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    丸出し。 

     蒸し暑い…。電力使用メーター91%。夏は本当に大丈夫?


     長女は6年生になった。「OKミニバス女子」というミニバスケットボールスポーツ少年団の中心選手の一人として頑張っている。ん? 強いかって? フツーと答えようか(笑)。勝ったり負けたりだから〟試合を見には、ほとんど行けていない。土日、どっぷり少年サッカー漬けの僕だ。自分も納得ずくのことだから、仕方がないことではあるのだが。この場を借りて、長女に謝りたい。

     ごめんなぁ、でも、これからも多分、見に行けない(苦笑)。

     だが。試合自体は必ず見ている。バスケママ軍団が見に来られない〝みんなのために〟DVDを毎試合必ず撮ってくれているからだ。ありがたいことだ。生の迫力はないが、娘の頑張っている姿を見ることができるのは、やはりウレしい。正直、冷静に見れば、娘はたいしたバスケプレーヤーではないけれど。録画を見ながら、「ナぁイっ、シューっ!」と叫ぶのは、とても楽しいことだ(笑)。

     録画でなければできないこともある。それは、お気に入りのシーン及び気になるシーンを繰り返し見られること。当たり前? そう、当たり前だが。これができるということは、とても大きなことだ。だって、何度も何度も繰り返し、そして娘だけに集中できるのだから。バカ親全開っ? はいっ、そうです。ワタシがバカ親です(笑)。何とでも言ってください。でも、自宅だから。誰に迷惑を掛けているわけではない(笑)。

     もう一つ録画ならでは、のことがある。選手本人と一緒に見ることができるということだ。これも当たり前? そう、当たり前だが。案外、それをやっている人は少ないのではないか。なぜなのか? 理由は簡単。選手(子ども)が嫌がるからだ。娘も嫌がっていた(過去形)。以前、嫁と見ていた頃の話だ。嫁は長女のバスケをライヴでも見ている。すると、どうなるか? カワイさ余って、バツなところばかりが目に焼き付いてしまっているから、ダメ出しばかりになる。「ホラっ、ココっ! イケるのに行ってないじゃん?」「ほら、また。リバウンド飛んでないでしょう?」。録画が負けたゲームだったりすると、もう最悪。子どもが一緒に見たがるわけがない。

     あまりにそれがヒドいので。嫁を叱ったことがある。「オマエさぁ、言い過ぎだって。泣きながらの状態で見せたって、いい影響があるわけないだろう? ダメ出しはカントク、コーチに任せておけばいいんだって」。嫁の反論。「アナタだって、息子にダメ出しばかりしてたじゃない? コーチとしても、親としてもっ!」。

     想定内の反論では、あった(苦笑)。

     以来。一緒に長女と録画を見る係は、僕の役目になった(笑)。僕は、ライヴでは見ていない。結果は嫁から聞いて知っているが、見るのは毎回初めてとなる。だから、新鮮。素直にバカ親応援が先に来る。そして、必然的にホメまくることになる。「ナぁイっ、シューっ!」「ナぁ~イスっ、リバンっ!」「狙ってるねぇ~。いいパスカットだよ~」「いい動きだね~っ」「おぉっ! 見えてるね~」「そこから、入れちゃうんだぁ~」「よく突っ込んだぁ! 「いいよ~その強引さ。ステキっ!」。最後は必ずこの言葉でシメる。「おまえ、頑張っているなぁっ!」。

     そりゃ、長女も一緒に見るよなぁ(笑)。 

     良いプレーシーンは5回、6回繰り返し一緒に見る。ホメられながら見れば、そのプレーは彼女の頭に残る。例え、偶然できたプレーだとしても、それが「できた」という成功体験ではあるわけで。それを(おそらく)大好きであるパパがホメて認めてくれれば、またそのプレーをやろう! と思うはずだ。正直言えば、僕も気楽に周りを気にせず「バカ親全開」で見ているわけだから、そこまで意図的にホメているわけではないけれども。結果として、子どもが復習できるとするならば、録画を一緒に見るということは、少年少女スポーツに於いて、かなり有効な上達の手段であることは間違いない。

     さらに。意図的に僕がしていることが1つある。それは相手もホメること。「この相手の4番のペネトレイトいいね~」と言いながら、巻き戻して、もう一度ピーに見せる。「なっ? いいだろう? キミも次の試合やってみようよ。できると思うよ~、キミだって。練習さえ、すればね。明日、練習してみて」と囁く。そして、試合当日に、こうカマす。「今日はやってみてね~、この間の相手の4番のあのプレー」。この繰り返しで完璧だ(笑)。

     みなさん。サッカーも。家ではバカ親丸出しでいいのですっ!
     ただし、〝家では〟に、しておいてください(笑)。

     このままバカ親を続けよう。今晩も長女と録画を見た。今日の中身はいつもとチョット違う。昼間に行なわれた学校行事「学校対抗 ミニバス大会」の録画だ。簡単に言えば、学校大会の球技大会。ガチでバスケをやっている長女が活躍するのは当たり前。でもホメた。「ちゃんと周りを使っているね」「みんなにシュートを打たせてあげようとしてるね」「真っ先に守備に走っているね」「デキることを誇らず、みんなと協調性を持ってバスケを楽しんでいるね~」。バリバリ全開のバカ親丸出しだ(笑)。見終って、さらにバカ親アクセルをレッドゾーンまで吹かしてみた。「あまりに良いからさぁ。もう1回一緒に見ようか?」。長女はテレながら、流し目で答えた。

     「パパも好きだよね~」(はるな愛風)。

     さすが6年生。女としても成長している(笑)。


    開運。 

     東京は真夏。スーツを脱ぎたい…。


     失敗は成功の元だ。
     サッカーで子ども達にいつも言っている。

    「失敗したっていいじゃん! まずは『やって』みようっ!」と大きな声で言っている。チャレンジをしない子がいれば、「コーチは失敗を叱ったことがあるかい? 逆に『やろう』としない時は叱られちゃうよね?」と問い掛ける。「やろうっ! 失敗して失敗して上手になるんだ。メッシだって最初から上手だったわけじゃない」。メッシが中村俊輔に変わる時もあるが、とにかく、失敗は「ナイスチャレンジっ!」と僕はホメる。

     失敗は成功の元だ。
     強調したって、説得力に欠けるか。

     こういう時は偉人の言葉の引用に限る。「失敗は一種の教育である。「思考」とは何であるか知っている人間は、成功からも失敗からも、非常に多くのことを学ぶ」~ジョン・デューイ(哲学者)。まだ、足りないか? では次。「人間である限り、誰でも過ちはある。しかし賢者や善人は、自分の過ちや失敗の中から、未来に備えるための知恵を学び取る」~ブルターク(歴史家)。続けよう。「挑戦すれば、成功もあれば失敗もあります。でも挑戦せずして成功はありません。何度も言いますが挑戦しないことには始まらないのです」~野茂英雄(元MLB投手)。トドメだ、次が最後っ!

     「最初は失敗してもいいのではないかと思っている。最初からうまくいくほど商売は簡単じゃない。失敗しても、そこから勉強することがだいじなんです。失敗の原因を考えて、もう1回トライする。何回もやったら、スポーツといっしょで上達するかもしれない」~柳井正(ファーストリテイリング社長)。

     失敗は成功の元だ。
     ユニクロだって、一回コケた。

     実際、45年の人生を振り返ってみれば、失敗だらけだ。でも、常にその失敗を教訓として生きてきたつもりだ。大学入試に失敗し、浪人、それで夢は叶わずにM大へ。就職だって、本当はテレビ局で「台風中継」をするのが夢だった。なんの因果か、今の会社に入社。ライターになれる! と喜んだが、営業へ配属。以来、入社20年。失敗、失敗の連続だった…。それでも! 必ず次に活かしてきたつもりだ…。

     が。今回の仕事での失敗は…次に活かせそうにない…。

      ダルマ
     (手前の大きさを比べるための麦茶が虚しい…)

     
     ダルマの大きさを発注の時に間違えた…。しかも12個…。
     二度とダルマの発注なんて仕事はないだろうなぁ…(苦笑)。




    猛獣使い。 

     たぶん都心は30度を超えていた…。


     朝から気持ちが前向きになれない。どうにもこうにも、先週末から身の回りで起きることがイヤなことばかり。とは、言っても子どもの前ではフツーを装う。子ども達が学校に行ったあと、思わず、嫁に聞こえる声でヒトリゴトを言ってみた。

     「ったく。なんで、皆、自分のことしか考えないんだぁ? 権利主張・望むこと・羨むこと・妬むことは一人前で。ったく。この国は、本当に大丈夫なのかぁ?」。

     すると。嫁が一言。僕の心を見透かしたようにキラーパスを通す。「あらっ? まだ、この国に期待していたの? アタシは4月に、先にあきらめさせてもらったわ~。松葉杖の人間が電車で座れないような国に未来があるわけないじゃない?」。

     話が前後するが。実はタコ息子が、松葉杖をついている。ケガをしたのは4月15日。今度は、入ったばかりの高校サッカー部の自主「前練習」で。障害物があることが〝分かっていながら〟ヘディングに飛び込み、それを避けたら、そこにボールが…。グキっ&バキっ!! 全体重・約80kgプラス空中からの重力加速度。それが一気に一点に掛かり…。結果、左足首があり得ない方向に曲がって。ついでに靱帯が傷つき、んでもって腓骨が縦に裂けるように割れた。なので、病院のベットが空くのを待って。手術、入院。田中達也の足を治した名医が執刀してくれたのが、せめてもの救い(苦笑)。その節は、高校の先生、及び監督、病院の関係者の皆様、ありがとうございました。深く感謝です。

     カワイソウ? 
     自業自得。同情の余地はないっ!

     場面を本日の我が家のリビングに戻す。「自分の判断ミスで。しなくてもいいことを力任せにやっておいて、結果、大ケガ。人に迷惑掛けるヤツに同情はイラない。体幹トレーニングと思えば、片足で電車に乗るなんざ簡単なことだっ!!」。と、嫁に言い返した。184cmもある学ラン着たゴッついニキビ顔(ヅラ)のアンチャンが、iFoneシャカシャカ聞きながら松葉杖片手に扉に立っていたら、まぁ、コワくて誰も声を掛けられないのはフツーだ。が…。薄目を開けて、寝たフリをしているヤツの顔を想像したら、またハラが立ってきた。

     ったく。この国は。本当に大丈夫かぁ?

     少年サッカーにもたまにある。台数制限を無視し、あり得ない数の車で来場。善意の乗り合わせ少年団の選手を乗せた車の駐車スペースがなくなっても知らん顔。前日の雨でグラウンドがグチャグチャ、みんなで必死に治していても、「ウチは保護者の手伝いいらないチームに入れたのだから関係ない」と自分の子どもの着替えに必死の保護者。多少ウマいからって、「早くしろよっ!」と文句ばかり言っているプレーヤー。「強いチームとやりたい」と声を掛けてくるけれど、次の学年が弱ければ「付き合わないよ」と笑う事務局。我がチームだって、事実として、そんなチームになってしまったことがあるし、もしかしたら今だにそうかもしれない。

     「おいっ!」と言われれば、途端に寝たフリ。
     ったく。この国のサッカーは大丈夫かぁ?

     と。ここまで書いて、我が身を振り返る。そういえば、誰もいないからとシルバーシートに座ったことあるなぁ。バレりゃしないと車のゴミをコンビニに捨てたなぁ…。鼻歌交じりで一般道でスピード出していたなぁ。

     人のことを言っている場合ではない。
     自分だって、そんな時は寝たフリだ。
     ったく。この僕は大丈夫かぁ?

     「でもね。そんな人ばかりじゃないみたい」。またまた、心を見透かし今度は嫁のエンジェルパス。「地元駅のエレベーターボタンをいつも長押ししてくれる駅員さんがいる。バスに乗降する時に肩を貸してくれる見知らぬ先輩がいる。学校がある山を登る時に、スピードを落として一緒に歩いてくれる級友がいる。知らん顔の人だけじゃなく、優しく協力してくれる人も世の中にはケッコウいるのよ。しかも、アナタみたいに肩に力を入れずに、笑顔の自然体でね。まずは、私達がそうなれると、いいよね~」。

     鋭く突き刺し、優しく届く。嫁よ、いパス持っているなぁ!
     なぜ、岡ちゃんはオマエを代表に選ばないのだろう?(笑)。
      
     「行ってきますっ!」。ちょっと晴れやかな気持ちで会社に向かった。


    ~丁目の夕日。 

    のち 乾燥機、いきなり活躍か?


     「昭和じゃないんだから。やめてよ~(苦笑)」。
     「バカタレっ!(笑) オレは昭和が大好きなんだよっ!」。

     今朝の夫婦の会話だ。

     朝からイチャイチャしていたわけではない。今日、ウチに新しいテレビと洗濯機がやって来る予定になっていたのだ。「新しいテレビ様と洗濯機様がいらっしゃるのだぞ? 昔で言えば、3種の神器のうちの2つが同時においでになるのだ! いわば、盆と正月がいっぺんに来るみたいなもんだっ! そんな時に、一家の大黒柱がウチにいなくてどうする? テレビ様と洗濯機様を迎え入れるために。オレは今日、会社を休むっ!」と宣言した後の会話が冒頭のものだ(笑)。

     テレビ様と洗濯機様は午前11時くらいにウチに、ご到着になられた(笑)。今は平成の世だ。その御姿は地デジ対応薄型42型液晶であられるし、ドラム式乾燥機付き低音設計9kg洗いであられる。が、お迎えの仕方は昭和の頃と何も変わらない。まずは、今まで我が家のために一生懸命に働いていただいた旧型ブラウン管タイプ様と全自動8kg様に丁重に御礼を申し上げ、お引き取りいただく。そして、新しいテレビ様と洗濯機様に鎮座なさっていただくところを丁寧に掃除をする。次に、夫婦と業者で「あ~でもない、こ~でもない」と両君を設置させていただく。最後に、DVDプレーヤー様、CATVデジタルチューナー様、プレーステーション様、5.1サラウンドスピーカー様との接続配線をさせていただき、テストを重ねる。全ての作業が終わって13時30分。

     やっと。地デジ時代が家にもやって来た(苦笑)。

     それにしても世の中は、どんどん進化していく。洗濯機は洗うモノの重さを勝手に量り、適切な洗剤の量まで調節してくれる。テレビ画像がキレイなのは当たり前、録画もそのままキレイに録れる。説明書を読んで分かったのだが、今のテレビはオンラインで映画等もダウンロードできるので、ビデオ屋さんに出掛ける必要もないらしい。なるほどなぁ。昭和のテレビ創世記の頃は『力道山を家で見たいがためのテレビ』だったのが、今は「TUTAYAに行かないで済むためのテレビ」ということか。

     う~ん。昭和は遠くなりにけり、か。

     でも。これらの機械を使う精神だけは変えずにいたいと〝僕は〟思う。本来、この言い方自体がおかしいのだが。そもそも精神に昭和も平成もないはずだから。でも。「おいおい、その考え方は古いだろう…」「30枚も大枚はたいておきながら、吐くセリフじゃないだろう…」と言われることを承知で書こう。僕の考える生活の精神は、

     「立って半畳、寝て一畳」。付け加えると「納まり切らない、この心」。

     幸いにも。ウチには大きい地デジ対応液晶テレビがある。乾燥機までついたオゾン雑菌処理までできる洗濯機がある。FAX付き子機2個付き電話もある。パソコンもあれば、息子までケータイも持っている。A市なんてマイナーな土地だが、犬を庭で飼える家がある。

     だが。これが当たり前と思ってはいけない。
     〝なくても〟困らないが。〝ある〟のだから使ってやるかぁ~っ! を貫きたい。

     あくまでもモノが暮らすわけでは、ない。人が暮らすのだ。テレビがなくても生きていける。洗濯機がなくても洗濯はできる。車がなけりゃ歩けばいい。電話がなければ、伝えに行けばいい。メールがなければ手紙を書けばいい。大きな家がなくても、寝る場所として1人1畳あればいい。ウチでいえば5畳あれば十分だ。だけれども。心だけは大きく持ちたい。みんなが笑顔で暮らし、励まし合いながら生きていく心だけは5畳の中には納めるのはムリ、なぜならウチは「みんな心が、夢が、大きいからね」。という考え方でいきたいものだなぁ~と心から思う。

     よってもって。最新家電製品様達に囲まれながらも、ウチは昭和っぽく暮らすことを続けるつもりだ。全て今まで通り。息子は、毎朝、家の周りと玄関の掃き掃除をすること。長女はお風呂の掃除を毎日やること。次女は階段の拭き掃除を毎日やること。心豊かに暮らすためには、便利なモノが必要なのではない。人が「やらなければならないこと」をキチンとフツーのこととして〝やる〟ことが必要なのだ。それだけは分かってほしい。

     もう一度、書く。 「立って半畳、寝て一畳。納まり切らない、この心」。ん~、これじゃ足りないなぁ。さらに付け加えよう。「天(コスモ)のために、もう半畳」。さらに、

     「ボール蹴るのに、もう一畳」(笑)。



    手塩。 

     朝は強い風。散歩は寒かった~っ。


     「ねぇねぇっ! 見て、見てっ! ホラ、ホラ~っ!」。嫁が朝っぱらから、小娘のような声を上げて、手に持ったものをみせびらかす。両手を合わせた掌の上には、鮮やかな深緑の塊が2つ。大きなブロッコリーだ。なんでも、近くのホームセンターで苗木を70円で買ってきて、庭の一角に植えていたらしい。

     全く知らなかった(苦笑)。

     《あっ、そう》で片付けるのは簡単だが、そうはいかない。熟年離婚の原因になってしまうかもしれないし(笑)。まぁ、結婚15年にもなれば、あしらい方もわかっている。「ふ~ん。ケッコウ、立派じゃんっ! スーパーで買えば100円はしそうだよね!? それだけ嬉しがるってことは、随分、頑張って育てたんだろう?」。嫁は得意顔で応える。「んなこと、アタシがするわけないでしょう? 地植だから、水もやらず。肥料? なしっ! ただ、植える時に、土を耕して腐葉土を混ぜただけ。農薬? 虫がついたら虫がつくだけ上手くできた! ってことでしょう? 毎日、覗いて、気にはしていたけど。それだって、『早く収穫したいなぁ~』って思っていただけよ」。

     ふむ。それはウマそうだ。
     サッカーも同じだな。
     昨日の教訓を活かして。これ以上、余計なことは書かない(笑)。

     夕食時。朝取りのブロッコリーが食卓に上がった。あの後にすぐ、さっと塩茹でにしておいたらしい。食べる。サクッ! うんっ、美味しい。歯応えもシッカリとしていて。自然の甘みがある。何より野菜自体の旨味が活きている。味オンチの息子でさえ、ウメェウメェとヤギのように食べている。「なるほど。手を掛けりゃいいってもんじゃないってことの手本だな…」と僕がつぶやく。

     すると。嫁が言う。「分かってないわねぇ~。手を掛けなくちゃいけないものもあるのよ。アタシが〝手塩〟に掛けて育てているもの知っている? 薔薇よ、バラっ! 『美しさ』だけは,手を抜いたら手に入らないものなのよ~」。そして、続けた。

     「ねっ? 化粧品、買っていい?」。

     そこかいっ! 結婚15年目でも読めなかった…(苦笑)。