というほど、着るものは持っていないが。持っていないのにグチャグチャ。もちろん、嫁が洗濯物を彼に渡す時には、キチンとたたまれているのに、仕舞う時には「上からギューッ」で、出す時は「引っ張り出しっ!」だから結果はスグにグチャグチャ…ということになる。

     先日、保護者面談が学校であって。前日、嫁に「アンタ、学校の机はキレーなんでしょうね?」と脅しをかけられ、「ヤベェ~と思って必死に片付けた。スゲェ~時間が掛かった」(本人談)。面談で先生に「宿題をよく忘れます」と言われ、嫁に激怒されていた。「やっては、いる」のだ。「持っていかないだけ」。「持っていかないなら、やっていないのと同じよ!」。嫁の言う通りだ(苦笑)。

     嫁に言わせると。「父親が悪い。全て、アナタそっくり」。これも、嫁の言う通りだ(苦笑)。ゴメンナサイ。


     ダメなところ その2    「面倒くさがり」

     運動会での出来事。「赤軍」の軍長に選ばれた。ここまでは、いい。当日、見に行くと4人いる軍長の中で一番目立つ赤軍軍長だけ異彩を放っている。一緒に行った僕のオフクロが言う。「ねぇ。なぜ息子だけ白い手袋していないの?」。嫁が答える。「さっき同じことを聞いたら、『しなくてもいいんだよ』と言っていた」とのこと。ホントか?そういえば、他の3人は笛も持っているぞ? でも、ヤツだけ、全てバカデカイ声で代用している。かなりアヤシイ…。

     ホントのわけなかった(苦笑)。男の先生が慌てて駆け寄る。ぺロッと舌を出して本部に駆けていく。5分後に帰ってくると、シッカリと白手袋と笛を持っている。ヤロー、面倒だからって母親に適当にウソついたなぁ!この辺りは似ていない。僕はカッコから入るから(笑)。

     家に帰ってからシメあげたのは言うまでもない(笑)。

     あとで担任の先生に聞いた話だが。軍長を決めるときに、赤の軍長に息子君ってどうなの?という話が他の先生からは出たらしい。リーダーシップは認めるけど。だらしないし、抜けるところがあるから。

     その話を聞いて、再度シメあげたのも言うまでもない(笑)。


     ダメなところ その3    「ナメる時がある」

     まあ、そういう時期ということもあるのだが。親の言うことをナメている時がある。母親に対してはナメた口をケッコウ聞くらしい。こういう時、ウチの嫁はかなり冷たく突き放す。「そこまで言うならば、自分で責任を取りなさい!」。その後、彼を擁護することはない。これは、我が家の基本教育方針だ。

     エロサイト事件は前に書いた。その後、暫くは見た形跡はなかったが、1カ月後に履歴が残っていた。その中の1つに「アナタのIPアドレスを確認しました。4万円を振り込んでください」というものがあった。モチロン、こんなもの詐欺だから支払うことはない。ただ、以前見たときに「そういうこともある。その時はオマエに払ってもらう」と脅しは入れたのだ。ニモカカワラズ。見て、しかも「4万円画面」まで出したわけ。

     これがマラソン大会の前の日。当然だが、僕は怒った。見たことが1つ。4万円画面を黙っていたことが1つ。そして、親の言うことをナメたことが1つ。「そんなに自分の思うがままに生きていきたいのなら、出て行け。そしたら、自由が手に入る。自由とは自分で責任を持った場合だけ、手に入る権利。やりたいことのみができる権利ではない。出て行け。自分で生活すれば何をやってもいいっ!」。こんな優しい言い方するわけないが(笑)。

     泣きながら謝ってきた。謝ったところで許す気はない。警告はしたのだ。謝ったからいい、なんてことは最初の1度だけだ。責任は取らせる。これは「罰」ではない。「してしまった」責任だ。まさか、そんな画面が飛び出すとは思わなかっただろう。でも、ワザととか、ワザとじゃないとかは関係なしっ!やったことの責任は取らせる。「4万円分。返せ。当然、それまでお小遣いはナシ。お年玉も没収。ただし、明日のマラソン大会で3位以内だったら2万にマケてやる」。

     結果。ヒザが悪く5位。よって、4万円払うまで小遣いは0円。そのまま貯金にしてやれ!と嫁には言ってある。何せ払う必要はないのだから。そんなインチキ請求には。

     当然、今月も0円で生活している。

     というわけで。息子は「いい子」ではないし、「優等生」ではない(笑)。どこにでもいる思春期の入り口の小学生。多分、この程度の悪さやだらしなさは、小6の男の子ならばフツーのレベルであろう(だらしなさはチョット違うか?、笑)。でしょ?(果たしてフツーなのか?わからないけど。僕個人も小6の時、そんな感じだったから)。フツーのことだからこそ、僕も平気でココに書ける。

     このブログ、息子も読むみたいだから。「ヤベェ!直さにゃイカン」とでも思ってくれれば、逆にラッキーだ。

     取り分けて「優等生」でいて欲しいなんて思ってもいない。完璧に「いい子」であったなら、それは逆にとてつもなく不安だ。多少、ヤンチャでいいのだ。他人に迷惑さえかけなければ。他人まで巻き込むようなことをした場合は…。必ず責任は取らせし、親の僕も責任を持つ。これはウチが特別なんじゃない。これが元々の日本のスタンダードだったはず。違う人が増えすぎたから、逆にコチラが目だってしまうだけ。

     色んな経験を積んで、怒られて、叱られて、学んで。少しづつ大人になってくれればそれでいいと思いません?

     悪いところばかりじゃない。いいところもいっぱいある。忘れモノに関しても「サッカー関係」のことで忘れモノをしたことはない。サプリメントウォーターも当然、自分で作るし。スパイクも磨くし、ボールも大事にする。そして何よりも、気持ちは優しいし、それでいて、「強い」。親の僕が羨むくらいに「強い」。さらに、正義感は素晴らしい。これも強すぎるぐらい強い。

     ただし。エロを除いての正義感だけれど。これも父親似か(爆笑)。




    いや、〝ロナウジーニョ〟か? 

    横浜はスゴイ降りだったよなあ。


     家に帰ってテレビを点けると「みなさんのおかげでした」の人気コーナー「新・食わず嫌い王決定戦」をやっていた。今日のゲストは〝金田一耕助〟・石坂浩二と〝ゆうこりん〟・小倉優子。対戦は金田一の勝ち。さすが名探偵、コリン星人が「生もの」(今回はユッケ)を嫌いなことを一発で見破った。ちなみに名探偵はサツマイモの天ぷらが嫌いらしい。

     客観的に見て、〝ゆうこりん〟はカワイイ。顔も小さいし、顔立ちもいい。あの「不思議ちゃん加減」には僕は付いていけないけれど(笑)。「おいしい」が「おいちりんこ。」だもん(笑)。まあ、何年かに1回、この手は出てくる。僕らの頃でいえば「マンモスうれピー」のノリピーがいたよなぁ。どちらにしても色気優先の僕的にはタイプではない(現在の、のりピーはすごくいい、笑)。

     僕の好みはともかく、この、〝ゆうこりん〟スゴイ人気なのだ。先日、ウチの会社のHPのトップ見出しに〝ゆうこりん〟ネタをもってきたところ、いきなりアクセス数がドンっ!と跳ね上がったらしい。みなさんもHPやブログのアクセス数を「もっと上げたいっ!」と思うのならば、〝ゆうこりん〟と一言入れれば、ビックリするほど訪問者数が上がるかも。一日しか効果ないだろうけれどね(笑)。

     少年サッカーのブログにとっても〝ゆうこりん〟効果が期待できるワードがある。それは何か?

     その前に。「なぜ、その言葉がわかるのか?」を説明しよう。どこのHP・ブログにもアクセス解析機能というものが付いていて、管理者側からは「いつ、どこから、どうやって、何人に、何時に、このブログは見られているか?」が分かるようになっているのだ。その中に「サーチワード」という機能があって。「アナタのブログは、この言葉で『検索』されて、その上でアクセスされましたよ~」ということを教えてくれるのだ。

     注目のワードは。〝○○○〟と〝△△△△〟。まだ、書かない(笑)。

     意外と多いのが、〝トレセン〟。これは、A市もあるし、地区、県東西南北、県もある。やはり、みんな気になるのだろう。あと〝ロンドンスポーツ〟も多い(笑)。さすがロンドン、その関心度は高いなぁ。今の時期、〝ジュニアユース セレクション〟も多い。この辺りは順当だろう。いつ行われるか?は皆が知りたいはずだから。〝adidas 審判服〟なんてのもケッコウある。実に喜ばしい。世の中がadidasの審判服で覆い尽くされることを切に願う(笑)。それでは。注目のツメチョン(〝 〟このカッコをこう呼びます)の中身は。。。

     1位〝県NO1チーム〟、2位〝原口元気〟!

     この言葉、セットでの検索はされていない。ほぼ毎日、別々の単語として検索されている。う~む。もし、県NO1チームが試合をやって、そこに原口クンが来て、カワイイ後輩達と一緒にゲームに参加した…、そして審判はadidasの服で全員がロンドンで購入したものだった…なんて内容のブログがあったならば、凄いアクセス数になるということか(笑)。
     
     ヒジョーに残念なのは〝春はサッカー…〟ではないこと(笑)。また、〝我がチーム〟や〝我がチーム ○番〟でもない。ましてや〝息子の背番号〟であろうはずがない(爆笑)。まだまだ、だよなぁ(苦笑)。まあ、別に検索されたくて皆、サッカーをやっているわけではないから気にする必要は全くないけれども。いつの日か、チーム名と個人名、もしくは学年・背番号で検索されたいとは夢をみるくらいはいいだろう。それはそれで、チーム力がついた証ではある!と思うから。

     ただし、悪い言葉として検索されるのはNGだからなぁ~、みんな(笑)。

     昔は。一度は「新聞に載りたい」なんてことが子どもの目標だったりしたけれど。これからの時代は「グーグルの検索ワードランキングに1週でいいから入りたい」なんてことが子どもの目標になったりするのかもしれない。斜陽産業だよね~、新聞は(苦笑)。

     今回のこのブログ。スゴイ言葉のオンパレード。さて?何が1番の検索ワードになるのだろう?

     やっぱ、〝ゆうこりん〟かなぁ?(爆笑)


    冬のリズム。 

    のちのちのち 猫の目天気。


     息子のヒザのケガがよくならない。11月6日に「痛い!」と言い始めたわけだから、既に1カ月以上たつ。その間、マラソン大会、セレクション等、ムリをしなければならないもの以外は全て、学校の体育も含めて休ませている。練習もタマ拾い。思い切りボールを蹴りたいだろうに。ちょっと、見ていてカワイソウになる。
     
     昨日、4本目のヒアルロン酸をA市中央病院に打ちに行った。先生も僕ら親子のモヤモヤ感を感じたのか、「長引いてるね~」と話してくれる。思い切って聞いてみる。「先生、筋肉が落ちるのが心配です。長距離を歩くのもダメですか?」。「いや。歩くのは全然、OKよ。早歩きも問題なし。運動不足でイライラしてしまうだろうし。歩いた方がいい」。

     よっしゃ!では、歩こう。というわけで。昨日から歩き始めた。今日は僕も付き合った。

     夕食を取ってから出かけた。時計は7時15分。クラブW杯は後半から見ればいい。今回は夏のように「テクテク」というリズムでは歩かない。目的は「リハビリ」に近いから。それにあったリズムを取ろう!と2人で話して「4回鼻で吸って3回口で吐こう」と決めた。つまり、

     「スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。

     歩き出す。気温は低いのだが、雨上がりだから刺すような冷たさは感じない。逆に湿度を含んだ空気が気持ちいい。すっかり流行となった各家のクリスマスイルミネーションが美しい。街に出なくても住宅街で充分にクリスマス気分が満喫できる。

     「もうすぐクリスマスだな。スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「そ、だね。スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。

     湿度があるから、吐く息は白くない。適度な湿り気だから息も苦しくない。もうちょい、とスピードを上げる。楽々と付いてくる。肩が並ぶ。ほとんど身長はもう変わらない。足は多分、息子の方が長い。いや、僕のほうが短いが正しい言い方か?

     「何が欲しいんだ?クリスマスには。スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「どっち?アナタタチ?それともサンタ?スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。

     息子が着ているウォームアップスーツは去年まで僕が着ていたもの。もちろん、adidas。サイズはL。大きいということは全くない。丁度いい。色は黒。遠目には小学生の子どもとその親には見えないだろう。なのに。サンタ?って…。お互いに前をむいて、2kmほど黙って歩く。

     「サンタはいるのか?スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「いるに決まってんじゃん?スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     
     コイツ?確信犯か?(笑)。イナイと発言すれば、プレゼントは1つしかもらえないくらいの浅知恵が働いているのか?それとも、まだ本気で信じているのか?う~む。わからない。フツーは友達との会話で分かりそうなものだが。コイツは大人なのか?それとも子どもなのか?また。暫く黙って歩く。

     「1つ聞きたい。そこのすごくイルミネーションがキレイな家とウチに来るのは同じサンタなのか?スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「はっ?何を言っているの?同じに決まっているじゃん!スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。

     マジか?マジで言っているのか?ノホホン野郎だとは思っていたが。ある意味、天然記念物に近いぞ?そういえば、ウチの嫁にその昔、「飛行機は電池で飛んでいる」と冗談をいったら暫く本気で信じていたことがあったなぁ。遺伝か?話すタイミングが見出せない。また黙って歩く。今度はリュウが話し出した。

     「ホントはね。スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「うん?スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「ウスウスはわかっているんだ~、スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「ウスウスか?スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。
     「そう、ウスウス。スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。

     「スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。

     時計を見ると20時。もう40分以上、歩いている。 セブンイレブンが見えてきた。ここまでくれば、家はもう近い。店の前に着いた。「OK。何か飲み物でも買って帰ろう」と言って止まる。僕は缶コーヒーを、彼はカルピスウォーターを買って飲む。

     「さっきの話だけど。僕は、さ。信じたいんだよね。本当はお父さんとお母さんがサンタだとしても。去年、『どうしていつも同じようなお菓子を付けてくるんだろ?』と思ってわかったのだけど。信じていたい。いない、というのは簡単だけど。それでもいいよね?子どもなんだから」。

     なんか知らないうちに大人になったなぁ(笑)。

     そうそう。信じることから始まるんだ、何事も。上手くなれる!と思ってなければ上手くなれないし、勉強できる!と思っていなければ勉強はできない。まずは、簡単にあきらめないこと。前も書いたけど「空の飛び方」は「空を飛べると信じること」なのだ。

     だから。ケガも早く治ると信じれば早く治る!

     「サンタはいる。いると信じているヤツには一生いるぞ。例え自分が父親になってサンタになっても、な。信じてなきゃ自分がなれないだろ?笑。だから、ピーとマイにも『いるよ』って言い続けろ。オマエはサンタに何をお願いしたいんだ? 最近、サンタも貧乏だからな。なかなかリクエストに答えられないかもしれない、笑」。
     「うん。サンタにはオレンジレンジのアルバムを頼むから。よろしく言っておいて」。

     わかった。よろしく言っておこう。こう見えても、お父さんはケッコウ、サンタと仲良しよ?さて。早く帰ろう。クラブW杯、まだやっているぞ?案外、面白いゲームだと思うよ。家まであと200mだ。もう一度、あのリズムで帰ろうか?
     
     「スッスッスッスッ、ハッハッハ~ッ」。



    休日の一分。 

    のち 寒かった。。。


     平日の休みの使い方に未だに慣れない。

     カワイイ娘と鍛えたい息子は学校・幼稚園だし~。休日くらい、PCの前に座っていたくないし~。友達は当然、仕事だし~。今更、サッカーやる前にカナリ本格的に凝っていたガーデニング・寄せ植えへの情熱は燃やせないし~。じゃあ、どうしようか?と考えて。まあ、たまにはいいか?と

     嫁と映画を見に行った(苦笑)。

     愛人でもいれば、そちらと行くのだけれど(笑)。今まで仕事とサッカーに全てを捧げていたのだから、んなものいるわけもない。夫婦で映画を見に行くなんて行動を60過ぎてからならともかく、41歳で選択する自分がいるとは思わなかった(苦笑)。考えてみたら、結婚してからは、初めてのような気がする。ちなみに誘ったのは僕の方。だって、暇なんだもん!(苦笑)。観た映画は、

     「武士の一分」。

     「硫黄島からの手紙」とどちらにするか?かなり迷ったのだが。鶴岡を愛する僕としては、藤沢周平原作作品を観ないわけにはいかないだろう、と。男クサイ役者が好きな僕としては、渡辺謙はかなり捨て難かったのだが、キムタクはともかく脇役達が名優揃いだったので、コチラを選んだ。ぜひご覧あれ。いい映画だった。山田洋次監督の一分と。キムタクの一分と。坂東三津五郎の一分と。壇れいの一分と。緒方拳、小林稔侍、桃井かおり等キャスト全員の一分が、「武士の一分」という映画の中で生きている。

     キムタクも充分、男クサかった。やっぱり、「スター」だよなぁ、キムタクは。

     あまり本編とは関係のない重要ではないセリフだが。「スター」キムタクが最初の方でこんなことを言う。「早めに隠居して 子どもがたに剣を教えたい。背丈が違えば着丈が違うように。それぞれの身の丈にあった剣を教えたい」。実は、普段、似たようなセリフを僕らサッカーのコーチも言うけれど。キムタクが言うと説得力が違う(笑)。明日から、パクって言おうかな?「子どもがたにサッカーを教えたい。身の丈にあったサッカーを」。つまり、

     「サッカーコーチの一分」(笑)。

     そして。「子どもがた」には。身の丈にあったサッカーをしてもらい。サッカー自体を好きになってもらって。いつもボールと無邪気に遊べて。勝てばいい、上手けりゃいい、ではなくて常にフェアであり。それでも、負けたくなくない!と必死に頑張る。そんなプレーヤーになってもらいたい。それが、

     「サッカープレーヤーの一分」だから。

     そんなことを帰りの車の中で考えた。でも、嫁には言わなかった。さすがに結婚12年にもなるとギトギト感もなくなり、サラッと感のほうが大きくなる。今、見た映画の感想を話すこともないくらい。「オレはこうだった!」「アタシはこうよ!」って言いあうほどお互いに若くはない(苦笑)。お互いに感じたことが違うのも分かっているから。だって、少なくても女性は「武士の一分」を見た後に「サッカーの一分」のことは考えないでしょう(笑)?

     たまには夫婦で映画も悪くない。少し、こうやって、子どものいない余裕のある休日を二人で過ごすのはいいことなのかもしれない。それが、

     「40過ぎの夫婦の一分」の気がする。
     枯れ過ぎかなぁ~(苦笑)。



    熱燗日和。 

     風強く。夜は寒かった~。


     クラブW杯が始まっている。注目のFCバルセロナは本日来日。ロナウジーニョの本気のプレーが日本で見られるわけだから非常に楽しみにしている。そんな人間は僕だけではない。だから、バルサが「確実に出る」準決勝(1回戦はシードにより免除)と「おそらく出るであろう」決勝のチケットはとっくの昔にSOLD OUT。

     問題になるのは、それ以外のカードの観客数。残念ながら、日本という国には、まだスポーツそのものを観て楽しむという文化はない。「トヨタがスポンサーについているといえども。客が入らないカードを何とかしないと、このままでは、来年以降の日本開催を主張できなくなる」と日本協会は考えた。何とかせにゃ!とオセアニア代表のゲームには去年はKAZUを、今年は岩本を突っ込み、話題作りに成功。問題は、もう1試合。中南米代表とアジア代表。ジュビロがアジア代表になっていれば悩む必要なかったけれど。韓国の全北現代じゃあ、どうにもならない。

     そこで。無料招待枠を作ったわけ。届いたでしょ?審判登録・指導者登録している人にはJFAからハガキが。国立競技場に足を運んだ人もいらっしゃるでしょう。

     僕は21時ごろ、家に帰り、TVにて観戦。お~っ!客、入っているじゃん?ハガキ作戦成功か? と嫁に言う。すると、嫁からこんな返事があった。「M君の家は、例のハガキでパパと一緒に見に行っているみたいよ~」。M君の「お父さん」には、1年半ぐらい前から、審判のお手伝いをいただいている。

     なるほど~。今頃、このスタンドのどこかで子どもと触れ合っているのね~。Mパパさん!

     Mパパさんは。全くサッカー経験はない。でも、バリバリの体育会系。学生時代は柔道部。僕らの年代でいうと「1・2の三四郎」「柔道部物語」(小林まこと)の、ちょい後だと「帯をギュっとね」の世界で育ったわけだ。どんな人かというと。明るくて。熱くて。運動不足を気にしていて。

     僕同様に完全なる「中年男」代表(笑)。

     いつだったか、Mパパさんがこう言ってきた。「審判のお手伝いをするようになって、よかったです。趣味のテンカラ(毛ばりを使った日本式フライフィッシング)には行けなくなりましたが。何より、子どもと向き合えるようになれたから」。

     M君は5年生の時から我がチームに入った。サッカーに関していえば、始めたのが遅かったわけだから、今現在、習熟度が高いわけではない。でも、センスはすごくいい!トラップなんかは息子なんざよりも遥かにウマイ、ヤワラカイ。普段は、なかなか(スゴクか?、笑)ヤンチャな行動で、ハッキリ言うが優等生では「決してない」(笑)。タイプで言えば「オフザケ」が過ぎる感じかな?。でも、女の子にはモテる(笑)。

     Mパパさんは続ける。「それまで、共通の話題なんてなかったんですよ~。でも、今はサッカーがある。サッカー頑張れ!、うん、頑張る!という会話がある。向かい合ってボールを蹴れる。周りの子ども達のことも知った。子どもが何を考え、何をやろうとしているか?を多少は分かるようになりました。叱る時にも説得力をもって叱れる。それでもヤンチャは治りませんが(笑)」。

     僕がここで言いたいのは、「みなさん、サッカーのお手伝いをしましょう!」ということではない。普段から、お父さんが子どもと向き合っていますか?ということだ。キャッチボールだろうが、ゲームだろうが、将棋だろうが何でもいい。等身大の彼らを感じ、彼らと同じ目線で語ることはナカナカ楽しいモノよ?

     「男」同士って、そういうもんじゃあないですか!(笑)。

     思春期入り口の男の子は(女の子も、か?)。多かれ少なかれ、問題を起すものなのだ。ウチだってそう。ハッキリ言うが、とても「いい子ちゃん」とは言い難い。ズボラだし、生意気だし、根性ナイし。エロサイト見るし(笑)。毎日、忘れ物をして学校でも怒られている。叱ることなんて、もうショッチュウ。でも、普段から同じ目線を持っているから。いきなり「叱る時だけ」には決してならない。

     「叱る時だけかよっ!」と子どもに思われたら。男としても親の負けっ!

     一般的には、大したカードじゃないけれど。いつでも観られるJの試合とは違う、世界レベルの試合を寒~い国立競技場で観た思い出はM君親子の一生の宝物になるだろう。サッカー協会も粋なプレゼントをしたことになる。将来、M君が20歳を超した時、「あの時は寒かったなぁ、オイ」なんて言いながらアツカン片手にM親子で語るシーンがあったなら最高だ(笑)。

     でもな~。本当に寒かったから。Mパパさんがアツカン飲み過ぎていないことを祈りたい。
     酔って覚えていない…じゃあ、思い出にならないからね~(笑)


    破壊と創造。 

     いいお天気。前日の雨がウソのよう。


     「ジグゾーパズル」にハマった時期がある。「デキタ!」というと、また次を買ってきて…。今でも完成品はすべて娘たちの部屋に飾ってある。だいたい買う絵柄は決まっていたものだから、娘の部屋は、「ディズニープリンセス」だらけ、だ(笑)。

     夜、テレビもつけずに子ども3人が「あ~でもない、こ~でもない」と必死になって作っていた。ピース数は大した数のものではないが、オコチャマたちにとってはタイヘンな作業。ある程度進むと、お決まりのように、まだ小さかった次女が「クラッシャー」となって、ブチ壊す。仕方がないので、作り直す。で、また壊す。作り直す。壊す。作る。壊す。作る。壊す。作る。壊す…。たまに、息子の友達が遊びに来ると、彼らもそのスクラップ&ビルドに参加する。そこでも、作っては壊しの繰り返し。

     ただ。見ていると、例え「イチからやり直し」だとしても、2度目・3度目の方が遥かにスピードが速い。「確か、こうだったよな?」「この色はコッチのグループ!」等の情報が頭の中にインプットされているのだろう。そして、「足りないピースは、こんな感じのものだ!」と頭が回り出す。それを探し始めると、また完成への速度が増す。

     少年サッカーも同じだと思う。スクラップ&ビルドの繰り返し。何かの要因があって、壊れる。壊れたら、作り直し。壊れた原因を分析しての作り直し。そして、足りないピースは何か?を考える。まあ、足りないピースだらけなのだけど、フツーは(笑)。その中で、一番先に手をつけなくてはいけないものを探すのがコーチの手腕となる気がする。

     本日、2006年度4種新人戦我が地区予選の決勝トーナメントが行われた。残念ながら、我がチームの5年生は準々決勝でライバルチームに涙の敗退。内容は完敗。足りないピースは僕の目からみたら幾つもあった。でも、いいじゃあないか?足りないものがハッキリとわかったのだから。負けという「スクラップ」を次の「ビルド」に繋げよう。みんなが悔しい!と思っているのならば、堅固な再構築ができるはず。

     目標は4月だ!

     忘れちゃいけないのは、優勝チーム以外は、みんな、そう思っていること。ここからが始まりだし、その思いを全員が持ち続けられるチームが栄冠に一歩近づくのだ。慌てることなくピースを1個1個、埋めていこうじゃないか。僕も含めたコーチ陣が肝に銘じなければいけないのは「勝つためのピース」を探さないこと。今、子ども達に足りないピースを探してあげなくちゃいけない。

     埋めるのは子ども達自身。

     今回、「悔しい!」思いをしなかったのは、Uチーム。おめでとうございます!スゴク強いチームだった。ウチの6年でも勝てそうもないくらい(苦笑)。県大会、がんばってください!

     「ウチもそろそろ壊し時か?」というチームはご連絡を。
     クラッシャー・次女をすぐに派遣します(笑)。



    歌も「海モノ」ONLY。 

    真っ白な富士山がキレーでした!


     昨日から1泊2日で箱根湯本に出張に行ってきた。目的は「釣り宿」会の役員会に出席するため。昨日、13時~16時半まで会議に出席し、夜はド宴会。午前3時過ぎまで飲んで、今朝は箱根から出社。そのまま、お仕事~。今、午後11時。さすがに、眠い。

     まあ、温泉に入って飲んで、だから。半分遊んでしょ?と言われればその通りなのだが。確かに、一日中パソコンとニラめっこしているよりは、遥かに楽なのだ。。。ただツライことが2点。1つは、本来は休みの日だったこと。できれば、休みじゃない日にやってくれたらウレしかったのに(苦笑)。もう1点は飲む相手が「漁師」「船頭」さんだったこと。

     海の男は。とにかくタフ!飲む量も体力もハンパじゃない(苦笑)。

     とにかく全員がまさに浴びるように飲む。そして、これでもか!というように食う。途中で眠るような人は誰一人いない。ガハハと明るく笑いながら、「さあ、オマエも俺等の仲間に入りたかったから飲めっ!」と目で訴えながら(海の男は多弁でもない、笑)、次々と、なみなみと、注ぎに来る。その量、回数ともに半端じゃない。

     で、よせばいいのに、こういう時に普段は出ない気持ちががムクムクと頭をもたげる。「負けてたまるかっ!」。結果?見事に轟沈。。。気が付いたら、誰もいない真っ暗な宴会場で1人で寝ていた(苦笑)。

     つくづく思うのだが。体力ってヤツは放っておくとサビる。僕だって、若い頃の力を維持できていたら負けなかったとまでは言えないが、1次会場ではなく2次会場ダウンくらいまでもったのではないか?(と思う、笑)。逆に言うと、維持してないから轟沈したわけだ。毎日、海と戦い続けている男の中の男たちはビシッと体力を維持している。「そりゃそうだ、仕事なのだから」と言うことなかれ。なんと、平均年齢60歳超えなのだ。

     中学も高校も。最近では小学生も。サッカーで最高学年の最後の大会を終えると、事実上の「引退」みたいな状況になる。もちろん、受験を控えてそれどころではない!ということもあるだろう。でも、放っておくと体力も技術もサビる。そのサビを落とすのは、これがタイヘンな作業となる。せっかく、それまで培ったモノなのだから。ガッツン、続けろ!とまでは言わないが、サビないように、定期的なメンテナンスをしたほうがいい。

     そもそも、「引退」なんて死ぬまではないのだから。生きている限りは「現役」だ。

     考えてみたら。僕の今回の飲みも「仕事」じゃないか?こんなとこで寝ている場合じゃない!と根性で這って3次会場に向かった。「おおっ!よくぞ復活した!」と大歓声で迎えられたが、当然、そこでも「さあ、飲めっ!歌えっ!」。結果、またもや轟沈した。。。明日から鍛え直すしかないか?体力も酒量もカラオケも。

     でも。言えないよなぁ、「晩酌の量を増やすぞ!」と嫁には(笑)。



    才能。 

     今日もマラソン日和。

     今日は準ホーム小学校のマラソン大会だった。当然、火曜日だから見学に出かけた。何事もなく終了。結果はAクンがダントツの1位。Hクン、Sクンも上位を占めた。ケガで見学のYクン、Tクンがいれば、さらなる激戦が見られたかもしれないなぁ。

     まっ!何よりみんなが頑張ったことが素晴らしい!

     中でも、Rクンが頑張っている姿にはウルッときた。4年生時に入団した時は正直、「オイオイ、大丈夫かぁ?」と思わず誰もが口走るような体力だったから。走れないだけじゃなくて、集中力もなく、練習をしても1人でみんなと違うことをしてしまう。話す言葉も小さいし。何ヶ月もつか?が素直な僕の感想だった。

     でも。彼は今でも我がチームにいる。レギュラーではないけれど。常に一生懸命にボールを追っている。高い集中力を持って。しつこさは天下一品だ。みんなと同じ練習もキチンとこなせるようになっている。話す言葉は「友達と話す時は」大きくなっている。コーチと話す時は、まだまだだけど(笑)。

     一番、彼の素晴らしいところは。「サボらない」ところ、だ。すごい才能だ思う。体調を崩したり、法事以外の理由で彼が「来なかった」ことはない。雨が降ろうが、風が吹こうが、「ピョコっ」という感じで、必ず練習にも試合にも、「いる」。最初は「いる」かどうか?分からなかったが、今では「いない」ことが奇異に感じるまでになっている。ウマイわけではないから、目立ちはしないが。。。今や、11期生コーチ陣は全員が彼のファンだ。

     そして。Rクンは今日もサボることなく「いた」。そして、30番以内でゴール。きっと3年生くらいの時に比べたら順位を倍以上、上げていることは間違いない。個人レベルで見てあげれば、ものすごい進歩だ。こういう進歩を評価しないで、どうする?いや、こういう進歩こそ、評価をしなくてはいけない。

     サッカーは。決して巧い子のものではない。頑張っている子のものだ。

     辞めないで、続けて欲しいなぁ。この先も。Rクン、頑張れよ~!

     10年後に会ったら、一番巧くなっているのはRクンかもしれない。




    伝統の一戦。 

     寒くなるっていってたけど。そうでもなかった。


     12月の第1日曜日といえば「伝統の」ラグビー早明戦の日。今年で82回目を数えた。今年のスコアは43-21。7年連続でワセダの勝ちとなった。通算成績はワセダの46勝34敗2分。今日の勝利でワセダは対抗戦43連勝。明治の持っていた42連勝を上回る新記録となった。

     ワセダ主語の文章を打たねばならない自分がツライ。早大出身者の方々、おめでとうございます。来年こそは!と思うけど。チョット無理かなぁ。。。

     まあ、ワセダにとっては、メイジ戦なんざ、別にたいしたことではないのだ。その昔、「縦のメイジ 横のワセダ」と対比が面白いから世間がモテはやしただけで。「メイジだから!燃える」というのはワセダ側にはナイ(だろう)。あくまでもワセダのライバルはケーオー。それがラグビーだからって変わることはない(と思う)。ちなみにラグビーの早慶戦は11月23日(統計上、日本で一番雨の降らない日)に行われる。こっちが本当の「伝統の…」である。

     が。明治側にとっては違う。ワセダだけには負けちゃいけない!と選手全員が思っている。いや。在校生全員が思っている。卒業生全員が思っている。なぜか?ほぼ全員がワセダ受験に失敗していて、野球・ラグビーぐらいでしか勝てないと思っているから(笑)。だから、早明戦のスタンドの応援はワセダ3:メイジ7くらいの比率となる。テレビに映る紫紺のジャージの数がそれを証明している。応援の言葉だってスゴイ。この手のセリフがアチコチから飛ぶ。

     「体力だけは負けないでくれ!ブチかませ!メイジ~!」。
     伝統の言葉だ(爆笑)。

     そして本日。伝統の「ライバルチームvs.我がチーム」戦が某グラウンドで行われた(笑)。今回はA市長旗大会の準決勝での対戦となった。結果は、2-0でライバルチームの勝ち。これで通算成績?勝?敗(数えていない、笑)。

     公立小学校だから、早明ほどの頭の差はない(当たり前か)。でも、プレースタイルでいえば明らかに早明並に対照的。技のライバルチームvs.力の我がチームってところ。子ども達の気持ちも同じ。ライバルチームサイドは我がチームをそんなに意識していないが、我がチームの子達は「ライバルチームには負けるわけには行かない」という気持ちが強いらしい。まあ、6年生だけかもしれないけど。まさに早明の関係。

     家に帰ってきて、今回ケガで不出場の息子は吼えたらしい。「早くケガを治して。ライバルチームに勝つ!」。 まあ、あと2回しか公式戦はないけれど。当たることを想定して練習に励め!全員で。

     別にウチとライバルチームさんがワセダだ、メイジだってことじゃなくて。僕のイメージの中で、たまたま今日が早明戦だったから、そう書いただけ。おこがましい!とお叱りを受けるのもわかっている(笑)。ワセダ出身のHコーチやKコーチに言わせれば、「オイッ!まっし~。ウチがワセダだろ?」と思うだろうし。このブログを読んでいる人、それぞれの中で勝手な「早慶戦」「早明戦」「巨人阪神」があっていいのだ。あっ、サッカーだから「クラシコ」を忘れちゃマズイ。県少年サッカーでいえば「県NO1チームvs.県NO2チーム」もある。あるでしょ?アナタの中にも楽しみにしているライバル対決が。

     ライバルっていいなぁ!
     
     で。今回の優勝はライバルワセダでもワガチームメイジでもなくて。Fチームさんだった。おめでとうございます。Fチームさんの僕の中のイメージは…。
     
     「同志社」!ピッタリでしょ?(笑) 



    姿勢! 

     鼻水が止まらない~。。。


     祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
     沙羅雙樹の花の色 盛者必衰の理(ことわり)を顕(あら)はす
     奢(おご)れる者久しからず ただ春の夜の夢の如(ごと)し
     猛(たけ)き人も遂(つい)には滅びぬ 偏(ひとへ)に風の前の塵(ちり)に同じ

     ご存知、平家物語の冒頭の一節。子どもの頃、風呂の中でイヤというほど父に聞かされた。おかげで、今でもスラッと暗誦できる(苦笑)。

     今日はA市・市長旗争奪サッカー大会予選が行われた。7月に雨で中止となったが、旗がもったいないので、今年に限り12月に市内大会として開催しよう!となったのだ。会場準備も終わり、「試合時間が遅いから、今日は1試合も見れないなあ」とブツブツ言いながら、帰宅をしよう(今日も出社だからね)と思った時だった。

     「こんちは~!」

     大きな声でアイサツをする子どもが2人。KチームのSクンとYクンだった。ニコニコ笑いながら、ペコリと僕に頭を下げる。カワイイ。この2人は実にサッカーがウマい。かなり、ウマい。A市でも1・2を争うくらいにウマい。A市の少年サッカー関係者ならば誰でも知っているくらいにウマい。視野も広いし、柔らかなボールタッチのドリブルも素晴らしいし、判断も速いし、人も使えるし、人に使われることもできる。何より、こういう風に明るく大きな声で屈託なくアイサツできることが素晴らしい。

     「おおっ!こんにちは!元気いいなっ!今日はヨロシクなぁ~」。この日の我がチームの初戦の相手が彼たちなのだ。「オマエら、進路どうすんだ?Jクラブセレクションはどうだった?」。今の時期の我が県南地区6年生に対しては時候のアイサツと言っていい質問を僕は軽く投げかけた。

     「いや。Jは受けていないもん。オレラ、○○に行きたいんだ。受かるかなぁ~?」。

     ちなみに○○はA市上尾の某ジュニアユースチーム。(オマエラなら、Jの2チームでも受かる可能性大よ~。市内ならば落ちるわけないじゃん?)とノドまで出掛かったが、「そうか。練習しろよ~。今年はA市のウマいヤツが皆、○○に行きたいって言っているから。練習しないとオマエラでも落ちるかもよ~」と全く根拠のないブラフのみの愛情左ジャブを軽く入れた。すると、

     「うん。コーチからも同じことを言われている。だから必死なんだ~」。

     うむっ。さすが、強豪チームのコーチ。その辺りは完璧に抑えているのね~。そう思いながら、コンビネーションパンチとして一応、愛情右ストレートも撃ってみた。

     「○○は学力テストもあるみたいよ?勉強もしている?」
     「ウソォ~?」
     
     はい。ウソです(笑)。 

     そんなやりとりがあって、僕はグラウンドを後にして会社に行った。試合終了した頃、Yコーチから電話が鳴る。H2コーチからメールが入る。どちらも、僕が土日出勤となった今、結果を知る手段としてとても重宝している(笑)。2人のコーチの話は要約すると以下の通り。「勝ったけど。1-0で。マグレに近い。内容は完敗。完全に相手ペース。個人技と。さらに素晴らしい連動パスと。激しいプレスと。そして、元気のいいコーチングと。ウチがやりたかったこと全部やられた。ウチは前線キープできず。中盤はプレスできず。最終ラインはバタバタ…」。

     そりゃそうだろう。奢れる者は久しからず、なのだから。

     県大会予選以降、最近の11期生の気の抜け方は尋常じゃない。ケガもあるが理由をつけて練習に来ないヤツが続出。家庭の事情で来られないのは仕方がないが、それを埋める努力をしているとは、とても思えない。試合会場で他団のコーチに会ってもアイサツするわけでもない。シラ~っとして。でも、こんな会話は平気で聞こえてくる。

     「オレさぁ~。中学に入ったら、○○に行こうと思っているんだよね~」

     勘違いも甚だしい。何サマのつもりだぁ?市内のチームならばどこでも行ける!と思っているのか?確かにセンスはあるヤツが多い。でも、現状で満足して努力を続けてないオマエらに未来があるわけないじゃ~ん!まず、受からないと思った方がいい。実際、オマエラよりウマいヤツラが努力をしているんだよ?例え、オマエラのほうがウマかったとしても。今の時期の差なんて簡単にひっくり返る。やらなきゃヘタになる一方だし、やっているヤツはウマくなる一方。プラスマイナスで考えたら、その差はすごく大きいんだよ~!。

     それが。こうやって試合に出るんだって。ホラ、1カ月でひっくり返ったでしょ?チームの力が。

     確か2カ月くらい前のサッカーダイジェストに都立久留米高校(選手権出場オメデトウゴザイマス)の監督さん(この方はS級取得講習のインストラクターでもある。つまりS級ライセンスの先生なのだ)が羽中田氏のインタビューを受ける企画があって。こんな感じ(ウロ覚え…)の話していた。「育成年代で選手を見るときに、サッカーに対するいい『姿勢』を持っているかどうか?を一番重く見なきゃいけない。そして、最も教えなくてはいけないのも、この『姿勢』。努力を続けられる『姿勢』に指導者がこだわらないとダメ」。

     つまり。我がチームで言うと。選手だけが悪いのではない。僕らコーチ陣が悪い。一番、指導をしなければいけないところを教えきれていないわけだから。泣いても笑っても、あと4カ月。ちょっと、ネジ巻くぞ~。何よりもそれがサッカーだけじゃなく、生きていく上で一番大切なことにつながるんだから。

     無理強いはしない。「映画も・ボウリングも・釣りも・彼女も好きだけど。オレ、やっぱサッカーが一番好きっ!」ってヤツだけ、ついてくれば、それでいい。さて。何人が着いてくるか?それこそ、僕らコーチ陣の今までの力量が問われる。

     まずは。平家物語の暗誦から始めるか?
     一流の琵琶法師が育つかもしれない(笑)。