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    基礎工事。 

     とっても寒かった。。。

     先日、機会があって耐震偽造マンションの1つの中を見せてもらった。外観は素晴らしい。このマンションが他のマンションより1千万単位で安ければ、そりゃ買う気になるだろう。エレベーターに乗る。。公開してもらった部屋に入る。人はもう住んでいない。だから、家具もない素のままの部屋。でも、豪奢。いい部屋。見た目には「危ないマンション」なんて、とても見えない。キッチンカウンターを見るとテレビドラマに出て来そうな感じ。かなりカッコイイ。

     耐震偽装マンションと知らなければ、今でも買い手がつくだろう。見た目で判断すると恐ろしいことになる。
     
     不思議なもので、人は「見た目」を無視することはできない。例えば男女の好みの問題を聞いたときに「性格重視です」と答える人に関しても、性格を「重視」するだけで、「見た目がどうでもいい」には繋がっていない。そこには「好みでなくても」という言葉が隠されているだけで、「どんなものでもかまいやしない」にはなっていない。顔の造作にこだわらなくても、「清潔感」なども見た目に入るわけだし。全部、見た目はナシッ!という人は皆無に近いのではないか?

     僕なんかは、全て、まず「見た目」から入ってしまう(苦笑)。adidasじゃないとダメ~とかね。

     少年サッカーでもそう。どちらかというと幾何学的な攻めを求めて「パターン練習」をしてしまうことがある。でも、これは後のオプションの話で、土台がしっかりしていないダメ。練習という「見た目」だけで終わってしまい、案外、試合に活きてこなかったりする。豪奢な耐震偽造マンションと何も変わらない。

     今日は久々、県NO1チームの練習を見に行った。火曜日に休みをもらってもやることがないから(笑)。県大会前の6年生の練習を一番手前でやっていた。コーチがコーンを3カ所くらいに立てて。「ここから、パスを出して。戻して。逆サイドに振って。逆サイドにいる子はこのコーンを回ってセンタリングを上げよう。で、最初にパス交換を出した二人がコミュニケーションを取って、シュートをしよう」。そんな感じのパターン練習だった。

     これが、驚くほど「上手くない」。多分、これを見たら「なんだ、ウチの方が上手いよ」という他団のコーチはたくさんいるだろう。でも、見ているうちに「上手くない」理由がわかった。「上手くない」のではない。「上手く見えない」のだ。まず、パススピードが速い。そして、追いつくかどうか?のギリギリのところを狙って蹴っている。一歩でも走るのが遅れると届かないところをめがけて、だ。逆に一瞬でもパス出しが遅れると行き過ぎてしまうから、もどかしく見えるというわけ。常に全員が試合のことを考えて練習をしている。さらに言えば、この手の練習は最近になって始めたのだろう。慣れもない感じだった。だから、多少でも慣れているチームの子の方が、こういう練習を「見た目」はスッキリとこなすはずだ。

     県NO1チームとしては「土台がやっとできた。基礎工事完了!パターン練習に入る時期がやっときた」といったところなんだろう。

     横を見ると1年生が練習している。その横は2年。3年⇒4年⇒5年と続く。奥ではジュニアユース・KSCが練習している。順番に眺めると、その土台作りの順番が手に取るように分かる。「これをこなしてきたから、次の年代ではこの練習」が徹底されている。

     う~ん。すごい。だから、簡単にマネしても×なのだ。「県NO1がやっているから」というだけでは我がチームには取り入れられない。。。今回、思い知らされた。

     まずは土台。卒団まで、まだ4カ月ある。全員の土台をもう一度、作り直す必要を感じた。中学、ジュニアユースという激振にも耐えられる土台を。

     いっそ、M先生にお願いして、県NO1チームのチビッコといっしょに練習やらしてもらうか?(笑)。

    ホンチャンは「任意のA4用紙」。 

    明日も雨らしい。


     日経の朝刊の最終面に「私の履歴書」という名物コラムがある。各界の著名人や海外有名人等が自分の仕事の思い出話を綴る。現在は国際通貨研究所長の行天豊雄(ぎょうてん・とよお)さんが書いている。そういう仕事に携わっていない僕にはチンプンカンプンな話だが、まあ毎日の日課なので取り敢えず、読んでは、いる。

     金融関係の方にとっては「ん~!」と唸るほどの裏話なのだろう、きっと。

     僕は「履歴書」と呼ばれる類のものを40枚以上、書いたことがある。まず、大学への願書。現役の時に6枚。一浪した時に10枚。それから、就職試験の時の「入社志望書」というものを約20枚くらい。あっ、就職セミナーというものも含めるからプラス10枚くらいかな?あと、市販の「履歴書」を1回。大学生の時にセブンイレブンでアルバイトをした時に書いた。残りのバイトは必要のない肉体労働系ばかりだった(笑)。

     今朝。息子が僕のところに茶色と水色の折り紙を2枚持ってきて、「見てくれる?」という。折ってもいない折り紙の何を見るんだ?と思って裏を見てみると、サッカー履歴書が書いてあった。「何コレ?」と聞くと某クラブユースチームの志望書の下書きだという。

     ならば!と思ってよく読む。なになに、プレーの特徴は…『スピードとパワーと高さが武器です』…、これ、ヘタですって書いてるだけじゃん!(笑)。ポジション欄は…5つも書いてあって、しかもGKまで…今、流行のポリバレントか?(笑)。まあ、実際、11期生の方針で色んなところをやってきたわけだから、事実なんだが…(笑)。それにしても欲張りではないか?コレって。オシム監督なら、「今すぐ欲しい!」って言ってくれそうだが…(笑)。

     む~っ…。まあ、自分で一生懸命に考えて書いたわけだから…。

     そう思って「いいんじゃないか?」と言っておいた。こういう時に僕は手を貸さない主義。まあ、受けたいならば受ければいい。今のアイツの実力じゃあ、ちょっとどころか、ダイブ、ムリだろうけど。世に言う、記念受験みたいなもの。まあ、2000円かかるけど。周りにどんなスゲーヤツがいるか?を知るにはいい機会だろう。ただ、今から言っておくが、大学受験の時の記念受験は許さんぞ~(笑)。

     さて。父は50枚弱だが。息子はこれからの人生でいったい何枚の履歴書を書くのだろうか?

     しかし…。下書きとはいえ、生まれて始めての履歴書が「妹の折り紙」か?(笑)。記念になりそうだから、取っておいてやるかなぁ。もし、万が一、将来、日経の「私の履歴書」を書くような人物になった時には、ぜひ文頭にこう書いて欲しい。

     「茶色と水色。2色の折り紙が僕の人生のスタートだった」。



    1階はadidasショップ。 

    絶好のサッカー日和。


     昨日はトレセン組が締めのゲームで。そして、今日は11期生全員が某高校グラウンドでの練習試合で。どちらも、フルピッチを使っての試合を行った。ただし、ボールはまだ、4号球。ゴールはもちろん、大人と同じモノを使用。

     某高校グラウンドは、「さすがは県立肝入りの高校」のモノだ。まず、学校のスケールが違う。陸上部が試用するであろう400mトラックの中にサッカー部だけが使うサッカーグラウンドがある。縦は103mくらいありそう。横は68mしっかりある。国際規格は105×68だから、ほぼそれに近い。もちろん照明もある。その横には、これも正規のサイズがシッカリ取れているラグビー場があって。その横にはテニスコートが5~6面ある。その先には、これも立派な野球場があって。その隣、サッカー場の奥にはスゴイ証明設備のついたソフトボール場がデンと存在する。

     こんな優れた環境でやれるかどうか?は別として。いずれにせよ。4月からは、このサイズ(コレに準じた)でのサッカーをやるとなるわけだ。

     小6もこの時期になると、カラダのサイズも大きくなる。何もやらなくても自然とキック力も身に付いてくる。スピードも持久力もついてくるし。小学生用のグラウンドとゴールだと見ていてちょっと物足りなさを感じるのも現実だ。実際、今日の我がチームvs.ライバルチームvs.仲良し隣町チームの試合は、かなり見応えがあった。これからも「大人のサッカー」を視野に入れて経験を積ませていこう!と思っている。

     そういう試合をするのも、小学6年チームの役割だろう。

     親御さん達も「進路」について具体的に考え始めている。昨日の父母会では進路に関する質問がいくつも挙がった。中学の部活とジュニアユースの違いは? 途中でチームは変えられるのか? いったい幾らくらいお金がかかるのか? 他地域のジュニアユースチームに行くことはできるのか? 近場だとどのチームがお勧めなのか? 一応、知っている限り全部を答えた。もちろん、最後の質問には「どのチームも素晴らしいです!」とだけ答えたけど(笑)。

     そういう話をするのも、小学6年チームの役割だろう。

     ただし。ピッチのサイズが違おうが、ボールの大きさが違おうが。ゴールのデカさが違おうが。フィジカルの強さが変わってこようが。絶対的に変わらないモノは存在する。それはサッカーの技術であり、スポーツをするモノのスピリッツであり、中学に巣立って行く12歳らしい考え方だ。
      
     その部分を担うのが、小学6年生チームの一番の役割のはずだ。

     あと。半年弱。個人レベルでの成長を少しでも促す指導者でありたい!と僕は思う。そして、それを具現化できるチームでありたい!我がチームは。渡すバトンをしっかりと握り締め、確実にリレーをする意識をもう一度強く持ったこの土日の2日間だった。

     何年か何十年か先に。バトンを渡せるチームをこの地区に立ち上げられたら最高なんだけどなあ。90m以上×68mのグラウンドを持って、ナイター設備があって。鉄筋4階建ての建物の2階には大プロジェクター付きのミーティングルームがあって。3階には合宿設備が整っていて。さらに、4階には進学勉強塾まで併設!で、1階に開設するつもりのスポーツショップのオヤジが僕の役割。

     必死にBIGを買い続けようっと!


    美智子皇后、山口智子、新垣里沙ちゃんも。「おめでとう」。 

     どんよりした一日。


     2006年10月20日。今日は坂口安吾の100回目の誕生日だ。生きていれば…だけど。

     安吾は今でも人気が高い作家だ。「オレ、安吾が好きっ!」と飲み屋で一言発すれば、「オレも好き~!」という人が必ず1人いるはず。試してみて欲しい。必ずいるはずだから。誰それ?というリュウ君のために一応、「何ヤツか?」を説明しよう。

     ◆坂口安吾(さかぐちあんご) 1906(明39)年10月20日生まれ~1955(昭30)年2月17日没。小説家。戦前、プロレタリア文学全盛時に異例の芸術派としてデビュー。戦後の昭和21年、「新潮」に「堕落論」(エッセー)、「白痴」(小説)を発表。生きるためには堕落せよ、堕ち切ることで真実の救いを発見せよという訴えは、戦後の主体的な生き方を教える宣言として広く若者達に影響を与えた。「堕落論」によって、はじめて自主的な戦後日本が開始されたといってよい。戦後文学の突破口を作った安吾は太宰治や石川淳とともに新戯作派、無頼派と呼ばれ、戦後乱世のオピニオンリーダーとして、流行作家、評論家として活躍した。(wikiより)

     小学生には難しいか?(笑)。この人はとにかく、破天荒。坂口家は大富豪で「阿賀野川の流れが尽きても坂口家の富は尽きることがない」という意味の里歌が残っているほどの大地主だった。オヤジさんは衆議院議員で、兄ちゃんは新潟日報の社長。なのに安吾は小さい時から悪戯の限りを尽くし、近所でも評判の「悪ガキ」だった。本名は「炳五」だったが、学校の先生から、そのあまりの悪行に怒られ、「お前に『炳』(明るいの意味)の字はもったいない!おまえは『暗吾』(われは暗い)だ!」と言われ、それがペンネームの由来になったという。県立新潟中学を退学時には教室の机に「余は偉大なる落伍者となって何時の日にか歴史の中によみがへるであらう」と彫ったのは有名な話。作家になってからも「ライスカレー100人前出前事件」を起こしたり(しかも、「火宅の人」壇一雄の家で起こした事件、笑)、税金なんか払うか!と国税局と争ったり、競輪の不正を暴いて日自振と戦ったりした。

     作風はというと、僕の高校時代の国語の先生の授業での話が一番言い当ててると思う。「太宰はね、堕ち込んで堕ち込んで、文章書いて、堕ち込みまくって、最後は自殺しちゃう。安吾はね、堕ち込んで堕ち込んで、文章書いて、そこからゾンビのように生き返る。生きる!生きる!そして生きるために、また堕ち込む。でも生きる!」。その通りで、安吾は「絶望は愚か者の結論」とし、絶望して取り澄ますことを嫌い、七転八倒、顛倒混乱、羞恥の底にもがき苦しむことを望む。すごい説得力なのだ。

     だから、今でも人気が高い。

     そして。2006年10月20日。今日は僕の41回目の誕生日でもある。

     15日に「なんでだよ…」と泣いたばかりの僕に今日、会社が更なる試練を正式に誕生プレゼントしてくれた。「担当替え発表します。よってもって、11月から土曜日と日曜日も仕事ね~。頑張って。お前ならばできるよ~」。

     ぐわぁ~。。。それ、死刑宣告に等しい…。

     でも。ここは、安吾にならねばいけない。絶望は愚か者の結論なのだ。生きよう!生きよう!ポジティブに考えよう! 考えてみれば、土日は他のコーチに任せて、念願の平日練習ができるじゃないか! どうせなら他の学年も見ちゃおうか!チビッコのウチからサッカー巧くならせる大きなチャンスじゃないか!

     安吾と同じ誕生日なのだから。僕も、ゾンビになろう(笑)。

     ちなみに。安吾の出生地は新潟市西大畑町。没した土地は僕の田舎です。


    V6も好きみたいだよね! 

     しかし、晴天が続くなあ。 


     ドラゴン桜というマンガは、まだやっている。今日発売のモーニングで、やっと水野と矢島にセンター試験の受験票が届いた状況だ(苦笑)。まあ、主題は「トーダイに入れるのか?ダメなのか?」になく、「入るための勉強法は?」にあるから、進行が遅いのは仕方がないのだが。

     でもテレビと結論が違ったら、それはそれで違和感がある気がするけど。大丈夫か?(笑)。

     今回は、「いい学校の条件」の話だった。灘、開成、武蔵、ラサール等の有名進学校になればなるほど「学校中心の生活」を求めるそうだ。例えば「秋に運動会!」と決まっていたら、必ず秋に運動会をする。受験があるから春に移動しよう!なんて議論は出ない。忙しい中、3年生が中心になって準備をして自分達で盛り上げる。盛り上がりが高い年度はトーダイ合格率が高いという。「運動会なんていいよ~。受験勉強に差し支えるから~。テキトーに手を抜けば…」とう年度は著しく低いという。「学校が中心の生活」を送る遅刻の少ない学年は成績がいいし、逆に「自己の勉強が中心の生活」を送る遅刻が多い学年は成績が悪いらしい。

     キチンと取材をして書いているマンガだから。ホントの話しだろう。

     公立の小学校にこの話をそのまま適用はできない。ただし、「勉強」というベクトルで揃えるという意味では、だ。勉強はカラキシだけどサッカーは巧い、運動は苦手だけど勉強はスゴイ、両方ダメだけど絵は秀でてる、色んな子どもがいるのが公立の小学校。全員がサッカー選手になろう!としているわけでもないし(笑)。でも、公立の小学校には、もっと明確に揃えられるベクトルがある。「トーダイ合格」「Jリーガーになる」よりも遥かに、ハッキリしているベクトルだ。

     「いい学校にしたい!」、「いい地域にしたい!」。
     このベクトルは地域に住む大人も子どもも全員が思っている方向性ではないだろうか?

     このベクトルで「学校中心の生活」を送れば、間違いなく「いい学校」になれると思う。イキイキと子供達が走り回り、サッカー少年はサッカーをし、野球少年は野球をする。絵を書きたい子は絵を書く。学校を中心に地域がまとまり、地域は学校に協力をする。個人の商売や利益のための団体に頼ってでなく、自分達が自分達の手で、みんながみんなのために「学校」を中心としたコミニュティを育て続ける。

     そのためにも「学校」がまず、シッカリする必要がある。その上で僕らが盛り立てなくちゃいけない。

     学校に行けば。誰か友達がいて。楽しく遊ぶ。これがフツーなんだけど。ホントは。

     僕はすごく学校が好きだっただけに。今の「あえて孤立を選ぶ学校」、「学校を無視する利益団体」の乱立には、ちょっと悲しい気分になってしまうのだ。僕はね。

     戻れるなら戻りたい、小学生に(笑)。


    学校の威信を賭けて。 

    風さえなければ、もっといい記録が。。。
     

     今の時期、ホーム小学校にはサッカーゴールがない。「ない」というのは言い過ぎか。端の方に片づけられている、が正解。前にも書いたが、使うたびに「ヨイショ、ヨイショ」と運ばねばならない。

     何で片付けられているのか?「連合運動会」の練習のためだ。

     ぶっちゃけ言うが、この連合運動会っていうモノが、ここんとこ、サッカーのコーチとしてはウザくて仕方なかった。ホトンド全員が、この練習でヘロヘロになり、サッカーのパフォーマンスに影響が出ていたから。息子なんか目の下に隈を作っていた(笑)。たかだか100mを1本走るだけだろ?そんなに陸上選手並みの練習をしてどうするんだ? それが僕のホンネだった。ただ、学校が中心だから。こればかりは仕方がない。

     そして。今日がその連合運動会当日。早く会社に着かねば!という日ではなかったので会場のA市運動公園に見に行って…。いやぁ~、驚いた!あんな立派なものだとは思わなかったから。「どうせ、陸上記録会程度のものでしょ?」と軽く考えていたのだが、とんでもない。ハッキリ言おう。

     「学校の威信」を掛けた戦いが、そこにはあった!(笑)

     A市運動公園は、その昔、国体が開かれた時に建設された陸上競技場だ。施設としては古いが、一応、立派なハコである。そのメインスタンドにノボリが立ち並ぶ。イメージとしては箱根駅伝のスタート地点・読売新聞社前に立ち並ぶ、学校名の書かれたあのノボリだ。エンジだ、オレンジだ、ミドリだ、赤だというスクールカラーに染められ、白く学校名が抜かれている。市内校数×各10本くらい。つまり、200本以上。朝のうちは、低気圧の影響がまだ残っていたので、一斉にハタメクさまは圧巻だった。バックスタンドには各校の大きな横断幕。我がチームで持っているモノの4倍はあろうかというシロモノが学校数分、ズラリと並ぶ。甲子園のアルプススタンドに張られるものをイメージして欲しい。

     主役の子供たちの姿もスゴイ。各学校でお揃いのスクールカラーユニホーム。ミズノだ、アシックスだ、のドライシャツ。某小学校にいたってはadidas。ワセダカラーのあのシャツは明らかにサッカーユニホーム。ネーム代も入れて4000円はくだらないだろう。それが6年生全員分。すごい…。

     そんな中で。我がホーム小学校はヨレヨレのTシャツタイプ。明らかに見劣りしていた(苦笑)。まあ、ユニで勝負が決まるわけではない。「♪ボロは着てても心の錦~♪」という歌もある。ちなみに準ホーム小学校はキレイなアシックスのグリーンシャツだった。

     競技は7つ。80mハードル、100m、4×100mリレー、走り幅跳び、走り高跳び、ソフトボール投げ、1000m。各競技、男女2人ずつ計4人(リレーは2組づつ4組)が学校代表になって競う。各競技ごとに順位によって得点が決まっており、それを合計する。さらに、午後に代表以外の子供達による徒競争も行われ、これも得点化。グランドトータルを出して、「大規模校」「中規模校」「小規模校」別に順位をだして表彰する。ちなみにホーム小学校、準ホーム小学校ともにカテゴリーは大規模校だ。

     お決まりの教育長だ、何だ、の挨拶が終わり、いよいよ競技開始。これが、かなり面白かった!だって、皆、知っている顔ばかりだから。そう、サッカー少年団の子が非常に多い。あっ、ライバルチームの○番だ、△番だ、◇番だ、Kチームの子だ、Nチームの子だ、と次から次に登場してくる。Fチームのエースなんて、新庄ばりの大パフォーマンス!80mハードルを颯爽と駆け抜け、ブッちぎりの1位でゴールするとガッツポーズ!さらにスタンドへのアピール!するとスタンドの所属校の子供達からヤンヤヤンヤの大声援を浴びる。絵になる男はイイ(笑)。

     絵にならないキャラも、それはそれで各自の特徴を出す。我がチーム軍団も大活躍だ。

     息子は100mのA組に登場。なんとスタートでバランスを崩した。クラウチングスタートの後ろ足を高く真っ直ぐ伸ばしすぎて前足スタートになってしまったから、コケそうになった。3メートルは遅れただろう。そこから、必死に追い込んだ。なんとか逆転で1位。ゴール後、ポリポリ頭を掻いている。絵にならないが、ヤツらしい(苦笑)。3位には準小学校代表のSTクンが入った。

     2組後のSクンは凄かった~。スタートからグングン加速。ダントツの1位。後で聞いたがタイムは13秒20。スパイクを履かせてみたい。きっと12秒台が出るだろう。

     リレーは見応えがあった。各校2チームだから8人が選手。準ホーム小学校が8人中3人、ホーム小学校が8人中5人が我がチームの子供。つまり、合計16人中、半数の8人が我がチームメンバー。しかも、ホーム・準ホームとも同組。みんな速くなったなぁ。400mトラックでのバトンリレーは初めてだったのだろう。HクンとTクンのところで、バタバタはあったけど。これもいい思い出になる。幅跳びのOクンは2位。なんとファールは1本もナシ。高飛びのYクン、1000mのAクンも、ハードルのMクンもYクンも頑張った。

     午後は全校全6年生による徒競争。僕は見られなかったが。これも皆、頑張ったらしい。みな、よくやった!

     見ていて感じたのは、やはりスポーツをやっている子とやっていない子では明らかな差があること。選手になれなくても鍛えられている、スポ少の子は。そう思ったら、なんか嬉しくなった♪

     残念なのは「誰がA市NO・1か?」を決めなかったこと。数年前までは、「決勝」をやっていたらしいが、今はやっていないとのこと。まあ、学校側の気持ちはわかるけど、イチ観客としては見たかった(笑)。この期間、学校近くの接骨院は小学生であふれ返っている噂は本当だろう…と思わせる気合の入った運動会なのだから。サッカーゴールを2ヶ月間どかしてまで練習しているだから。

     来年は復活させましょうよ!決勝レースを。教育長様。



    すでに逆指名! 

    日が暮れるのが早くなったなあ。


     最近、火曜日の出勤の友は「週間サッカーダイジェスト」と決まっている。僕は今まで、この手の日本国内情報サッカー雑誌はホトンド読んでいなかったのだが、ある日あまりにも暇なので買ったら、面白くて、それ以来、病みつきになってしまった。

     面白い点を幾つかあげよう。

    ①雑誌自体が「ビジョン」(この場合、コンセプトよりビジョンだろう)を持っている。
    ②サッカー界のトレンドをキチンと捉え分析している。
    ③編集長、編集者が文章が巧い。
     
     まあ、①に関しては、他の競合誌も持っているだろうけど、僕の感性に合うといった方がいいかもしれない。③に関しては、フツーあまりあり得ない話だからビックリしているのだ。雑誌の編集者とは「編集」をする人であって文章を書く人ではない。よく女子大生が「文章を書くのが好きだから、雑誌社に勤めたいっ!」と言うが、これは大間違い。んなことを言った瞬間に、「不合格」が決定する(苦笑)。書きたい人は記者かライターになってください~、雑誌社はそれを纏めて本にする所です~ということになる。だから、フツーは編集者が書くとヘタが相場なんだけど(直すのは巧い)…。この雑誌は例外。みなさん、巧い。思わず唸るほどに。スゴイと思う。

     で。一番が②の理由。育成に関しても、Jリーグの下部組織のスカウトにしても、高校とユースの違いのトレンドにしても。非常に細かく取材し、論点を明確にして原稿を載せている。毎回、非常に楽しく読める。

     今週号でいうと。巻頭で「プロ1、2年目の育成問題」というオピニオンページがある。それこそ、今週は編集者が書いている。巧いんだよな~。おっと。話を戻す。「○年に1人の逸材」「和製○○○」と騒がれてJリーグに入った選手がわりと活躍できない理由を書いている。簡単に言うと試合がないから!だという。サテライトって年間6~8試合くらいしかない。しかも、それを多人数でやるわけだから「前半のみ」とか「10分のみ」とかしか出られない。これじゃいかん!と神戸ではU21チームを立ち上げたとのこと。結論としては、「漏れのない選手育成を行うべき」になっている。

     ん~。プロになりゃいいってもんじゃないのだなあ~。

     で、中のモノクロページ「大学サッカーレポート」では“復権の兆し”を特集している。まあ、簡単に言うと大学出身選手が脚光を再び浴びているとのこと。中村憲、中村直志にしても、山岸にしても羽生も巻も坪井も、み~んな大卒だ。そういえば、今日U-21代表に流通経済大の鎌田クンも選出された(まあ、FC東京育ちで柏の特別指定選手だけど)。高卒即プロになれずに大学に行った選手が育っているということ。理由は、これも簡単。「試合をたくさんやっているから」。

     ん~。リンクしているなあ。ますますプロになりゃいいってもんじゃないんだなあ~。

     サッカーダイジェスト、なかなか鋭いでしょ?(笑)

     ただ、勘違いしちゃいけないのは、この手の大卒プレーヤーは「サッカーで大学に行っているパターン」が多いということだ。勉強がデキルからではなく、準プロみたいな入学の仕方をしているのも、また現実。これはサスガに書いていなかった。ムリなのか?一般入試組では。そもそも一般入試組は体育会にも入れないのかも?どうなんだろう?知りたいところだ…。

     まあ、10年後は、また状況が変わっているのだろうけど。「通産省を蹴って、Jに入団!」なんて選手を見てみたい!とは思う。

     息子?絶対にムリ。「指導者として我がチームに再入団」が一番いい(笑)。


    全治1週間くらい。多分。 

    昨日と同じような天気だから、また感じ入っちゃう(笑)。


     さすがに今回の負けはこたえている。「K市総合グラウンドに行かなくてはっ!」と夜中に何回も起きてしまった(苦笑)。ゲームじゃないのだから。リセットはできないのに。

     結局、朝方は眠れずに月曜だというのに5時半に起きた。ちょっと経つと嫁も起きてきた。「はやいじゃん?」というと、「寝ていると悔しいことばかり考えちゃうから。起きて働こうと思った!」。ふむ。僕だけじゃないのだなぁと思ったが、その後、僕はダラダラ、嫁はテキパキ。

     ついに嫁が怒り出した。

     「だいたいね、だらしないのよ!子どもが切り換えて頑張ろう!としているのにコーチのアナタが『燃え尽き』てどうするのよ!シャキっとしないさい、シャキッと!」。

     はい…(苦笑)。

     息子が起きてきた。いつもと何も変わらない風だ。恐る恐る聞いてみる。「お前、学校に行けるか?」。すると、何をバカ言ってるんだ、このオヤジは…?という目で僕を見ながら、「次の大会で勝つもん!中学に進んで、あのキーパーと戦うことがあったら、ボコボコに点を入れるか、僕がキーパーになってもっとすごいプレーを連発する!」。

     おまえ、切り換え早いなぁ…。僕似じゃないなぁ…(苦笑)。

     育成のことを考えれば、大会が全てじゃない。「サッサと切り換えて上手くさせることが主題」ということは十分に分かっているのだが。大人の方がヘタだなあ。こういうことは。どうしても「小学生最後の県大会だったのに…」と思ってしまう。子どもは未来にパッと目が向けられるのだなあ。切り換えないと、僕も。。。

     なのだが。仕事が手につかない(苦笑)。

     ただ、ダイブ立ち直ってきた。昨日の日記を読んで、「なんでだよ…」に「弱いから。コーナーがヘタだから」と明確に答えられるようにはなってきている(笑)。結局は、子どももコーチもまだまだ未熟だ!ということに尽きる。今回の負けを糧としてコーチも子供達も大きく成長せねばならない。「いい経験」をしたのいだから。

     卒業まであと5カ月。やることはたくさんある。未来に向けて頑張ろう。

     春、負けた時は「富士山カップ」を目標にした。今度は何を目標にしようか?
     何かいい大会があったらお誘いください~(笑)。


    今夜だけ…。 

     いいお天気。


     「なんでだよ…」。

     息子はその場で仰向けになった。カラダを倒す時、そう口が動いたのが見えた。その後は、ひたすら泣いていた。大きい体を大の字にして、審判に促されるまで泣き続けていた。

     11期生の秋の県大会への道は本日、幕を閉じた。

     代表決定戦はPK戦になった。相手の5人目のキッカー(GK)のPKがゴールに吸い込まれた瞬間、全員が座った姿勢から泣き崩れた。キャプテンはうつ伏せになって、泣き続けた。Aクンはひざを抱えて泣いていた。KクンもSクンも、Tクンもみな泣いていた。

     センターラインでの挨拶の時は全員が声にならない挨拶をしていた。それが僕には、ちょっと不満だった。「最後まで!最後まで!」。僕の声が響く。相手ベンチの前には全力で走った。「ありがとうございました!」。そして、エールを贈る。「ファイト!」。

     泣き声。でも、大声。かなりの泣き声。でも、かなりの大声。

     泣きながら走ってきた子供達が自軍の前で挨拶をしようとすると、Hコーチが人差し指で後ろを指す。「ベンチはいい。応援席に挨拶しよう」。ちょっと鼻声だった。全員が回れ右する。いつものように胸を張った。キャプテンの声が響く。泣き声で。でも大声で。「応援、ありがとうございました」。泣き声の大合唱が後に続く。「ありがとうございましたっ!」。

     すごい泣き声。でも、すごい大声。叫ぶような泣き声。でも、叫ぶような大声。

     11期生らしい、大きな大きな声だった。いつも通りの胸を張った挨拶だった。ただ一つ違ったのは、言葉にならないほどの泣き声だったこと。さっきの僕の不満は消えた。

     陣地に帰ってきて、全員が泣いていた。それぞれのお母さん方が見兼ねて、声を掛け背をさすっていた。でも、泣き声は一向に止まなかった。顔も上げずに泣き続けた。みな、思っていたはずだ。

     「なんでだよ…」。

     コーチ陣は「泣くな!」と言わなかった。泣く権利はあると思ったから。努力をせずに、やることをやらずに泣いていたのではないことを知っているから。雨が降ろうが、風が吹こうが、県大会に行くんだ!との思いで必死になって練習をしてきたことを知っているから。心の中では、コーチもみな、思っていたはずだ。

     「なんでだよ…」。

     ベンチに入れず、バルサのユニも着ることが許されず、紺のサードユニを仕方なく着てもらった子供たちも泣いていた。「県大会に行ける!行ってもらって、もう1回選んでもらうチャンスをもらうんだ」と思っていたから。Oクンなんかは、下を向いて泣きっ放しだった。

     「なんでだよ…」。

     息子は号泣していた。嫁が「あの子があれだけ大声で泣いているのをはじめて見た」というほど号泣していた。確かに聞いたこともない声での号泣だった。何度か、さっきの言葉が、また交じっていた。その声だけはすごく小さかった。

     「なんでだよ…」。

     僕は知っている。その意味を。「僕はヘタだから。僕はヘタだから。練習する。負けたくないから。負けて泣きたくないから。練習する。絶対に県大会に行きたいから。絶対に行くために。練習する。僕はヘタだから。僕はヘタだから。練習する。なかなか上手くなれないけどね、笑」。そう言って、最近、ボールを1人で蹴っていた。だからこそ、自然に出てきた神への恨み節なんだろう。

     「なんでだよ…」。

     今は深夜。ここまで、この日記を書いてきて、また思った。僕は、声に出しては、まだ今日は一度も言っていない。言ってみようかな?一度だけ。深夜の独り言だから。誰にも迷惑をかけないはずだ。誰にも怒られない。でも、一度だけにしておこう。どんな結果になるか?は何となく分かるから。

    「なんでだよ…」。

     声に出した途端、涙があふれ出て来た。みっともないけど。負けたことが現実なんだ、と分かってしまった。

     一人で泣いた。





     

     ☆お断り 今回の日記は「僕の今の思い」を素直に書いただけです。決して、「他団が我がチームよりも努力をしていない」なんてつもりで書いていません。僕は全国のサッカー少年とそれに関わる全員が努力をしていることを知っています。どうか「そう読めない!」と思わずに、負けたチームの1晩だけの愚痴だと思って、お許しください。すいません。

    CHANGE! 

     爽やかないい、お天気。


     <かえる>という漢字は幾つかあって、本来は意味によって使い分けをしなくてはならないことを知っているだろうか?


    【変える】変化、変更の時に使う⇒位置が変わる、色が変わる、形を変える、変わり果てる、季節が変わる、心変わり、立場を変える、予定を変えるetc.

    【代える】代理、代表、交代との時に使う⇒親代わり、代わりの品、ご飯のお代わり、身代わりになる、社長が代わる、取って代わるetc.

    【換える】AとBを交換する⇒言い換え、書き換え、空気を換える、乗り換え、配置が換わるetc.

    【替える】前の物事をやめて別の物事をする、新しいものにする⇒入れ替え、買い替え、替え歌、着替え、組織替え、並べ替え、日替わり定食etc.

     
     漢字というものは表意文字だから非常に難しい。字が違うだけで意味が<変わって>しまう。まあ、迷った時はひらがなを使えば、間違いはない。

     県サッカー協会が<変わってきた>。2006年度から体制が<代わり>、会長をはじめ、専務理事も<代わった>し、<替わった>。やり方も考え方も<変わっって>くるのは当然の流れだ。

     見た目で「おっ!<替わったな>」と簡単に分かるのがHPだ。まず、デザインが<変わった>。今までは「おいおい、なんだかな~」と思うような私的なサッカースクールのバナー広告が貼ってあったりして疑問を感じていたのだが、なくなり、スッキリした。ドメインも<替わった>。サーバー会社を切り<換え>たのであろう。

     まっ、簡単に言えば「スポンサー」「サプライヤー」を全て見直して、整理することを始めたのだと思う。これはこれでいい。

     その最たる出来事のお知らせが、今日、県協会のHPにアップされた。リンクフリーではないそうなので、リンクを貼らずに言葉をそのまま書く。直接見たい方は県協会HPをどうぞ。

     
     第17回○○カップ 県少年サッカー大会開催について

     第17回 ○○カップ県少年サッカー大会の開催について、県サッカー協会の法人化に伴う事業運営方針に対し、大会共催者である新聞社との間で合意に至らなかったため、今年度は県4種新人戦とし、(財)県サッカー協会主催で実施いたします


     
     先ほど、ウチの団長から電話が入り、新聞社から表現は違うものの同内容のはがきが届いたと言っていたから「今日」を狙って両者が発表したのだろう。その点では合意できたんだろうなあ(笑)。

     この県新体制が何かを<変える><代える><換える><替える>ときに、使っている大義名分は全て「財団法人化を受けて」という言葉だ。一番、大きく<変わった>部分だし、そう言われると言われた方も何となく理解をしてしまう。

     言葉ヅラと現象だけを捉えてみる。そうすると「財団法人になった今、スポンサーやサプライヤーとはお付き合いできない」みたいに見える。それが財団法人のあるべき姿なのかぁ…みたいに感じてしまった人もおおいのではないだろうか。でも、考えてみて欲しい。同じ財団法人である日本サッカー協会にはたくさんのスポンサーとサプライヤーが着いている。その理由がまかり通るならば、代表の練習着からKIRINの文字が消えなければならないことになる。

     今回ばかりは、「財団法人化を受けて」では、さすがに説明不足だろう。

     関係団体や業界以外の人たちは、「新聞社と合意できないのは分かった。でも、なんで、スポンサーまで失っちゃうの?いいじゃん、新聞抜きでスポンサーカップを続ければ~。17回も慣れ親しんできた大会名だし」とフツーは思う。

     だから、いらぬ憶測を呼ぶのだ。噂は書かないが。説明不足が全ての原因。

     僕は県協会の変革をつべこべ言う気はサラサラない。むしろ、HPのバナー外しなどは大拍手を贈りたい。バナー自体が悪いのではなく、その質が気に食わなかったのだけど。悪貨は良貨を駆逐するからね。やるじゃん!新体制!と思ったほどだ。だからこそ分からない。質の観点から言えば、スポンサーを外す理由が全く理解できない。

     <変えたい>、新しいことをやりたい!と思う新体制が支持されたいのならば、そのくらいのアカウンタビリティ(説明責任)は必要だろう。もし、それを怠れば「なんだ、また藪の中じゃん!人が<替わっても>、中身は<変わらない>のね~」と思われるのは必然。

     実は、すごく期待をしているのだから。ここが踏ん張りどころです!

     新聞社が主催から外れることは残念ではある。新聞に結果が大きく掲載されるのが楽しみな子どももいるとは思うから。これで、また子どもと新聞の距離が開くなぁ(苦笑)。

     新聞離れ。止まらないなぁ。

    だから、僕の給料も上がらない(苦笑)。 

    雨は降らなかったぞ?東京は。


     先日の歴史の話には続きがある。「お前、『生類憐れみの令』って知っているか?」と聞くと、「犬をいじめちゃいけない法律。綱吉が出したヤツ」との返事。まあ、正確に言うと犬だけではないのだが。「んじゃあ、なんで犬なんだと思う?」と重ねて聞く。まあ、分かるはずがない。吉宗を知らないくらいだから(笑)。「綱吉が戌年だったからだよ」(近年は別の説が有力だが)と教えると、「ホント?僕も戌年だから同じだぁ~」と笑う。
     
     そうそう。別に知らないことは悪いことではない。これから覚えていけばいい。今のうちに「桂昌院が…」なんて答えるほうが遥かに気持ち悪い。小学生は小学生らしくが一番。それでいい。

     ただ、6年生にもなると知識を増やそうと頭自体が回るようになる。それを使って色んなことに興味を抱かせるのは悪いことではない。例えば、今日のアジア杯予選「インドvs.日本」。退屈なゲームだったが、最後に動物が救ってくれた(笑)。そう。犬の乱入(笑)。さすがインド。これがアジアのサッカーだ。オシムもビックリしただろう。でも、ウチの知識蓄積初心者クンも、かなりビックリしたらしい。「なんで、サッカー場に犬が入ってくるんだ~?」。

     今がチャン~スとばかりに知っている限りのインドの情報を教える。

     「牛はシヴァ神の従者(ナンディー)であり、サルは猿神(ハヌマーン)であり、街の中に「野良」状態でいてもとても大切にされる。象もエラく(シヴァの息子ガネーシャは象の姿)、ネズミはガネーシャの乗り物でケッコウ大切にされる(ネズミを祭った寺があって境内はネズミだらけらしい)話。ヘビも蛇神ナーガだからエライ。とっても動物にルーズなお国柄なのだよ~。まあ、ヒンドゥー宗教上の理由で『生類憐れみの令』をやっていると思えばいい」。

     「犬は?」。

     「おおっ!犬だよな~。犬はエラクない。実はインド人は犬が嫌い。犬は人懐っこいだろ?あれがイヤなんだって。不思議な国だよな~。でも、野良犬は異常に多い。なんでかっていうと、イギリスの植民地時代に犬が大好きなイギリス人が持ち込んできたわけ。で、インド人は動物に対してルーズだから『野良化』して増えちゃった。でも、エラくないから誰も食べ物をあげない。だからインドの犬はすごく痩せているんだ。狂犬病っていうコワイ病気も蔓延している。インドの犬に噛まれたら、この病気で死ぬ確率が高い」。

     「おもしろい!」。

     「でも、インドは遅れた国じゃない。ITなんかは凄く進んでいる。人口も多いし。スゴイ力を持った国なんだ。日本なんか抜かれちゃいそうでヤバイんだぞ~。この試合をやっている町・バンガロールはその最先端技術を担っている町(しかし、インドのシリコンバレーで停電があっていいのか?、笑)なんだ」。

     「へぇ~。なんで、そんなことまで知っているの?」。

     「新聞だ。新聞に全部書いてあった。毎日、新聞を読め」。

     ハッキリ言うがウソ(笑)。他は全部、「島 耕作」ネタ(笑)。耕作ちゃんは今、常務でインド・中国担当なのだ。まあ、バンガロールは新聞で知ったが。ウソも方便。僕は彼に新聞を読ませたいのだ。2、3日前に、徳光さんがある番組で言っていた。「新聞はいいですよ~。毎日毎日、色んなことが書いてある。で、あの値段は安い。皆さん、新聞読んだ方がいいですよ~」。その通り!

     さすが。読売の回し者だけある(爆笑)。

     「知りたいこと」に触れるためには確かにネットは有効だ。テレビも楽しい。だけど、時間のある時に知識を増やす媒体としては新聞が一番。新聞は「知識を増やせる頭を良くするメディア」だといっていい。小学生が小学生らしく知識を増やしていくならば新聞を読ませることをお勧めします。

     今回のインドの話だって、きっと、話の100分の1も頭に入っていないだろう。でも、いいのだ。「インドって面白そう」と思ってくれればそれでいい。それが「中国って、オモシロイ!」アメリカってスゲェ!」に繋がって行って、「世界は楽しい!」に繋がっていく。興味が拡がれば、黙っていても知ろうとするし、知ろうとすれば新聞も読むようになる。

     ただし。スポーツ新聞は? 人によるかな?(苦笑)。


    そして、翌日は頭が痛い…。 

    秋全開っていう感じの気候。 


     月に一度ほど、「真っ直ぐに帰れるけれど、今日は真っ直ぐ帰りたくないなあ~」という日が存在する。別に理由はない。ただ、なんとなく、だ。真っ直ぐに帰れない日は他にもたくさんあるのだから、トットと帰ればいいのだけれど、ど~しても「飲みたい気分」になってしまう。

     飲んで戯言を言いたくなるのだ。

     ホントに申し訳ないのだが。こんな時、僕はHコーチを呼び出す(笑)。少年サッカーの話がしたいから。他愛もない話でいい。他チーム対策だろうが、トレセンの話だろうが、我がチームのシステムの話だろうが。サッカーの話をしている時が一番、心がリラックスする。

     飲んでの戯言には最適だ。

     またまた、ホントに申し訳ないのだが。今日もHコーチを呼び出してしまった。地元駅に着いたのが21時半。Hコーチは23時くらいにならないと来られないというので、もう1人の友達を呼び出し、先に飲むことにした。店を物色していると、駅前に「N」の字の入ったリュック型のカバンを背負った子が多数、現れた。あ~、駅前の塾が終わったのね~。みんな、ご苦労様~。

     飲んでの戯言には、いいネタを喋るための「事前の準備・観察」も大事だ。

     駅近くのホルモン焼き屋で飲みだした。東部はもう代表が決定した、S市はどこが残っている、とかなんとか県大会関係の話をしているうちに、Hコーチが到着。そこから、オヤジたちのサッカー談義は続く。やれ、トレセンがどうした、こうした、それ、14日の先発はどうする、こうする…。そのうち、進路の話になった。N能研のバックを見たことがここで活きてくる(笑)。

     飲んでの戯言は、「見たまんま」ではいけない。

     このオヤジたちの進路の話というのは、どこの中学に入れる、入れないの話ではない。N能研は肴には向いていないから。どちらかといえば、主婦のお茶の友であろう。主題はサッカー。中学に行ったらどこでサッカーをやらせるか?の話だ。「まあ、選択肢としては3つだなあ。遠くのクラブユース、近くのクラブユース、あとは中学サッカー部…」。

     飲んでの戯言は食べ物の感想もオヤジギャグ付きで挟まなければいけない。

     「おおっ! このガツは美味い。カシラも美味いけど。このハツもいいなぁ!塩味もいいけど、ミソダレも欲しいなぁ。オバチャン、ある?ミソダレ?あっ、それから生レモンを3つ追加ねっ!あと、この美味いガツを追加!ガツガツ食いたいから~(必須のオヤジギャグ)」。

     飲んでの戯言は話が「逸れて」いかねばならない。

     「部活ってさぁ~。意外といいと思うんだよね~。何がいいって、あの理不尽さがいい。先輩が怖くて、下の学年の思うようには決して行かなくて。でも、実はケッコウ仲が良くて。ああいう理不尽を経験すると、社会に出た時に必ず役に立つでしょ?経験アリとナシでは随分違うと思うんだよなあ~」。「そうそう。クラブユースも理不尽なことあるのかなぁ?」「別の理不尽さがあるんじゃないの?、笑」

     飲んでの戯言は「身近な例え話」が入らなければいけない。

     「ウチの会社にも、経験足りないヤツいっぱいいるんだよなぁ~。その点、体育会育ちは即戦力だよね~。カラダ張れるから~。何より判断力が早い。しなければならないことが、カラダに染み付いている感じだよね~」。「ガマンができないというより、根回し力がないんだよなぁ。理不尽に正論で対してもダメっ。思う方向に持っていく努力が大切~。ナシタイプは正面から砕けて、すぐあきらめる。アリタイプはしつこいよね~」。

     飲んでの戯言はテレビも見ながらでなくてはいけない。

     「おおっ~!中日優勝したんだ~。落合監督は野球よく知っているよね~」。「落合監督の子どものフクシ君って、大きくなったよね~」。

     飲んでの戯言は「突飛なこと」も言わなければダメ。

     「ジュニアユース立ち上げようかぁ~。グラウンド探して~。んで、勉強も教えて~。理不尽さも残しながら~。何人くらい集まるかなぁ~」。「誰が見るの~、笑。で、どこでやるの~。で、何を教えるの~、笑」。「でも、サッカーだけしか知らない人間に子ども預けるよりはいいかもよ~。そこなんだよな~」。

     飲んでの戯言は論理構成がメチャクチャでなければいけない。

     「子どものサッカーに限らずさぁ~、皆、ブツからないよね~。ブツからないことが『いいこと』になっている。ブツかって『じゃあ、どうしよう?』にならない」。「仕方ないよ~、ブツかるとファウル取られるから~」。

     飲んでの戯言はロレツが回ってはいけない。

     「おれた(ら)がさぁ~、ガキの頃はさぁ~、サッカーもしたけどべんちょ~(勉強)もしたよれ(ね)~。今はさぁ~べんちょーはべんちょ~、サッカーはサッカーら(な)んだよれ(ね)~。サッカーがちょ~上手くて、トーダイに行くなんてこと、もう、ら(な)いのかなあ~」。

     飲んでの戯言は、いつまでも続かねばいけない。いつまでもいつまでも…。そしてタクシーで帰らねばならない!

     これが正しい、日本のオヤジの姿です(笑)。


    トトロの森。 

     いいお天気。絶好のサッカー日和。


     ホーム小学校の前には、かなり大きな公園がある。おそらく、広さは小学校の敷地よりも広いだろう。幅10メートルくらいの1周400メートルほどの遊歩道がぐるりとあって、道の両側は大きな樫の木が植わっている。遊歩道の内側は、少年用コートだったら余裕で2面は取れるであろう広場が広がっている。地面は芝っぽい草。が、ここは「憩いの場」だからサッカーの試合をやるわけにはいかない。

     この公園、子どもが走り、犬が走り、ママさんたちが健康ウオーキングを楽しむ場所なのだ。

     とはいえ、子供たちにとっては、最高のサッカー練習場でもある。団体として公園でサッカーの試合をするのはマズイが、個人でもしくは、数人で練習をするのは全然OK!だって、そのための公園だもの~。

     夕方、公園の前を通りかかったら、端っこの方にバルサのユニホームを着たチビッコの集団がボールを蹴っていた。すぐに3年生軍団だ!と見当がついた。今日、バルサのユニを着ての試合があったのは3年生だけだったから。黙って見過ごす訳にはいかない。一声かけてやろう!と車を止めた。

     試合の結果は知っていた。我が地区後期大会Dクラス決勝トーナメント1回戦、対Uチーム戦で無念のPK負け。11時半の段階で、MMコーチが教えてくれたし、午後に団長が細かい試合内容とPKの情況まで僕に話してくれたから。「絶対に優勝する!」と子供たちは言っていたし、そのつもりでコーチたちも必死で練習をさせていたから。すごく悔しいだろう。

     歩いて行くと「コンニチハ~」と子供達から元気に挨拶の声がかかる。側にUコーチとSコーチがいる。バツが悪そうに苦笑しながら会釈をしてきた。「負けちゃったんだって?」。僕の方から声を掛ける。「うん…。すげ~悔しいんですよ。だから、1回解散して、悔しいヤツは集合!公園で練習をしよう!っていったら、みんな来て、で、今まで練習しちゃいましたぁ」とSコーチ。「試合が終わって、皆が泣き崩れて、貰い泣きしながら、審判に行きました…」とUコーチ。そおかぁ~…。

     団長!喜んでください!我がチームは安泰ですよ~。悔し泣きできて、すぐに練習する子供達と、こんなに熱い思いを持ったコーチ陣がいるんですから~。

     「負けてよかったんだよ。勝ったら、練習しなかったでしょ。負けたからこそ、『次こそは!』の思いを持って、また頑張れる。勝負は6年生の時だもの。まだまだ時間はあるじゃない?今のうち、たくさん涙を流し続ければ必ず圧倒的に強くなれるよ」。月並みの言葉だけど、S・U両コーチを励ました。

     そして。子供達には「練習しろよ~。今はドリブルだぞぉ~」と大声で声をかけた。

     サッカーの育成、育成というけれど。目の前の勝利を掴むための思いも大事。その目標がなければ、子どもも親も着いてこない。夢を見て、夢の実現のために努力をする。でもロングレンジの夢を達成するためにはショートレンジの目標も大切なのだ。親御さん達はサッカーのプロにさせたくて我がチームに入れているんじゃない。泣いたり、笑ったり、皆で1つの目標に向かって頑張って欲しい、色んな経験を積んで欲しい、そんな思いの方が大きいのではないだろうか?

     だから。負けていいんだって、今は。

     県NO1チームM先生は言う。「プロだけを育てることはJの下部組織に任せればいい。我々はフツーの子どもをまず育てることが大事だ」。少年サッカーで覚えたことが、人としての「育成」に繋がることこそが大事なのだ。その上で、県NO1チームのように化け物みたいに強ければいうことない~(笑)。

     S・Uコーチ。6年生は小学生のうちには、もうムリだけど。3年生は「化け物」になる時間と可能性は、まだまだあるよ~。

     そのために、この公園はホーム小学校の横にあるのだから。そう思った瞬間に、風が吹いて木々がざわついた。ほら、公園も「そうだ、そうだ」と言っている(笑)。

     公園は、子どもが走り、犬が走り、ママさんたちが健康ウオーキングを楽しみ…。
     そして、サッカー少年が努力をする公園なのです!



    まさに「青田買い」(笑)。 

     昨日より風が強かった。念じすぎた~。 

     クイズです。「後ろ⇒ある、前⇒ない。高校生⇒ある、小学生⇒ない。サッポロ⇒ある、オリオン⇒ある、カシオペア⇒ない。プロ野球⇒ある、Jリーグ⇒ない」。さて、なんでしょう?

     答えは「ドラフト」~。

     最近のNPB(日本プロ野球機構)のドラフト会議を見ていて思うことが一つ。各球団が1位・2位指名する選手は、皆、有名どころ。先日の高校生ドラフトだって、当日のスポーツ新聞には全て名前が乗っていた選手が指名されていた。無名の「隠し玉」ってヤツがホントに少なくなった。たまに、いたとしても6、7位あたりの下位指名。つまり、「まあ、他に指名されっちゃったとしてもあきらめはつく…」という評価の選手に留まっている。

     昔はケッコウいたのだ。「隠し玉ドラフト上位」って。有名な人だと、現・西武監督の伊東勤とか、同2軍監督の秋山幸ニとか。当時、指名された瞬間にスポーツマスコミは「誰それ?」となり、「すぐ調べろ~!朝刊に間に合わないっ!」と叫んだという。

     減少した原因は幾つかあって。まず、社会の情報化が進んだことが一つ。ちょっとでも「目立つ」プレーヤーがいれば、すぐに噂になるし、ビデオだって誰かが必ず撮っているから簡単に手に入る。昔みたいに「知る人ぞ知る」という環境に日本のアマチュア野球界自体がない。もう一つは、スカウトのサラリーマン化が挙げられている。簡単に情報が手に入るから、わざわざ出掛けていく必要がない。「自分の足」で探すよりも、情報網を張り巡らして一定レベルの選手をリストアップするほうが早い。さらに、情報量が膨大になったことで、整理して分析する能力が問われることになる。靴をすり減らして、知る人ぞ知る「イエティ」「ツチノコ」みたいなプレーヤーを探す時間が取れないし、必要ない!となってしまったのだ。

     む~。個性的な選手は減るばかりだろうなあ。

     サッカーはどうか?ドラフトはない。有名アマチュアになれば、複数球団からオファーが来て、プレーヤー側が選ぶことができる。スカウト活動もやってはいる。ただ、これも有名クラブチーム止まりだろう。もしかしたら、ものすごい才能が全く見出されることなく埋もれている現実があるかもしれないなあ。

     なぜ、こんな話題を突然書いているのかって?今日の僕は「スカウトマン」だったから(笑)。昨日に引き続き強風が吹きすさむ中、次女の幼稚園の運動会に行って、娘の応援そっちのけで「知る人ぞ知る」才能を靴を減らして(父兄競技の綱引きでね、笑)、捜していたのだ。いたよ、いたよ~、スゴイ才能がいっぱい!

     個性的な選手になりそうな子が、たくさ~ん、いた!

     当然、ドラフトはないわけだから。完全自由競争となる。上手そうな子、足の早そうな子は当然、チェック!それだけでなく、「知る人ぞ知る」根性クンも数人チェック。でも、そんなことはどうでもいいのだ。一番大切なことは「サッカーを好きになってくれること」。なるべく多くの子どもに、何とか「我がチームに入りたいです」という逆指名をいただくために、今の時期から日参しようかな、幼稚園に(笑)。

     靴を減らすことこそ、スカウトの基本なのだから!

     契約金は。。。あめ玉1つでいいかな?これでもアマチュア規定に引っかかるかなぁ?

    本日は「理科」。 

    のち 念じ過ぎた~。。。


     とにかく、凄い雨だった。昨日は。今日予定していた、交流試合はダメか?と思っていたが、「いやいや、夜から晴れる。風も強いらしい。乾くぞ、乾くぞ!」と心の声が叫ぶ。こういう時、僕はあきらめがホントに悪い。自分にあきれる(笑)。

     風よ!吹けぇ~!丹田に力を込め強く念じた。これが1回目。

     朝、起きてすぐに外に出る。雨は上がっているが、晴れてはいない。曇りだ。ただ、風は強い。道路はまだ、濡れている。微妙だなぁ~。できるかな?取り合えずグラウンドに行ってみるしかないなぁ。着替えながら、JCOM(CATV)の天気予報を見る。天気図はいい具合に等圧線が狭い。

     風よ!吹くのだぁ~!今度は声に出して念じる。これが2回目。

     5時半。グラウンドに着く。行ってみると、予想通りの場所に予想通りの水溜りがある。「この風の強さなら、乾く!」。そうHコーチと話をして、各チーム関係者に電話をする。「12時キックオフでお願いします」。そして、関係者にも電話。「バケツとスコップを持って10時集合です」。

     風よ!吹きまくれ~!目を閉じ、集中して念じる。これが3回目。

     9時半。グラウンドに再び立つ。やっと太陽が出てきた。遅いっ!予報では日の出から快晴のはずだったのに。5時半の時よりは、水溜りは少なくなっているが…。だが、予想以上に、まだまだ深い。5cmはある。グラウンドブラシで必死に水を掻き出す。

     風よ!吹け吹け吹け~!水面を見つめながら、また念じる。これが4回目。

     11時。みんなで持ってきたスコップで穴を掘り、水を溜めてからバケツですくって水を捨てる。この繰り返し。ようやく、グラウンドから水が消えた。穴は乾いた土を別の場所から持ってきて、埋める。元の土を戻すとグズグズになってしまい、「落とし穴」状態になってしまうから。でも、まだ地面はユルイ。

     風よ!根性入れて吹け~!重労働に光る汗を拭いながら、渾身の力で念じる。5回目だ。

     そして。12時。乾いた!無事にキックオフ!祈祷師のように念じまくったかいがあった。これでサッカーできるぞ。もしかして、超能力があるのか?僕には(ケッコウ、マジに)。 が…。今度はサッカーやるには強すぎるぞ?この風は。参った。念じすぎたか?

     風よ!ヤメ~!しかし、疲れ果てて念じる力がもうない…。

     と、いうわけで。今日の風を吹かせてしまったのは、僕なのです。あまりに強く念じしまったばかりに…(笑)。強い風に怒りを覚えた方、ホントにすいません(笑)。 次回までに、風を止める「念力」も身に付けておかなくちゃ!

     天気ばかりは、晴れればいいってもんじゃないことが今日、あらためて分かりました~。それにしても。天気図の読み方まで思い出すようになるとは。。。サッカーはホントに役立つ(笑)。
     
     この際だから、気象予報士資格でも取るかぁ?(笑)



    繁盛するかな? 

    大雨。明日、試合したいんだけどな~。。。


     珍しく21時前に家に着いた。半年振りの気がする。で、こういう時には必ず音読を聞かされるハメになる。意外かも知れないが、僕はケッコウ「教育パパ」なのでイヤではない。半年に一度、息子の頭のデキ具合をチェックすると思えば音読を聞かされるくらいお安い御用だ。

     今回の音読は社会の教科書。歴史の部分で、江戸初期の政治の話。武家諸法度、鎖国、踏み絵、参勤交代、あの辺りのことだ。まあ、読み方は良くなっている。先に先には読めていないが、句点読点は一応、意識をしているように聞こえる。まあ、点を付ければ75点、ギリギリ合格点ってところだろうか?

     で、僕は教育パパだから(笑)。教科書を取り上げて、「じゃあ、社会のテストをしま~す」と宣言。「え~っ?」という反応を期待したのだが、リュウは珍しく「望むところだっ!」。よっぽど自信があるのだろう。それを見た僕は、血気盛んな柳生十兵衛に稽古をつける柳生但馬守の気分。「ウイヤツじゃ、ウイヤツじゃ。一つ揉んでくれよう」って感じ(これじゃ、大奥のお女中をからかう将軍様か、笑)。

     
     第1問~。武家諸法度を作ったのは誰でしょう? 

     「んなの、簡単だよ。徳川秀忠!」 ピンポ~ン、正解です(テストは簡単な問題から入るものなの!)。
     
     第2問~。参勤交代制度を始めたのは誰でしょう?

     「徳川家光。ついでに言うと3代将っ!」 ピンポ~ン、正解です(まだ序の口だっつ~の!)。

     第3問~。なぜ参勤交代を諸大名にさせたのでしょうか?

     「1年間人質にするのと、お金を使わせて、反乱ができないようにするためっ!」 はい、正解(おっ、わっかってんじゃん!)

     第4問~。江戸幕府はなぜ鎖国を実施したのでしょうか?

     「キリスト教を広めたくないから。将軍より、イエスキリストを崇めちゃマズイから」 まっ、いいだろう。
    正解かな(んじゃあ、お釈迦様はなぜいいの?)

     第5問~。キリスト教徒かどうかを確かめるために幕府は何をやったでしょうか?

     「踏み絵。絵踏み、でもいい」 ピンポ~ン 正解(ふむ。教科書に書いてあることは理解をしてるんだなあ)

     第6問~。徳川御三家と教科書には書いてありますが、御三家とはどこの大名でしょうか?

     「………。知らないよ~そんなの~」。 ブッブ~ (お前、水戸黄門しらないのか?そういや僕も石坂浩二以降、見ていないなぁ)


     第7問~。城下町、門前町、港町、宿場町などが栄えた-と書いてありますが、知っている場所をそれぞれ挙げなさい。できれば港町以外は我が県にしてください。

     「城下町は……。門前町…。門前町って、どんな町?港町は堺。宿場町……。宿屋がある町でしょ?ん~わからない…」。 ブッブ~、1つだけしか合ってません。

     第8問~。第8代将軍は誰でしょうか?

     「……。綱吉?知らないよ~。教科書に書いてないもん!」。ブッブ~。不正解(書いてないわけないじゃん!ホラッ!ん?)

     ホントだ…書いていない…。政治の話はここまでで、いきなり文化の話、しかも時代が、ド~ンと飛んで本居宣長、伊能忠敬になっている。次のページは…。おい、いきなり明治維新?しかも伊藤博文?なっ、な、なんなんだ?この教科書は…。

     門前町を答えられないのは先生の話を聞いていなかったのだろう。お約束の人物画へのイタズラ書きが至る所にしてあったから(徳川家康に吹き出しつけて「僕、リフティング1000回できます」には、かなり笑わせてもらった)。ただし、御三家を知らなかったり、暴れん坊将軍を知らないのは息子のせいじゃない。そういう教科書だ!と知っていれば、それなりの読み物を与えたのに。

     文部科学省の「政策」に気が付かなかった僕が悪い。

     僕に言わせれば、教科書なんてものは何でも書いておけばいいのだ。フランシスコ・ザビエルだろうが、天草四郎時貞だろうが、御三家だろうが、徳川家系図だろうが、市川団十郎だろうが、田沼意次だろうが、松平定信だろうが、平賀源内だろうが、ペリーだろうが、西郷隆盛だろうが、坂本竜馬だろうが、勝海舟だろうが。書いてさえあれば、授業中に遊びながらだろうが何だろうが読むのだ。ザビエルや天草四郎の挿絵にクダラナイ落書きをすればイヤでも覚えるのだ。教える時間を減らしたり、教える箇所を減らすのと教科書を薄くするのは別の話だろう。

     実際、ウチのバカ息子だって「書いてあること」は100%答えられたよ?

     ネットを使って御三家の説明と吉宗の説明をしたら、「そういえば、図書館のマンガ日本の歴史で読んだ~」との反応アリ。そう。それでいい。マンガだろうがなんだろが読めば頭に入ってくる。でも、図書館じゃあ足りないなあ。買ってやろう、全巻を。教科書の替わりに。門前町は一の宮神社の前の屋台の話をしたらピンと来たらしい。ついでに中山道の話をしたら、我が町も宿場町だったということを思い出したらしい。 

     会社辞めて。「サッカーも無料で。教科書に載っていないことをメインに教える塾」でもやろうかな?別々に行かせるよりも手っ取り早いでしょ?(笑)

     

    確実! 

     やばい。。。土曜日が雨っぽい。。。 
     
     
     今回は我が県を揺るがす話を2つ。

     1つ目。5億円で盆栽を買うかどうか? で、S市がモメているらしい。栃木・下野市にある高木盆栽美術館にある、時価ウン十億の盆栽全て(シュレッダーで有名な明光商会の高木名誉会長さんの私物らしい、驚)を「5億でいいよ~」と言われて、「乗った!その話!」となったところに市議会から「待った!」になったという話だ。市は町興しのために、盆栽ミュージアムだかを作ろうとしている、とのこと。CXの朝番組「とくダネ!」(小倉さんの番組ね)で取り上げていた(日曜には別の番組でもやっていたらしい)。

     なんで、S市か? というと、なんでも、関東大震災の後に東京の各所に住んでいた優秀な盆栽職人たちが、この地に集結して移住して、盆栽関係者の街を作ったらしい。昭和になり、行政区分上の町名も「盆栽町」になり、今ではこの町に盆栽を求めて世界中から訪れる人が後を絶たない、からとのこと。

     知らなかった~。

     知らないのは僕だけではない。テレビで、「S市の名物は何?」と聞かれた市民で「盆栽」と答えた人はわずか1人。みんな「Jクラブ」と答えていた~(笑)。実は、この「Jクラブ」という答えが一番多いということに、「盆栽5億円問題」の本質があったりする。賛成している市議は「旧・O地区選出」の方ばかり。旧・U地区、旧・Y地区、旧・I地区の方々は全員反対。なんでO地区にだけ5億もかけるの? ということだろう。

     A市民の僕には関係がないのだけれど。5億の税金を盆栽に?という思いは分かる気がする。先にやること確かにあるだろう。。。まあ、文化のため!は理解はできるけど。

     2つ目。来年の全少予選と秋の県大会と再来年の新人戦予選は全てリーグ戦になるという話。県を32ブロック分けて、1ブロックあたり16チームの総当りの成績を以って、地区代表を決定する!という話だ。県西部地区の有力者、県南地区の有力者の双方から「上からのお達しでそうなる。もう決まったこと」と聞かされたから多分、本当なのだろう。

     びっくり。

     いい、悪いは別として。クラブチームまで足すと、A市だけで14チームあるから、隣町を足して17。これをモデルケースと考えて、17チーム総当りは136試合。これを年3回?1地区で年間408試合よ? 県」全域で360試合(16チーム)×32ブロック=11520試合。チビッコは試合をするな!5・6年、上手い子だけでいいということなら可能だけど。さらに言うと、小学校のグラウンドはサッカーだけが使っているんじゃないよ~。

     で。習熟度の低い子の試合はどうするの?そういう子のためのゲームをやろうとしても、360試合こなさねばならないからグラウンドはない。結果として、辞めて行く。地域交流もする暇なし!静岡行く、新潟行くなんて暇はなくなってしまう。我がチームだけじゃなくて、県NO1チームも県NO2チームも。必然的に県のレベルは下がっていく。

     それでも。上には逆らえないから、「やる」しかないのだろうか…。

     2つを一緒に考えてみた。5億円あれば。グラウンドいくつ作れるかなあ?


    いったい何kgあるのだろう? 

    のち また台風が来ているらしい。。。


     鉄製のサッカーゴールは、とても重い。少年用だとしても重い。中には「これ、鉛でできているんじゃないの?」と思うくらい重いゴールもある。実際、我がチームが合宿を張る津南の少年用サッカーゴールは大人の男が8人いないと運べないシロモノだ。かなり気合を入れないと持ち上げるのが容易ではない。

     ホーム小学校のモノも重い。ホーム小学校では1月~8月まではサッカーゴールはデンと校庭に置いてあるのだが、運動会の練習が始まる9月からマラソン大会が終了する12月末まで隅のほうに片付けられてしまう。なので、今の時期は練習の度に大人5人以上で「よっこらしょ!」と出し入れする必要がある。これはかなりの重労働になる。

     A市スポーツ広場のサッカーゴールも重い(ちなみにA市サッカー場のものは軽い)。この重いモノをウチの3年コーチは、たった3人で片付けたらしい。『9月23日の地域大会終了後、「主管の我がチームでまだ使いますから~」と紅白戦をやり、何とかなるだろうと思っていたが、そんな甘いもんじゃなかった。ヒドイ目にあった』と3年Uコーチが書いた日記を今日、読んだ。

     ご苦労様でした~。それにしてもどうやって運んだの?(笑)。

     僕にも同じような経験がある。僕の場合は先述のホーム小学校のモノ。当時、11期生はまだ低学年。ゴールを使った練習なんて30分がいいところ。丁度、今の時期に他の学年が全て遠征に出掛けていて。ゴールさえ出せれば独占できる。「思う存分、シュート練習をやらせたい!」。そんな思いでMコーチと2人で必死に動かした。台車を2台用意して。対角線に差し込んで。バランスを取りながら、ウンショっ、ウンショっ。立てる時が一苦労。それでもシュート練習がやりたかったから。何とか上手くいって、子ども達が喜びいさんでシュートを撃っている姿を見たら、「苦労してよかった~」と心から思えた。涙が滲んだのを覚えている。

     以後。慣れれば結構簡単なのがわかったので。他の学年よりも1時間練習時間を早くして、ゴールを2人で出してシュー練をやるようにした。シュー練なんて必要ない!という人もいるかもしれないが、とんでもない。低学年の子に聞いてみてください。「一番好きな練習は?」って。シュー練はミニゲームの次に上位に来るはず。好きな練習をさせてあげたいじゃん?、低学年のうちは。

     今日の文章の流れからいって、自画自賛になってしまうけど。僕は、こういう「子どものサッカーのために努力をする人」が大好きだ。何よりもサッカーをすることが先にありきで、待ち受ける困難苦難を何するものぞ!と退ける姿勢は美しいと思う。試合前日に雨が降り、グラウンドが心配になり、バケツと雑巾を持って朝6時に出掛けるコーチがいるチームというのは絶対に「軟弱なチーム」ではない。こういう気持ちは必ず子ども達に伝わるものだ(と僕は「信じたい」)。例え強くなくても、それだけの情熱を持ったチームはグッと芯が詰まったGOODチームになるはずだ。
     
     これから冬近くなると気温もグッと下がる。吐く息も白くなる。手袋も必要となる。そんな中で、早朝から子どものサッカーのために準備を進める大人が1人でも多くなるチームでありたいものだ。

     学校が総アルミの軽いゴールを買ってくれるといいんんだけど(笑)。