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    初めての「お泊り」。 

     まだ梅雨が明けない「曇り」ときどき「雨」

     
     見たこともないボディターン。練習ではできなかった、カラダを張ったボールキープ。気持ちが一つになったコミュニケーション。結果は負けたけど「ナイスゲーム!」を子供たちが見せてくれた。

    7月26日・27日、隣の県に一泊で大会参加に行ってきた。参加した大会は「第1回 某地名カップ3年生大会」。僕と同郷の方である某地名SCの監督さんが「3年以下の大会が少ないっ!」と主催を決意した、熱い思いの詰まった大会である。我がチームの3年生にとっては、宿泊も県外交流も初めての体験である。

     宿泊を選んだ目的は「チームワークの構築」と「自立」。もちろん、子供たちには「もっと仲良くなろう!」「自分のことは自分でやろう!」と優しい言葉で伝えた。みんなで一緒に風呂入って、飯食って。寝る前にお喋りして。「チームワーク」なんて言葉よりも、「考えただけでも、楽しいだろ?そんなことって!」という発想がそもそもである。引率は、僕とM3年コーチとM5年コーチ(帯同審判)とお父さん(Kさん、Sさん、Yさん)の6人だけ。女手なし!(笑)。否が応でも、全てのことを自分でやらなければならない環境での一泊交流である。試合後のユニホームの陰干し。水筒のすすぎ。掃除。荷物の搬入、搬出。食器の片付け。普段、お母さんがやってくれることを全部子供たちが自分でやった。

     低学年のどこのチームもそうだろうが、僕は試合中に戦術的な指示はしない。「1対1負けるな」「がんばれ」「カラダ入れろ」「周り見ろ」程度である(ドリブルっ!は思わず言ってしまうが…笑)。どんなスポーツでも、プレーをするのはプレーヤー。試合が始まれば、コーチの声なんか届きはしない。「自分で実行する」「自分達で考える」。それが基本だと思っているからだ。練習もキック習得の為、コミュニケーションの為のパス練はやらせるが、戦術のためのパス練はしない。そんな暇があったら、ひたすらドリブル・フェイント・1対1。逆に試合でのロングキックも禁止しない。それも、これも子供の判断だもの。彼らの名誉の為に言っておくが、キックオフの時にチョン蹴りして後ろに戻して、キック力のある子が前に出す形を最近やりだしたが、あれも教えたものではない。上級生の試合を見て、子供たちが始めたこと。自分達で考えたこと。だから異論はあるが禁止してない。とにかく僕の仕事は「自分で考える」環境を作ってあげることだと思っている。

     某地名カップは幸いにも決勝まで行った。その決勝で子供の「自分で考える」力が爆発した感じであった。教えてもいないカバーリング。自然と大きくなる声。「負けたくない」から「考えた」「そうなった」のであろう。明らかに技術的には格上の相手に頑張った。某地名カップ2日目はそんなスゴイ試合のオンパレードであった。時を経て、また試合をした時にお互いにどんな成長をしているか?子供ってすごいなあ!と再認識した大会であった。

     同行していただいたお父さん、M5年コーチありがとうございました。お父さん方には雑用をやらせてしまって、すいませんでした。また赤堀SCの関係者のみなさん、ほんとうにありがとうございました。深く深く、感謝感謝です。

    古豪。 

     曇りのち雨
     
     
     母校の野球部が県大会のベスト4に残っている。僕の母校は、大昔は甲子園によく出ていた、いわゆる「古豪」。僕が小学校2年~3年の時に春夏連続出場をしてから今まで、出場を果たしていない。もし代表校になれたら、新聞の見出しは「古豪復活」で決まりである。

     高校への通学は自転車であった。行く道の途中にあった中学時代からの友達の家に寄り、彼と一緒に行くのが毎日の日課だった。その彼は野球部に入っていた。野球部に入っている人間は誰にでも簡単に識別できたはずだ。その頃、詰襟をキチンと閉めて、学帽を深めに被っている高校生など、市内に僕の母校の野球部の人間しかいなかったから。友達は、その一目で「○○高校野球部」と判る格好で毎日、僕を待っていた。こちらは何の制約も無いラグビー部。いい加減な学生服(ご想像にお任せします、笑)を着て、髪の毛はクリクリのパーマをかけてママチャリに跨っての通学。周りから見れば、不思議なコンビだったに違いない。そのコンビで毎日毎日、学校に通った。

     学校に近づくと、当然、それぞれの先輩に会う。僕の挨拶は、大きな声で「こんちゃ~す!」。仲のイイ先輩と一緒になると、「好きな女の子のこと」「欲しいバイクのこと」など、いかにも高校生らしい話題を話しながら、学校まで行った。隣の彼の野球部の先輩への挨拶は、「ホッ」(ホの字をちゃんと発音する)。もちろん、学帽を片手で脱いで(当然、片手運転になる)。それで、終わり。相手の先輩も後輩を一瞥するだけ。挨拶は返さない。とっても不思議な光景であった。彼に理由を聞くと、「野球部の決まり。大きな声で挨拶するとみっともないから、らしいよ。つまらないけどなあ」。挨拶にまで決まりがあるなんて。名門とはムズカシイものだ…と思った記憶がある。
     
     僕は挨拶が好きだ。古い人間なのかもしれない。地方の男子校育ちだし。でも、それはそれでいいと思っている。だから、子供にも挨拶する。「最近の子は挨拶しない」なんて意見が聞かれるが、そうでもない。こちらが軽く「おはよう」「こんにちは」と挨拶すれば、子供も返してくれるものである。大人が何も言わなければ、子供も何も言わない。習慣というものは、そういうものではないか。決まり事としての「挨拶しなさい!」の挨拶は子供たちにとって、「ホッ」と同じでつまらないものなのだ、きっと。

     母校は数年前、男女共学になった。OBとしては大変残念である。ただ、考えてみると共学が本来の姿なのかもしれない。女の子がマネージャーになって、野球部員に「おはよう!」と南ちゃんみたいに挨拶するようになったのかもしれない(笑)。本当に女子マネがいるかどうか?はわからないが、案外それが再び強くなった理由だったりして。それはそれで、素敵なことだと思う。もし、甲子園に行ったなら会社休んででも、必ず応援に行きたい。

     がんばれ!母校。

    91の個性 

     梅雨が明けない。曇り。
     
     
     我がチーム3年生には4人の「ユウタ」がいる。6月下旬までは、「ユウタ」トリオだったが、7月から「ユウタ」カルテットになった。ユウの字は全員違うのだが、タの字は、みんな「太」。で、当たり前と言えばそれまでなのだが、全員、性格、持ち味が「これでもか!」というくらい違う。

     M・ユウタ君はMコーチの息子。普段は口数が少ないのだが、芯は強い。試合になるとポイント・ポイントで声を出し、コーチからの指示も無いのにキレイにバックラインを統率している。プレーも堅実で、強いアタリも恐れずに相手に立ち向かう姿はカッコイイ。リフティング練習なども見えないところで黙々とこなしており、時々「おっ!」と僕を唸らせる。他の子供からの信頼も厚く、「M~っ、午後、遊ばない?」といつも誘われている。Mコーチと二人でいるとサッカーに関する、答えに窮するような鋭い質問を浴びせることが多々あるらしい。3年生チームの精神的大黒柱の一人である。
     
     H・ユウタ君も、みんなといると口数は少ない方。ただ、その細身のカラダからは想像できないような大胆なプレーをする。サイドバックをやらせているが(大会が続いたので、2ヶ月くらい固定した。これからは色んなところをやらせる)、玉際に強く、簡単にあきらめない。これはイイ言葉として捉えて欲しいのだが、とにかく「しつこい」。それでいて、教えてもいないのにロングでシュートをバンバン放つ。常に全力投球する姿はエライ!と思うし、サッカーが本当に好きらしく、楽しそうにプレーをしている。
     
     O・ユウタ君。一見、おとなしそうなのだが、実はよく喋る。明るいし、笑顔も爽やか。そして、何よりも器用。「これをやってみよう!」と切り返し・フェイントなどをやらせてみると1回でピシッとできる。インステップキックなど理想のフォームでキチンと蹴るので「ビシッ」という音とともに鋭い打球が飛んでくる。カラダも大きく、運動能力も高いので密かに期待している「隠し玉選手」。今は闘争心に欠けるところがあり、人を避ける傾向にあるが、それを克服できれば(いや、克服する必要もないなあ。徹底的に避けるテクニックを磨いてもよい)いいプレーヤーになれると思う。

     最近入ったK・ユウタ君。実はO家、K家とウチは家族ぐるみというほどではないが仲良しで、年に3回くらい庭でバーベキューをやったりする。K家は非常に明るい家庭である。その影響もあり、K君は明るい笑顔の持ち主。小太りのカラダでいつもニコニコ笑っている。ウチの嫁が「K君は気持ちが優しいよ。サッカー向くかなあ?」と入団する時に心配していたが、大間違いであった。先日のチビッコ大会で試合に出してみたが、とにかく一所懸命に走る、蹴る。教えたばかりのフェイントを見事に披露し、積極性が充分にあるところをアピールした(親もビックリしていた、笑)。

     名前が一緒でも、みな違った個性。3年生19人いれば19個の個性。全学年91人いれば91個の個性。子供の才能は色々である。サッカーが上手くなることは二の次に「一所懸命に頑張ること」「善悪がキチンとつけられること」を大事にして、個性にあった教え方をしていきたいと思う(いや、サッカーも上手くさせます、必ず。笑)、チビッコ大会明けの今日この頃であります。

    夢 

     曇り。

     
     サマージャンボ宝くじが発売中である。一等前後賞を合わせて3億円。所ジョージが大勢のオネエチャンを引き連れて、浜辺で変な踊りを舞うテレビスポットを見る度に、「今回は絶対買うぞぉ~!でもって、当てるぞぉ~!」と気合満々なのだ。夢の実現のために。

     僕は「夢見る」人間である。子供の頃から、そうだった。「あの子から好きだと思われたらいいな!」「今度の球技大会、優勝できたらいいな!」「将来、パイロットになれたらいいな!」等、毎日そんなことを思っていた気がする。特にパイロットは真剣にそう思っていて、中2の時に「パイロットになるためには」という本を買ってきて読んだりしていた(動機はスチュワーデスと逢えるからだった気がするが、笑)。中3の進路面談では「高校でたら、航空大学校、もしくは防衛大を出て、民間航空会社のキャプテンになります」と親と教師の前で言い切った。母は「戦争になったら、真っ先に徴兵されそうだから止めてくれぇ~」と言い、先生は「パイロットは余っている。卒業しても就職先は無いぞ!」と母を気遣って言ってくれた。高校にも入っていないわけだから、先のことなどどうなるか全然わからないのにもかかわらず、頭ごなしに否定されたのが悔しくて、家に帰ってからANA(全日空)とJAL(日本航空)に勢いで電話をしてしまった。色んなところに回され、最終的に人事部に。返事は「ここ数年、新規採用は見送っております」。子供ゴコロに大ショック!今思うと、両社とも「世間知らずの口の利き方もしらない大学生」とでも思ったのに違いない。簡単に少年の夢を壊すようなことは、幾らなんでもしないだろうから。でも、さすが子供だけあって「じゃあ、検事にでもなるか」と次の日にはケロッとしていた(笑)。

     大学4年になり就職活動を始める時、学内でショッキングな求人広告を見た。「私立文系でもパイロットになれます、全日空」。WHAT?余っているんじゃないの?時はバブルの真っ最中。どうも空の自由化が進み、航路も増えてパイロットが全然足りなくなっていたらしい。「しまった~!語学しっかりやっておくのだったぁ~」と思ったが、後の祭り。まあ、その時は既に他に「なりたいもの」があったから、そんなにショックは受けなかったけど。ただ、親が・先生が「当時の現実」を語らなければ、キムタクのモデルは僕だったかもしれない(笑)。(でも学内の知り合いが受けて合格。本当にパイロットを今、している)。人間万事塞翁が馬。何がどう転ぶかはわからない。別に親と先生のせいだ!という気はさらさらないが、子供には大きな夢を持たせて純粋に応援してあげたほうがいいかも?とは思います。

     で。宝くじ。3億当たったら?じゃ~ん、近所の田んぼを買います!照明付きの「我がチーム専用サッカーグラウンド」(芝だよね!やっぱり)を作るんだもん!「家のローンが先でしょ!」と嫁に怒られそうですが(笑)。いつまでも「夢見る」人間でいたいものです。当たるかもしれないじゃないですか!買わない宝くじは当たらないし。来年あたり、我がチーム専用グラウンドができているかもしれません!

    練習着。 

     これぞ梅雨って感じの「雨」。

     
     今、我がサッカーチームの3年生で「個人持ち練習着兼ユニホーム」を作ろうとしている。ユニホームの所有の仕方は各団それぞれの考え方があると思う(何が正解!もないと思う)。今のところ、我がチームは「ユニホームは団持ち!」という考え方。今回、3年生が個人持ちで作ろうとしているのは、あくまでも基本は練習着。もっと、はっきり言うと「夏の着替え」。試合と試合の間の時間、汗を吸ったユニホームを着せているとカラダにいい影響がないので、個人持ちのTシャツなどに着替えさせている。ところが、個人の普段着だと子供の管理がままならないのが現実。小3くらいだと、すぐにあちこちに遊びに行ってしまう。しかも、19人もいると「お~い!」と探すのに一苦労だったりする。統一した服を着させておけば、遠目でも「あっ、我がチームの子供だ!」と判るという次第である。

     今回の製作のポイントは「普段にも増して、いかに安くあげるか?」。そりゃそうだ、個人持ちのTシャツ代わりなんだもん。adidasがいい!pumaがいい!なんてことよりも「徹底的コストダウン」が目標(そりゃ、アディラーとしては多少の心残りはあるが…)!色々と探しましたよ~、今回は。各スポーツショップはもとより、ネット検索、会社への出入りTシャツ屋、「しまむら」、「ロジャーズ」エトセトラ…。もう、やたらめったら、聞いて回った。で、最後に残った2つの候補が「ユニクロ」と「ヒマラヤ」。

     ユニクロはJFA(日本サッカー協会)のキッズプログラムパートナーになり、キッズサッカー界を大きな市場として睨んでいるのです(サッカーキッズと野菜は同列か?笑)。6月の末には福岡ドームに井原、福田、北澤(アンバサダーらしい、この3人は、協会の)を呼んで大イベントをやったらしい。まあ、そういう情報だけは知っている僕なので、行って見たわけなのです、ユニクロに。

     商品を見た感想は…う~む、素晴らしい!アメリカ・デュポン社製生地を使ったドライメッシュTシャツ。しかも、機能性重視のラグラン袖に、脇は切り替えメッシュ。さらに、さらに立体裁断!襟カットもVもあれば、丸もある。しかも、伸びそうもない作り。色もさすがユニクロ。バリエーション豊富。デザインもHIT!黄色などはNIKEから文句が出そうな(笑)、ブラジルモデル!。で、気になる値段は…500円(バーゲン価格、バーゲン前は780円)!文句のつけようがない商品設定。ユニクロに決定!なのだが、フツーは…。

     「ヒマラヤ」さんにお願いしました、今回は。理由は3つ。一つ目は「ユニクロ」商品は安定供給がどうも、できないみたい。バーゲンにしちゃうくらいだから、売り切れれば終わり(と、店員は言っていた)。ユニホームだから、後で入団してくる子のことを考えると、それじゃあ困るわけで(しかも、いつ!と言えないよなぁ、こればっかりは)。定番はあるみたいだけど、店頭には置いていない。ネット販売のみなので実物が確認できない。二つ目。店員に「商品知識がない」。「ユニホームにしたいのですけど…」の問いかけに「いいじゃないですか?それでも」程度の答え。定番があることさえ、答えられない(ネットで知った、僕は)。う~ん、もったいない!サッカー協会のスポンサーにまでなっているのに、それが末端のお店まで浸透していない。多分、アルバイトなんだろうなあ、僕が聞いた店員は。フリースみたいなものだったら、知識なんかいらないかもしれないけど。もったいないなぁ~。三つ目。サイズが150までしかない!これは、致命的。みんな大きめ買うもの。160までは常識と思うけどなあ、今の小学生みると。サッカー協会との契約記事読むと「U-6」が狙いみたいだから、150で止めちゃったのかなあ。きっとアディダス社と日本協会の契約等の問題もあって、その辺りまでしか作れなかったのかもしれない、もしかしたら。

     「ヒマラヤ」は実に良心的でした。ユニクロで買った商品でもネームは入れてくれると言っていたし。ドライメッシュTシャツも980円の2割引にしてくれたし。商品もキチンと説明してくれたし。サイズも160まであるし。そんな安い商品なのに安定供給も店の在庫として管理することを明言してくれたし。ネームも他よりは安いし(ローマ字胸マーク1300円・背番号桁数関係なく850円、しかも色・書体自由はお得だと思う。素材もラバー圧着だし)。色とデザインは劣るけど、ユニクロには。でも、満足してます、とりあえず。

     と、いうわけで。我がチーム3年セカンドユニホームはもう少しで出来上がりま~す!安かったよぉ~!ビックリするくらい!(それにしても、ネーム屋は高すぎる…。価格下げればそこに集中するぞ、きっと。ビジネスチャンス!)