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    異質。 

     まじに。直らない。風邪~。


     実相寺昭雄監督が死んだ。69歳。胃がん。合掌。

     この人が撮る「ウルトラマン」は異質だったことで有名だ。時間切れで帰ってしまうウルトラマンに、ちゃぶ台を挟んで怪獣と議論するウルトラセブン等。怪獣も変。ただ、ただ重い怪獣スカイドン(ウルトラマンは投げようとして潰されてしまう)、星に帰りたいと泣くシーボーズ等。確か、人間が変異したジャミラもこの人の作品だったはず(ウルトラマンは元・人間を殺せるのか?という深いテーマだった)。あまりに異質すぎて、オンエアされなかった作品も多く、「アイツは子どもの夢を壊す」とスタッフから酷評を受けたという。

     でも。実相寺ウルトラマンは人気が高かった。大人にも子どもにも。

     後年、ウルトラマンシリーズが「ティガ」で復活した時も実相寺監督は2本撮っている。この時は「あいつは変」ではなく「鬼才」と認知され、請われてメガホンを取った。徹底したナゾカケと映像美で異次元風の世界をキレーに纏めていた。当時、幼稚園生の息子と観たことを覚えている。

     僕は。思う。サッカー指導で、あまりにマニュアルや定説に捕らわれて、もしかしてスゴイ才能を潰してしまっていないか?その子ならではの感性とアイディアを僕のモノサシに合わないからと矯正してしまってないか?例えば、ゴールと逆にドリブルを始める子に「なぜ、そっちに行く?」という自分がいる。あえて狭いコースに入っていく子に「なぜ、狭い方に行く?」という自分がいる。

     もしかしたら。子どもの方が正しいのではないか?

     自分ならではの表現、プレーを伸び伸びとやらせなければ、鬼の才能「鬼才」は育たない。凡人が凡人の発想で鬼才をいじっでは、いけないのだ。温かく見守るだけでいい。明日から12月。後、4カ月となった小学生の時間。それぞれの鬼才能を自由に発揮できる環境を作ってあげたいなぁ。

     まずは。鬼平サッカーチームとでも名前を変えるか?(笑)

    「鴻鵠いずくんぞ燕雀の現状を知らん」 

    風邪ひいて直らない。ゴホッ。


     長女が学校から帰って来て、「お手紙~っ」と1枚の紙を出した。裏表に何か書いてある。表には「未来のある君たちへ」。裏には「お父さん、お母さん、ご家族の皆さん、学校や塾の先生、スポーツ指導者、地域のみなさんへ」。両面とも文末には署名がデンと、かなり目立って書いてある。

     「文部科学大臣 伊吹文明」。

     折りしも、ニュースで、教育再生会議がまとめる「いじめ」緊急提言に、「いじめをした子」の出席停止盛り込まないことが決まった…替わりに個別指導・別室教育・社会貢献が盛り込まれる…と流れたばかり。

    ん~。なんだかなあ…。そもそも。教育再生会議とは何ぞや?気になる面子をインターネットで調べてみた。

     浅利慶太(劇団四季代表・演出家)、池田守男(株式会社資生堂相談役)、海老名香葉子(エッセイスト)、小野元之(独立行政法人日本学術振興会理事長)、陰山英男(立命館大学大学教育開発・支援センター教授、立命館小学校副校長)、葛西敬之(東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長)、門川大作(京都市教育委員会教育長)、川勝平太(国際日本文化研究センター教授)、小谷実可子(スポーツコメンテーター)、小宮山 宏(東京大学総長)、品川裕香(教育ジャーナリスト)、白石真澄(東洋大学経済学部教授)、張 富士夫(トヨタ自動車株式会社会長)、中嶋嶺雄(国際教養大学理事長・学長)、野依良治(独立行政法人理化学研究所理事長)、義家弘介(横浜市教育委員会教育委員、東北福祉大学特任講師)、渡邉美樹(ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO、学校法人郁文館夢学園理事長)。

     いやあ、ソウソウたるメンバーだ。読んでいるだけで疲れる(苦笑)。

     僕は、劇団四季の美女と野獣を見て涙をしたし、シャンプーは資生堂MILDシャンプー使っているし、林家三平も林家正蔵も海老名家一門大好きだし、旧・文部省の事務次官まで上り詰めるのはスゲェ!と思うし、立命館はイトコの出た大学だし、東海道新幹線カッコイイと思うし、京都は日本の誇りだと思っているし(オイ、考えてみたら文部科学大臣は京都選出だぞ?マズクないか?)、比較経済論は素晴らしい学問だと思うし、シンクロ銅メダルには感動したし、トーダイはヤッパ日本一の学校だと思うし、少子化は重要な問題だと思うし、「いつかはクラウン」に乗りたいと思うし、松本深志高校卒・東京外語大卒・東大大学院卒・外務省の中国スペシャリストは尊敬できるし、ノーベル化学賞には感激したし、ヤンキー先生のドラマ見ていたし、何といっても和民にはよく飲みに行くし…。

     だ、けれども。

     唯一、品川裕香さんだけはピッタリ!って感じだけど。他の方々は、イジメ(ここから、あえてカタカナで書く)問題解決にふさわしい人たちだろうか?もちろん、日本を代表する各界の著名人だから教育に対しても一家言ある人たちなのだろうけど。あえて弁護をするとすれば、元々、イジメ問題だけを討議する場じゃなかったから仕方ないといえば仕方ないけど。。。

     なんだかな~。

     いつも思うのだが、何の問題にしても、この「有識者会議」ってのは何か意味があるのだろうか?燕雀(えんじゃく)で起きている問題を鴻鵠(こうこく)が話をして、「おいおい、そりゃないだろう?」と言うと、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らん」(簡単に言うと、『小物には大物の大きな志はわからない』の意)と逃げられちゃうし。

     イジメって、絶対にいけないことだけど。意外と表裏一体よ?イジメている側が明日から逆に回ることもあるし。その逆もあるし。そんな「今の子どもの気持ち」「教育現場の現状」「日本の未来」を三位一体で考えられる現場有識者に預けたいけど。あえて、雀の代表として発言すると。

     今のままでは、知名度イマイチ派閥のPRに問題を使われている気がしてならないんだよなぁ~。解決しなきゃならない、もしくは根本から考え直さねばならない問題だからこそ、普段から子どもに接している人を起用するのが名総理・名文部大臣への道ですよ~、アベさん、イブキさん。

     個人的には。イジメる側も、イジメられる側も「心が弱い」ことが一番の問題だ!と思うのだけど。やっぱ、大人が怒るのではなく、もっと「叱らなきゃ」。毅然とした態度で。親だけでなく周りの大人が見て見ぬふりを絶対にせずに鍛えてあげなきゃいけない気がする。大人が強くなれば、子どもも強くなっていくはず~。

     いかん。今回はサッカーの話にどうしてもならなかった(苦笑)。

    広告の常套句。 

    絶好のお天気~。


     長男が授業参観。次男が県大会が掛かったサッカーの試合。長女がピアノの発表会。次女が幼稚園のお遊戯会。もし、こんな状況の日があったら、アナタの家はどうしますか?

     正解はない、が正解。それぞれの家にそれぞれの事情があって、それぞれの考え方がある。ただ、僕は無理してでも全部に行ってあげたいと考える。そのためには、僕がココに行って、嫁がアッチに行って、んでもって、午後から移動して、必要とあればジイちゃん、バアちゃんの応援も頼んで、と。しつこいが、我が家の場合は、です。

     今日、25日は「我がチーム」という名の家族にとっては、そんな1日だった。

     6年生はK市少年杯に参加。6年でも地域トレセン組は県南トレセン大会へ。5年生は4種新人戦予選で隣々市へ。1年生~4年生は団行事「我がチーム体験会」に参加。各学年単位で普段から、動いているから別に珍しいことではないのだけれど。全学年が別の場所に遠征なんてこともフツーにあるし。ただ、体験会は初めての試みで、ホーム小学校のバスケゴールも動かして、サッカーゴールを3セット出して、コートも3つ描いて、と準備が必要だった。とにかく人手が必用だったわけ。

     各学年のコーチ、父兄が協力し合って、無事に全てが終了。みなさん、お疲れでしたっ!

     6年生でいえば。Hコーチは地域トレセンコーチとして、子ども達を車に乗せてY地区へ。SコーチとYコーチはK市のグラウンド準備お手伝いのために先にK市総合Gへ。Mコーチ、M審判員、S審判員は子どもを引率してK市へ。僕とH2コーチはホーム小学校でゴールの組み立てとライン引き。そして、そのまま体験会のお手伝いと父兄説明会の仕切り。もっと細かいことをいうと。YコーチとSコーチはきっと本心ではY地区に行きたかったはず。H2コーチもK市へ行きたかったはず。自分の子どもがそちらに行ったから。僕だって、別のグラウンドへ行きたかった。息子のセレクションが、また別にあったから。

     でも。みんなが「我がチーム」という名の家族だから。家族みんなが幸せになるために、みんなで話して、みんなで決めて行動した一日。こんな一日が過せるようになってきたことは、チームとしてとてもウレシイ。

     今日の体験会の父兄説明会で、僕は、あえて、こう言った。

     「ハッキリ言います。少年団、かなり面倒くさいです。人間関係だって難しいし。でも、皆さんのご協力ナシでは、絶対にウチは成り立ちません。審判も必要。我がチームではキチンと審判技術も磨いていただきます。高学年になれば、遠方まで車出しをしていただきますし。子ども達が試合をする度にグラウンドの準備に足を運んでもらうお願いもします。面倒でしょう?でも、小学生のうちだけです。子どもと向き合えるのは。僕は今、すごく楽しいです」。

     ムリをしてでもお手伝いして!と言いたいのではない。共稼ぎで土日出勤だから、あきらめるなんて話を聞くが、それは違う。やれることをやればいいのだ。やれなければやれないでも全然、かまわない。基本的にはやれる人がやればいい、と思っている。もちろん、感謝しろ!なんてことは言うつもりは毛頭ない。言いたいことは、ただ一つ。

     「何もしなくていい!という気持ちだけは持たないでください」ということ。

     僕らは「選ばれる立場」だから。本当のことを言って、選んでもらったほうがいい。そのための体験会だから、ね。あとで「話と違う!」と言われても困るし~。正々堂々と自分のチームをさらけだすのが本当の親切だと思う。選ばれるための嘘を言うことは不誠実だろう?

     「面倒なお手伝いは一切いりません」。少なくても我がチームは絶対に言えない(笑)。

     だいたい、ウチは楽な方(笑)。練習の時のお茶当番もないし。基本的に子ども自身にやらせるし。サッカーやるのはヤツラ(愛情込めて、あえて、ここではこう呼びます)なんだから。

     多分。子育ては、面倒と思った瞬間に失敗すると思う。あっ!そうか。こう言えばよかったんだ!

     「面倒でないお手伝いだけ、お願いしています」(笑)。


     

    注意1秒。 

    絶好のマラソン日和


     今日はホーム小学校のマラソン大会があった。僕は火曜日休みなので、見学ができたというわけ。我がチームの子は軒並み、昨年より順位をあげた。別に順位を上げたこと自体がいい!というわけではない。目標を持って臨み、それを実現したことをホメてあげたい。

     みんな、よく頑張った!

     特にKクンは根性の走りを見せた。土日かのフットサル大会の時から、「背中が重い」と言っていたKクン。昨日、月曜日は立つのもつらく、学校へはお母さんが車で送迎したらしい。その話は知っていた。でも、スタートラインにKクンは並んでいた。マラソン大会は学校の行事であって、サッカーの行事ではないから、出る・出ないは各家庭の判断となる。「大丈夫か?」と思ってみていたが。。。

     大丈夫ではなかった。はじめから、腰を抑えて走っていた。ゴール後、立てなくなりタンカで運ばれた。心配になって、あとからママに電話をしたら、「医者からは、休めば大丈夫と言われた」とのこと。ホント、よかった。順位?なんと4位。万全の体調だったらトップ争いをしたに違いない。

     アキレス腱痛のHクンに、ヒザ痛の息子も出た。両名とも近所の整形外科からは「大丈夫でしょう」との診断を貰って、その上で各家庭で本人と話し合い、「大丈夫」というので出した格好だ。結果、Hクンは9位。前年より大幅に順位を上げた。息子は去年より2つ順位を落として5位。まあ、上出来だろう。両名とも痛い足を引きずってよく頑張った。

     しかし、家に帰ってきた息子の様子が明らかにおかしい。「痛くて、歩くのもツライ」という。スタート後から激痛が走り、何度も何度も「止まろう。誰も責めはしない、思ったけど、次の角まで次の角までと思ったらゴールできた」という(後で聞いた話だが腰痛のKクンも全く同じやり方でゴールしていた)。さすがに尋常ではないのでA市中央病院の整形外科に連れて行った。

     A市中央病院の整形外科長・O先生はJクラブのチームドクターも務めている。診察室に入ると、Jクラブのポスターがデンと貼ってあり、ベタベタと選手のサインも飾ってある。当然、人気の高い先生なので予約ナシではかかることができない。でも、他の先生もその流れを汲んでいるわけだから。ヤバイと思った時は、この病院に限るというわけだ。

     若い先生が見てくれた。「う~ん」と唸り、続けた。「ヒザのお皿と関節の間にある軟骨がケズれて損傷してますね。大人はダメですけど、子どもは再生します。2週間は安静ですね。階段も使わない方がいい」とのこと。「土曜日にセレクションがあるんですけど」と息子が泣きそうに言うと、「土曜だけだよ!?」と言って先生はブッ太い関節注射を打ってくれた。そして、一言。

     「一流になりたいんだったら。ここはガマン。休むのも練習だぜ!?」

     そうなんだよなぁ~。どうしても、自分の子だと厳しくなってしまう。KクンやHクンには「大丈夫か?」と思ったけど、息子に対しては「行けっ」と言っていた自分がいる。まあ、これはK家もH家も同じなんだが。。。

     近所の医者じゃなく、最初から中央病院に行っておけばよかった。

     サッカーのことなら、僕らコーチが止めるけど。学校のことは家庭が判断しなくてはいけない。皆さん、注意しましょう。曖昧な判断が「一生」に繋がることもあるのだから。

     支払いと薬局で待っている間に。「夕ご飯は何が食べたい?」と聞くと「餃子が食べたいけど。今からムリでしょ?」。お前がムリして頑張ったのだから。餃子程度でお母さんがイヤがるはずないだろう?嫁に電話しリクエストを伝える。

     家に帰ると焼きたての100個の餃子が待っていた。さあ、モリモリ食べて、治そうぜ!

    どちらの日本代表になりたいか?にもよるけどね。 

    のち 江南南敗退ってホント?


     今日も某高校体育館でA市フットサル大会の2日目。午後から冷たい雨の予報。僕が仕事に向かう時は実際にかなりの勢いで振ってきた。だから、

     丁度よかったといえば、丁度よかった。

     この大会は、「A市少年団サッカー部会」主催ではなく、A市サッカー協会主催の4種競技会。とはいっても、参加チームも、ほぼ市内の少年団チーム。だから、

     変わり映えしないといえば、変わり映えしない。

     フットサルは5人でする競技。サッカーは11人。コートの広さもかなり違う。でも、スネ当て入れて、手を使っちゃいけなくて、ボールを蹴って、ゴールに入れるという大前提条件は揃っている。だから、

     同じといえば、同じだ。

     と、思ってしまうかもしれないが、コレが実に似て非なるもの。だから、11期生は大苦戦をした(笑)。まあ、2チームエントリーで、分け方を背番号の偶数・奇数、しかも全員が均等時間プレーともなれば苦戦は必死。順当な結果の苦戦ではある。

     更なる苦戦理由。普段、僕等コーチ陣が言っていることと逆のことをイキナリ要求されたからだ。

     普段・激しくチャージに行きなさい。サッカーは闘い、ボールの取りっこです⇒今回・チャージはダメ。それはファウルです。普段・足元にボールを入れてはダメ。ファーストタッチが何より大切。ワンタッチで空いている方向、できればゴール方向に行きなさい⇒基本は足元でボールを扱いなさい。足裏を存分に使って、ビッと止めてコンパクトに蹴りなさい。だから、

     混乱を起こしても仕方がないといえば、仕方がない。

     よく、フットサルは狭いエリアで少ない人数でやる競技だから、技術の習得に関してはかなり有効だといわれる。正確なタッチ、ドリブル技術、パスコースのアイディア等にはかなり役立つ。攻守の切り換えも早いし、動き自体はバスケにも近いから、運動能力を上げるのにもかなりいい。実際、全国の強豪チームも練習に取り入れているし、小学生の全国フットサル大会「バーモントカップ」(お土産にハウスのバーモントカレーをたくさんもらえる)の埼玉県代表は毎年、江南南だったりする。だから、

     その通りといえば、その通りなのだが。。。

     ちょっと条件が付くだろう、と僕は思っている。ある一定のレベルに達したサッカープレーヤーがフットサルをやる場合は、かなり有効なのだけれども、達していないプレーヤーが「やる」ことは必ずしも有効だとは言い切れない。もしかしたら、弊害の方が大きいかもしれない。

     つまり、だ。正当な激しいチャージを身に付けて、ボールを奪取する技術とワンタッチ目で抜け出せる技術を身に付けたプレーヤーがフットサルをやることは、かなり有効なのだ。こういうやり方もあるよ~、この方法も身に付けると選択肢がグッと拡がるよ~ということになる。判断材料が増えるのだ。だから、判断能力も必然的に高くなる。身に付けていないうちにやると、ワンタッチ目が足元に入るほうが楽だからそれに終始してしまう可能性大。チャージに行く勇気も持てないし、ドリブルだって、見た目がトリッキーな上手そうな技術は身に付いても、激しいカラダを張ったギリギリのプレーは身に付かない。

     フットサルが上手いことは、イコール、サッカーが上手いことには繋がらない。

     どちらが先に必要か?と考えれば。明白といえば、明白だろう。

     だから、サッカーの基礎ができている県NO1チームは、フットサルがすごくいいトレーニングになるが、ロクに基本のできていない我がチームの皆様には、まだまだ弊害の方が多いのだ(笑)。まあ、これはコーチの責任が大きい。小さい頃に「やるべきこと」を充分にやっていなかった証拠だから。ちゃ~んと、その辺りを踏まえていれば、5・6年性の時にフットサルをやることは、かなりいいトレーニングになるのだけれども。この辺りは大反省。小さいうちに狭いコートでのガンガンドリブルゲームをもっとやっておけばよかったし、ファーストタッチにこだわった練習をもっとやっておけば良かったのだけれども。目先の勝利にこだわったツケを君たちに回してしまった。

     ゴメン、謝る。卒団前までには、この技術をしっかりと身に付けて、フットサルも楽しめるように、コーチたちも頑張るから許してくれ~。「え~っ?でも、まだ間に合うのぉ~?」と聞かれたら、

     間に合うといえば、間に合う。ではなくて。

     大丈夫。自分がやる気になれば間に合うことは確実だよ!


    コーチに行くか?(笑) 

     明日は雨。

     今日はA市フットサル大会に参加のため、市内某高校にでかけた。この高校はA市の南東の端にある。昭和54年開校だから、今年で28年目を迎える学校だ。平成20年度には別の高校と合併し、「新校」として再出発することが決まっている。

     朝、7時に着いた。我がチームがこの日の主管を請け負ったから、どこよりも早く行かねばならない(笑)。体育館にフットサル用のコートをテープで「描く」作業がある。でも、7時じゃあ、まだ学校の先生も来ていない。まあ、こういう時はノンビリと待てばいい。早く来たことは間違いではないのだから。

     20分くらい経つと、20代後半~30代前半の若い男の先生が「おはようございます!」と元気よく入ってきた。体育館を開けてくれ、バタバタとトイレのゴミ掃除を始める。「手伝いましょうか?」と聞くとニコニコ顔で「大丈夫です」。武骨な顔をしている。髪を短く、ショートモヒカン風に刈り、不精ヒゲをたくわえ、非常に男クサイ。男から見ても野性のセクシーさを感じる。かなりイイ感じの先生だ。「上、開いてますから。準備してOKっすよ」。2階が体育館なのだ。僕らが準備を始めると、色々と「あれはここにありますよ、これはここにありますよ」と教えてくれる。一通り、話を終えると体育館の中にある部屋の中へ消えていった。部屋の名は…。

     「体育研究室」。そうかぁ、体育の先生かぁ。

     準備を終えてから、外に出た。先ほどの先生が歩いている。でも、さっきと格好が違う。フツーのジャージ姿からウインドブレーカー姿に変身。メーカー名は「カンタベリー」。足元はサッカーのスパイクよりもゴッツイ感じのスパイク。明らかに「ラグビー」スタイルだ。どうりで、体育館の入り口や壁の至るところに「目指せ!花園。全国高校ラグビー選手権大会県大会開幕」というポスターがペタペタと貼ってあるはずだ。

     ラグビー部の先生なんだぁ。

     グラウンドに目を移すと、数人の高校生がアップを始めている。お揃いのラグビージャージ。白と紫紺の横縞。明治スタイル。なんか、親近感わいてきた。僕は高校の時はラグビー部。ジャージは同じく明治スタイルだったし。ただ、よく見ると、校庭はラグビーをする環境が整っていない。広さは充分、少年サッカーだったら3面は取れるくらいある。でもポールが立っていない。スクラムマシン(木や鉄骨でできたスクラムの練習のための台)もない。

     先生に話し掛ける。「ラグビー部なんですね。いいですね~」と言い、自分の上記の話をした。先生は「そうですかぁ~」と、いかにもラガーマンらしいシャイな笑顔で応えてくれる。「ウチの高校、ラグビー部は4人しかいないんです」と続けた。4人?4人って、ラグビーは15人でやるものだぞ?僕の疑問顔に気づいて、先生は補足した。「U地区N高とI地区I高校と合同チームなんですよ~。今日も、そのメンバーで練習です。仰る通り、環境も整っていないし。でも、みんな頑張ってます」。

     少子化に加えて、深刻な部活離れ。さらにラグビーは「危険だから」と親御さんが敬遠させる時代背景。それでも、ラグビーが好きな子どもが集まって、経験者のこれまたラグビー好きの先生が面倒を見て、練習をする。

     うん。いい。すごくいい。

     スポーツにとって、環境はすごく大事なファクターだけれども。1番目に来ることじゃない。どんな環境にあったとしても、「やろう」「楽しもう」という意識さえあれば、どこでもできる。仲間がいなければ仲間を募り、探して、チームを作ればよい。まずは、自分が「やろう!」と思うこと。それが何より大切。

     これはサッカーだって同じことだ。

     ボールとゴールに変わるものさえあれば、どこだってサッカーができる。実際、アフリカだってブラジルだって、イラクだって、世界中の紛争地帯だって、「やりたい!」って意識を持ってみんながサッカーを楽しんでいるじゃないか。11期生の諸君!もし、希望のチームに入れなくても、腐らないで欲しい。「やろう!」という自分さえいれば、どこだってサッカーは続けられるし、上手くなれるのだよ。

     校庭ではラグビーの練習が始まった。上手くはないけど楕円球のボールを指で弾いて投げる練習から、タックルダミーにボールを持ってぶつかる練習。みな真剣。額に汗。イイ顔をしている。

     うん。いい。すごくいい。

     がんばれ!某高校ラグビー部。オジサンは応援しているぞ!
    (どっかで聞いたフレーズだなあ、笑)。


    なんちゃってドゥンガ。 

     週末は崩れる予報。

     
     22時に家に着いた。お帰り~と息子の歓待を受けた。今日の様子を話したいから起きていたと想像できる。コンビニの弁当をレンジでチンしながら、「どうした~?」と話を振る。今日は嫁が送迎することがわかっていたから、予め「弁当でいいよ~」と言ってあった。だから、今日の夕飯はセブンイレブンのカツ丼とカップラーメンという中年男にとってのゴールデンメニュー。このジャンクさは、こういう時でないと堪能できない。息子のダメ話を聞くには最適なメニューといえる(笑)。

     「あのさ…。オレ、やっぱヘタだぁ。ドリブルをミスった」。
     「そうか(それがわかっただけでもよい)。練習が足りないな。アピールはできなかったのか?」。
     「う~ん。声は出せたと思う。ただね…。キレた」。
     「はっ?」
     「キレた」。

     さっきまで、美味しいと思っていたコンビニのカツ丼が一瞬、味気ないものになった。

     彼の話を要約する。最後に行われた4対4だか、5対5だかで、まずポジションを巡る諍いがあったのだという。誰も一番後ろをやりたがらなかったそうだ。まっ、そりゃそうだろう。目立つのは前なのだから。おそらく、「譲るな!」くらいは親から言われているだろう。全然、フツーのことだ。で、こういう時、息子が「じゃあ、オレがやるよ!」というのも十分に想像できる(苦笑)。それがコイツのいいところなのだから。案の上、そういう展開になったようだ。

     ところが、皆、自分がボールを持つとガッと行くが、相手のボールを取りにいかない、プレスをかけないのだという。「『行けっ!前からプレスっ!』と何回言っても行かないから、最後はキレて、『行けって言ってんだろっ!』と言ってしまった。セレクションだということを忘れて、自分が目立とうとする前に『勝ちたい!試合に』と思ってしまった」そうだ。

     アハハ!(爆笑)。いいじゃん!お前らしくて。自分らしさが出せたのだから。それでいいじゃん!?

     プレスをガンガン入れるサッカーが正しいわけじゃない、と、一応、息子には諭した。サッカーには色んな形があって、その中で「プレスを入れる」ことを「我がチーム」は選択しているだけだ、と。ムリに前に出ず、ゾーンで守るチームの子だったのかもしれないし、冷静に「コースを切る」ことに専念していたかもしれないし。普段、いっしょにやっていない仲間とどれだけ短時間にアジャストできるかも見ているのかもよ?とも脅しておいた(笑)。

     まあ、闘将の片鱗を発揮できただけでもいいじゃあないか。ウルセエやつ!と思われたかもしれないけど、勝負に真剣になっちゃうなんて、なかなかステキだよ。お前の長所(大きな短所でもある)の、その「全くもってクールじゃないところ」を充分アピールできたのだから。ヒザが痛い中、頑張ったと思うよ~。

     カツ丼がまた、美味しくなった。

     まっ、練習をしてくれ。君のサッカー人生は始まったばかり。どこでやろうがどのチームに入ろうが、一番大切なのは「うまくなりたいという姿勢」を持ち続けること。チーム名がサッカーするのではなく、お前がサッカーをするのだから。

     次回、どこかのセレクションに行ったときはキレずに、和ませギャグで即席チームをまとめるくらいの度量を見せてくれ。

     「みんなでカツドン!」ぐらいのオヤジギャグでも飛ばせれば、吉本入りも夢じゃない(笑)。

    時間と夢。 

     冬近し。


     Jクラブジュニアユースのセレクションが今日から始まった。おそらく1000人くらいがが「お受験」すると思われる。募集人員は約18名ということだ。が。。。まあ、12~13名は既に決まっているだろう。県トレ組は当然、目を付けられているだろうし。県南トレセンにもJクラブジュニアユースのコーチは毎回、顔を出している。スクールで目立つ子も声はかかっているだろう。毎年、恒例のことだ。

     これはもう一つのJクラブユースも同じだ。

     理由は簡単。1回のセレクション1時間半=120人、その全てが見られるわけではない。見るポイントはかなり絞られる。でも、それも本意じゃないから、必然的に「一定水準を超える」トレセンをじっくりと見に行くことになる。スクールもそう。長時間見れば、その子のプレー特性を十二分に把握できるだけでなく、性格まで分かるし。「ちょっと見」で判断はできない…、という気持ちがそこにはある。

     だから、「県東西南北トレセン組」「スクール組」の選抜は、ほぼ終わっているといっていい。残念だけど。

     じゃあ、セレクションなんてやめれば…とも思うのだが。そうもいかない。トレセンに行かない子供も存在するから。金の卵は眠っている。スクールだって全員が通えるわけじゃない。地理的に遠いとか、塾と重なるからとか色んな事情がある。今回のセレクションは「県東西南北トレ」「スクール」以外の子を「拾う」セレクションといっていい。もちろん、「もう1回見てみるか?」という考えもあるだろうけど、見る真剣度が違うと思う。あと、お金もあるかな?2000円×1000人で200万円だからね。まあ、ジュニアユースのバスのガソリン代くらいにはなるだろうなぁ。

     ほぼ終わっているにも関わらず、スクール生の息子は明日、痛いヒザを引きずって「お受験」をしに行く。許した理由は2つ。県民にしては珍しい「オレ、赤チームよりオレンジチームが好きっ!」っていうオレンジバカだということが1つ(笑)。もう一つは「何がダメだったか?」を後でスクールのコーチから話してもらいたいからだ。

     前も書いたが僕的には息子にプロになって欲しいなんてツユほども思っちゃいない。これも前に書いたが同じ夢を見るのなら、親的にはトーダイ→モンブカガクショウ→サッカー協会を締め付ける立場を勧めたい(笑)。ただ、本人が今だあきらめていないから。じゃあ、やれるとこまでとことんやれば?という感じなだけ。

     どこかのジュニアユースなり、部活なりでサッカーを続けるためにも。この挫折を、単なる挫折で終わらせることなく、他人の口から「お前のたりないトコロはココっ!」と明確に言われた方がいい。同じことを親の僕に言われるよりも遥かに本人のタメになるはずだ。失敗は成功の母なのだから!

     思う存分、砕け散ってこいっ!

     ガンガン失敗して、その理由を聞いて来いっ!その姿勢を持ち続けることが何より大切。もしかしたら、ここで受かっちゃうよりも遥かにお前にとってプラスに働くかもしれないぞ?夢の到達の道程に正解はないのだよ~。

     

    東京見物(笑)。 

    のち 夕方からカミナリ。


     昨日は県民の日。さて、今日は何の日でしょう?正解は「ホーム小学校開校記念日」。というわけで、息子と長女は2連休。ホントは日光に1泊したかったのだが、次女が「幼稚園を休むのヤダッ!」と言い張るので昨日は日帰りだったわけ(苦笑)。

     次女を幼稚園に送り出した後、4人で電車で上野に出掛けた。目的はロンドンスポーツに行くことと、「えぞ菊」の味噌ラーメンを食べること。

     久々のロンドンだ。本店のサッカーコーナーは4階に移っていた。中身は変わっていない。審判服のラインナップもそこそこだったし。バイエルンユニの襟付き昨年モデルが売っていて、かなり迷ったが購入せず。息子は29cmのパルス2を3800円で買って満足。お前、そのうち、合う靴なくなるぞ~。お約束通り、アメ横店に移り一応チェックする。まあ、変わっちゃいない。店を出て、斜め前を眺めるとそこには3号店がオープンしていた!う~む、駅前店が閉鎖していたのは知っていたが。。。相変わらず、ロンドンスポーツ、恐るべし。

     ジュエンANNEX店で息子用のヒザサポーターを買う。医者の診断によると、お皿の周りの筋肉が丸く炎症を起こしているとのこと。やっちゃいけないとは言わないが、暫くは頻度を減らすことと、長めのサポーターを着用してプレーをしなさいとも言われた。adidasのレフリーレインシャツに心が動いた。でも止めた。一眼レフデジカメが欲しいから。ここはガマン。

     えぞ菊に向かう。店内はそこそこ混んでいた。ニューウェーブ系のラーメンがもてはやされる昨今だが、こういう昔からの名店、しかも味噌がウリの店が元気だとウレシイ。餃子もつけて。一気に食べる。うむ。相変わらず、いい味を出している。お腹一杯。ごちそうさま。子どもも満足そうだ。

     次は中央通りにある甘味処「みはし」本店に。ここも、いつも行列ができている名店。偶然だが、すぐに入れた。ラッキー。白玉クリームあんみつを食べる。美味。毎日、食べてもいい(笑)。店を出て、「せっかくだから、西郷さんでも見ていくか?」ということになり、恩賜公園に。西南戦争の話、明治維新政府の話をしながら銅像前に。

     気分はすっかり「おのぼりさん」(笑)。

     そのまま、公園口に向かって帰りの電車に乗る。次女のお迎えは僕が行こうかな?

     リフレッシュの2日間。明日から、仕事とサッカー頑張ろうっと。やる気、出て来たぁ~!


    たいへんケッコウでした。 

    いいお天気。行楽日和。


     10月1日は東京都民の日。10月28日は群馬県の日。では11月14日は? そう。我が県民の日。というわけで、今日は学校も幼稚園もお休み~。で、僕は火曜・水曜が休み。「たまには家族でどこかに出掛けるか?」ということになるのは必然。息子はサッカーの練習があったのだが、ヒザの調子もよくないので休ませることにした。

     行き先には日光を選んだ。修学旅行の復習の意味が1つ。下の方だったら紅葉が残っているだろうという理由が1つ。湯元まで行けば温泉に入れるから、ヒザにも良さそうだという理由が1つ。そして、僕が日光にはかなり詳しいことも大きな理由。田舎から1時間程度で着くから、大学生の頃、しばしば遊びに行っていた。

     考えてみれば、僕も日光は10年振りくらい。久々だったこともあり、フルコースを見に行った。まずは東照宮へ。紅葉が美しい。キレイな空気が身にしみる。気持ちいい。やはり、日光は秋がいい。こういうリフレッシュは必要。仕事もサッカーも意識から完全に飛ばす日が半年に一度は必要だよなぁ。

     時間がゆっくり流れている。来てよかった。

     「この眠り猫は左甚五郎って人が彫ったんだよ」等の「修学旅行学習による、しったかぶり君」のガイドを堪能しながらの見学は、それはそれでなかなか楽しかった。人に話す、教えるというのは立派な復習行為だから。長女は解説を興味深く聞いている。僕も適当に相槌を打つ。次女は当然、マイペースで走り回っている(笑)。

     207段の階段を上り、家康の墓所のある奥の院に向かう。ヒザに痛みのある息子にはつらいだろうから、ゆっくり登る。相変わらず、次女だけマイペース。ピョコピョコ先に行っては、戻ってくる(笑)。この階段が粋なのは、誰もが「まだかよ~」と思う辺りに、家康の遺訓が書いてあることだ。

     「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」。 
     ん~。ホントに時間がゆっくり流れている。

     そう。急ぐ必要はない。ゆっくり行こう。ちょっと、みんなが急ぎすぎ。今しかできないことも確かにあるけれど。どこかで、別のことでも挽回すればいいじゃないか。有名ジュニアユースに入れなくても焦る必要はない。来春から小学生もリーグ戦導入!と無理強いすることもない。県大会へ!と力を入れすぎる必要もない。いじめられたからといって、落ち込む必要もない。特に子どもは、先が長いのだから。急がずに。信念さえあれば、それでいい。闘う相手は相手やモノではなく、常に自分と、なのだから。

     鳴かぬなら鳴くまで待とう、不如帰。

     まあ、「鳴かしてみしょう」タイプの僕が言うのも説得力には欠けるけど。たまには立ち止まって、休むことも大切だろう。

     中禅寺湖、戦場ヶ原、湯滝、湯ノ湖、とゆっくり巡って。マイナスイオンをたっぷり浴びて。金精峠を抜けて帰ろうと思ったが雪でチェーン規制。無理することもないと引き返す。ただ、帰りは高速道路を使わずにR122を使うことに。ゆっくりのリズムを壊したくなかったから。のんびり車内はいいムード。

     R122に入ると時速40kmで走るトラックが何台か前を走っていて、かなりイライラ。「ったく、これじゃ、何時間かかるかわからないじゃん!」との僕の発言に、マイペースな次女が反応。

     「ゆっくりでしょ?」。

     はい。仰るとおりです。アナタには、かないません(笑)。